JP2513263Y2 - 零相リアクトル - Google Patents

零相リアクトル

Info

Publication number
JP2513263Y2
JP2513263Y2 JP1986080883U JP8088386U JP2513263Y2 JP 2513263 Y2 JP2513263 Y2 JP 2513263Y2 JP 1986080883 U JP1986080883 U JP 1986080883U JP 8088386 U JP8088386 U JP 8088386U JP 2513263 Y2 JP2513263 Y2 JP 2513263Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
zero
upper substrate
phase reactor
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986080883U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62191334U (ja
Inventor
良基 藤岡
次雄 児玉
Original Assignee
フアナツク株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フアナツク株式会社 filed Critical フアナツク株式会社
Priority to JP1986080883U priority Critical patent/JP2513263Y2/ja
Publication of JPS62191334U publication Critical patent/JPS62191334U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513263Y2 publication Critical patent/JP2513263Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電気回路に用いられる零相リアクトルに係
り、特にACスピンドルモータの駆動制御装置への三相入
力電源から零相電流の高周波ノイズを吸収するための零
相リアクトルの構造を改良したものである。
(従来の技術) 交流電動機をインバータで制御するために、例えば第
3図のような制御回路が用いられている。
図において、交流電源の三相入力端子R、S、Tに
は、電磁接触器1、交流リアクトル2、ダイオードD1
6よりなるダイオードブリッジ4、平滑コンデンサ5、
回生用放電トランジスタ6、トランジスタTr1〜Tr6を含
むトランジスタインバータ7等が接続され、インバータ
の出力端子U、V、Wには交流電動機が接続される。3
は制御用変圧器、R1、R2は放電抵抗、CD1〜CD4は交流側
及び直流側の電流、電圧検出器である。また、高周波ノ
イズを除去するために交流側及び直流側にはそれぞれコ
ンデンサC1〜C3、C4、C5が接続されている。
(考案が解決しようとする問題点) このように、ACスピンドルモータのインバータ制御回
路においては、高周波ノイズ除去用のコンデンサが必要
とされているが、コンデンサ容量の増大を避けるため
に、交流リアクトルに零相リアクトルを接続することが
提案されている。
第4図はこのような零相リアクトル8を交流リアクト
ル2に接続した例の概略図で、第5図はその回路図であ
る。零相リアクトル8の鉄心としては、フェライトコア
又は高周波ノイズを吸収できるカットコアが用いられ
る。交流リアクトル2の鉄心には一般のカットコアが用
いられる。このようなインバータ制御回路には、上述の
ように各種の電気部品が組み合わせられ、しかもいずれ
もがコンパクトな構成になってきており、ロボットによ
る自動組立てや、ショートバーなどを利用した各電気部
品間の接続を容易かつ確実にする上で、あるいは特定の
電気部品の損傷時に簡単に交換して、モータの駆動制御
機能を早急に回復する上で、種々の工夫がなされている
が、上記零相リアクトルの構造についても、コストの低
減や、他の電気部品との整合性が要求されている。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、機械
的、電気的な接続が確実に行なえ、しかもコンパクトで
高周波ノイズの吸収の点においても十分な特性を有する
零相リアクトルを提供することを目的にしている。
(問題点を解決するための手段) 本考案によれば、三相交流電源の各相端子に接続され
高周波ノイズを吸収する零相リアクトルにおいて、前記
各相端子と接続される端子用ナットが埋込まれて配置さ
れる上部基板と、この上部基板を介して三相交流電源が
導入される三相の巻線と、これら巻線が共通に巻回され
て2個の独立した磁路を形成する磁芯と、これら磁芯と
上部基板とを所定位置に固定する取付穴を備えた基台と
を有することを特徴とする零相リアクトルが提供でき
る。
(作用) 本考案の零相リアクトルは、2重の磁気回路によりAC
スピンドルモータの駆動制御装置における三相入力電源
の高周波ノイズを吸収するコンパクトな構成を有し、端
子間を接続するときのショートバーが上部基板上に固定
できる構成となっている。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の実施例について説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例の上面図、第2図は、第
1図のII−II線に沿う縦断面図である。図において、11
は、三相交流電源の各相端子と接続される入力用の端子
面12a,12b,12cと、出力用の端子面12d,12e,12fとをその
上面に配置した上部基板である。この上部基板11は、樹
脂モールドにより形成され、その端子面12a〜12fには、
他の電気部品と接続するためのショートバーなどとの接
点をなす矩形の金属片が固着されている。これらの金属
片の高さは統一されており、その下の上部基板11内に
は、それぞれ遊びを有した状態でナット13a〜13fが埋め
込まれている。そしてこれら端子面12a〜12c,12d〜12f
の間には、それらの絶縁距離を十分に取って、縁面放電
を防止するための溝14,15が形成されている。こうした
上部基板11の下には、上記入力用の端子面12a〜cから
の三相交流電源が導入される三相の巻線16a〜16cを、そ
れぞれスペーサ17a,bを介して巻回した磁芯18が配置さ
れ、これら磁芯18と上部基板11は、例えば制御盤上の所
定位置に固定すべく四隅に取付穴19aを形成した基台19
を介して固定するようにしている。
上記磁芯18は、比較的高周波特性の良いフェライトコ
ア等を使用しており、コンパクトに二重の磁気回路を形
成すべく、三相の巻線16a〜16cが共通に巻回される中央
の軸部と外周部とで日字型形状をなし、上下に2個の独
立した磁路が形成される。又、三相の巻線16a〜16cは、
それぞれ導線20を介して対応する端子面12a〜12fの下の
ナット13a〜13fと接続される。そして、この磁芯18の下
端面は基台19上に固着され、上端面は、前記端子面12a
〜fの基台19からの高さを調整するために上部基板11と
一体に成形された調整部11aの端面に固着されるもので
ある。
なお、上記上部基板11の平面形状は、基台19の取付穴
19aの垂直方向に対応する四隅の部分は切除されてお
り、固定用のボルト等をその直上部から所定の工具で締
着しうる形状を有している。
上記実施例の構成を有する零相リアクトルは、上部基
板11上の各端子面の高さが統一され、かつ調整部11aの
厚みの異なる上部基板11を選択して用途に対応してこれ
を用いることによって他の電気部品との間でも高さを容
易に調整できるので、第3図の電磁接触器1と交流リア
クトル2との各端子の位置に対応するようにショートバ
ーが設けられた基板により、一体配線の方式でインバー
タ制御回路として組立てられる。また、各端子用ナット
13a〜13fが上部基板11内に埋め込まれているので、端子
面12a〜12fにショートバーなどの配線を上方からねじを
締着するだけで確実な配線ができる。さらに、上部基板
11の端子面12a〜12fの間は、溝14、15によって十分な縁
面距離を確保するようにしたので、零相リアクトルの上
面での端子の配置が極めてコンパクトになる。
こうした外形で零相リアクトルを構成することで、そ
れ自体をロボットにより自動組立てが可能になるのみで
なく、上部基板11の四隅の部分が切除されていること
で、制御盤等の装置の所定位置への取付けや、ショート
バーによる一体配線を含め、ACスピンドルモータの駆動
制御装置のロボットによる組立てを可能にしている。
なお、本考案の零相リアクトルは、インバータの制御
回路のみではなく、制御回路一般に汎用的に適用でき
る。また、本考案を一実施例に基づいて説明したが、本
考案はこの実施例に限定されるものではなく、本考案の
趣旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これらを本考
案の範囲から排除するものではない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、三相入力電源の
零相電流に含まれる高周波成分を除去するうえで、コン
パクトに二重の磁気回路が形成されるように磁芯を構成
して、しかも他の電気部品との間で端子面を同一に揃え
て、ロボットによる自動組立てやショートバーによる一
体配線に有利な形状を有して、機械的、電気的に確実な
接続をなしうる零相リアクトルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す上面図、第2図は、
第1図のII−II線に沿う縦断面図、第3図は、交流電動
機のインバータ制御回路図、第4図は、交流リアクトル
と零相インピーダンスを結合した配置図、第5図はその
回路図である。 11……上部基板、12a〜12f……端子面、13a〜13f……ナ
ット、14、15……溝、16a〜16c……巻線、18……磁芯、
19……基台。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相交流電源の各相端子に接続され高周波
    ノイズを吸収する零相リアクトルにおいて、前記各相端
    子と接続される端子用ナットが埋込まれて配置される上
    部基板と、この上部基板を介して三相交流電源が導入さ
    れる三相の巻線と、これら巻線が共通に巻回されて2個
    の独立した磁路を形成する磁芯と、これら磁芯と上部基
    板とを所定位置に固定する取付穴を備えた基台とを有す
    ることを特徴とする零相リアクトル。
  2. 【請求項2】前記上部基板を、樹脂モールド基板により
    構成し、調整部11aの厚みを選択して前記各相端子との
    接続面の基台からの高さを調整するようにしたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の零
    相リアクトル。
  3. 【請求項3】前記上部基板の表面で、各端子用ナットの
    間に溝を形成したことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第(1)項に記載の零相リアクトル。
  4. 【請求項4】前記上部基板は、前記基台の取付穴の垂直
    方向に対応する部分が切除されていることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の零相リアク
    トル。
JP1986080883U 1986-05-28 1986-05-28 零相リアクトル Expired - Lifetime JP2513263Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986080883U JP2513263Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28 零相リアクトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986080883U JP2513263Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28 零相リアクトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62191334U JPS62191334U (ja) 1987-12-05
JP2513263Y2 true JP2513263Y2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=30932100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986080883U Expired - Lifetime JP2513263Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28 零相リアクトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2513263Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5928311A (ja) * 1982-08-10 1984-02-15 Toshiba Corp 三相変圧器
JPS6028311U (ja) * 1983-08-02 1985-02-26 小泉産業株式会社 こたつ等の天板支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62191334U (ja) 1987-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07298641A (ja) インバータ装置
EP3352362A1 (en) Integrated electric power steering apparatus
US7132812B1 (en) Integrated DC link choke and method for suppressing common-mode voltage in a motor drive
JP3334620B2 (ja) Dc−dcコンバータ装置
JP2007082359A (ja) インバータ装置および制御装置
JP2513263Y2 (ja) 零相リアクトル
JP3329597B2 (ja) インダクタンス装置
JP4120134B2 (ja) 降圧型電力用dc−dcコンバータ及び電子回路装置
JPH0223104Y2 (ja)
JPH11122911A (ja) 出力ライン重畳ノイズ低減可能な回路装置
JPH0436230Y2 (ja)
JPS63157634A (ja) モ−タ駆動ユニツト
JP2552820Y2 (ja) 基板型ノイズフィルタ
JP3264617B2 (ja) インバータ装置
JPH0212670Y2 (ja)
JP2019004363A (ja) Acフィルタ
JP2506045Y2 (ja) 制御盤
JPH039309Y2 (ja)
JPH0312040Y2 (ja)
JP2543245Y2 (ja) 絶縁形抵抗器
JPH11297540A (ja) 箱形ノイズフィルタ
JPH0637220A (ja) パワーモジュール
JPS6338651Y2 (ja)
JP2000184756A (ja) 三相交流電動機駆動用電源回路
JPH034129Y2 (ja)