JP2509906Y2 - 液体クロマトグラフの検出器 - Google Patents
液体クロマトグラフの検出器Info
- Publication number
- JP2509906Y2 JP2509906Y2 JP1988042253U JP4225388U JP2509906Y2 JP 2509906 Y2 JP2509906 Y2 JP 2509906Y2 JP 1988042253 U JP1988042253 U JP 1988042253U JP 4225388 U JP4225388 U JP 4225388U JP 2509906 Y2 JP2509906 Y2 JP 2509906Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow cell
- light
- slit
- detector
- liquid
- Prior art date
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- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は液体クロマトグラフの検出器であって、紫外
吸収計、分光光度計、蛍光光度計又は分光蛍光光度計な
どの光学的検出器に関するものである。
吸収計、分光光度計、蛍光光度計又は分光蛍光光度計な
どの光学的検出器に関するものである。
(従来の技術) 液体クロマトグラフの検出器としては種々のものがあ
るが、中でも紫外吸収計、分光光度計、蛍光光度計又は
分光蛍光光度計などの光学的検出器は高感度の特性をも
つものとして知られている。
るが、中でも紫外吸収計、分光光度計、蛍光光度計又は
分光蛍光光度計などの光学的検出器は高感度の特性をも
つものとして知られている。
光学的検出器では、カラムで分離されてフローセルを
通過する試料液に光を照射し、試料液による光吸収又は
試料液から発生する蛍光を検出する。
通過する試料液に光を照射し、試料液による光吸収又は
試料液から発生する蛍光を検出する。
(考案が解決しようとする課題) 高速液体クロマトグラフではカラムの径を小さくし、
長さを短かくし、試料をできるだけ微量にして、しかも
迅速に測定できることが望ましい。したがって、光学的
検出器のフローセルの体積は小さいことが必要である。
長さを短かくし、試料をできるだけ微量にして、しかも
迅速に測定できることが望ましい。したがって、光学的
検出器のフローセルの体積は小さいことが必要である。
そこで、内径が50μm又は100μmといった微細な溶
融石英管を入射光の光軸に垂直に設けてフローセルとし
て用いることが検討されている。
融石英管を入射光の光軸に垂直に設けてフローセルとし
て用いることが検討されている。
そのような微細なフローセルを用いた場合、例えばフ
ローセルの入射光側にフローセルの軸方向に延びた孔を
もつスリットを設けることによって入射光をフローセル
の軸方向に延びた線状にして入射させて感度を高めるこ
とが考えられる。
ローセルの入射光側にフローセルの軸方向に延びた孔を
もつスリットを設けることによって入射光をフローセル
の軸方向に延びた線状にして入射させて感度を高めるこ
とが考えられる。
しかし、フローセルの内径が微小であるので、スリッ
トをフローセルに合わすために、例えばマイクロメータ
などを使用することが考えられるが、その場合でもスリ
ットとフローセルの調整は困難である。
トをフローセルに合わすために、例えばマイクロメータ
などを使用することが考えられるが、その場合でもスリ
ットとフローセルの調整は困難である。
入射光がフローセル中の液体に正しく入射しない場合
は、フローセルの肉厚部で散乱し、散乱光が受光部に入
射してノズルレベルを上げる。
は、フローセルの肉厚部で散乱し、散乱光が受光部に入
射してノズルレベルを上げる。
本考案は微小径のフローセルを用い、入射光をフロー
セル中の液体に線状にして正しく入射させることにより
高感度に検出することのできる検出器を提供することを
目的とするものである。
セル中の液体に線状にして正しく入射させることにより
高感度に検出することのできる検出器を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の検出器では、フローセルとして内径が50〜10
0μmの1本の微細管を用い、フローセルに光を入射さ
せるためにフローセルの軸方向に延びる孔をもつスリッ
トと、このスリットとフローセルの間でフローセルの半
径方向に集光させる方向に配置された円筒面レンズとを
備えた。
0μmの1本の微細管を用い、フローセルに光を入射さ
せるためにフローセルの軸方向に延びる孔をもつスリッ
トと、このスリットとフローセルの間でフローセルの半
径方向に集光させる方向に配置された円筒面レンズとを
備えた。
(作用) スリットからの出射光は円筒面レンズによってフロー
セルの軸方向に線状に集光されてフローセル中の液体に
入射する。線状に集光させることにより信号強度が強く
なって感度が向上する。
セルの軸方向に線状に集光されてフローセル中の液体に
入射する。線状に集光させることにより信号強度が強く
なって感度が向上する。
レンズを設けたことにより、スリットを通った入射光
を微細なフローセル中の液体に入射させることが容易に
なり、散乱光が減少してノイズが減少し、これによって
も感度が向上する。
を微細なフローセル中の液体に入射させることが容易に
なり、散乱光が減少してノイズが減少し、これによって
も感度が向上する。
(実施例) 第1図は本考案を分光蛍光光度計検出器に用いた実施
例を表わすものである。
例を表わすものである。
1は内径が50μm又は100μmの円筒状の溶融石英セ
ルである。セル1の内部をカラムからの流出液が流れ
る。2は光源であり、例えばキセノンランプを使用す
る。3は励起分光器である。
ルである。セル1の内部をカラムからの流出液が流れ
る。2は光源であり、例えばキセノンランプを使用す
る。3は励起分光器である。
4は励起分光器3で分光された励起光を線状にしてフ
ローセル1に入射させるためのスリットであり、その孔
の方向がフローセル1の軸方向と一致するように配置さ
れている。
ローセル1に入射させるためのスリットであり、その孔
の方向がフローセル1の軸方向と一致するように配置さ
れている。
スリット4とフローセル1の間にはフローセルの半径
方向に集光させるように円筒面レンズ5が配置されてい
る。
方向に集光させるように円筒面レンズ5が配置されてい
る。
6はフローセル1に入射する励起光、7はフローセル
を流れる液体から発生する蛍光である。8は蛍光7を励
起光6と直交する方向に取り出す円筒面レンズである。
9は円筒面レンズ8で集められた蛍光を分光する蛍光分
光器であり、10は分光された蛍光を検出する光電子増倍
管などの光検出器である。
を流れる液体から発生する蛍光である。8は蛍光7を励
起光6と直交する方向に取り出す円筒面レンズである。
9は円筒面レンズ8で集められた蛍光を分光する蛍光分
光器であり、10は分光された蛍光を検出する光電子増倍
管などの光検出器である。
本実施例において、スリット4によって線状にされた
励起光は、円筒面レンズ5によって線状に集光され、フ
ローセル1中を流れる液体に入射する。
励起光は、円筒面レンズ5によって線状に集光され、フ
ローセル1中を流れる液体に入射する。
第2図は本考案を紫外吸収計検出器に適用した実施例
を表わすものである。
を表わすものである。
フローセル1、フローセル1に光を入射させるための
スリット4及び円筒面レンズ5の構成は第1図のものと
同じある。
スリット4及び円筒面レンズ5の構成は第1図のものと
同じある。
12は光源であり、例えば低圧水銀ランプを用いる。13
は光源12からの特定波長光、例えば253.7nmの光を取り
出す分光器である。
は光源12からの特定波長光、例えば253.7nmの光を取り
出す分光器である。
14aはスリット4と円筒面レンズ5によってフローセ
ル1中を流れる液体に線状に集光された入射光、14bは
その液体を透過した透過光である。透過光14bを集光さ
せて光電子増倍管などの光検出器10に導くために円筒面
レンズ8が設けられている。
ル1中を流れる液体に線状に集光された入射光、14bは
その液体を透過した透過光である。透過光14bを集光さ
せて光電子増倍管などの光検出器10に導くために円筒面
レンズ8が設けられている。
第1図の実施例及び第2図の実施例では、フローセル
1からの蛍光や透過光を円筒面レンズ8を使用して集光
している。フローセル1は長方形の断面をもっているの
で、円筒面レンズ8により正しく集光されて光検出器10
に導かれ、これによって感度が向上する。しかし、光検
出器10の受光面積によっては円筒面レンズ8に代えて凸
レンズを使用し、又はレンズを使用せずにフローセル1
からの蛍光や透過光を光検出器10で直接受光することも
できる。
1からの蛍光や透過光を円筒面レンズ8を使用して集光
している。フローセル1は長方形の断面をもっているの
で、円筒面レンズ8により正しく集光されて光検出器10
に導かれ、これによって感度が向上する。しかし、光検
出器10の受光面積によっては円筒面レンズ8に代えて凸
レンズを使用し、又はレンズを使用せずにフローセル1
からの蛍光や透過光を光検出器10で直接受光することも
できる。
本考案は、実施例にあげたものの他に、例えば第1図
の分光蛍光光度計の分光器3,9に代えてフィルタを用い
る蛍光光度計検出器や、第2図の紫外吸収計検出器の光
源を代え、使用波長を可変にした紫外分光光度計検出器
や紫外可視分光光度計検出器などに適用することもでき
る。
の分光蛍光光度計の分光器3,9に代えてフィルタを用い
る蛍光光度計検出器や、第2図の紫外吸収計検出器の光
源を代え、使用波長を可変にした紫外分光光度計検出器
や紫外可視分光光度計検出器などに適用することもでき
る。
(考案の効果) 本考案ではフローセルとして内径が50〜100μmの1
本の微細管を用い、フローセルに光を入射させるために
フローセルの軸方向に延びる孔をもつスリットと、この
スリットとフローセルの間でフローセルの半径方向に集
光させる方向に配置された円筒面レンズとを備えたの
で、入射光が線状に集光されて検出強度が強くなり、ま
た散乱光も少なくなり、感度が高くなる。
本の微細管を用い、フローセルに光を入射させるために
フローセルの軸方向に延びる孔をもつスリットと、この
スリットとフローセルの間でフローセルの半径方向に集
光させる方向に配置された円筒面レンズとを備えたの
で、入射光が線状に集光されて検出強度が強くなり、ま
た散乱光も少なくなり、感度が高くなる。
また、円筒面レンズを用いたことによってスリットの
調整や設置が容易になる。
調整や設置が容易になる。
第1図及び第2図はそれぞれ実施例を表わす概略斜視図
である。 1……フローセル、4……スリット、5……円筒面レン
ズ。
である。 1……フローセル、4……スリット、5……円筒面レン
ズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中本 晃 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (56)参考文献 特開 昭60−263838(JP,A) 特開 昭60−247138(JP,A) 田村善蔵外4名編「LC−けい光分 析」(1978−4−20)講談社、p.83− 84.
Claims (1)
- 【請求項1】液体クロマトグラフでカラムから流出して
フローセルを通過する液体に光を照射し、その液体によ
る光吸収又は蛍光を検出する検出器において、フローセ
ルとして内径が50〜100μmの1本の微細管を用い、フ
ローセルに光を入射させるためにフローセルの軸方向に
延びる孔をもつスリットと、このスリットとフローセル
の間でフローセルの半径方向に集光させる方向に配置さ
れた円筒面レンズとを備えたことを特徴とする検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988042253U JP2509906Y2 (ja) | 1988-03-28 | 1988-03-28 | 液体クロマトグラフの検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988042253U JP2509906Y2 (ja) | 1988-03-28 | 1988-03-28 | 液体クロマトグラフの検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01144851U JPH01144851U (ja) | 1989-10-04 |
JP2509906Y2 true JP2509906Y2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=31268668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988042253U Expired - Lifetime JP2509906Y2 (ja) | 1988-03-28 | 1988-03-28 | 液体クロマトグラフの検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2509906Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4964647B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2012-07-04 | ジーエルサイエンス株式会社 | 蛍光検出装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60247138A (ja) * | 1984-05-22 | 1985-12-06 | Toshiba Corp | 測光光学系 |
JPS60263838A (ja) * | 1984-06-12 | 1985-12-27 | Hitachi Ltd | 光度計 |
-
1988
- 1988-03-28 JP JP1988042253U patent/JP2509906Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
田村善蔵外4名編「LC−けい光分析」(1978−4−20)講談社、p.83−84. |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01144851U (ja) | 1989-10-04 |
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