JP2512592Y2 - 乗用作業車における後輪駆動装置 - Google Patents

乗用作業車における後輪駆動装置

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JP2512592Y2
JP2512592Y2 JP5943688U JP5943688U JP2512592Y2 JP 2512592 Y2 JP2512592 Y2 JP 2512592Y2 JP 5943688 U JP5943688 U JP 5943688U JP 5943688 U JP5943688 U JP 5943688U JP 2512592 Y2 JP2512592 Y2 JP 2512592Y2
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克 佐々木
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は乗用田植機、乗用播種機、乗用施肥機又は乗
用散布機等の乗用作業車における後輪駆動装置に関す
る。
(ロ)従来技術 従来、エンジンの動力をミッションケースを介して前
輪と、後輪と、作業部に分配し、前輪駆動部にデフ機構
を介装し、後輪伝動部の入力軸となる操向軸に噛合型の
サイドクラッチ及びサイドブレーキを付設した乗用作業
車における後輪駆動装置は実開昭61−203839号公報とし
て既に提案した。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 前記既知の乗用水田作業機における後輪駆動装置にお
ける操向軸は、車体外側部のみを後輪駆動ケースの外側
壁にベアリングを介して支承し、この操向軸の片持状に
内方へ突出した部分に、後輪駆動歯車とサイドクラッチ
とを取付けていたので、ブレーキ又はサイドクラッチを
作動させた時、後輪駆動軸に撓みが生じたり、傾動した
りして後輪駆動歯車及びサイドクラッチが芯ずれし、伝
動が不円滑になると共にそれらが異常に摩耗する等の問
題点があった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案はエンジンの動力をミッションケースを介して
前輪と、後輪と、作業部に分配し、前輪駆動部にデフ機
構を介装し、左右の前記後輪をリヤアクスルケースの左
右両側に装着した後輪駆動ケースに支持してそれぞれ後
輪駆動部を介して駆動するようにした乗用作業車におい
て、前記後輪駆動部の入力軸となる操向軸の車体外側部
を後輪駆動ケースにベアリングを介して支承し、操向軸
の車体内側部はリヤアクスルケースの端部に摩擦クラッ
チのクラッチケースのボス部と該ボス部に外嵌したベア
リングを介して支承し、前記操向軸には、操向軸37の車
体外側部を支承している上記ベアリングより車体外側に
ブレーキを装着すると共に、ベアリングより車体内側の
後輪駆動ケース内に後輪駆動歯車を取付けて操向軸を両
持ち状に支持することにより前述の問題点を解決した。
(ホ)作用 エンジンの動力はミッションケースの伝動装置により
前輪と、後輪と作業部とに分配され、前輪はデフ機構を
介して駆動され、機体を回行させる時、回行方向側の摩
擦クラッチからなるサイドクラッチを半クラッチ状態に
操作すると、外側の後輪はクラッチ入りの状態で駆動さ
れ、内側の後輪はゆっくり回転され、内側の後輪は多量
の土を掘り起すことなくスムーズに機体回行が行なわれ
る。
また、高速走行作業中に走行方向を修正する際、サイ
ドクラッチを徐々に作動させることにより走行方向が急
激に変化することがなく運転者にショックを与えること
なくスムーズな方向修正を行なうことができる。
更に、走行中、ブレーキ又はサイドクラッチを作動さ
せたりして、操向軸に大きな負荷がかかった時、該操向
軸は両端を支持されているので、撓んだり傾動したりす
ることがなく、伝動及びクラッチの断続を円滑に行なう
ことができると共にそれらが異常に摩耗することがな
い。
(ヘ)実施例 本考案に係る乗用水田作業機の一実施例として図面に
示す乗用田植機について説明すると、1は乗用走行車の
車体、2は植付装置、3は植付装置2を乗用走行車体1
の後部に昇降可能に連結するトップリンクとロアリンク
とからなるリンク機構であって、乗用走行車体1は左右
一対の前輪4及び後輪5を有し、前部にはエンジン6を
搭載し、前輪4,4間の上部にはミッション7を設けてあ
る。
8はミッションケース、9は運転席、10は操向ハンド
ルであって、該操向ハンドル10のステアリングシャフト
11の基部はミッションケース8の前部に挿入されていて
セックターギヤに噛合している。
次にミッション7を第4図について説明すると、ミッ
ションケース8は入力軸14、変速軸15、後輪駆動軸16、
作業部駆動軸17、油圧駆動軸18を支承しており、入力プ
ーリー20はエンジン6のプーリーによりテンションクラ
ッチ21が付設されているベルト20aを介して駆動され、
油圧駆動軸18のプーリーは別のエンジンプーリーにより
駆動される。
また、前記入力軸14に装着したシフトギヤ23a,23bは
変速レバー22により左右に摺動し、油圧駆動軸18に回転
自在に支承されているバックギヤは一体回転する大小の
歯車24a,24bにより構成されていて小径の歯車24aは変速
軸15の歯車25に常時噛合し、大径の歯車24bには内方の
前記シフトギヤ23aが係脱し、他方のシフトギヤ23bは変
速歯車軸15の歯車26に係脱し、変速歯車軸15の他側の歯
車27はデフケース28に螺着したリングギヤ28aに噛合し
ており、サイドギヤ28b,28bには前輪4,4に伝動する軸が
スプライン嵌合している。
後輪駆動軸16の歯車29は前記リングギヤ28aに噛合し
ており、後輪駆動軸16によりベベルギヤ31aを介して駆
動される後輪PTO軸30は、プロペラシャフト32を介して
第1図に示すリヤアクスルケース33の駆動軸34を後輪入
力軸35及びベベルギヤ31bを介して駆動する。
そして、前記リヤアクスルケース33の両端に螺着した
後輪駆動ケース36は、操向軸37、減速軸38及び後車軸39
を支承しており、前記駆動軸34と操向軸37とに介装した
多板摩擦クラッチ40は、クラッチケース41のボス部42を
リヤアクスルケース33の端部にベアリング43を介して回
転自在に支承すると共にその内径スプラインを駆動軸34
の端部にスプライン嵌合して一体回転するようになし、
操向軸37の車体内側部を前記ボス部42に回転自在に嵌挿
することにより前記ボス部42及びベアリング43を介して
支承し、操向軸37の車体外側部はベアリング43aを介し
て後輪駆動ケース36の外側壁に支承し、この操向軸37の
突出部にはサイドブレーキとなるブレーキ45を付設して
ある。クラッチケース41の軸芯方向割溝に外周突起を嵌
合した多数のメーテングプレート46・・と、操向軸37の
ボス37aの軸芯方向割溝に内周突起を嵌合した多数のデ
スク47・・とを交互に重合させ、操向軸37に摺動自在に
嵌装したクラッチ作動筒48の内端のフランジ48aをメー
テングプレート46に重合し、上記フランジ48aとクラッ
チケース41の外端側内周に止め輪50で受け止められたリ
ング51との間には、多数の皿ばね52・・を介装してクラ
ッチ入りの状態に押圧している。
また、前記クラッチ作動筒48の外周溝48bには、クラ
ッチ軸53のアーム54の先端に軸支した小径のベアリング
55が嵌合しており、クラッチ軸53の外端に固定したクラ
ッチアーム56とブレーキ軸57に固定したブレーキアーム
58とは、運転部に設けた操向ペタルに、該操向ペタルを
踏込むと、多板摩擦クラッチ40が切れてからブレーキ45
が操向軸37を制動するように連動連繋してあり、後輪駆
動歯車60は前記操向軸37にベアリング43aと略接触する
ように近接させて取付け、クラッチ入り状態で減速軸38
の歯車61,62を介して車軸歯車63を駆動し、上記後輪駆
動歯車60とクラッチ作動筒48との間には該クラッチ作動
筒48が断続作動するのに必要な最小限の間隙を設けてあ
り、前記後輪駆動歯車60と内側面は、クラッチ作動筒48
の切り側のストッパーになっている。
また、前記クラッチ作動筒48の外周溝48b内端部から
フランジ48aの受面までの長さL2は第6図に示す如く皿
ばね52・・の自由長における重合長さL1と略等しいか、
乃至はやゝ長くなっているので、皿ばね52・・を圧縮し
て装着する時、クラッチ作動筒はそれらの皿ばね52・・
の変形量の少ない内径部をガイドすることとなり、適正
な重合状態にして容易に取付けることができる。
次に植付装置2の伝動系統について説明すると、入力
軸14には変速駆動歯車65,66,67を一体回転するように取
付け、作業部駆動軸17に摺動可能にスプライン嵌合して
いるボスに前記変速駆動歯車65,66に選択的に噛合する
受動歯車68と他の変速駆動歯車67に係脱する受動歯車69
とを固定し、植付変速レバー70により3段階に横移動す
るシフター71を前記ボスの周溝に嵌合させ、作業部駆動
軸17に固定したベベルギヤ72に植付PTO軸73に回転自在
に装着したベベルギヤ74を噛合し、一定角度位置で前記
ベベルギヤ74のボスの爪に係脱する植付クラッチ75を植
付PTO軸73に摺動可能にスプライン嵌合することにより
植付伝動系を構成してある。
76は植付装置2を昇降させる油圧シリンダ、77は苗載
台である。
前述の乗用田植機において、作業中操向方向を修正す
る時、一方の操向ペタルを軽く踏込んでその側にある皿
ばね52・・の押圧力を弱くすると多板摩擦クラッチ40は
徐々に半クラッチ状態になってスムーズな操向方向修正
を行なうことができる。
また、枕地等で機体を回行させる時、回行方向側の操
向ペタルを多板摩擦クラッチ40をそれが半クラッチ状態
になる程度に踏込むと、外側の後輪5は所定速度で回転
し、内側の後輪5はゆっくり回転することとなり、後輪
5には大型の羽根状のラグを取付けてあるにも拘らず、
それが停止した状態で旋回して代掻した泥土を大きく掘
り起すことがない。
更に、路上走行時等に機体を急旋回させたい場合は前
記操向ペタルを一ぱいに踏込むと、多板摩擦クラッチ40
が切れた後にブレーキ45が作動するので、その側の後輪
5が停止し、小さな旋回半径にて回行することができ
る。
更にまた、前記多板摩擦クラッチ40を“続”にした
り、ブレーキ45を作動させたりした時、操向軸37及び後
輪駆動歯車並びに多板摩擦クラッチ40等に大きな負荷が
かゝるが、操向軸37は両端部を支持されていて撓んだ
り、傾動したりすることがない。
(ト)考案の効果 本考案は前述のようにエンジン6の動力をミッション
ケース8を介して前輪4と、後輪5と、作業部に分配
し、前輪駆動部にデフ機構を介装し、左右の前記後輪を
リヤアクスルケース33の左右両側に装着した後輪駆動ケ
ース36に支持してそれぞれ後輪駆動部を介して駆動する
ようにした乗用作業車において、前記後輪駆動部の入力
軸となる操向軸37の車体外側部を後輪駆動ケース36にベ
アリング43aを介して支承し、操向軸37の車体内側部は
リヤアクスルケース33の端部に摩擦クラッチのクラッチ
ケース41のボス部42と該ボス部42に外嵌したベアリング
43を介して支承し、前記操向軸37には、操向軸37の車体
外側部を支承している上記ベアリング43aより車体外側
にブレーキ45を装着すると共に、ベアリング43aより車
体内側の後輪駆動ケース36内に後輪駆動歯車60を取付け
たので、枕地等で機体を回行させる時、回行内側にある
摩擦クラッチを半クラッチ状態として内側の後輪5をゆ
っくり駆動しながら外側の後輪に連れ回らせることが可
能になり、従来のように内側の後輪5が停止状態で旋回
して泥土を大きく掘り起すことがなく、作業精度を向上
することができる。
また、高速走行作業時に走行方向修正を行なう際、従
来のサイドクラッチのように「断」と「続」とに反転し
て走行方向が急激に変化することがなく、スムーズなク
ラッチ操作により適正な走行方向修正を行なうことがで
きると共に運転者にショックを与えることがない。
更に、操向軸37は両端部を支持されているので、走行
中、ブレーキ又はクラッチを作動させたりして操向軸に
大きな負荷がかかった時、操向軸が撓んだり傾動したり
することがなく伝動及びクラッチの断続を円滑に行なう
ことができると共に、操向軸に設けた後輪駆動歯車及び
摩擦クラッチが異常に磨耗することがない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
後車輪駆動装置の断面図、第2図は同上側面図、第3図
は第1図のA−A断面図、第4図はミッションの展開
図、第5図は乗用田植機の側面図、第6図は皿ばね取付
行程を示す断面図である。 4……前輪、5……後輪、7……ミッション、14……入
力軸、16……後輪駆動軸、30……後輪PTO軸、34……駆
動軸、40……多板摩擦クラッチ、45……ブレーキ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン6の動力をミッションケース8を
    介して前輪4と、後輪5と、作業部に分配し、前輪駆動
    部にデフ機構を介装し、左右の前記後輪をリヤアクスル
    ケース33の左右両側に装着した後輪駆動ケース36に支持
    してそれぞれ後輪駆動部を介して駆動するようにした乗
    用作業車において、前記後輪駆動部の入力軸となる操向
    軸37の車体外側部を後輪駆動ケース36にベアリング43a
    を介して支承し、操向軸37の車体内側部はリヤアクスル
    ケース33の端部に摩擦クラッチのクラッチケース41のボ
    ス部42と該ボス部42に外嵌したベアリング43を介して支
    承し、前記操向軸37には、操向軸37の車体外側部を支承
    している上記ベアリング43aより車体外側にブレーキ45
    を装着すると共に、ベアリング43aより車体内側の後輪
    駆動ケース36内に後輪駆動歯車60を取付けたことを特徴
    とする乗用作業車における後輪駆動装置。
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JPH01162818U JPH01162818U (ja) 1989-11-13
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