JP2510394Y2 - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JP2510394Y2
JP2510394Y2 JP8441590U JP8441590U JP2510394Y2 JP 2510394 Y2 JP2510394 Y2 JP 2510394Y2 JP 8441590 U JP8441590 U JP 8441590U JP 8441590 U JP8441590 U JP 8441590U JP 2510394 Y2 JP2510394 Y2 JP 2510394Y2
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俊三 矢野
宏治 榎並
登 有岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉄鋼及び非鉄製品の製造時並びに鋼構造物
等の非破壊検査に適用される電磁超音波トランスデュー
サを用いた超音波検査装置に関する。
〔従来の技術〕
電磁超音波トランスデューサを用いた超音波探傷検査
の場合欠陥からの反射波の他に工場モータや、クレーン
電気炉作動時のスイッチングノイズ等のランダムなイン
パルス的電気ノイズ波が混入するが、従来は欠陥波が予
め出現する時刻にゲートを設け欠陥信号の検波波のゲー
ト内でのピークをホールドし、ペンレコーダ等により、
欠陥の記録データを取る方法であるため、ランダムな外
乱ノイズがゲート内に混入した場合、この外乱ノイズが
ペンレコーダ等の記録データに記録されるため、記録デ
ータより欠陥信号と外乱ノイズとの識別ができなかっ
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記の方法では、ゲート内に外乱ノイズが入って来た
場合には、探傷結果であるペン記録計等のデータより、
以下の識別が不可能である。
1)欠陥信号がある場合 ノイズレベルが欠陥信号より大きい場合にはノイズピ
ークが出力されてしまい、欠陥ピークが得られない。
2)欠陥信号がない場合 出力信号が欠陥信号によるものか、ノイズによるもの
か区別がつかない。
以上のようにノイズがゲート内に入って来ると欠陥の
存在さえも、ましてやそのピーク値さえも推定すること
が不可能となる。
〔課題を解決するための手段〕
前記の問題を解決するための欠陥信号抽出手段は、欠
陥が発生する部位がほぼ一定している場合、つまり欠陥
信号が現われる時刻がほぼ一定しているという条件のも
とで、n個のゲート、この1個のゲートにつきm個の比
較器、FF(フリップフロップ)、カウンタ(設定回数ま
で連続してカウントした時のみ出力信号を出す)が備わ
っており、これらn×m個のカウンタ出力の論理和をと
るオア回路、検出信号を欠陥検出時間(設定カウントに
達した後の時間)分引きのばすホールド回路、出力信号
に重み付けをする回路(カウンタkでカウント条件が成
立した場合、比較器基準電圧Vkに対応する出力電圧とす
る回路)、検出信号が出ている時間を欠陥の長さに対応
させるためのワンショットマルチ回路(設定カウント値
までの時間分、検出信号を引きのばす)、そして、探傷
器からのトリガー信号を基準にゲートタイミング信号を
作り、リセット阻止信号の有無によりリセット信号を制
御し、さらにn個のm番目の各々のカウンタよりの全カ
ウントホールド信号を受け、各m番目のカウンタを除く
全カウンタにカウントホールド信号を出すタイムベース
回路を備えることを特徴としている。
〔作用〕
本考案は前記のように、予め設定した回数だけ連続し
てゲートを通過し、予め設定したレベルを越える信号が
あった場合のみ欠陥信号を出力するものでノイズによる
誤検出の確率を限りなくゼロに近づけることを可能とす
る。欠陥があれば必ずゲート内に連続して入って来る
が、ノイズの場合は連続複数回入ってくる可能性は極め
て低いことを利用するのである。つまり送信波を出さず
にノイズだけで最大何回連続して入ってくるかそのN値
を調べておき、(N+α)回の設定をしておけば、これ
を越えてカウントされる信号は欠陥に他ならないのであ
る。この装置では被検体が移動している場合にも適用可
能であるが、移動速度を上げ、設定回数を一定とするに
は送信波を出す周期を短かくする、つまり繰返し周波数
を上げる必要がある。
〔実施例〕
以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明す
る。第4図のa)は電磁超音波探傷器の受信信号であ
り、b)はその包絡線整流波形である。A及びCは送信
波であり、B及びDは欠陥による反射波である。c)
は、ゲートタイミング信号を表しており、ゲート幅Δ
t1,Δt2,…Δtn(全て等しくしてもよい)で、d)の
探傷器からのトリガー信号にt1,t2…tnと遅延させ、ゲ
ートチャンネルG1,G2,…Gnと順にゲートを開き信号を
順に取り込む。欠陥反射波が出現する時刻がほぼ一定に
なる条件においては、ノイズ除去の原理から言うと、ゲ
ートの数はできるだけ少なく、ゲート幅はできるだけ狭
くする方がよい。なおd)のトリガー信号に同期して、
a)のAの如きトーンバースト波が発振され被検体内で
超音波が1/r(sec)毎に発生する。(繰返し周波数を
rHzとする)第2図は欠陥反射波(F)にノイズ(E)
が重畳した場合の包絡線整流波形を示している。このよ
うな波形になるとノイズのため欠陥信号の有無が判別不
能となる。しかし、このようなタイミングで連続してノ
イズがかぶってくることは統計学上その確率は連続する
回数が増えるにしたがって、急減すると考えられる。第
3図は比較部の欠陥反射に対しその基準電圧レベルを示
している。本図ではm個の基準レベルを設定している。
第1図に探傷システム構成図を示す。ゲートG1〜Gnを通
過した探傷出力波形は、各ゲート毎にV1〜Vmの基準電圧
をもつm個の比較器CPに入る。例えば、第3図に示すVk
のレベルを越える信号が入ったゲートGにおいてはカウ
ンタ(CO)1〜カウンタ(CO)kが1をカウントする
(カウンタCOの前のフリップフロップFFは1繰り返し周
期でカウントを1回に限定するため)。このときカウン
ト1をしたk個のカウンタCOは、タイムベース回路Tに
カウンタリセット阻止信号を出し、上記ゲートGのカイ
ンタ(CO)1〜カウンタ(CO)kがトリガー信号でリセ
ットされないようにして、次の繰返し周期に備える。次
の繰返し周期で同レベルの信号が同ゲートGに入れば、
前と同様にカウンタ(CO)1〜カウンタ(CO)kは2を
カウントする。もし何も入って来なければ、カウンタ
(CO)1〜カウンタ(CO)kはもはやカウンタリセット
阻止信号を出さず、全て0カウントに戻ることになる。
このようにして作用の項で述べた設定数(N+α)回
(αは安全数)を越した場合にカウンタは出力信号を出
すがこれらの出力はオア回路ORに入る。そこで、ホール
ド回路HDは直ちにONする。カウンタCOは設定回数までカ
ウントすると、カウント0に戻るが、その後、更にVk
越える信号が比較器CPに入り続けた場合には、このホー
ルド回路HDが検出信号をホールドする。カウンタCOがカ
ウントアップしなくなり、カウンタリセット阻止信号を
出さなくなると、リセット信号が発生し、カウンタCOは
リセットされ、ホールド回路HDはホールドを終える。次
にホールド回路HDの出力は、カウンタ(CO)kに対応す
る検出電圧を出力する重み付け回路Wに入る。更に、こ
の重み付け回路Wの出力信号がワンショットマルチ回路
Mへ送られる。このワンショットマルチ回路Mは、(N
+α−1)×1/frだけ検出信号を引きのばし、実欠陥長
及び径に対応する検出出力とする。更に、n個の各ゲー
トGのm番目の比較器CPの基準電圧Vmをレベルの高いノ
イズでなければ越えない程度の高い基準レベルに設定し
て、n個のゲートGの中のm番目のカウンタ(CO)mが
1つでもカウントすると、全カウンタホールド信号をタ
イムベース回路Tに出力して、全カウンタCOに対しn個
のm番目のカウンタは除く前回のカウント値をホールド
させ、カウントアップさせないようにする。この回路を
設けることにより設定のN値はさらに小さくできる。こ
れは被検体が移動するような探傷の場合に有効である。
被検体の移動速度をv(mm/sec)、繰返し周波をr〔H
z〕とする。1繰返し時間1/r(sec)に移動する被検体
の長さlmmは、l=v/r(mm)となる。今、ノイズのみに
よる最大連続カウント値をNとすれば、少なくとも欠陥
の長さL(mm)は、L=Nv/r(mm)必要となる。検出欠
陥長さの感度を上げるには、つまりLを小さくするに
は、可能な限り、N,vを各々小さく、rを大きくしてや
る必要がある。以上より、n個のm番目のカウント検知
信号を利用することによりN値を小さくでき、検出欠陥
長さの感度を上げることができる。もちろんm番目のカ
ウンタ出力もオア回路に接続されているので、m番目の
カウンタは、そのカウント設定値を大きくとることによ
り、異常に大きく、長い欠陥の検出信号として利用でき
る。最後に第5図にN+α=3とした場合等のタイムチ
ャートを示す。今、第5図に示すように欠陥反射波とし
て6個の信号が連続して得られ、その3番目の信号中に
ゲートGのm番目の比較器の基準電圧Vmを越えるノイズ
が含まれているものとする。最初の2個の欠陥反射波に
よりカウンタ(CO)1〜カウンタ(CO)kは2までカウ
ントアップするが、続く3個目の欠陥反射波に含まれて
いるノイズにより上記m番目の比較器(CP)から信号が
出力されてm番目のカウンタ(CO)mがカウントアップ
すると、このカウンタ(CO)mから全カウンタホールド
信号がタイムベース回路Tへ送られる。これによりタイ
ムベース回路Tは、全カウンタCOに対し(n個のm番目
のカウンタは除く)、前回のカウント値「2」をホール
ドさせる。次の欠陥反射波の信号中にはノイズが含まれ
ていないので、カウンタ(CO)1〜カウンタ(CO)kが
「3」をカウントして信号を出力する。このカウンタ出
力信号は、オア回路ORを介してホールド回路HDに出力す
る。ホールド回路HDは、この例ではカウンタ出力信号を
3カウント分、即ち、(1×fr)×3の時間保持する。
そして、このホールド回路HDの出力信号は、重み付回路
Wでカウンタ(CO)kに対応する重み付けがなされ、ワ
ンショットマルチ回路Mへ送られる。このワンショット
マルチ回路Mは、第5図に示すように入力信号の時間幅
をカウンタCOの設定数に応じて(1×fr)×(3−1)
だけ引きのばすと共に、上記重み付けに応じたレベルの
信号を欠陥検出信号として出力する。この欠陥検出信号
の時間幅は、(1×fr)×3+(1×fr)×(3−1)
となり、欠陥の長さに相当する。
〔考案の効果〕
本考案は前述の如く、電磁超音波探傷を行う場合、外
来ノイズ等の除去ができ、かつ被検体が移動する場合特
に有効的に欠陥の長さ、大きさを電圧出力等で検出可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例のシステム構成図であり、第
2図は探傷信号の欠陥反射波にノイズが重畳した波形図
であり、第3図は比較器の基準電圧設定図であり、第4
図は本考案の1実施例における探傷信号のタイミング図
であり、第5図は本考案の1実施例に係るタイミングチ
ャート図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波パルスの反射波として検出した信号
    出力を検波回路で半波又は全波整流した後、対象とする
    被検体の検査領域に対応した範囲に区分し複数個のゲー
    ト回路に供給し、各ゲート回路毎に複数個の異なる基準
    電圧を有する比較器を設け、これら比較器の中で1つだ
    けを大欠陥による信号か、ハイレベルなノイズでしか達
    しない基準電圧をもたせ、繰返し周波数毎にゲート回路
    を通過させ、前記m個の比較器の基準電圧を上まわる信
    号の回数を計数するカウンタを設け、予め設定した回数
    に対し、連続してカウントした回数が大きくなる条件を
    もって欠陥信号を出力し、m番目の比較器の基準電圧を
    上まわる信号が入った周期においては、他のカウンタの
    計数値をホールドさせ、その周期においては、カウント
    アップを停止させ、カウンタより出力された欠陥信号を
    オア回路を介して、ホールド回路に入力して欠陥信号を
    出力させ、この欠陥信号を重み付回路に入力させて、設
    定条件が満足した比較器の基準電圧に相応する電圧レベ
    ルにし、欠陥の大きさを出力電圧の大きさに変換するこ
    とを特徴とする超音波探傷装置。
JP8441590U 1990-08-09 1990-08-09 超音波探傷装置 Expired - Lifetime JP2510394Y2 (ja)

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