JP2510887Y2 - 折板屋根の固定部構造 - Google Patents

折板屋根の固定部構造

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JP2510887Y2
JP2510887Y2 JP4904693U JP4904693U JP2510887Y2 JP 2510887 Y2 JP2510887 Y2 JP 2510887Y2 JP 4904693 U JP4904693 U JP 4904693U JP 4904693 U JP4904693 U JP 4904693U JP 2510887 Y2 JP2510887 Y2 JP 2510887Y2
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cap
tight frame
locking
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folded plate
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JP4904693U
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Inventor
正一 瀬尾
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瀬尾鋼業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根資材としての折板
を梁材や桁材などの支持部材に固定させるさいに実施さ
れる折板屋根の固定部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】折板で形成された屋根では、梁材や桁材
などの支持部材に折板を固定するようになされるが、こ
の固定構造には、従来より一般に、折板と固定部材(タ
イトフレーム)とを吊り部材などの嵌合係止構造により
固定して両者の結合力を発現させる構造とした馳式と
か、折板とタイトフレームをネジ具で締結してこの両者
の結合力を発現させる構造としたネジ固定式のものなど
がある。
【0003】前記した馳式は一般に結合力に劣るため、
大きな折板固定強度の必要な場合は、結合力の発現に優
れたネジ固定式のものが多く採用される。またネジ固定
式のものは支持部材、タイトフレーム及び折板を剛結し
て、これらが構造体として機能することを可能となす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来のネジ固
定式のものにあっては、折板の固定力などの点では問題
はないが、折板の外観部にこれを固定させたネジ具が見
えるため、美観に劣るのであり、また長期の使用により
パッキンの機能が低下してネジ具の貫通箇所から雨水が
侵入するようなことも起らないとは限らないのである。
【0005】本考案は、従来のもののこれらの欠点を合
理的に解消することのできる折板屋根の固定部構造を提
供することを目的とする。
【0006】
【考案を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案では、梁材や桁材などの支持部材に山形のタイト
フレームを固定すると共にこのタイトフレームに上方か
ら折板の山部を嵌合させ、同山部の上面にパッキン、座
金及び係止部材を下方から上方に向けてこの順に載置し
てこれらをタイトフレームにビスなどのねじ具で固定す
るほか、一方では前記山部の頂部上方に配置されるもの
とした両側縁に折曲係止部の設けられた細長状のキャッ
プを形成し、該キャップはパッキン、座金及び係止部材
を覆うように配置すると共に、キャップの側折曲係止
部の適宜間隔位置に前記係止部材の各端部を嵌合させ、
この嵌合箇所の折曲係止部の片側を偏平させてこれに前
記端部を把持させるようにして固定してある構成とな
す。
【0007】なお、隣接した折板はこれらの各々の一側
端の山部を嵌合させるようになし、こうして形成された
山部を前記タイトフレームに上方から嵌合させるように
する。
【0008】
【作用】折板は従来のネジ固定式のものと同様にネジ具
で固定されるため大きな固定力を発揮すると共にタイト
フレーム及び支持部材と剛結されて一つの構造体を形成
する。また、キャップはネジ具のほか係止部材、座金及
びパッキンを被覆すると共に自身が外観部を整えて屋根
の美観を向上させると同時に、ネジ具及びパッキンなど
の周辺に雨水の侵入することを阻止する。なおキャップ
は係止部材に嵌合係止構造を介して固定されるが、この
キャップはネジ具を覆うことで足りるため大きな自然力
の作用しないものとなり、その固定力が問題となること
はない。
【0009】
【実施例】図1は本考案の一実施例に係る折板屋根の折
板、タイトフレーム及び支持部材の関係を示す斜視図、
図2は同屋根の固定部の断面図、図3は同屋根の隣接し
た折板の結合部分の固定部の一部を示す断面図、図4は
前記固定部に使用される部品を示す平面図、図5は前記
固定部のキャップの係止方法を説明するための図、そし
て図6は前記キャップを完全に固定した状態を示す固定
部の一部断面図である。
【0010】1は梁材や桁材などの支持部材、2はこの
支持部材1に固定されたタイトフレーム、そして3はタ
イトフレーム2上に載置された折板である。
【0011】ここに、支持部材1は屋根に作用する荷重
の大きさなどを考慮して適当間隔に並設されるものであ
る。
【0012】タイトフレーム2は帯鋼などを山形に屈曲
するなどして形成されるものであり、図示のような単一
の山形に形成したものであっても、或いは複数の山形を
連続させたものとなしてもよい。図示例のタイトフレー
ム2は図2に示すように支持部材1にビス4、4固定し
てある。
【0013】折板3は鋼板などを屈曲して適当間隔に山
部3a、3a′、3a″を形成したものである。山部3
aはその数及び形状を任意に形成してよいのであり、図
示例では一つの完全な山と二つの不完全な山からなるも
のとなしてある。斯かる折板3を装着するさいはその山
部3a、3a′、3a″をタイトフレーム2・・・にそ
の上方から嵌合させるようになす。
【0014】隣接される折板3,3は例えばその各々の
一側端の山部3a′、3a″を図3に示すように上下に
重ね合わせて嵌合させるのであり、このようにして形成
された山部3aも前述と同様にタイトフレーム2にその
上方から嵌合させるようになす。
【0015】折板3の山部3aの上面には図2及び図3
に示すようにパッキン5、座金6及び係止部材7が下方
から上方へ向けてこの順に載置してあって、これらはネ
ジ具8でタイトフレーム2に締結固定してある。
【0016】ここに、パッキン5は雨水のシールに適当
なゴムなどの材料で形成されたものとなす。本例では図
4(a)に示すように、タイトフレーム2の巾寸法より
も小さい直径の円形となし且つ中心箇所にはネジ具8の
直径程度となした透孔5aが設けてある。
【0017】座金6は折板3の山部3aの上面と係止部
材7との間隙寸法kを確保することを主たる目的とする
もので、本例では厚さ数mmの金属製のもので図4
(b)に示すように概ねパッキン5と同一形状となして
ある。なお本考案における座金6は通常の語意を超えて
金属製でないものも含むものとする。
【0018】ネジ具8は図示例ではビスとなしてある
が、これに限らずボルト・ナットなどを使用してもよ
い。
【0019】しかして、9は折板3の山部3aの頂部上
方に配置されたキャップで、その各側縁には折曲係止部
9a、9bが形成してある。キャップ9の材質は塑性変
形が可能でしかも適度な弾性を有するものが望ましく、
またその断面形状の巾寸法bは係止部材7の関係寸法に
関連して決定される。本実施例のキャップ9は高さの低
い二等辺三角形の断面形状を具備した鋼板製の条部材と
なしてある。このさい断面形状は適宜に変更して差し支
えない。
【0020】斯かるキャップ9を係止部材7・・・に固
定するさいは、例えば次のように行うのであって、即ち
図5(a)に示すように各係止部材7の存在位置に関連
した所要の位置にある折曲係止部9aの端縁部p1をそ
の曲がり角度の増大する方向へ適宜な用具で曲げ起こ
し、この状態で先に他方の側縁の折曲係止部9bの内方
に係止部材7の一端を嵌合させ、その後にキャップ9を
前記他方の側縁廻りへ揺動変位させるなどして、係止部
材7の他端を曲げ戻した側の折曲係止部9aの内方へ位
置させ、次いで前記端縁部p1を適宜な挟圧具で元の状
態に曲げ戻し偏平して把持させるようにする(図6参
照)。
【0021】またこれに代えて次のように固定してもよ
いのであって、即ち図5(b)に示すように、各係止部
材7の存在位置に関連した所要の位置にある折曲係止部
9aの端縁箇所p2,p3に適宜な切断具で切込みを入
れ、この切込み間の端縁部p1をその曲がり角度の減少
する方向へ適宜な用具で曲げ込み、この状態で先ず他方
の折曲係止部9bの内方に係止部材7の一端を嵌合さ
せ、その後に前述同様にキャップ9を揺動変位させるよ
うにして、係止部材7の他方を押し曲げた箇所に位置さ
せるのであり、次いでこのキャップ9を折板3の山部3
aの長手方向f1へ沿って少なくともタイトフレーム2
の前記方向の寸法よりも長い距離だけ係止部材7に案内
させつつ移動させ、同部材7の前記他端を切込みを入れ
た側の折曲係止部9aの内方に位置させ、その後、曲げ
込み部を適宜な挟圧具でその曲がり角度が増す方向へ引
き起こし偏平しておくようにする。
【0022】上記の如く構成した本考案に係る折板屋根
において、折板3・・・上に作用する荷重は折板3・・
・と支持部材1・・・との直接的な接触部分による支持
部材1・・・の支持力と、タイトフレーム2・・・を介
しての支持部材1・・・の支持力の双方で支持される。
【0023】また風により折板3・・・に作用する上方
への荷重はネジ具8・・・やタイトフレーム2・・・な
どを介して支持部材1・・・に支持される。このさいの
支持は締結されたネジ具8を介して行われるので、嵌合
係止構造のみを介して行われるものとなる駆式のものよ
りも強大となすことができる。
【0024】さらにキャップ9も風による荷重を受ける
が、本考案に係るキャップ9はネジ具8・・・を覆うに
足りるものであればよいため、その形状が小さくできる
のであり、このためこれに作用する荷重は係止部材7・
・・及び折曲係止部9a、9bの嵌合係止構造により確
実に支持されるものとなる。
【0025】
【考案の効果】以上の如く構成した本考案によれば、馳
式のものに比較して大きな固定力が得られると共に折
板、タイトフレーム及び支持部材が一つの構造体として
機能する上に、次のような特有の効果が得られる。
【0026】即ち、折板を固定したネジ具がキャップで
覆われて外観部に現れるものとならず、しかもキャップ
自身が外観部を整えて折板屋根の美観を優れたものとな
す。
【0027】また、キャップがネジ具部分への雨水の侵
入を阻止する上に、さらにパッキンが屋根下への雨水の
侵入を阻止するものとなって、雨水の屋根下への侵入が
二重に防止されるものとなる。
【0028】さらにキャップは係止部材及び折曲係止部
の嵌合係止構造により固定されるため、その固定に多く
の手間を要しないものとなり、またキャップに作用する
風などの自然力による荷重は小さいものとなし得るた
め、それが係止部材から外れるような事態は確実に阻止
されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る折板屋根の折板、タイ
トフレーム及び支持部材の関係を示す斜視図である。
【図2】同屋根の固定部の断面図である。
【図3】同屋根の隣接した折板の結合部分の固定部の一
部を示す断面図である。
【図4】前記固定部に使用される部品を示し(a)はパ
ッキンの、(b)は座金の、そして(c)は係止部材の
平面図である。
【図5】前記固定部におけるキャップの係止方法を説明
するための図である。
【図6】前記キャップの固定を完了した状態を示す固定
部の一部断面図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2 タイトフレーム 3 折板 3a、3a′及び3a″ 山部 5 パッキン 6 座金 7 係止部材 8 ネジ具 9 キャップ 9a及び9b 折曲係止部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁材や桁材などの支持部材に山形のタイ
    トフレームを固定すると共にこのタイトフレームに上方
    から折板の山部を嵌合させ、同山部の上面にパッキン、
    座金及び係止部材を下方から上方へ向けてこの順に載置
    してこれらをタイトフレームにビスなどのネジ具で固定
    するほか、一方では前記山部の頂部上方に配置されるも
    のとした両側縁に折曲係止部の設けられた細長状のキャ
    ップを形成し、該キャップはパッキン、座金及び係止部
    材を覆うように配置すると共に、キャップの側折曲係
    止部の適宜間隔位置に前記係止部材の各端部を嵌合さ
    せ、この嵌合箇所の折曲係止部の片側を偏平させてこれ
    に前記端部を把持させるようにして固定してある構成を
    特徴とする折板屋根の固定部構造。
JP4904693U 1993-07-19 1993-07-19 折板屋根の固定部構造 Expired - Lifetime JP2510887Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5315211B2 (ja) * 2009-10-29 2013-10-16 タキロン株式会社 屋根材押え具とこれを用いた屋根構造

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