JP2513597Y2 - エンジン冷却水の冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却水の冷却装置

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JP2513597Y2
JP2513597Y2 JP1992050866U JP5086692U JP2513597Y2 JP 2513597 Y2 JP2513597 Y2 JP 2513597Y2 JP 1992050866 U JP1992050866 U JP 1992050866U JP 5086692 U JP5086692 U JP 5086692U JP 2513597 Y2 JP2513597 Y2 JP 2513597Y2
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seawater
cooling water
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cooler
engine cooling
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JP1992050866U
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Inventor
精一 高橋
之夫 長谷川
Original Assignee
株式会社新潟鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は海水(低温水)との熱交
換によりエンジン冷却水を冷却する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、シリンダ、シリン
ダヘッド、過給機、潤滑油、吸入空気等の温度上昇を抑
えるため、シリンダ、シリンダヘッド、過給機、潤滑冷
却器、空気冷却器に冷却水(以下エンジン冷却水とい
う)を循環させて冷却している。
【0003】エンジン冷却水(一次水)には腐食等の問
題が起きないよう一般に清水が使用され、冷却の結果高
温になったエンジン冷却水を低温の冷却水(二次水)で
冷却器を用い熱交換し冷却している。
【0004】船舶の場合は海水(希に河川水、湖水)で
冷却している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、船舶の中で
も漁船の場合はその周囲や海岸付近には漂流物や捕獲し
た魚のうろこや残渣が浮遊していることが多いので、こ
れらの海中浮遊物が冷却用の海水と共に吸い込まれて冷
却装置に詰まり、その冷却性能を低下させる恐れがあ
る。そのため、船底の海水取水口に金網などを張って海
水浮遊物を除去するようにしているが、それにより大き
い浮遊物は除去できるものの、魚のうろこやプランクト
ンのような細かい浮遊物は海水に混じって取り込まれて
しまうので効果がない。
【0006】そのため従来、冷却装置のヘッダー部分や
冷却管の入り口に詰まったそのような浮遊物を除去する
ためエンジンの運転を一旦停止し、冷却装置を分解して
詰まった浮遊物を除去し、再び組み立てて運転を再開す
る方法がとられているが、この作業は多くの手間と時間
を要し極めて非能率的であった。
【0007】本考案は上述の点にかんがみてなされたも
ので、エンジンを停止させることなく手動または自動の
簡単な操作により冷却装置の海水流路に停滞している塵
埃や異物を除去できるエンジン冷却水の冷却装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案はエンジン冷却水を流すためのエンジン冷却
水流路と、該エンジン冷却水流路に対し熱交換関係
に配置された海水流路と、該海水流路の上流側に連
結された第一海水室及び下流側に連結された第二海水
とを有し、該海水流路を流れる海水とエンジン冷
却水流路を流れるエンジン冷却水とを熱交換させるこ
とによりエンジン冷却水を冷却する冷却器と、該冷却
に海水を供給するポンプと、該ポンプ第1
閉バルブ12を介在して前記冷却器の第一海水室
連結する海水供給管11と、前記第1開閉バルプ12
上流側において前記海水供給管11から分岐し第2開閉
バルブ14を介在して前記冷却器の第二海水室に連
結する第1バイパス管13と、前記冷却器の第二海水
から第3開閉バルブ18を経て海水を排出する海水
排出管17と、前記冷却器の第一海水室から第4
閉バルブ20を経て前記海水排出管17第3開閉バル
18の下流側に速結する第2バイパス管19と、を具
備することを特徴とする。
【0009】
【作用】手動または自動で4個の開閉バルブを開閉させ
て海水の流動方向を逆転させることにより熱交換式冷却
器に詰まっている塵埃や異物を温度上昇した海水と一緒
に外部に排出させ、該冷却器の熱交換性能を向上させる
ことができる。
【0010】
【実施例】本考案を図面に基づいて説明する。
【0011】図1及び図2は本考案のエンジン冷却水の
冷却装置の断面図であり、図1は通常方向の作動状態を
示し、図2は逆洗方向の作動状態を示す。
【0012】冷却器1は円筒の胴体1aと両端の管板1
bとを有し、その内部は対向壁から交互に伸びる複数牧
の縦方向の隔壁2により仕切られて、エンジン冷却水の
清水の入口3からその出口4までの間で曲がりくねった
エンジン冷却水流路5を形成している。この出口4に温
度計16が連結されている。
【0013】また、前記胴体1a内を横方向に複数本の
管6が各隔壁2と各管板1bを貫通して海水流路を形成
し、これらの管(海水流路)6に連結してその片側に、
管板1bと第一ヘッダー1cとにより囲まれた第一海水
室7が、その反対側に、管板1bと第二ヘッダー1dと
により囲まれた第二海水室8が形成されている。エンジ
ン冷却水流路5と海水流路は熱交換関係に配置され、該
海水流路を流れる海水(低温水)によりエンジン冷却水
流路5を流れる高温のエンジン冷却水の熱を奪うように
なっている。
【0014】冷却器の第一海水室7に海水を供給する
ため、吸い込み口10を備えたポンプ9と、該ポンプ9
の吐き出し口を冷却器1の第一海水室7に連結する海水
供給管11を備えている。該ポンプ9の吐き出し口に圧
力計15が連結されている。海水供給管11はその途中
第1開閉バルブ12を備えている。また、ポンプ9と
第1開閉バルブ12の間の海水供給管11から分岐して
第1バイパス管13が第二海水室8に連結している。該
第1バイパス管13の途中に第2開閉バルブ14が設け
られている。冷却器1の第二海水室8には冷却器1内の
海水を外部へ排出するための海水排出管17が連結され
ており、この海水排出管17の途中に第3開閉バルブ1
8が設けられている。この第3開閉バルブ18の下流の
部分において海水排出管17と冷却器1の第一海水室7
第2バイパス管19が連結している。この第2バイパ
ス管19の途中に第4開閉バルブ20が設けられてい
る。
【0015】上記構成になる本考案のエンジン冷却水の
冷却装置の作動を次に説明する。
【0016】図1に示す通常方向の作動状態において
は、第1開閉バルブ12と第3開閉バルブ18は開放さ
れ、第2開閉バルブ14と第4開閉バルブ20は閉じら
れている。エンジンのシリンダ、潤滑油や過給空気等を
冷却して高温になった清水の冷却水が入口3から矢印A
方向に冷却器1に入り、曲がりくねったエンジン冷却水
流路5を通って出口4から排出される。
【0017】一方、低温の海水がポンプ9によってその
吸い込み口10から吸引され、吐き出し口から矢印Bの
方向に海水供給管11を経て冷却器1に送りこまれ、第
一海水室7から複数本の管6からなる海水流路を流れて
第二海水室8に入り、海水排出管17により排出され
る。
【0018】この際、冷却器1の中において流路5を流
れる高温のエンジン冷却水は海水流路を流れる低温の海
水により熱が奪われて冷却され、低温の清水となって出
口4から排出され、再びエンジンの冷却に循環使用され
る。ポンプ9が吸引した海水中に取り込まれてしまった
塵埃や浮遊物等の異物は主として第一海水室7の管6の
入口(開口)周辺部に徐々に堆積する。なお、海水流路
6を流れて第二海水室8に流入した高温の海水が排出さ
れるとき、第二海水室8に溜っていた異物が一緒に海水
排出管17より海中に排出される。
【0019】上記のごとく、異物が第一海水室7に集積
されると、上記とは逆に第二海水室8から第一海水室7
に向けて海水流路6を海水が流れる逆方向に作動状態が
切り換えられる。この逆洗方向の作動状態においては、
図2に示すように、第1開閉バルブ12と第3開閉バル
ブ18は閉じられ、第2開閉バルブ14と第4開閉バル
ブ20は開けられている。エンジンのシリンダ等を冷却
して高温になった清水の冷却水が入口3から矢印A方向
に冷却器1に入り、曲がりくねったエンジン冷却水流路
5を通って出口4から排出される。
【0020】一方、低温の海水がポンプ9によってその
吸い込み口10から吸引され、吐き出し口から矢印Cの
方向に海水供給管11に入り、第1バイパス管13を経
て冷却器1の第二海水室8に入り、ここから複数本の管
6からなる海水流路を矢印C方向(この方向が図1の通
常方向の作動状態と異なっている)に流れて第一海水室
7に入り、ここから第2バイパス管19を経て海水排出
管17より排出される。
【0021】この際、冷却器1の中において流路5を流
れる高温のエンジン冷却水はその熱が海水流路6を流れ
る低温の海水により奪われて冷却され、低温の清水とな
って出口4から排出され、再びエンジンの冷却に循環使
用される。そして、海水流路6を流れて第一海水室7に
流入した高温の海水が排出されるとき、第一海水室7の
管6の開口周辺部に付着堆積していた異物が海水の圧力
により剥離して一緒にバイパス管19を経て海水排出管
17より海中に排出される。
【0022】なお、逆洗方向の作動状態においては、海
水中の塵埃や浮遊物等の異物は主として第二海水室8に
集積するが、前述のとおり、この異物は通常方向の作動
状態のとき、海水排出管17より海中に排出される。
【0023】前述の図1、2の作動状態において、4個
の開閉バルブ12、14、18、20の開閉は手動また
は自動で行うことができる。換言すれば、第一海水室7
や第二海水室8に塵埃や異物が集積して、エンジンの冷
却に支障をきたす期間を予測しておき、その時期になっ
たら開閉バルブ12、14、18、20の開閉を手動で
通常方向作動状態から逆洗方向作動状態へてもよいし、
エンジン冷却水流路5の出口4に設けた温度計16また
はポンプ9の吐き出し口に設けた圧力計15を監視して
手動で行うか、またはこれらの計器に自動装置を連動さ
せて行ってもよい。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のエンジン
冷却水の冷却装置においては、冷却器の中の海水の流動
方向を適当な時期に転換することにより、第一海水室と
第二海水室に付着堆積している異物を、自動的または簡
単な操作により、使用済の海水と一緒に外部に排出させ
ることができるので、冷却装置の熱交換性能を常に高く
維持してエンジン冷却水を効率良く冷却することがで
き、そのため従来のようにエンジンの運転を一時停止さ
せる必要もなく、冷却器を分解したり組立てたりする非
能率的な作業も必要でなくなる。しかも、上記異物を上
記第一、第二海水室から排出する海水排出管は、第一、
第二海水室に冷却水を供給する海水供給管と共用するこ
となく、別系統になっているので、冷却水の供給方向を
切り替えて逆洗浄しても、海水排出管内に残留する異物
が冷却器内に逆流することもなく、洗浄効果を長期間良
好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエンジン冷却水の冷却装置の通常方向
作動状態を示す断面図である。
【図2】本考案のエンジン冷却水の冷却装置の逆洗方向
作動状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 冷却器 5 エンジン冷却水流路 6 管 7 第一海水室 8 第二海水室 9 ポンプ 11 海水供給管 12 第1開閉バルブ 13 第1バイパス管 14 第2開閉バルブ 17 海水排出管 18 第3開閉バルブ 19 第2バイパス管 20 第4開閉バルブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン冷却水を流すためのエンジン冷
    却水流路と、該エンジン冷却水流路に対し熱交換関係に
    配置された海水流路と、該海水流路の上流側に連結され
    た第一海水室及び下流側に連結された第二海水室とを有
    し、該海水流路を流れる海水とエンシン冷却水流路を流
    れるエンジン冷却水とを熱交換させることによりエンジ
    ン冷却水を冷却する冷却器と、 該冷却器に海水を供給するポンプと、 該ポンプを第1開閉バルブを介在して前記冷却器の第一
    海水室に連結する海水供給管と、 前記第1開閉バルブの上流側において前記海水供給管か
    ら分岐し第2開閉バルブを介在して前記冷却器の第二海
    水室に連結する第1バイパス管と、 前記冷却器の第二海水室から第3開閉バルブを経て海水
    を排出する海水排出管と、 前記冷却器の第一海水室か
    第4開閉バルブを経て前記海水排出管の第3開閉バル
    ブの下流側に連結する第2バイパス管とを具備すること
    を特徴とするエンジン冷却水の冷却装置。
JP1992050866U 1992-06-26 1992-06-26 エンジン冷却水の冷却装置 Expired - Lifetime JP2513597Y2 (ja)

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JPH0625518U JPH0625518U (ja) 1994-04-08
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