JP2510370Y2 - 触媒を用いた排ガスの脱硝装置 - Google Patents

触媒を用いた排ガスの脱硝装置

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JP2510370Y2
JP2510370Y2 JP1990058442U JP5844290U JP2510370Y2 JP 2510370 Y2 JP2510370 Y2 JP 2510370Y2 JP 1990058442 U JP1990058442 U JP 1990058442U JP 5844290 U JP5844290 U JP 5844290U JP 2510370 Y2 JP2510370 Y2 JP 2510370Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、早期運転開始を可能にした触媒を用いた排
ガスの脱硝装置に関する。
〔従来の技術〕
原動機等の排ガス発生源から発生する排気ガスを、内
部に触媒を有する反応器を通して排ガス中の窒素酸化物
(以下NOXという)を除去しようとする装置が脱硝装置
として広く使用されている。
一方、反応器上流側に於いてNOXの還元剤であるアン
モニア(以下NH3という)(一般に、純粋ガス又は25%
程度の水溶液)を排ガス中に注入する必要があるが、こ
のNH3注入条件として排ガス中のSO3濃度による排ガス温
度の規定(通常320℃程度)がある。
そこで、原動機等の排ガスの発生源の起動の際は、脱
硝装置入口排ガス温度が前記値以上に上昇した場合にお
いても、脱硝装置の熱容量が大きいためNH3を注入して
脱硝作用を行うことができない期間(時間)が長く、実
用上問題がある。排ガスの発生源がディーゼル又はガス
タービンにおいては、一般ボイラ等に比し起動時間が著
しく短かいので、脱硝装置出口温度の追従がこれら原動
機自身の起動時間に対して遅く特に問題となっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
(1)排ガスの発生源の起動時に脱硝装置の反応器の内
部の温度(通常、反応器の出口ガス温度で監視が行なわ
れる。)が規定値に上がるまでの間は、前記のようにア
ンモニアを注入して脱硝装置を運転することができな
い。即ち、単に脱硝装置に排ガスを通すことは何等問題
無いが、NH3と排ガス中に含まれるSO3の反応によって生
成する酸性硫安によって脱硝触媒の性能が著しく損われ
るのを防止するため、この酸性硫安の生成が生じる温度
(前記通常320℃以下)ではNH3を注入して脱硝反応を作
用させることは避けねばならない。
一方、排ガス中にSO3を含まないいわゆるクリーン排
ガスにおいても、NH3とNOXの化合物である硝安の生成防
止のための温度制限値がある(一般に180℃)。
(2)本考案は、以上の従来の脱硝装置における問題点
を解消することができる脱硝装置を提供しようとするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、アンモニアが注入された排ガスを反応器内
へ導き、同反応器内の触媒によって排ガス中の窒素酸化
物を還元する触媒を用いた排ガスの脱硝装置において、
反応器の出入口側の少くとも一方に排ガス流れを遮断可
能であって反応器内部の温度が320℃以上になったとき
に排ガスを流過させるダンパを設けると共に、反応器の
内部空間にヒータを配置して、反応器内部の温度が320
℃以上になったときに排ガスを流過するようにした。
〔作用〕
本考案は、排ガスの発生源の停止時、及び排ガスの発
生源の起動時の排ガス温度が低い時には、ダンパを閉じ
て排ガス流れを遮断した状態にした上、反応器の内部空
間のヒータを作動させることによって、触媒が収容され
ている限られたスペースの反応器内の温度を上げること
ができる。反応器内部の温度が酸性硫安が生成されない
320℃以上になったときに反応器の出入口側の少くとも
一方に設けられたダンパを開いて、NH3の注入された排
ガスを反応器を流過させることによって、排ガスの温度
を上げ、その際に触媒によって排ガス中のNOXを還元し
て除去する。
本考案では、限られたスペースの反応器内部の温度を
ヒータで昇温させて、その温度が前記320℃以上になっ
たときに排ガスを反応器を流過させることによって、脱
硝装置の運転開始時期が著しく早められると共に、排ガ
スを規定温度である320℃以上の温度に到達した触媒に
接触させることによって、酸性硫安及び硝安の発生が防
止される。
〔実施例〕
本考案の一実施例を、第1図によって説明する。
1は竪型の保温剤12でその外側が被覆され架溝13で支
持された脱硝装置の反応器であり、同反応器1内には上
下方向に配置された脱硝用の複数の触媒層2が収容され
ている。
同反応器1の上方からダクト8を経て、NH3が注入さ
れた原動機等からの排ガスAが導入され、同反応器1の
下方からダクト9を経て排ガスAが排出されるようにな
っている(白抜きの矢印は排ガスAの流れを示す)。反
応器2の出入口側の前記ダクト8,9には、それぞれ同ダ
クトを遮断・開放できる入口ダンパ10aと出口10bが設け
られている。3は反応器1内の触媒層2の下方の空間内
に設けられたヒータエレメントで、同ヒータエレメント
3は、リリーフ弁11をもつ飽和蒸気の供給管路5と図示
しないピットに接続されたドレントラップ6が設けられ
た排出管路5′にそれぞれ接続されている。
以上のように構成された本実施例では、排ガス発生源
の停止時、及び排ガス温度が低い排ガス発生源の起動時
においては、ダンパ10a,10bを閉じることによって、排
ガスAの流れを遮断した上、ヒータエレメント3に供給
管路5を経て飽和蒸気を導入し、これを排出管路5′へ
排出することによって、反応器1内のガス及び触媒層2
等の反応器1内部を加熱する。これによって、限られた
スペースの反応器1内の温度を320℃以上の所定温度に
確実にウォームアップする。その上で、ダンパ10a,10b
を開いて、排ガスAをダクト8から反応器1内へ導入
し、触媒層2を流過してダクト9より排出する。この際
に、排ガスA中のNOXは触媒層2においてNH3によって還
元されて除去される。しかも、反応器1内の触媒層2
は、予めヒータエレメント3によって加熱されているた
めに、触媒層2に接触して同層を流過する排ガスAの温
度も、320℃以上に昇温され、触媒の性能等に有害な酸
性硫安及び硝安の発生が防止される。
従って、本実施例では、排ガス発生源の停止時、及び
排ガス発生源の起動時において、反応器1内をヒータエ
レメント3で320℃以上に加熱し反応器1に排ガスAを
流過させることによって、短時間で脱硝装置の運転を開
始して所要の脱硝作用を行なうことができると共に、有
害な酸性硫安及び硝安の発生を防止することができる。
なお、本実施例におけるヒータエレメント3による反
応器1内部の加熱・昇温は、反応器1内へ導入され触媒
層2を流過した排ガスAの反応器出口の排ガス温度が32
0℃程度となるようにすることが適当である。
ディーゼルエンジンの起動時において、本実施例と従
来の脱硝装置の反応器出口ガス温度の追従状態例を第2
図に示す。図中(a)は従来の反応器、(b)は本実施
例における排ガス温度のディーゼルエンジン起動からの
経過時間による変化の状態をそれぞれ示す。同図に示す
ように、本実施例では規定値である320℃に26分で到達
して脱硝装置の運転が開始されたのに対し、従来の脱硝
装置では102分を必要としており、脱硝装置の運転開始
を76分と著しく短縮することができることとなる。
なお、前記の実施例では、ダンパを反応器の入口側と
出口側のダクトに設けているが、本考案においては、そ
のいづれか一方に設け排ガスの流れを遮断するようにし
てもよい。
〔考案の効果〕
本考案は、ダンパによってガス流れを遮断して反応器
内をヒータによって加熱し、反応器内部の温度が320℃
以上になったときに排ガスを反応器を流過させることに
よって、排ガス発生源の起動、停止が頻繁に行われて
も、排ガス発生源の起動時における脱硝装置の運転開示
時期を著しく早めることができ、また、同時に有害な酸
性硫安及び硝安の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示し、第1図(a)はその
正面図、第1図(b)はその側面図、第2図はディーゼ
ルエンジンの起動時における同実施例と従来の脱硝装置
の反応器出口の排ガス温度の追従状態を示すグラフであ
る。 1……反応器、2……触媒層、3……ヒータエレメン
ト、8,9……排ガスのダクト、A……排ガス。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンモニアが注入された排ガスを反応器内
    へ導き、同反応器内の触媒によって排ガス中の窒素酸化
    物を還元する触媒を用いた排ガスの脱硝装置において、
    反応器の出入口側の少くとも一方に排ガス流れを遮断可
    能であって反応器内部の温度が320℃以上になったとき
    に排ガスを流過させるダンパを設けると共に、反応器の
    内部空間にヒータを配置したことを特徴とする触媒を用
    いた排ガスの脱硝装置。
JP1990058442U 1990-06-04 1990-06-04 触媒を用いた排ガスの脱硝装置 Expired - Lifetime JP2510370Y2 (ja)

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JPH0417820U JPH0417820U (ja) 1992-02-14
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JPH0270715U (ja) * 1988-11-17 1990-05-29

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