JP2512646B2 - 練り製品の棒状具供給装置 - Google Patents

練り製品の棒状具供給装置

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JP2512646B2
JP2512646B2 JP21268191A JP21268191A JP2512646B2 JP 2512646 B2 JP2512646 B2 JP 2512646B2 JP 21268191 A JP21268191 A JP 21268191A JP 21268191 A JP21268191 A JP 21268191A JP 2512646 B2 JP2512646 B2 JP 2512646B2
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rod
shaped
roller
hopper
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紀一郎 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、魚類等のすり身によ
り包着するいか、ごぼう、ウインナー等の棒状具を供給
する練り製品の棒状具供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のいか巻、ごぼう巻、ウイ
ンナー巻等の練り製品の具として供される棒状の具は魚
類等のすり身を注入した連続する型に人手により1本づ
つ供給されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の人手による作業は単純作業であり、かつ非能率的で
あった。
【0004】本発明は、上記従来の人手による棒状の具
の供給を、自動的に供給することのできる練り製品の棒
状具供給装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ため、棒状具を投入するホッパー装置の下部にコンベヤ
と横出しホッパーとからなる横出し装置を階層状に配設
した横出し部と、この横出し部と連繋して前記棒状具を
所定の間隔で給送するコンベヤより同棒状具を吸着・解
放可能に設けた相互に受渡しする対をなすローラチャッ
クとからなる受渡し部と、この受渡し部より棒状具を継
承して所定の高さ位置に斜状に配設されたネットコンベ
ヤの上端部の側部に、該ネットコンベヤと直交状に配設
された成形型コンベヤとの間で角度90度範囲で前記棒
状具を吸着・解放可能に水平回転する複数本の吸着パイ
プを有して前記成形型コンベヤ側に棒状具を供給するパ
イプエアチャックとからなる供給部とより構成した練り
製品の棒状具供給装置に存する。
【0006】
【作用】上記構成としたことにより、乱れた姿勢の棒状
具を横だし装置によりコンベヤの幅方向に向けて自動的
に整然と横出しすることができ、この横出しした棒状具
を対をなすローラチャックにより受渡しし、さらにパイ
プエアチャックにより成形型コンベヤに自動供給するこ
とができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明すると、この供給装置1は横出し部2と受渡し部5
0と供給部90とより構成されている。
【0008】この横出し部2は上部より段階的にホッパ
ー装置3、第1横出し装置21および第2横出し装置3
5が配設され、このホッパー装置3は第1コンベヤ4と
このコンベヤ4上に配設されるホッパー8とからなり、
第1コンベヤ4は駆動ローラ5と従動ローラ6とが所定
の間隔で回転可能に設けられ、両ローラ5,6間には無
端状のコンベヤベルト7が掛装されて図示矢印方向へ所
定の速度で回動され、この第1コンベヤ4の上部にはホ
ッパー8が配設されている。
【0009】このホッパー8は漏斗状の投入口9を有し
その下部には第1コンベヤ4のコンベヤベルト7の左右
の縁より若干内側に位置するガイド枠10が設けられて
コンベヤベルト7のキャリヤ7aを底部として棒状具W
を収容可能に形成され、左右のガイド枠10間の搬送側
と投入口9の図示下部にはそれぞれ所定の角度で保持さ
れて棒状具Wの搬送量を規制する規制板11,12の一
端が枢着13されている。また、このホッパー8の図示
後部の中央には支持杆15が水平状に突出され、同支持
杆15の端部は図示しない機枠に、例えばボールジョイ
ント等により支持16され、また、ホッパー8の前部の
中央部には水平状に作動アーム17が突出形成され、こ
の作動アーム17の端部にはホッパー8を支持部16を
中心としてコンベヤベルト7の幅左右方向へ所定の角度
で左右動する適宜の作動手段が連携されている。なお、
このホッパー8はコンベヤベルト7に干渉することな
く、かつ棒状具Wが逸脱しない程度の隙間を有して配設
されている。このように配設されたホッパー装置3の下
部側には第1横出し装置21が配設されている。
【0010】この第1横出し装置21は第2コンベヤ2
2と第1横出しホッパー26とからなり、この第2コン
ベヤ22は駆動ローラ23と従動ローラ24とが所定の
間隔で回転可能に設けられるとともに、両ローラ23,
24間には無端状のコンベヤベルト25が掛装されて図
示矢印方向へ回動され、このコンベヤベルト25の幅は
棒状具Wの長さより若干幅広に形成されている。この様
に設けられた第2コンベヤ22は第1コンベヤ4の下部
側の所定の位置で前方へ延出して配設されるとともに、
従動ローラ24側の上部にはホッパー装置3からの棒状
具Wを継承する第1横出しホッパー26が設けられてい
る。
【0011】この第1横出しホッパー26は一辺が棒状
具Wの長さより若干長い略方形状の筒状に形成され、側
板27の上端より対応する側板28の下方に向って所定
の角度で傾斜するシュート板29が設けられ、このシュ
ート板29の下端と側板28とのシュート出口の間隔は
棒状具Wが2〜3本通過可能な幅に設けられ、また、側
板27の下部は棒状具Wを通過可能に開口27aされて
いる。また、この第1横出しホッパー26にはホッパー
8と同様に側板27のほぼ中央部には支持杆30が水平
状に突出されてその端部は基枠側にジョイントボルト等
により支持31され、また、側板28には作動アーム3
2が突出状に設けられて、同端部には第1横出しホッパ
ー26を支持部31を中心としてコンベヤベルト25の
幅左右方向へ所定の角度で左右動する適宜の作動手段が
連携されている。この様に設けられた第1横出し装置2
1の下部には第2横出し装置35が配設されている。
【0012】この第2横出し装置35は第3コンベヤ3
6と第2横出しホッパー40とからなるもので、この第
3コンベヤ36は駆動ローラ37と小径の従動ローラ3
8とが所定の間隔で回転可能に設けられ、両ローラ3
7,38間にはコンベヤベルト25と同様の幅の無端状
のコンベヤベルト39が掛装されて図示矢印方向へ回動
されるとともに、同コンベヤ36上には第2横出しホッ
パー40が配設されている。
【0013】この第2横出しホッパー40のホッパー部
41は第1横出しホッパー26とほぼ同様の略方形状の
筒状に形成され、この側板42の上端より対応する側板
43の下方に向って所定の角度で傾斜するシュート板4
4が設けられ、このシュート板44の下端と側板43と
の間隔は棒状具Wが2〜3本通過可能な幅に設けられ、
また、側板42の下部は棒状具Wを通過可能に開口45
されている。また、子の開口45の両側にはコンベヤベ
ルト39の左右縁に沿って棒状具Wのガイド枠46がコ
ンベヤ36端に向って延出状に設けられている。この第
2横出しホッパー40には第1横出しホッパー26と同
様に側板42のほぼ中央部には支持杆47が水平状に突
出されてその端部は基枠側にジョイントボルト等により
支持48され、また、側板43には作動アーム49が突
出状に設けられて、同端部には第2横出しホッパー40
を支持部48を中心としてコンベヤベルト39の幅左右
方向へ所定の角度で左右動する適宜の作動手段が連携さ
れている。このように配設された第2横出し装置35の
第3コンベヤ36に連続して受渡し部50が配設されて
いる。
【0014】この受渡し部50は第4コンベヤ51と対
をなすローラチャック55、56とからなるもので、こ
の第4コンベヤ51は駆動ローラ52と第3コンベヤ3
6の従動ローラ38と近接して対設される小径(ローラ
38と同径)の従動ローラ53とが所定の間隔で回転可
能に設けられ、両ローラ52,53間には無端状のコン
ベヤベルト54が掛装されている。この様に設けられた
第4コンベヤ51は第3コンベヤ36の回動速度より若
干速く回動するように設定されている。
【0015】この第4コンベヤ51に連続配設される対
をなすローラチャック55,56はほぼ同じ構成に形成
されて第4コンベヤ51により搬送されてくる棒状具W
を真空吸着して相互に受渡しして供給部90側へ受け渡
すもので、ローラチャック55は基枠側に取付けられる
軸部材57とこの軸部材57に回転可能に外嵌されるロ
ーラ部材71とより構成されている。
【0016】この軸部材57は、基軸部58と第1パイ
プ63および第2パイプ65を主体とし、この基軸部5
8のほぼ中央部の外周には凸部59が形成されて、回転
受け軸60と小径の軸部61とに区画され、基軸部58
の端部の中心にはねじ部62が突設されている。また、
第1パイプ63は所定の長さを有し、その外径は凸部5
9の径と同じ径を有するとともに、同パイプ63には長
さ方向での幅hで例えば角度120度の範囲で吸引開口
部64が貫設されている。また、第2パイプ65は第1
パイプ63と同じ径を有するとともに、若干長く形成さ
れ、一方の端部寄りには第1パイプ63と同様に長さ方
向での幅hで角度120度の範囲で吸引開口部66が貫
設されている。このように形成された両パイプ63,6
5はジョイントパイプ67により接続されている。この
ジョイントパイプ67はその外径が両パイプ63,65
の外径と同径を有し、左右にパイプ63,65を嵌合可
能に受け部68を有する断面略凸字形状に形成され、両
受け部68にはパイプ63,65がその吸引開口部6
4,66が位置整合されて溶着手段等により止着され、
また、ジョイントパイプ67の内径部には吸引パイプ6
9が嵌合固定されて、第2パイプ65との間には吸引路
70が形成されている。このように接続した第1パイプ
63の端部には基軸部58の小径軸部61が挿入されて
同心状に端面が突き合わされて溶着手段等により止着さ
れ、第1パイプ63と小径軸部61との間には吸引パイ
プ69に連通する吸引路70が形成されている。このよ
うに形成された軸部材57にはローラ部材71が回転可
能に外嵌されている。
【0017】このローラ部材71は、2個のローラ体7
2,73とメタル部材77、79、81と駆動ギヤ83
とからなるもので、このローラ体72,73は同じ構成
に形成されているのでローラ体72について説明する
と、このローラ体72は所定の外径を有し、軸部材57
に回転可能に外嵌する内径部を有する厚肉円筒形状に形
成され、その両端面の内径側には各メタル部材77、7
9、81と印籠状に嵌合する接続凹部74が凹設されて
いる。また、このローラ体72の例えば角度60度間隔
位置にはその幅方向に所定の間隔で複数の吸引孔75が
直列に外周側より内径部に嵌通形成され、同吸引孔75
の内径側には吸引凹部76が形成されて各吸引孔75は
連通されている。このように形成されたローラ体72,
73はメタル部材77により連結されている。
【0018】このメタル部材77は両ローラ体72,7
3の各吸引孔75が軸部材57の吸引開口部64,66
上を通過可能に回動するように連結するもので、このメ
タル部材77の外径はローラ体72,73より若干小径
に形成され、内径部は軸部材57に回転可能に外嵌する
円筒形状に形成され、その両端面にはローラ体72,7
3の接続凹部74と嵌合する凸状部78が突設されてい
る。このように形成されたメタル部材77の左右の凸状
部78にはローラ体72,73が嵌合されるとともに、
相互の吸引孔75が一列状に整合されてビス等により連
結固定されている。
【0019】このように連結されたローラ体73の端部
には第2パイプ65に外嵌し、同ローラ体73の接続凹
部74に嵌合する凸状部80を有するメタル部材79が
取付けられ、また、ローラ体72の端部には基軸部58
の回転受け軸60に外嵌し、同ローラ体72の接続凹部
74に嵌合する凸状部82を有するメタル部材81が取
付けられ、また、このメタル部材81の端面には駆動ギ
ヤ83が取付けられている。このように形成されたロー
ラ部材71は軸部材57に回転可能に外嵌されてローラ
チャック55,56が形成されている。なお、このロー
ラチャック55、56は量産タイプのものを示すもの
で、通常にはローラ体は1個でよく、量産タイプの場合
は横出し分2および第4コンベヤ51は2連並設され
る。
【0020】このように形成されたローラチャック55
の軸部材57はその吸引開口部64,66の角度120
度始端縁Aは図1に示すように、第4コンベヤ51の駆
動ローラ52と近接した位置での両間の谷部84にロー
ラ部材71の吸引孔75が回動して至ると吸引を開始
し、第4コンベヤ51からの棒状具Wを吸着し、角度1
20度終端縁Bで解放するように機枠に取付けられ、第
2パイプ65には図示はしないが真空装置に接続したホ
ース85が取付けられている。
【0021】また、ローラチャック56はローラチャッ
ク55と所定の間隔で平行に配設され、このローラチャ
ック56の軸部材57に形成した吸引開口部64,66
の120度始端縁A' がローラチャック55の吸引開口
部64,66の終端縁Bとほぼ対応する位置となるよう
に機枠間に取付けられ、この終端縁Bと始端縁A' との
間において両ローラチャック55,56の吸引孔75が
タイミングを合わせて至ることで終端縁Bでの吸引断、
始端縁A' での吸引開始とにより棒状具Wの受渡しが行
なわれ、同棒状具Wが終端縁B' に至ると吸引が断たれ
て同棒状具Wは解放されて供給部90のネットコンベヤ
91に継承される。なお、86は第4コンベヤ51の両
側で谷部84にかけて設けたガイドプレートである。ま
た、この両ローラチャック55,56は独立的に同調駆
動されて、終端部Bと始端部A'において相互の吸引孔
75が対向状となるように設定されている。
【0022】この供給部90はネットコンベヤ91とパ
イプエアチャック96とより構成されている。このネッ
トコンベヤ91は所定の間隔で回転可能に設けられた駆
動ローラ92と従動ローラ93とが設けられ、両ローラ
92,93間には所定の間隔で棒状具Wを搬送するアタ
ッチメント95を取付けた無端帯状のネット94が掛装
され、同ネットコンベヤ91はその駆動ローラ92側が
受渡し部50のローラチャック56の下方に望むように
位置して上方へ所定の角度で上斜状に配設されている。
このように設けられたネットコンベヤ91の従動ローラ
93の側部にはパイプエアチャック96が配設されてい
る。
【0023】このパイプエアチャック96は回転支持体
97と同回転支持体97に冠状に取付けられて水平回転
される吸着回転体105 とから構成されている。この回転
支持体97は基板98と同基板98には所定の径で所定
の高さを有する旋回用台99が一体に形成され、この旋
回用台99にはその中心より例えばほぼ角度80度範囲
に亘り略扇形状の吸引凹部が100 が凹設され、同吸引凹
部100 には基板98を嵌通する吸引孔101 が貫設されて
いる。また、回転支持体97の中心には回転軸103 を回
転可能に挿通する孔102 が貫設され、同孔102 には回転
軸103 が挿通されて吸着回転体105 が回転可能に冠状に
取付けられている。
【0024】この吸着回転体105 は回転支持体97に冠
状に回転可能に取り付けられる回転体106 とこの回転体
106 に所定の角度で水平状に取付けられる複数本の吸着
パイプ110 とからなるもので、この回転体106 の中心に
は回転支持体97に冠状に外嵌する回転凹部107 が凹設
されるとともに、外周は正6角形状に形成され、同回転
体106 の上面側の中心には回転軸103 を挿通固定するボ
ス部108 が形成されている。また、外周の正6角形状の
各面の中心には吸引孔109 が貫設されるとともに、同各
面には吸着パイプ110 が取付けられている。
【0025】この吸着パイプ110 は吸引孔109 とほぼ同
径の内径を有して所定の長さを有し、その一方の端部は
封止されるとともに、この封止端部側にはその長手方向
で所定の間隔で直列に複数個の吸着孔111 が貫設されて
いる。このように形成された吸着パイプ110 の開口端側
には取付部材112 が取付けられ、同取付部材112 を介し
てその内径部を吸引孔109 と整合し、かつ吸着孔111 を
下向きにして溶着手段等により止着されている。
【0026】このように設けられた回転支持体97はネ
ットコンベヤ91の従動ローラ93の側部の所定の位置
に支持配設されるとともに、同回転支持体97には吸着
回転体105 が冠状に取付けられてボス部108 と回転軸10
3 とはキー着されて、吸着回転体105 に取付けた吸着パ
イプ110 はネットコンベヤ91の従動ローラ93側の上
部およびこのネットコンベヤ91と直交状に配設された
成形型コンベヤ115 の上方へ臨んで図示矢印方向へ回動
され、ネットコンベヤ91により搬送されてきた棒状具
Wを吸着し、角度90度回動した位置で同棒状具Wを解
放するように、この角度90度範囲に回転支持体97の
吸引凹部100 が配設されている。なお、この供給部90
は量産タイプの場合、ネットコンベヤ91は2連に並設
されるとともに、パイプエアチャック96の吸着パイプ
110 は長く形成されて2連のネットコンベヤ91の棒状
具Wを吸着可能に設けられ、成形型コンベヤ115 に並設
された型116 に同時に供給するように構成される。
【0027】また、上記ネットコンベヤ91の上端部の
前部より所定の傾斜角度で同ネットコンベヤ91と対設
状にリタン用シュータ113 が設けられるとともに、同シ
ューター113 の下端よりネットコンベヤ91、ローラチ
ャック55,56、第4コンベヤ51および第3コンベ
ヤ36の下部に亘りリターンコンベヤ114 が配設されて
いる。
【0028】本例供給装置1は上記のように構成された
ものであるから、先ず、ホッパー装置3に適量の棒状具
Wが投入される。この投入された棒状具Wは第1コンベ
ヤ4の搬送方向に対し乱れた姿勢で投入されている。こ
の乱れた姿勢の棒状具Wは第1コンベヤ4により搬送さ
れる過程でホッパー8が支持部6を中心として作動アー
ム17を左右動することで振動が与えられてならされて
行くとともに、規制板11,12により次位の第1横出
し装置21への供給量が制限され、順次供給される。
【0029】このホッパー装置3より第1横出し装置2
1へ供給された棒状具Wは第1横出しホッパー26に投
入される。この第1横出しホッパー26には斜状にシュ
ート板29が設けられるとともに、支持部31を中心と
して作動アーム32により左右動されるものであるか
ら、シュート板29を棒状具Wが縦方向に滑り落ちたと
しても、この左右動により棒状具Wのほとんどがシュー
ト出口では横倒し、すなわち、コンベヤベルト25の幅
方向に横出しされる。そして第2コンベヤ22により第
2横出し装置35へ供給される。
【0030】この第2横出し装置35においては第1横
出し装置21と同様にその第2横出しホッパー40は支
持部48を中心として作動アーム49により左右動され
て第1横出し装置21により十分に横出しされていない
棒状具Wが横出しされ、ガイド枠46に案内されて受渡
し部50の第4コンベヤ51へ供給される。
【0031】この第4コンベヤ51は第3コンベヤ36
より速い回動速度に設定されているので、第3コンベヤ
36の従動ローラ38側と従動ローラ53側との谷部に
落ち込んだ棒状具Wはほぼ同間隔で順次搬送されてい
く。なお、この場合2本程度が同時に搬送される場合が
ある。そして棒状具Wはローラチャック55側へ供給さ
れる。
【0032】このローラチャック55へ供給される棒状
具Wは同チャック55と第4コンベヤ51の駆動ローラ
52側との谷部84に落ち込む。そしてこの谷部84に
はローラチャック55の軸部材57に形成した吸引開口
部64,66の始端縁Aが位置され、この始端縁Aにロ
ーラ部材71の吸引孔75が至って連通されると真空引
きされて落ち込んだ棒状具Wはこの吸引孔75により順
次吸着されて回動される。そして吸引開口部64の終端
縁Bに吸引孔75が至ると同孔75は閉止され、棒状具
Wは解放されることとなる。
【0033】一方、このローラチャック55と対設され
たローラチャック56の吸引開口部64,66の始端縁
A' はローラチャック55の終端縁Bとほぼ対応する位
置に配設するとともに、そのローラ部材71はチャック
55のローラ部材71と同調駆動されて相互の吸引孔7
5がほぼ対抗状となるので、棒状具Wはローラチャック
55の解放と同時にローラチャック56側に吸着されて
順次受け渡される。そして、棒状具Wを吸着した吸引孔
75が終端縁B' に至ると、同孔75は閉止されて棒状
具Wは解放され、このローラチャック56に近接状に設
けられたネットコンベヤ91上に移載されてアタッチメ
ント95に掛け止めされた状態で上方へ搬送される。
【0034】このネットコンベヤ91により搬送される
棒状具Wが同コンベヤ91の上端に至ると、これと同調
して回動されるパイプエアチャック96の吸着パイプ11
0 が棒状具Wの上方に至ると同吸着パイプ110 は吸引凹
部100 と連通されて棒状具Wを吸着し、同吸着パイプ11
0 がほぼ90度回動されると吸引が断たれて棒状具Wは
解放され、下方を移動する成形型コンベヤ115 の型116
に投入される。以下順次吸着パイプ110 により型116 に
供給される。
【0035】なお、上記受渡し部50の谷部84に複数
例えば2本の棒状具Wが落ち込んでローラチャック55
により2本吸着されて移動し、ローラチャック56に受
渡しする場合、1本が吸着されると他の棒状具Wは下方
のリターンコンベヤ114 上に落下しリターンされる。ま
た、このローラチャック56で2本とも吸着された場合
にはネットコンベヤ91側へ2本一括にアタッチメント
95により搬送され、この2本の内1本は吸着パイプ11
0 により吸着され、他の1本はリターン用シュータ113
によりリターンコンベヤ114 へ載置されてリターンされ
る。
【0036】本例棒状具供給装置1は上記のように構成
したものであるから、ホッパー装置3に棒状具Wを投入
すると段階的に階層状に設けた第1横出し装置21およ
び第2横出し装置35により棒状具Wの長手方向を各コ
ンベヤの幅方向に横出しして整然と整列して給送するこ
とができ、この横出し姿勢を維持した状態で給送される
ので対をなすローラチャック55,56およびパイプエ
アチャック96による吸着が容易となって成形型コンベ
ヤ115 への棒状具Wを自動的に供給することができる。
とくに、第1横出し装置21および第2横出し装置35
の横出しホッパー26、40に斜状にシュート板29,
44を設けるとともに、それぞれ支持部31,48を中
心として左右動するように構成したので乱れた姿勢の棒
状具Wを容易に横出しすることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたことにより、
ホッパー装置に棒状具を投入すると段階的に階層状に設
けた第1横出し装置および第2横出し装置により棒状具
の長手方向を各コンベヤの幅方向に横出しして整然と整
列して給送することができ、この横出し姿勢を維持した
状態で給送されるので対をなすローラチャックおよびパ
イプエアチャックによる吸着が容易となって成形型コン
ベヤへの棒状具Wを自動的に供給することができる。と
くに、第1横出し装置および第2横出し装置の横出しホ
ッパーに斜状にシュート板を設けるとともに、それぞれ
支持部を中心として左右動するように構成したので乱れ
た姿勢の棒状具Wを容易に幅出しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】棒状具供給装置の略体正面がである。
【図2】ローラチャックの一部破断した正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】パイプエアチャックの一部破断した正面図であ
る。
【図5】パイプエアチャックの平面図である。
【符号の説明】
1 棒状具供給装置 2 横出し部 3 ホッパー装置 4 第1コンベヤ 8 ホッパー 21 第1横出し装置 22 第2コンベヤ 26 第1横出しホッパー 29,44 シュート板 31,48 支持部 35 第2横出し装置 36 第3コンベヤ 40 第2横出しホッパー 50 受渡し部 51 第4コンベヤ 55,56 ローラチャック 90 供給部 91 ネットコンベヤ 110 吸着パイプ 115 成形型コンベヤ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状具を投入するホッパー装置の下部に
    コンベヤと横出しホッパーとからなる横出し装置を階層
    状に配設した横出し部と、この横出し部と連繋して前記
    棒状具を所定の間隔で給送するコンベヤより同棒状具を
    吸着・解放可能に設けた相互に受渡しする対をなすロー
    ラチャックとからなる受渡し部と、この受渡し部より棒
    状具を継承して所定の高さ位置に斜状に配設されたネッ
    トコンベヤの上端部の側部に、該ネットコンベヤと直交
    状に配設された成形型コンベヤとの間で角度90度範囲
    で前記棒状具を吸着・解放可能に水平回転する複数本の
    吸着パイプを有して前記成形型コンベヤ側に棒状具を供
    給するパイプエアチャックとからなる供給部とより構成
    した練り製品の棒状具供給装置。
  2. 【請求項2】 前記横出し装置のコンベヤ上の横出しホ
    ッパーは前記コンベヤの回動方向と逆向きに所定の角度
    でシュート板を有し、支持部を中心としてコンベヤの幅
    方向に左右動可能に設けて前記棒状具を横出し可能に構
    成した請求項1の練り製品の棒状具供給装置。
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