JP2510308Y2 - 自動巻線機における線材の被膜剥離装置 - Google Patents

自動巻線機における線材の被膜剥離装置

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JP2510308Y2
JP2510308Y2 JP9371390U JP9371390U JP2510308Y2 JP 2510308 Y2 JP2510308 Y2 JP 2510308Y2 JP 9371390 U JP9371390 U JP 9371390U JP 9371390 U JP9371390 U JP 9371390U JP 2510308 Y2 JP2510308 Y2 JP 2510308Y2
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明博 丸山
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動巻線機における線材の被膜剥離装置に
関する。
〔従来の技術〕
一般に、偏向コイルを自動巻線する自動巻線機は、金
型に巻線したコイルを離型する前に、巻線の終始両端間
に通電させて、線材の絶縁被膜相互間を融着させ、これ
により離型後においても形崩れが生じないように固化さ
せるようにしている。このような通電を行うには、巻線
の終端及び始端の絶縁被膜を除去して線芯を露出させ、
露出する線芯を通電端子でクリップするようにしてい
る。従来、線材の絶縁被膜を除去する方法としては
(1)チップすり合わせ除去方法(クリップ装置)、
(2)回転刃による除去方法(剥離装置)、(3)間接
加熱除去方法(ヒュージングヒータ装置)が用いられて
いる。(1)のチップすり合わせ除去方法は、第4図に
示す如く、2個で対を為す噛合チップ1,2に隙間αを保
有させて噛合させるようにし、この時噛合チップ1,2間
に線材3を挟み込むようにする。この挟み込みで線材3
は、噛合チップ1,2の角部などで絶縁被膜が破られて線
芯と接触されるものである。
又、(2)の回転刃による除去方法は、本出願人が実
願昭62−65976号において既に提案したもので、刃が線
材の方向に沿って往復運動すると同時に線材を中心にし
て周回し、これにより刃で線材の所定長さの部分の絶縁
被膜を除去するようにしたものである。上記(3)の間
接加熱除去方法は、外部よりU字状の金属片で線材を挟
圧させて通電し、この通電時に発生する熱で金属片下の
線材の絶縁被膜を焼損させて飛散させ、これにより金属
片と線材の線芯との間で電気的に接触させることで、該
金属片を通電端子として利用するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記(1)のものでは、線材3の線径
や、より線などの場合の本数などが変更されると、噛合
チップ1,2相互間の隙間αの隙長を調整し直す必要が生
じ、隙間αの調整の良否よって線材3から絶縁被膜の除
去量が変化し、調整次第では、線芯をも深く削り取るこ
とになって断線の虞れもある。又、逆に絶縁被膜の除去
量が少なく、噛合チップ1,2と線材3の線芯との接触が
充分でなく、コイルを上記の如くボンディング固化させ
る際に、そのまま通電端子として利用する噛合チップ1,
2から線材3に安定した給電をし得ないといった事態が
発生する。上記(2)については、絶縁被膜の除去に時
間を要すると共に、線材の線径やより線の場合の本数が
変更された時は、線材を受ける受台と、該受台上の線材
に接触し往復移動しながら受台と共に線材を中心にして
周回する刃との間の隙間を調整し直す必要があって煩瑣
な作業が強いられる。上記(3)のものは、金属片を線
材に向けて供給し、該金属片を線材に挟圧させる装置及
び金属片に電気的に接続させて大電流を給電させる大掛
かりな装置を必要とし、これによる費用も嵩張る結果と
なる。又、上記金属片の形状も線材の種類や線径などの
条件に応じて適宜選定しなければならず、更に装置の複
雑化を招くことになっている。
そこで本考案は上記事情に鑑み、何等剥離するための
従来の如き線材と接触する工具を使用することなく絶縁
被膜を除去し得て、かつ除去時間も短時間で行い得て、
又絶縁被膜の剥離状態も良好な自動巻線機における線材
の被膜剥離装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段並びに作用〕
本考案は上記目的を達成すべくなされたもので、自動
巻線機に繰入れられる線材の所定箇所に向けて誘導加熱
用コイルヘッドを移動させて、該誘導加熱用コイルヘッ
ドの受入凹部内の上記線材を挿入し、誘導加熱用コイル
ヘッドに高周波電力を供給させて誘導加熱により線材の
絶縁被膜が焼かれて剥離され、次いでブラシローラを移
動させて、加熱により剥離された線材上の絶縁被膜を取
り除くようにしたものである。
「実施例」 以下に、本考案に係わる自動巻線機における線材の被
膜剥離装置の一実施例を図面に基づき説明する。第1図
において、11は型閉じ及び離型自在な周知の偏向コイル
用雄型11a及び雌型11bより成る金型である。金型11は雄
型11a又は雌型11bと付設したクリップ12に線材13の始端
を挟持させた状態で回転して原線ドラムから繰出される
線材13を所定巻数だけ巻回するようになっている。上記
クリップ12は巻回終了後のボンディング固化の処理時の
一方の通電端子として利用すべく兼用させている。上記
金型11の線材13の繰入れ側には他方のクリップ14を配設
する。該クリップ14は、エアーシリンダ15により線材13
に対するチャッキング動作をするようになっており、か
つ線材13に向かって移動し得る架台16に取付けられてい
る。架台16は支持板17に据え付けられたエアーシリンダ
18によりガイドロッド19に案内されながら、線材13に向
かって移動し得るようになっている。更にクリップ14の
後方に誘導加熱用コイルヘッド20をロッドレスシリンダ
21にて上下動自在に配設する。誘導加熱用コイルヘッド
20は側面がコ字形状に形成されて受入れ凹部20aとして
あり、一方のコ字形開口端から他方のコ字形開口端に向
かって高周波電流を供与するか、又は高周波電流が供与
されるコ字形パイプに長手のコ字形状板材を一体に固設
して第1図及び第2図の示す如き形状に形成する。高周
波電流が供与される通電パイプには冷却水を通水させる
こともできる。上記誘導加熱用コイルヘッド20は、第2
図に示す如き取付けブラケット22を介して固設する。取
付けブラケット22の下端には、線材13を中心にして上記
誘導加熱用コイルヘッド20と対向させてブラシローラ23
を取付ける。ブラシローラ23は、線材13が嵌入できる程
度の隙間を保有させて対向させた駆動ブラシ23aと従動
ブラシ23bとから成り、駆動ブラシ23a及び従動ブラシ23
bを支持板24に回転自在に軸支させてある。支持板24に
はスペーサ25を介して据付け板26を固設する。支持板24
と据付け板26との間には駆動ギア27と該駆動ギア27が噛
合する従動ギア28とを配設し回転自在に軸支する。駆動
ギア27の回転軸は上記駆動ブラシ23aの回転軸と一体に
なっており、又同様に従動ギア28の回転軸は従動ブラシ
23bの回転軸と一体に形成されている。上記駆動ギア27
の回転軸はモータ29により回転駆動されるようになって
いる。モータ29は据付け板26に据付けてある。上記取付
けブラケット22には、係合片30を突設させてあり、該係
合片30に中間ストッパー用エアーシリンダ31の係合部32
が係合自在になっている。係合部32が係合片30に係合す
ると、線材13が誘導加熱用コイルヘッド20とブラシロー
ラ23との中間に位置するようにロッドレスシリンダ21の
移動位置を位置決めするようになっている。
上記構成の自動巻線機における線材の被膜剥離装置の
動作について説明すれば、前回絶縁被膜を剥離した巻線
の始端となるべき箇所をクリップ12で挟持させ、金型11
を設定回数だけ回転させる。この時、係合部32に中間ス
トッパー用エアーシリンダ31の作動で突出した係合片30
が係合して、線材13は誘導加熱用コイルヘッド20とブラ
シローラ23との中間に位置している。金型11に予め設定
した巻数だけ線材13を巻線すると、上記中間ストッパ用
エアーシリンダ31が復動して係合部32が後退し、これに
より係合部32と係合片30との係合が解脱する。次いで、
ロッドレスシリンダ21を作動させて誘導加熱用コイルヘ
ッド20を下降させ、該誘導加熱用コイルヘッド20の受入
れ凹部20a内に接触させることなく嵌入させる。その後
誘導加熱用コイルヘッド20に高周波電流を供与して、線
材13の絶縁被膜を誘導加熱する。誘導加熱は、周知の通
り、誘導加熱用コイルヘッド20に供与される高周波電流
によって磁束が生じ、かつ被加熱物である母材としての
線材13に誘導電流が生じ、しかもこの誘導電流が表皮効
果のために表面に集中し、ヒステリシス損及び渦電流損
により線材13の表層が加熱される。線材13は誘導加熱さ
れる表層の絶縁被膜が焼却される。この焼却される線材
13の位置は現在巻線されているコイルの終端と次に巻線
されるべきコイルの始端となるべき箇所である。次いで
ロッドレスシリンダ21を作動させて誘導加熱用コイルヘ
ッド20を上昇させると同時にブラシローラ23も上昇さ
せ、駆動ブラシ23aと従動ブラシ23bとの間に上記焼却後
の線材13を嵌入させ、モータ29により駆動ギア27及び従
動ギア28を介して駆動ブラシ23a及び従動ブラシ23bを回
転させる。この時取付けブラケット22をエアーシリンダ
により線材13の方向に移動させ、又は線材13自体を金型
11に多少繰入れることで、駆動ブラシ23a及び従動ブラ
シ23bを線材13に対して相対的に移動させて、線材13の
絶縁被膜が焼却された箇所を駆動ブラシ23aと従動ブラ
シ23bとで払拭して、残余の付着する絶縁被膜を掻き落
す。その後、線材13を所定長さだけ金型11に繰入れて、
線材13の絶縁被膜が剥離された箇所をクリップ14内に位
置せしめた後にエアーシリンダ15を作動させて該クリッ
プ14で線材13の絶縁被膜が剥離された箇所を挟持させ、
次いでクリップ12、14の相互間にボンディング固化のた
めの電流を供与する。これにより金型11に巻回された線
材13の絶縁被膜の相互間を融着せしめてボンディング固
化させた後、上記線材13の絶縁被膜を焼却し除去した箇
所の中央部を切断し、更に金型11を離型させて金型11内
から巻線の終了したコイルを排出させる。線材13の先端
の絶縁被膜が焼却され除去された箇所をクリップ12に挟
持させて、再び巻線を行い、以後上記動作を繰返す。
第3図は、広く用いられている誘導加熱用コイル33を
そのまま用い該誘導加熱用コイル33内に線材13を挿通さ
せるが、該誘導加熱用コイル33に線材13が接触しないよ
うにガイドノズル34で誘導加熱用コイル33の出入口側の
線材13を保持させたものである。ブラシローラ23は誘導
加熱用コイル33の後方に線材13に対して接離自在に配設
し、それ以外上記実施例と同じである。又誘導加熱用コ
イル33と共にガイドノズル34を上下動させて固定とした
ブラシローラ23に線材13の絶縁被膜が剥離された箇所を
装着させることもできる。
「考案の効果」 以上の如く、本考案に係る自動巻線機における線材の
被膜剥離装置によれば、線材に何等接触して絶縁被膜の
剥離のための作業をする必要がないので、線材の線芯に
傷等損傷を与えることなく絶縁被膜の除去が行い得て、
かつ除去時間も短くて済み、又絶縁被膜の剥離状態も良
好で使用上頗る便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る自動巻線機における線材の被膜
剥離装置の実施例を示す構成図、第2図は第1図の誘導
加熱用コイルヘッド部付近の要部構成図、第3図は誘導
加熱用コイルの他の実施例を示す斜視図、第4図は従来
のチップすり合わせ除去方法のチップを示す斜視図であ
る。 11…金型、13…線材 20…誘導加熱用コイルヘッド 23…ブラシローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動巻線機において、該自動巻線機への線
    材の繰り入れ側に誘導加熱用コイルヘッドを移動自在に
    配設し、該誘導加熱用コイルヘッドが上記線材の嵌入し
    得る受入れ凹部を備え、かつ上記線材を挟んで誘導加熱
    用コイルヘッドとの対向位置にモータで回転駆動される
    ブラシローラを移動自在に配設してなることを特徴とす
    る自動巻線機における線材の被膜剥離装置。
JP9371390U 1990-09-06 1990-09-06 自動巻線機における線材の被膜剥離装置 Expired - Lifetime JP2510308Y2 (ja)

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