JP2511636Y2 - シ―ト遮水断熱構造 - Google Patents

シ―ト遮水断熱構造

Info

Publication number
JP2511636Y2
JP2511636Y2 JP1989033096U JP3309689U JP2511636Y2 JP 2511636 Y2 JP2511636 Y2 JP 2511636Y2 JP 1989033096 U JP1989033096 U JP 1989033096U JP 3309689 U JP3309689 U JP 3309689U JP 2511636 Y2 JP2511636 Y2 JP 2511636Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sheet
heat
heat insulating
blocking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989033096U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02125034U (ja
Inventor
義孝 東田
俊彦 阿賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP1989033096U priority Critical patent/JP2511636Y2/ja
Publication of JPH02125034U publication Critical patent/JPH02125034U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2511636Y2 publication Critical patent/JP2511636Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は水田に水を供給する用水路や溜池の断熱性を
有する遮水に関する。
(従来技術) 農業における稲作において、作物の成長を促進するた
めにあらかじめ温度を上昇させた水を水田に供給してい
る。水田に供給する水は溜池や用水路から取水されたも
のであり、その水温を上げるための手段は主に太陽熱で
あり、水温をより多く上昇させるための工夫としては溜
池の水深を浅くする方法や、また水深の浅い用水路を長
く流す方法等が取られていた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、水は太陽光線の透過度が高いので太陽光線か
ら水が吸収する熱量は少なく、多くは周囲の下地からの
輻射熱によるものである。しかし、太陽光線によって暖
められた下地の熱は用水路や溜池の水に伝わるだけでな
く地中へと伝わって逃げてしまうものもあり、現状のま
までは下地の輻射熱を効率的に使用しているとはいえな
い。
また、従来の方法では用水路は浅く長いものであり、
溜池も浅いものなので一定量の水を得るには水深の深い
池に比べると広い池にする必要があり、広大な地を取ら
れてしまうという問題があった。
本考案はこのような課題を解決し、水の温度を上昇さ
せるために効率的に太陽熱を利用でき、且つ温水の熱を
地中に逃がさないような用水路及び溜池のシート遮水断
熱構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記の様な目的を達成するために本考案は用水路ある
いは溜池においてゴムか合成樹脂からなる下側の遮水シ
ートを下地上に敷設し、該下側の遮水シート上に断熱材
を介して上側の遮水シートを敷設してなるシート遮水断
熱構造である。
(作用) 用水路あるいは溜池の下地に下側の遮水シートを敷設
し、更にその上に断熱材を介して上側の遮水シートを敷
設した構造をとることによって、太陽から与えられた熱
を下地に逃がすことなく水に伝えることができる。
以下、添付図面に従って本考案の詳細に説明する。
第1図は、用水路に本考案の遮水断熱構造を採用した
実施例を示す断面図である。用水路の下地(3)の上に
下側の遮水シート(1)、断熱材(2)、上側の遮水シ
ート(1)の順で用水路の形状に沿うように敷設した構
造をしており、遮水シート端部(4)は用水路の両側で
固定されている。そして上側の遮水シート(1)の上部
で用水路の内部の水(5)が流れている。そして、本考
案では断熱材(2)と下地(3)のあいだを遮水するよ
うに下側の遮水シート(1)を配置しているが、それは
断熱材(2)が下地(3)の水分を吸収してしまうと断
熱性能を低下してしまうのを遮水することによって防止
するためである。
本考案に使用される遮水シート(1)は特に限定され
るものではなく一般的に遮水シートとして用いられるも
のならなんでもよく、例えばエチレンプロピレンターポ
リマー(EPDM)等の合成ゴムやポリ塩化ビニル(PVC)
等の合成樹脂の単独物又はそれらのブレンド物が用いら
れる。
そして、その厚みは通常1.0〜2.0mm程度である。遮水
シートの色は熱エネルギーを反射しにくく、耐紫外線性
にも優れる黒系統の色であることが好ましい。
また、断熱材(2)としては、ポリウレタン、ポリエ
チレン、ポリスチレン等からの発泡体が使用され、その
厚みは10〜50mm、そして発泡倍率は20〜40倍のものが使
用される。厚みが10mm未満であると、本考案の目的であ
る断熱の効果が小さく下地側へ多くの熱を逃がしてしま
うので、水の温度が上昇しにくい。50mmを越えると下地
の形状に沿いにくく、またそれ以上厚くしても断熱の効
果はあまり上らない。また、発泡倍率は20倍未満である
と、断熱効果が十分でないことと屈曲性に劣り下地に沿
いにくいという問題があり、40倍を越えると重量がかか
った時の耐久性に劣る。断熱材(2)としてポリウレタ
ンを使用する場合、ポリウレタンは液状のものを現場で
吹き付けて硬化させるタイプのものでも予め成形された
ものでもどちらでもよい。
遮水シート端部(4)の用水路の横への固定は特に限
定されるものではなく、遮水シート端部(4)にアンカ
ー部材(6)を設けて、用水路の横の下地に埋め込んだ
り、杭を使って下地へ打ち込む等の方法で固定すること
ができる。
以上、記述したような構造をとることによって水温を
上昇させることができ、また温水の温度を下げることな
く流すことができる。
次に本考案の効果を確かめるために実施した具体例を
詳述する。
(実施例) 厚みが100mmのコンクリートからなる縦600mm×横600m
m×高さ300mmの容積をもつコンクリート枡を、土からな
る下地中に埋め込み、そのままの状態で水を入れた場合
とEDPMからなり黒色で厚みが1.0mmの遮水シートだけを
敷設し、水を入れた場合と、30倍に発泡させた厚み20mm
のポリエチレンからなる断熱材を敷いて、更に上記と同
じ遮水シートを敷設し、水を入れた場合の3種類の場合
について、冬期の晴天時で午前10時〜午後2時の4時間
放置前を放置後のそれぞれの水温を測定した。上記以外
の測定条件は次の通りである。
初期水温 10℃ 外気温 (午前10時) 8℃ (午後 2時)12℃ 測定結果を表1に示す。
表1に示すようにコンクリート枡にそのまま水を入れ
た場合、遮水シートのみを敷設した場合と比較して本考
案を実施した場合は、明らかに水温が上昇しており、効
果がでていることがわかる。
(効果) 以上のように用水路あるいは溜池の遮水において、下
地上に断熱材を介在して遮水シートを敷設したような構
造をとることによって、太陽熱を遮水シートが吸収し輻
射する熱によって水温を上昇させることができる。ま
た、遮水シートと下地の間に断熱材を介在しているの
で、遮水シートからの輻射熱が下地側へ逃げるのを抑え
ることができるので、効率よく熱を水に伝えることがで
きるとともに一度上昇した水温が下地によって熱を奪わ
れ低下することを防ぐことができる。
また以上のように、水に対して太陽の輻射熱を効率よ
く伝えることができるので、その分用水路や溜池を深く
することができ、用水路の場合は短い水路で十分な水温
を得ることができ、土地の節約にもつながるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシート遮水断熱構造を用水路に施工し
た実施例を示す断面図である。 (1)……遮水シート (2)……断熱材 (3)……下地 (4)……遮水シート端部 (5)……水

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】用水路あるいは溜池において、下地上にゴ
    ムまたは合成樹脂からなる下側の遮水シートを敷設し、
    該下側の遮水シート上に断熱材を介在して上側の遮水シ
    ートを敷設してなるシート遮水断熱構造。
JP1989033096U 1989-03-22 1989-03-22 シ―ト遮水断熱構造 Expired - Lifetime JP2511636Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989033096U JP2511636Y2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 シ―ト遮水断熱構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989033096U JP2511636Y2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 シ―ト遮水断熱構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02125034U JPH02125034U (ja) 1990-10-15
JP2511636Y2 true JP2511636Y2 (ja) 1996-09-25

Family

ID=31536476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989033096U Expired - Lifetime JP2511636Y2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 シ―ト遮水断熱構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2511636Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101920120B1 (ko) * 2016-04-18 2018-11-19 한양대학교 산학협력단 폴리머 차수재 및 폴리머 차수재를 이용하는 콘크리트 댐 구조물의 누수 보수 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7365258B2 (ja) * 2020-02-18 2023-10-19 三井住友建設株式会社 蓄熱槽のスロッシング吸収機構

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5655296U (ja) * 1979-10-05 1981-05-14
JPH0410272Y2 (ja) * 1986-06-30 1992-03-13

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101920120B1 (ko) * 2016-04-18 2018-11-19 한양대학교 산학협력단 폴리머 차수재 및 폴리머 차수재를 이용하는 콘크리트 댐 구조물의 누수 보수 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02125034U (ja) 1990-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0480378A1 (en) A structured medium for the cultivation of greenery and a waterproofing system to facilitate the installation of said medium on buildings
CA1055263A (en) Method of providing a moisture-proof or moisture-resistant foundation insulation for buildings
KR101138018B1 (ko) 고단열 성능을 갖는 저관리-경량형 옥상 녹화시스템 및 시공 방법
JP2511636Y2 (ja) シ―ト遮水断熱構造
CN217461213U (zh) 一种都市微循环农业系统的屋顶种植园
CN205975795U (zh) 绿化屋顶结构
CN211872473U (zh) 一种防水型塑胶跑道
EP3002369A1 (en) Irrigation, draining and/or heating system
CN214787536U (zh) 隧道排水侧沟的防冻结结构
CN217079415U (zh) 一种种植屋面用耐根穿刺防水卷材
FR2254212A6 (en) Drainage system for sandy ground - has open cell granules in trenches connecting to drain trenches
CN211257575U (zh) 一种屋顶花园种植的地面构造结构
CN115012591B (zh) 一种建筑屋顶防水结构及其施工方法
JP3793491B2 (ja) 緑化構造及び緑化方法
CN215484128U (zh) 一种屋顶防漏绿化系统
CN217117002U (zh) 一种幼龄期苗木盆栽耐盐鉴定装置
CN212688611U (zh) 一种市政道路设计防水结构
CN212534233U (zh) 一种地下室顶板防水结构
CN210195063U (zh) 一种基于现有建筑的屋面防水结构
RU2706489C1 (ru) Способ Девяткина В.Д. тепловоздушного саморегулируемого круглогодового обогрева подпочвенного слоя полей при тепловой мелиорации земель
CN219411131U (zh) 一种湿度控制光伏电增强调蓄型植草沟
CN210737265U (zh) 一种具有防水层道路结构
CN214143105U (zh) 一种透水树围砖
CN207647051U (zh) 一种平面储水的绿色生态防水屋面
JP3022793U (ja) 発熱パイプヒーター並び施工装置