JP2511199B2 - 光メモリ素子 - Google Patents

光メモリ素子

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JP2511199B2
JP2511199B2 JP3064317A JP6431791A JP2511199B2 JP 2511199 B2 JP2511199 B2 JP 2511199B2 JP 3064317 A JP3064317 A JP 3064317A JP 6431791 A JP6431791 A JP 6431791A JP 2511199 B2 JP2511199 B2 JP 2511199B2
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film
oxygen
optical memory
memory device
recording
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JP3064317A
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賢司 太田
明 高橋
博之 片山
順司 広兼
善照 村上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光により情報の記
録再生または消去が可能な光メモリ素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度大容量高速アクセス等種々
の要求を満足し得る光メモリ素子の研究開発が活発に推
進されている。これらの光メモリ素子は、一般に図2に
その断面を示すような構造となっている。すなわち、透
明な基板1に真空蒸着やスパッタリング等の製膜手段に
より記録膜2を設け、その記録膜2を保護するために保
護層3を設けたものである。
【0003】この基本構成は光メモリ素子の種類によっ
て種々の変化がある。
【0004】例えば、情報の書き換えができる光磁気メ
モリ素子においては、本出願人が先に特願昭57−22
0999(特開昭59−110052)として提案して
いるように(図3参照)ガラス基板4、AlNやSi3
4等酸素を含まない誘電体層5、希土類遷移金属合金
薄膜の記録膜6、酸素を含まない誘電体層7及び反射膜
層8により構成されている。
【0005】この図3の構成において、誘電体層5はガ
ラス基板4の酸素が記録膜6に混入することを防ぐと共
に記録膜6の磁気光学効果を高める働きをする。また、
誘電体層7と反射膜層8は協働して反射膜層8の外側か
らの酸素の混入を防ぐと共に記録層6を通り抜けた光を
反射させることにより、磁気光学効果を高める働きをす
る。
【0006】希土類遷移金属を主成分とする記録膜6は
酸素や湿気に弱く、図3のような保護膜を設けた構成に
しなければ、大気中に1週間程度放置すると、酸化が原
因と思われるピンホールの発生が見られる。
【0007】図3のような構成にすることで大気中80
°C雰囲気に放置したり、60°C、95%の高温高湿
雰囲気に2〜3カ月放置しても記録膜中央部には何の変
化も見られなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これに対して周辺部で
は、図4の符号9を付した部分のような記録膜6の端面
から水や酸素が入り、記録膜6が劣化してくる現象は依
然として残っていることが判明した。
【0009】そこで、本発明の目的は光メモリ素子の構
造を、記録膜の端面からの水分や酸素等の侵入を防止す
る構造にすることによって、水分や酸素等による記録媒
体の腐食を防止して信頼性の高い光メモリ素子を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は端部を切り込んだ透明基板と、該透明基
板の上に形成された記録媒体膜と、該記録媒体膜の上に
形成された耐湿耐酸素性を有する膜とからなり、該耐湿
耐酸素性を有する膜の膜厚を前記記録媒体膜の膜厚より
も大きくするとともに、前記透明基板端部の切り込み深
さを前記記録媒体膜の端面が前記耐湿耐酸素性の膜の端
面によって覆われるように設定することを特徴とする光
メモリ素子である。
【0011】
【作用】端部を記録媒体膜の膜厚よりも大きく切り込ん
だ透明基板に記録媒体膜と耐湿耐酸素性を有する膜とを
製膜すると、膜相互のズレを利用して記録媒体膜の端面
を耐湿耐酸素性の膜の端面で覆うことができる。これに
よって、記録膜を外気等の酸素や水分に直接接しない構
造とすることができ、光メモリ素子の記録媒体膜の腐食
を防止し得る。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る光メモリ素子の実施例に
ついて図面を用いて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係る光メモリ素子の実施例
の端面の断面を示す図であり、図3及び図4に示した光
メモリ素子と同一の部分は同一の符号を付してある。
【0014】図1において符号4は透明基板、5はAl
NあるいはSi34等の酸素を含まない誘電体膜、6は
GdTbFe、GdNdFe、TbFeやTbFeCo
等の希土類遷移金属合金薄膜で構成された記録膜、7は
AlN等の酸素を含まない誘電体膜、8はAl、Ni、
Crあるいはステンレス等の耐湿耐酸素性のよい物質で
構成される反射膜層である。
【0015】ここで、透明基板4の端面41を約120
nm切り込み、次いでAlN等の酸素を含まない膜5と
5aを約100nm、GdTbFe等の記録膜6と6a
を約20nm、AlN等酸素を含まない膜7と7aとを
約50nm、反射膜8と8aとを約150nm形成する
ようにした構造である。
【0016】この構造においては、記録膜6aは端面6
1aが外気に触れているため劣化するが、記録膜6の端
面61は反射膜8aで保護されているため劣化すること
はない。
【0017】このような構成により記録膜6の端面61
を外気や酸素、水分等から隔離するようになされてい
る。要するに、段付けされた基板上に形成された反射膜
8の端部が記録膜6の端面61を保護する耐湿耐酸素性
保護膜として作用することになる。
【0018】このような構成は透明基板4がアクリルや
ポリカーボネイト等の透湿性の樹脂基板の場合にも有効
である。
【0019】この構成で60°C、95%の高温高湿に
光メモリ素子を放置したが、周辺部も含めて何の変化も
示さなかった。
【0020】本発明は上記したように、水分や酸素等に
弱い記録膜の端面を誘電体や金属膜等の水分、酸素に強
い膜で覆い、記録膜を外気等の酸素や水分に直接接しな
いようにすることを特徴とするものであるから、具体的
な構成は図1記載のものには限られない。すなわち、各
膜厚や切り込み部は必ずしも上記の例に限定される必要
はなく、記録膜の端面が他の安定な膜の端面と重なる構
造であれば良い。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかのように、本発明
の光メモリ素子では端部を記録媒体膜の膜厚よりも大き
く切り込んだ透明基板に記録媒体膜と耐湿耐酸素性を有
する膜とを製膜することによって、膜相互のズレを利用
して記録媒体膜の端面を耐湿耐酸素性の膜の端面で覆う
構成を採用するので、光メモリ素子の記録膜端面を外気
等の劣化原因から保護することができ信頼性の高い光メ
モリ素子を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光メモリ素子の一実施例の端面を
示す一部拡大図である。
【図2】従来の光メモリ素子の一部拡大断面図である。
【図3】従来の光磁気メモリ素子の一部拡大断面図であ
る。
【図4】光磁気メモリ素子の端面を示す図である。
【符号の説明】
4 透明基板 5 誘電体膜 6 記録膜 7 誘電体膜 8 反射膜層 9 素子の端面 11 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広兼 順司 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (72)発明者 村上 善照 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−152552(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部を切り込んだ透明基板と、 該透明基板の上に形成された記録媒体膜と、 該記録媒体膜の上に形成された耐湿耐酸素性を有する膜
    とからなり、 該耐湿耐酸素性を有する膜の膜厚を前記記録媒体膜の膜
    厚よりも大きくするとともに、前記透明基板端部の切り
    込み深さを前記記録媒体膜の端面が前記耐湿耐酸素性の
    膜の端面によって覆われるように設定することを特徴と
    する光メモリ素子。
JP3064317A 1991-03-28 1991-03-28 光メモリ素子 Expired - Lifetime JP2511199B2 (ja)

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JP59075541A Division JPS60219654A (ja) 1984-04-13 1984-04-13 光メモリ素子

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JPH04212741A JPH04212741A (ja) 1992-08-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59152552A (ja) * 1983-02-18 1984-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光磁気デイスク

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JPH04212741A (ja) 1992-08-04

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