JP2510917B2 - ウエブ巻取り装置におけるウエブ切断装置 - Google Patents

ウエブ巻取り装置におけるウエブ切断装置

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JP2510917B2
JP2510917B2 JP3352044A JP35204491A JP2510917B2 JP 2510917 B2 JP2510917 B2 JP 2510917B2 JP 3352044 A JP3352044 A JP 3352044A JP 35204491 A JP35204491 A JP 35204491A JP 2510917 B2 JP2510917 B2 JP 2510917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエブ巻取り装置にお
けるウエブ切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、紙のようなシート材料の大き
なロールから、ウエブを小さなロールに巻取るためのウ
エブ巻取り装置は、長尺のウエブを所望の長さに切断す
るため、たとえば特公昭49−41543号公報および
特公平1−22186号公報等にみられるようなウエブ
の切断装置を備えている。これらのウエブ巻取り装置は
いずれも、図6,7,8に示してあるごとく、同期して
回転するように作動的に互いに連結された主巻取りドラ
ム50とウエブ分離ロール60を有していて、前記主巻
取りドラム50の表面には溝52が形成されており、ウ
エブ分離ロール60がその表面から突出するウエブ分離
器61を有していて、前記溝52およびウエブ分離器6
1が、主巻取りドラム50とウエブ分離ロール60の同
期回転における選択された時点でウエブ分離器61が溝
52に突入するように、主巻取りドラム50およびウエ
ブ分離ロール60に配して形成されており、前記ウエブ
分離器61が溝52の中にウエブ51を押し入れる剛い
部材62を有していて、該剛い部材62は海綿状のゴ
ム、ポリウレタンまたは弾性材料からなる圧縮可能部材
特に圧縮可能のストリップ63によって包囲されてい
る。
【0003】前記巻取り装置では、剛い部材62が溝5
2に突入したときに、ウエブ51を圧縮可能部材63が
主巻取りドラムの表面の溝52の両側で主巻取りドラム
の面に緊密に押し付け、ウエブ51が該ウエブの伸びお
よび引っ張りの限界を越えた距離だけ溝52の中に突入
して、溝52の中でウエブ51を引き裂くように切断す
る。そして、切断されたウエブ51の先端部51aおよ
び尾縁51bが、切断されたとたんに、各々が今まで巻
き付いていた前記主巻取りドラム50の表面から離間し
ないように主巻取りドラム50に真空装置が付設されて
いる。そして、真空装置でもって、ウエブ51の分離が
起こった後も、溝52の近傍で該ウエブ51の先端部5
1aと尾縁51bの双方を所定の回転区間主巻取りドラ
ム50の表面に接触せしめたままの状態で保持するよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のウエブ切断装置は、以下のような欠点を有する。 一般に切断されるウエブの伸びおよび引っ張り特性
がウエブの種類によって一定ではないため、溝52の
幅、深さおよびウエブ分離器61の法線方向の寸法を巻
取り機で巻取られるべきウエブの種類に適合させなけれ
ばならない。すなわち、ウエブ分離器61によって切断
されるウエブ51の伸びおよび引っ張り特性が大きいと
きは溝52の幅、深さおよびウエブ分離器61の法線方
向の寸法を大きくしなければウエブ分離器61によるウ
エブ51の切断が困難となる。一方、ウエブの伸びおよ
び引っ張り特性が小さいときは溝52の幅、深さおよび
ウエブ分離器61の法線方向の寸法が小さくてもウエブ
51の切断は可能となる。 ウエブ分離器61に形成された剛い部材62により
ウエブ51を溝52内に押し入れる際の、ウエブ51の
ずれを防止し溝52内への押し入れをより確実にするた
めの圧縮可能ストリップ63を必要とする。 ウエブ51を引き裂くように切断するため、大量の
紙粉を発生させ、その紙粉によって巻取ったロールを汚
すことになる。したがって、その発生した紙粉を取る集
塵装置が必要となると共に該集塵装置の掃除も必要とな
る。 前記紙粉の発生を少なくすると共に切断線を直線に
するため、ウエブ51にあるパーフォレーションの位置
と主巻取りドラム50の表面の溝52とを同じ位置にな
るように合わせて切断しているが、幅の広いウエブでは
その伸びがウエブの全幅にわたって一様ではないのでパ
ーフォレーションの位置を一直線にするのは困難であ
る。そして、パーフォレーションの位置と主巻取りドラ
ム50の表面の溝52とを同じ位置になるようにするた
めには、パーフォレーションのピッチを主巻取りドラム
50の外周長の何分の一かにしなければならないのでそ
のための調整が必要となる。 切断されるウエブ51の伸びおよび引っ張り特性が
ウエブ51の全幅にわたって微妙に相違するため、ウエ
ブ51の伸びおよび引っ張りの限界を越えてウエブ51
を引き裂くように切断するとその切断線は直線にはなら
ない。すなわち、溝52にウエブ51のパーフォレーシ
ョンの位置が重なった場合であっても図9に示すように
ウエブの尾縁51bは切断されその切断線は直線とはな
らない。 加減速の際主巻取りドラム50とウエブ51の摩擦
が微妙に相違するため、主巻取りドラム50の表面の溝
52とパーフォレーションの位置とが微妙にずれるので
切断線が有線にはならない。すなわち、図10に示すよ
うにウエブの尾縁51bは切断されその切断線は直線と
はならない。 2プライのウエブ51を切断する場合、2枚のウエ
ブ51の伸びが微妙に相違するため、ウエブ51の伸び
および引っ張りの限界を越えてウエブ51を引き裂くよ
うに切断するとその切断線は2枚のウエブ51でずれて
くる。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑み、切断される
ウエブの伸びおよび引っ張り特性に関係なくウエブの切
断線を一直線にすることができ、しかも紙粉の発生を少
なくすることができる簡易なウエブ切断装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のウエブ切断装置
は、同期して回転するように作動的に互いに連結された
主巻取りドラムとウエブ分離ロールを有し、前記主巻取
りドラムの表面に溝が形成され、前記ウエブ分離ロール
がその表面から突出するウエブ分離器を有し、前記溝お
よび前記ウエブ分離器が、主巻取りドラムとウエブ分離
ロールの同期回転における選択された時点でウエブ分離
器が該溝に突入するように、主巻取りドラムおよびウエ
ブ分離ロールに配して形成され、前記ウエブの分離が起
こった後に、分離されたウエブの先端部を前記溝の近傍
で主巻取りドラムの表面に接触せしめた状態に保持する
ための手段および分離されたウエブの尾縁を前記溝の近
傍で主巻取りドラムの表面に接触せしめた状態に保持す
るための手段が、主巻取りドラムの表面に設けられた吸
引孔でもって構成されている、ウエブ巻取り装置であっ
て、前記主巻取ドラムの表面にドラム軸と平行に形成さ
れた溝内にアンビルナイフを取付け、前記ウエブ分離器
はカッタナイフを備えており、前記アンビルナイフは、
前記溝内の壁面に固定され、その刃先の長手方向形状が
直線でドラム表面に平行かつ同一高さであり、前記カッ
タナイフは、刃先の長手方向一端が前記アンビルナイフ
に近く、長手方向他端が前記アンビルナイフから遠ざか
るように傾斜しており、しかも刃先の長手方向形状が緩
やかに円弧状に凹むように湾曲しており、さらに、正面
視においても、その刃先の長軸が前記アンビルナイフの
長軸に対して交差し、長手方向一端がウエブ分離ロール
の回転方向後方、長手方向他端がウエブ分離ロールの回
転方向前方となっており、ウエブ分離器が主巻取りドラ
ムの表面に形成された溝内に突入するとき前記カッタナ
イフ刃先の長手方向一端から長手方向他端にかけて順次
前記アンビルナイフに接触させて前記ウエブをシェアカ
ッティングすることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のウエブ切断装置では、ウエブ分離ロー
ルが主巻取りドラムに接近してカッタナイフとアンビル
ナイフとが接触することによりウエブはシェアカッティ
ングされウエブは2つに切断される。この際、本発明に
よれば、カッタナイフとアンビルナイフの形状および相
対位置関係により、つぎのごとき利点を奏する。 仮りに直線刃によってウエブを全幅にわたって一度
に切断しようとすると押し切りになって、ウエブの切断
端面がギザギザに破れてしまうが、本願発明ではカッタ
ナイフがアンビルナイフに対し離間距離が遠近に傾斜し
た構成をとったことにより、カッタナイフの長手方向一
端の刃先が最初にウエブを切り、以後順にウエブを切っ
て行く刃先が長手方向他端に向けて移動していくので、
あたかも鋭いカミソリを斜めに引くようになり、非常に
きれいな切断端面が得られる。 本願発明のカッタナイフによってウエブを斜めに引
き切っていくのであるが、一番最初にウエブに切り目を
入れるときはどうしても抵抗が大きいので、その際に少
し出も抵抗が小さくなるようにカッタナイフの刃先を湾
曲させ、長手方向一端側の刃先のアンビルに対する傾斜
角を大きくとれるようにしている。このため、ウエブの
切り始め切断端面もきれいになる。 ウエブを切断するとき、カッタナイフとアンビルナ
イフは接触圧を生じさせながらウエブに当接するが、一
般にロールのたわみや加工誤差によってそのとき の接触
圧が一定とはならず、とりわけ直線刃によって高速で回
転しながら一瞬の間に接触するときは、ともすれば切断
ミスを生じてしまう。しかし、本願発明では、カッタナ
イフの長軸がアンビルナイフの長軸に対して交差してお
り、そのため、カッタナイフが回転しながら長手方向一
端からアンビルナイフに接触しはじめ、時間をかけて長
手方向他端まで接触していくので、この間に加工誤差等
を各部のたわみ等で吸収しながら順にウエブを切断する
ことができる。つまり、高速回転させても切断時間は一
瞬でなく多少の時間をかけていることと、ほぼ一定の接
触圧を確保できるので、切断を完全に行うことができる
のである。
【0008】 シェアカッティングの場合、切断抵抗が非
常に小さいので、主巻取りドラムの溝の幅、深さおよび
ウエブ分離器の法線方向の寸法を巻取り機で巻取られる
べきウエブの種類に適合させる必要はなく、またウエブ
分離器にウエブのずれを防止するための圧縮可能部材を
形成する必要もなく、さらに紙粉の発生が少ないため紙
粉を取る集塵装置も必要とないので装置全体の構造を簡
単にすることができる。また、ウエブはシェアカッティ
ングされるため、ウエブにあるパーフォレーションの位
置と主巻取りドラムの表面の溝とを同じ位置になるよう
に合わせる必要はなくパーフォレーションのピッチを自
由に選択できるので、作業能率の向上を図ることができ
る。さらに、主巻取りドラムの表面にウエブを真空によ
って保持した状態で、該ウエブをカッタナイフとアンビ
ルナイフとの接触によりシェアカッティングするので、
ウエブの切断線は直線となる。また、2プライのウエブ
を切断する場合、カッタナイフとアンビルナイフとの接
触によるせん断力により2枚のウエブを切断するため、
2枚のウエブは固着する傾向にあり2枚のウエブの切断
線がずれないので、巻取り後のウエブ尾縁の固着または
ウエブの先端部が固定装置に送られたときの処理に好都
合である
【0009】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。図1に示したウエブ巻取り装置は、パーフォレー
ションロール2とアンビルロール3間を経過したウエブ
1が、フィードロール4を経て主巻取りドラム5に巻掛
けられ、主巻取りドラム5を経過したウエブ1の先端
が、主巻取りドラム5と副巻取りドラム6間を経過して
巻取り空間7に送り込まれてきた巻芯8に、両巻取りド
ラム5,6とニップロール9からなる前記巻取り空間7
において、所望の太さのログになるまで巻取られるよう
になっている。
【0010】なお、前記フィードロール4の前段に配設
されたパーフォレーションロール2とアンビルロール3
からなるパーフォレーション形成装置は、アンビルロー
ル3を図示の作用位置まで接近させると、ウエブ1に等
間隔のパーフォレーションを形成せしめることができ、
アンビルロール3を不作用位置までパーフォレーション
ロール2から離間させると(図示省略)、ウエブ1に前
記パーフォレーションが形成されないようになってい
る。そして、前記ログは、それが所定の長さ巻取られ所
望の太さに巻太ると、ウエブ1を主巻取りドラム5に対
設されたウエブ分離ロール10のウエブ分離器11でも
って分離(切断)されるようになっている。
【0011】図2(A)に示すように、ウエブ分離ロー
ル10の表面には、該ロール10の法線方向に沿ったカ
ッタナイフ13を有するウエブ分離器11が取り付けら
れており、主巻取りドラム5の表面には、該ドラム5の
長手方向に沿った、すなわちドラム軸に平行に溝20が
形成され、該溝20内の一方の側にはアンビルナイフ
22が取り付けられている。前記カッタナイフ13の形
状は、図2(B)に示すように、平面視において、そ
刃先13bを主巻取りドラム5の軸に対して、すなわち
後述するアンビルナイフ22の刃先22aに対して離間
距離を遠近に傾斜させ、刃先の長手方向一端がアンビル
ナイフ22に近く、長手方向他端がアンビルナイフ22
から遠ざかっており、しかも刃先の長手方向形状が緩や
かに円弧状に凹むように湾曲させ、さらに、正面視(お
よび側面視)においても、その刃先13bに長軸がアン
ビルナイフ22の長軸に対して交差し、長手方向一端が
ウエブ分離ロール10の回転方 向後方、長手方向他端が
ウエブ分離ロール10の回転方向前方となっている。そ
して、カッタナイフ13の刃先13bと主巻取りドラム
5の表面5aとの距離が最小となる刃先13bの端部
に、主巻取りドラム5の軸と直角方向に突出した突出部
が丸く形成されたガイド13aを形成している。
【0012】カッタナイフ13の刃先13bの形状を主
巻取りドラム5の軸に対して傾斜させかつ円弧状に湾曲
させたのはつぎの理由による。ウエブ1を切断すると
き、カッタナイフ13とアンビルナイフ22は一定の接
触圧をもってウエブに当接されるが、一般にロールのた
わみおよび加工誤差が零でないため接触圧が一定とはな
らないのでカッタナイフ13の刃先13bのたわみで加
工誤差を吸収する。また、カッタナイフ13の刃先1
3bを直線とし、ウエブ1を全幅にわたって一度に切断
しようとすると大きな力を必要とするため、ロールその
他の構成物にも大きな物を必要とし経済的でない。さ
らに、カッタナイフ13の刃先13bを直線としたので
は、アンビルナイフ22の動きに合わせてウエブ1を切
断することが困難となる。
【0013】また、カッタナイフ13の刃先13bと主
巻取りドラム5の表面5aとの距離が最小となる刃先1
3bの端部に、主巻取りドラム5の軸と直角方向に突出
し、突出部が丸く形成されたガイド13aを形成するの
は、カッタナイフ13とアンビルナイフ22とが最初に
噛み合うとき、カッタナイフ13がアンビルナイフ22
を形成した溝20内になめらかに入るようにするためで
ある。
【0014】前記カッタナイフ13は、ウエブ分離ロー
ル10の表面に形成されたウエブ分離器台14とナイフ
押さえ12とによって挟持され、ボルト15によってウ
エブ分離器台14に着脱自在に取り付けられている。
【0015】前記アンビルナイフ22は、その刃先の長
手方向形状が直線であり、主巻取りドラム5の長手方向
沿い、ドラム表面に取付けられている。また、アンビ
ルナイフ22は、前記溝20内の一方の側面すなわち主
巻取りドラム5の回転方向側側面12aの表面側におい
て、その刃先22aの断面形状が主巻取りドラム5の回
転方向後向きに尖っており、かつ刃先面22bが主巻取
りドラム5の表面と同一高さとなるように、ナイフ押さ
え23およびボルト24によって主巻取りドラム5に直
脱自在に取り付けられている。そして、前記ナイフ押さ
え23のアンビルナイフ22を押さえる側23aの表面
には、ウエブ分離器11によるウエブ1の分離が起こっ
た後も分離されたウエブ1の尾縁1bを溝20の近傍で
主巻取りドラム5の表面に保持するための吸引孔21が
形成されている。なお、前記アンビルナイフ22を前記
溝20内の他方の側面すなわち主巻取りドラム5の回転
方向反対側の側面に形成してもよい。この場合でもカッ
タナイフ13との共働でウエブ1をシェアカッテイング
することさえできれば、本発明の一実施例として好適で
ある。
【0016】前記主巻取りドラム5の表面5aには、溝
20より主巻取りドラム5の回転方向後側に、ウエブ分
離器11によるウエブ1の分離(切断)が起こった後
も、ウエブの先端部1aを溝20の近傍で主巻取りドラ
ム5の表面に保持するための多数の吸引孔16がその開
口部を主巻取りドラム5の表面側に向け主巻取りドラム
5の長手方向に並列に形成されている。そして、前記吸
引孔16相互間を連結するための吸引溝18が前記吸引
孔16の吸引部において主巻取りドラム5の長手方向に
形成されている。なお、前記吸引孔16,21はそれぞ
れ主巻取りドラム5の内部のダクトを通り、真空源2
5,26(図1参照)に連通されている。
【0017】つぎに、ウエブ1をシェアカッテイングす
る方法を図3〜5に基づいて説明する。まず、主巻取り
ドラム5の回転に同期して回転せしめられているウエブ
分離ロール10を、図1に示す位置関係において主巻取
りドラム5に接近する方向(図1a方向)に変位させる
と、ウエブ分離器11に形成されたカッタナイフ13の
刃先13bが、図3に示すように前記溝20に接近し溝
20の開口部に到達する。このとき、前記アンビルナイ
フ22の刃先22aと前記カッタナイフ13の刃先13
bはウエブ1を介して間接的に接触した状態となる。
【0018】つぎに、前記状態から主巻取りドラム5と
ウエブ分離ロール10とが同期して回転すると共に、ウ
エブ分離ロール10がさらに主巻取りドラム5に接近す
ると、図4に示すように前記アンビルナイフ22の刃先
22aと前記カッタナイフ13の刃先13bの接触によ
るせん断力によりウエブ1は切断され先端部1aと尾縁
1bとに分離される。なお、前記アンビルナイフ22の
刃先22aと前記カッタナイフ13の刃先13bが接触
するときの接触圧が一定になるように前記主巻取りドラ
ム5と前記ウエブ分離ロール10とは互いに作動的に連
結されている。この際、本発明によれば、カッタナイフ
とアンビルナイフの形状および相対位置関係により、つ
ぎのごとき利点を奏する。 仮りに直線刃によってウエブを全幅にわたって一度
に切断しようとすると押し切りになって、ウエブの切断
端面がギザギザに破れてしまうが、本願発明ではカッタ
ナイフがアンビルナイフに対し離間距離が遠近に傾斜し
た構成をとったことにより、カッタナイフの長手方向一
端の刃先が最初にウエブを切り、以後順にウエブを切っ
て行く刃先が長手方向他端に向けて移動していくので、
あたかも鋭いカミソリを斜めに引くようになり、非常に
きれいな切断端面が得られる。 本願発明のカッタナイフによってウエブを斜めに引
き切っていくのであるが、一番最初にウエブに切り目を
入れるときはどうしても抵抗が大きいので、その際に少
し出も抵抗が小さくなるようにカッタナイフの刃先を湾
曲させ、長手方向一端側の刃先のアンビルに対する傾斜
角を大きくとれるようにしている。このため、ウエブの
切り始め切断端面もきれいになる。 ウエブを切断するとき、カッタナイフとアンビルナ
イフは接触圧を生じさせながらウエブに当接するが、一
般にロールのたわみや加工誤差によってそのときの接触
圧が一定とはならず、とりわけ直線刃によって高速で回
転しながら一瞬の間に接触するときは、ともすれば切断
ミスを生じてしまう。しかし、本願発明では、カッタナ
イフの長軸がアンビルナイフの長軸に対して交差してお
り、そのため、カッタナイフが回転しながら長手方向一
端からアンビルナイフに接触しはじめ、時間をかけて長
手方向他端まで接触していくので、この間に加工誤差等
を各部のたわみ等で吸収しながら順にウエブを切断する
ことができる。つまり、高速 回転させても切断時間は一
瞬でなく多少の時間をかけていることと、ほぼ一定の接
触圧を確保できるので、切断を完全に行うことができる
のである。
【0019】ウエブ1が切断された後は、図5に示すよ
うに主巻取りドラム5とウエブ分離ロール10とが同期
して回転すると共に、ウエブ分離ロール10が主巻取り
ドラム5から離れる方向(図1b方向)に変位し、ウエ
ブ1の切断作業が終了する。このとき、ウエブの先端部
1aは前記吸引孔16に、ウエブの尾縁1bは前記吸引
孔21にそれぞれ吸引されている。そして、この吸引は
主巻取りドラム5とウエブ分離ロール10とでウエブを
切断した後、ウエブの尾縁1bの巻取りが終了し、ウエ
ブの先端部1aが巻芯8に巻き付けられるまで継続する
ようになっている。
【0020】以上のように、前記ウエブ切断装置は、ア
ンビルナイフ22とカッタナイフ13の接触によるせん
断力を利用してウエブ1を切断するため、ウエブ1の種
類に関係なく使用することができ、また紙粉の発生が少
ないため紙粉を取る集塵装置も必要としないので装置全
体の構造を簡単にすることができ、さらに、ウエブ1の
パーフォレーションのピッチを自由に選択できるので、
作業能率の向上を図ることができる。
【0021】また、本実施例によるウエブ切断装置を使
用すると、主巻取りドラム5の表面にウエブ1を真空に
よって保持した状態で、該ウエブ1をカッタナイフ13
とアンビルナイフ22との接触によりシェアカッティン
グするので、図11に示すようにウエブ1の切断線は直
線となる。このため、巻取り後のウエブの尾縁1bの固
着またはウエブの先端部1aが固定装置に送られたとき
の処理に好都合である。
【0022】
【発明の効果】ウエブはカッタナイフとアンビルナイフ
との接触によるシェアカッティングにより切断され、非
常にきれいな切断端面が得られる。そして紙粉の発生は
少なく、またウエブのパーフォレーションのピッチを自
由に選択できるので、構造を簡単にすることができると
共に作業能率の向上を図ることができる。ウエブはカッ
タナイフとアンビルナイフとの接触によるせん断力によ
りシェアカッティングされるため、ウエブの切断線は直
線となる。したがってウエブの尾縁の固着に好都合であ
りウエブをログに巻き終わったときの姿(たとえば、ト
イレットペーパーの製品としての姿)が、末尾まできれ
いに巻取れ、製品価値が向上する。またウエブの先端部
が固定装置に送られたときの処理にも好都合であり、作
業能率の向上を図ることもできる
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエブ巻取り装置の概略を示した側面図であ
る。
【図2】(A)は、ウエブの分離装置とウエブの保持装
置の要部を示した断面図であり、(B)は、カッタナイ
フの平面図である。
【図3】ウエブ分離ロールが主巻取りドラムに接近した
場合の状態説明図である。
【図4】カッタナイフとアンビルナイフによってウエブ
をシェアカッティングした場合の状態説明図である。
【図5】ウエブ切断後、ウエブ分離ロールが主巻取りド
ラムから離れる場合の状態説明図である。
【図6】従来のウエブ切断装置の説明図である。
【図7】従来のウエブ分離ロールの詳細図である。
【図8】従来のウエブ切断装置でウエブを切断する場合
の状態説明図である。
【図9】従来のウエブ切断装置で切断されたウエブの尾
縁の切断状態図である。
【図10】従来のウエブ切断装置で切断されたウエブの
尾縁の切断状態図である。
【図11】本発明によるウエブ切断装置で切断されたウ
エブの尾縁の切断状態図である。
【符号の説明】
1 ウエブ 1aウエブの先
端部 1bウエブの尾縁 5 主巻取りド
ラム 10 ウエブ分離ロール 11 ウエブ分
離器 13 カッタナイフ 20 溝 22 アンビルナイフ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−146694(JP,A) 特開 昭62−240245(JP,A) 特開 昭51−116373(JP,A) 実開 昭61−144996(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同期して回転するように作動的に互いに連
    結された主巻取りドラムとウエブ分離ロールを有し、前
    記主巻取りドラムの表面に溝が形成され、前記ウエブ分
    離ロールがその表面から突出するウエブ分離器を有し、
    前記溝および前記ウエブ分離器が、主巻取りドラムとウ
    エブ分離ロールの同期回転における選択された時点でウ
    エブ分離器が該溝に突入するように、主巻取りドラムお
    よびウエブ分離ロールに配して形成され、前記ウエブの
    分離が起こった後に、分離されたウエブの先端部を前記
    溝の近傍で主巻取りドラムの表面に接触せしめた状態に
    保持するための手段および分離されたウエブの尾縁を前
    記溝の近傍で主巻取りドラムの表面に接触せしめた状態
    に保持するための手段が、主巻取りドラムの表面に設け
    られた吸引孔でもって構成されている、ウエブ巻取り装
    置であって、前記主巻取ドラムの表面にドラム軸と平行に形成された
    溝内にアンビルナイフを取付け、前記ウエブ分離器はカ
    ッタナイフを備えており、 前記アンビルナイフは、前記溝内の壁面に固定され、そ
    の刃先の長手方向形状が直線でドラム表面に平行かつ同
    一高さであり、 前記カッタナイフは、刃先の長手方向一端が前記アンビ
    ルナイフに近く、長手方向他端が前記アンビルナイフか
    ら遠ざかるように傾斜しており、しかも刃先の長手方向
    形状が緩やかに円弧状に凹むように湾曲しており、 さらに、正面視においても、その刃先の長軸が前記アン
    ビルナイフの長軸に対して交差し、長手方向一端がウエ
    ブ分離ロールの回転方向後方、長手方向他端がウエブ分
    離ロールの回転方向前方となっており、 ウエブ分離器が主巻取りドラムの表面に形成された溝内
    に突入するとき前記カッタナイフ刃先の長手方向一端か
    ら長手方向他端にかけて順次前記アンビルナイフ接触
    させて前記ウエブをシェアカッティングすることを特徴
    とするウエブ巻取り装置におけるウエブ切断装置。
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