JP2511323Y2 - インパクト工具 - Google Patents
インパクト工具Info
- Publication number
- JP2511323Y2 JP2511323Y2 JP1990012539U JP1253990U JP2511323Y2 JP 2511323 Y2 JP2511323 Y2 JP 2511323Y2 JP 1990012539 U JP1990012539 U JP 1990012539U JP 1253990 U JP1253990 U JP 1253990U JP 2511323 Y2 JP2511323 Y2 JP 2511323Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hammer
- spindle
- cam
- steel ball
- locking piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案はカムとスチールボールによりハンマの前進、
後退運動を行うインパクト工具であるインパクトレンチ
等のスチールボール脱落防止構造に関するものである。
後退運動を行うインパクト工具であるインパクトレンチ
等のスチールボール脱落防止構造に関するものである。
従来技術の欠点を第6、7図にて説明する。第6図は
電気、空気等を動力源とする衆知のボルト等の締付、緩
めを行うインパクトレンチの打撃部構造図であり、ハウ
ジング1内に内蔵された駆動部からの回転力は減速部2
を介してスピンドル3に伝達される。スピンドル3に
は、スピンドルカム4が形成されていて、スピンドル3
と回転及び後退運動が、スチールボール7を介してでき
るハンマカム6を有するハンマ5、ハンマ5はスチール
ボール7を介してスプリング8によりA方向に付勢され
ている。また、ハンマ5にはハンマ爪9が具備されてお
り、アンビル10に具備されているアンビル爪11と係合し
ている。
電気、空気等を動力源とする衆知のボルト等の締付、緩
めを行うインパクトレンチの打撃部構造図であり、ハウ
ジング1内に内蔵された駆動部からの回転力は減速部2
を介してスピンドル3に伝達される。スピンドル3に
は、スピンドルカム4が形成されていて、スピンドル3
と回転及び後退運動が、スチールボール7を介してでき
るハンマカム6を有するハンマ5、ハンマ5はスチール
ボール7を介してスプリング8によりA方向に付勢され
ている。また、ハンマ5にはハンマ爪9が具備されてお
り、アンビル10に具備されているアンビル爪11と係合し
ている。
上記構成によりハンマ5はスピンドル3軸を摺動部と
して、スピンドルカム4、ハンマカム6間に介在するス
チールボール7により両カムのリードに沿って前進、後
退運動をし、アンビル10に打撃力をあたえる。
して、スピンドルカム4、ハンマカム6間に介在するス
チールボール7により両カムのリードに沿って前進、後
退運動をし、アンビル10に打撃力をあたえる。
従来技術によれば、ハンマのB方向への最大後退量
は、ハンマ端面5aとワッシャ(B)16間の距離Laであ
り、距離Laは、ハンマカム、スピンドルカム間にスチー
ルボールを組込むために第7図におけるスチールボール
外径より大きいSaの間隔を確保するのに必要な寸法であ
る。次にハンマが打撃中、異常なタイミングなどで最大
に後退する時があり(距離Laまで)、その時カム内に介
在するスチールボールはハンマカム端面部(Saの間隔)
より脱落するという欠点があった。
は、ハンマ端面5aとワッシャ(B)16間の距離Laであ
り、距離Laは、ハンマカム、スピンドルカム間にスチー
ルボールを組込むために第7図におけるスチールボール
外径より大きいSaの間隔を確保するのに必要な寸法であ
る。次にハンマが打撃中、異常なタイミングなどで最大
に後退する時があり(距離Laまで)、その時カム内に介
在するスチールボールはハンマカム端面部(Saの間隔)
より脱落するという欠点があった。
このためカムから脱落したスチールボール7はハンマ
5とハンマケース17の間に噛み込まれ、ハンマケース破
損、ハンマ爪部損傷等の故障を生じる原因になってい
た。
5とハンマケース17の間に噛み込まれ、ハンマケース破
損、ハンマ爪部損傷等の故障を生じる原因になってい
た。
本考案の目的は、この種のハンマ打撃機構におけるス
チールボール脱落防止に対して、安価で且つ確実な装置
を提供することである。
チールボール脱落防止に対して、安価で且つ確実な装置
を提供することである。
本考案は、ハンマカム、スピンドルカム間にスチール
ボールを組込んでから、ハンマ端面とスピンドル端面間
に係止片を組込むことにより、ハンマの後退量が規制さ
れる点に着目し、ハンマ、スピンドル、カム、スプリン
グ、ワッシャ、係止片の関係を工夫したものである。
ボールを組込んでから、ハンマ端面とスピンドル端面間
に係止片を組込むことにより、ハンマの後退量が規制さ
れる点に着目し、ハンマ、スピンドル、カム、スプリン
グ、ワッシャ、係止片の関係を工夫したものである。
以下本考案による一実施例を述べる。
本考案によるインパクトレンチのスチールボール脱落
防止機構は第1図に示す様に、ハウジング1内に内蔵さ
れた駆動部からの回転力は、減速部2を介してスピンド
ル3に伝達される。スピンドル3に形成されているスピ
ンドルカム4、アンビル10を打撃し締付トルクを出力す
るための回転慣性を持ったハンマ5、ハンマ5に形成さ
れているハンマカム6、ハンマカム6とスピンドルカム
4に介在するスチールボール7、ハンマ5に圧縮復元力
をあたえるスプリング8、ハンマ5がスピンドル3の軸
上をB方向に後退するのを距離Lbで規制する係止片
(A)14、係止片(B)15、係止片14、15を軸方向に移
動するのを防止するスピンドル溝12、係止片14、15を径
方向に広がることを防止し、かつ、スプリング8の受座
になる段付ワッシャ(A)、13より構成されている。
防止機構は第1図に示す様に、ハウジング1内に内蔵さ
れた駆動部からの回転力は、減速部2を介してスピンド
ル3に伝達される。スピンドル3に形成されているスピ
ンドルカム4、アンビル10を打撃し締付トルクを出力す
るための回転慣性を持ったハンマ5、ハンマ5に形成さ
れているハンマカム6、ハンマカム6とスピンドルカム
4に介在するスチールボール7、ハンマ5に圧縮復元力
をあたえるスプリング8、ハンマ5がスピンドル3の軸
上をB方向に後退するのを距離Lbで規制する係止片
(A)14、係止片(B)15、係止片14、15を軸方向に移
動するのを防止するスピンドル溝12、係止片14、15を径
方向に広がることを防止し、かつ、スプリング8の受座
になる段付ワッシャ(A)、13より構成されている。
以上の構成部材の組立方法を説明する。係止片(A)
14、係止片(B)15は第4図に示すようにリングを分割
した形状であり、スチールボール7を組込んだ後に組立
てる。まず、スチールボール7を組込むには、第2図に
示すように、ハンマ端面5aとワッシャ(A)13aが突き
当たるまでハンマ5をB方向にスプリング8を圧縮し、
ハンマカム6とスピンドルカム4の開口部がスチールボ
ール7の外径より大きいSaの寸法となる位置関係になっ
ている(La=0)。この位置でスチールボール7を組込
みスプリング8を復元させると、ハンマカム6、スピン
ドルカム4内介在するスチールボール7により係合し、
ハンマ5は保持される。次に第3図に示す様にスピンド
ル3の減速部の穴より治具20によりFxとなる力でスプリ
ング8をハンマ方向に圧縮し、ワッシャ(A)13を距離
Lcまで移動させ、その間隙より係止片(A)14、係止片
(B)15をスピンドル溝部12に組込みスプリング8を元
に戻す。又、係止片(A)、(B)の外径は、ワッシャ
(A)13内径により径方向の位置決めとなり、係止片の
組立ができる。
14、係止片(B)15は第4図に示すようにリングを分割
した形状であり、スチールボール7を組込んだ後に組立
てる。まず、スチールボール7を組込むには、第2図に
示すように、ハンマ端面5aとワッシャ(A)13aが突き
当たるまでハンマ5をB方向にスプリング8を圧縮し、
ハンマカム6とスピンドルカム4の開口部がスチールボ
ール7の外径より大きいSaの寸法となる位置関係になっ
ている(La=0)。この位置でスチールボール7を組込
みスプリング8を復元させると、ハンマカム6、スピン
ドルカム4内介在するスチールボール7により係合し、
ハンマ5は保持される。次に第3図に示す様にスピンド
ル3の減速部の穴より治具20によりFxとなる力でスプリ
ング8をハンマ方向に圧縮し、ワッシャ(A)13を距離
Lcまで移動させ、その間隙より係止片(A)14、係止片
(B)15をスピンドル溝部12に組込みスプリング8を元
に戻す。又、係止片(A)、(B)の外径は、ワッシャ
(A)13内径により径方向の位置決めとなり、係止片の
組立ができる。
次に動作について説明する。本機がボルト等の締付を
始めると、ハンマ爪9がアンビル爪11との噛み合いを解
除しながら、スプリング8を圧縮し、後退して、回転し
アンビル爪11を打撃する。この時通常打撃においてはハ
ンマの後退量はLb以下であるが外的要因により、ハンマ
5はLb以上に後退しようとすることがある。この時ハン
マ5の後退量は、ハンマ端面5aが係止片(A)、(B)
に突当し規制される。つまり、第5図に示すようにハン
マ後退量が規制されると、ハンマカム6とスピンドルカ
ム4の開口部がスチールボール7の外径より小さいSbの
寸法となるので、両カム内に介在するスチールボールは
脱落することはない。
始めると、ハンマ爪9がアンビル爪11との噛み合いを解
除しながら、スプリング8を圧縮し、後退して、回転し
アンビル爪11を打撃する。この時通常打撃においてはハ
ンマの後退量はLb以下であるが外的要因により、ハンマ
5はLb以上に後退しようとすることがある。この時ハン
マ5の後退量は、ハンマ端面5aが係止片(A)、(B)
に突当し規制される。つまり、第5図に示すようにハン
マ後退量が規制されると、ハンマカム6とスピンドルカ
ム4の開口部がスチールボール7の外径より小さいSbの
寸法となるので、両カム内に介在するスチールボールは
脱落することはない。
本考案によれば、ハンマの後退量を係止片で規制した
ので、スチールボールが脱落することはなく、ハンマケ
ース、ハンマ等の部品の破損を防ぐことができる。
ので、スチールボールが脱落することはなく、ハンマケ
ース、ハンマ等の部品の破損を防ぐことができる。
第1図は本考案によるインパクトレンチ打撃機構部の側
面断面図、第2図は、ハンマカム、スピンドルカム内に
スチールボールを組立位置図、第3図は、係止片組立位
置図、第4図は係止片の斜視図、第5図は係止片により
ハンマ後退が規制されたモデル図、第6図は従来技術に
よるインパクトレンチ打撃機構部の側面断面図、第7図
は従来技術によるハンマが最大後退時のモデル図であ
る。 図において、1はハウジング、2は減速部、3はスピン
ドル、4はスピンドルカム、5はハンマ、6はハンマカ
ム、7はスチールボール、8はスプリング、9はハンマ
爪、10はアンビル、11はアンビル爪、12はスピンドル溝
部、13はワッシャ(A)、14は係止片(A)、15は係止
片(B)、16はワッシャ(B)、17はハンマケース、3a
はスピンドル端面、13aはワッシャ(A)端面である。
面断面図、第2図は、ハンマカム、スピンドルカム内に
スチールボールを組立位置図、第3図は、係止片組立位
置図、第4図は係止片の斜視図、第5図は係止片により
ハンマ後退が規制されたモデル図、第6図は従来技術に
よるインパクトレンチ打撃機構部の側面断面図、第7図
は従来技術によるハンマが最大後退時のモデル図であ
る。 図において、1はハウジング、2は減速部、3はスピン
ドル、4はスピンドルカム、5はハンマ、6はハンマカ
ム、7はスチールボール、8はスプリング、9はハンマ
爪、10はアンビル、11はアンビル爪、12はスピンドル溝
部、13はワッシャ(A)、14は係止片(A)、15は係止
片(B)、16はワッシャ(B)、17はハンマケース、3a
はスピンドル端面、13aはワッシャ(A)端面である。
Claims (2)
- 【請求項1】駆動部と、該駆動部によって回転されるス
ピンドルと、該スピンドルの軸方向に移動可能なハンマ
と、該ハンマに形成したハンマカムと、該スピンドルに
形成したスピンドルカムと、該スピンドルカムと該ハン
マカムに係合するスチールボールと、該ハンマを反駆動
部側に常に付勢しているスプリングとを備えたインパク
ト工具において、前記ハンマと前記スピンドルとの間に
前記ハンマの移動量を規制する係止片を設け、該係止片
に前記ハンマが当接した状態での前記ハンマカム及び前
記スピンドルカムによって形成される開口部の大きさを
前記スチールボールの外径より小さく形成することを特
徴とするインパクト工具。 - 【請求項2】前記係止片は、前記スピンドルの軸方向に
分割されていることを特徴とする請求項1記載のインパ
クト工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990012539U JP2511323Y2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | インパクト工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990012539U JP2511323Y2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | インパクト工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03103166U JPH03103166U (ja) | 1991-10-25 |
JP2511323Y2 true JP2511323Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=31516013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990012539U Expired - Lifetime JP2511323Y2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | インパクト工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511323Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4539606B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2010-09-08 | パナソニック電工株式会社 | 鋼球脱落を防止したインパクト回転工具 |
JP5583500B2 (ja) * | 2010-07-05 | 2014-09-03 | 株式会社マキタ | 打撃工具 |
JP2015120206A (ja) * | 2013-12-20 | 2015-07-02 | 日立工機株式会社 | インパクト工具 |
KR101845492B1 (ko) * | 2017-02-09 | 2018-04-05 | (주) 상은아이앤지 | 그라비아 인쇄용 스크류 롤러 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5214559U (ja) * | 1975-07-21 | 1977-02-01 |
-
1990
- 1990-02-09 JP JP1990012539U patent/JP2511323Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03103166U (ja) | 1991-10-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |