JP2509858Y2 - プリンタの媒体給送機構 - Google Patents

プリンタの媒体給送機構

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JP2509858Y2 JP1990044984U JP4498490U JP2509858Y2 JP 2509858 Y2 JP2509858 Y2 JP 2509858Y2 JP 1990044984 U JP1990044984 U JP 1990044984U JP 4498490 U JP4498490 U JP 4498490U JP 2509858 Y2 JP2509858 Y2 JP 2509858Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、プリンタにおける印字媒体の給送機構に関
する。
〈従来の技術〉 プリンタにおいて連続した印字媒体を給送する方法の
一つとして、この連続媒体のスプロケット孔にプッシュ
トラクタのピンを係合させ、このピンで連続媒体をプラ
テン側に押し込むようにした、いわゆるプッシュ方式の
給送機構が知られている。
第7図は、このプッシュ方式を用いた従来のプリンタ
の媒体給送機構の一例を示したものである。
図において、この媒体給送機構は、プラテン51と、プ
ッシュトラクタ52と、アッパペーパーガイド53,ロアペ
ーパーガイド54,ペーパーホルダ55,印字ヘッド56,ベー
ルローラ57などで構成されている。
また、プッシュトラクタ52はプラテン51の後方で、プ
リンタにおける左右のサイドフレーム(不図示)間にま
たがって横架された、円柱状のトラクタ軸58と角柱状の
トラクタ軸59に共通に取り付けられている。さらに、こ
のプッシュトラクタ52は、トラクタ軸58とトラクタ軸59
に対して左右方向に移動可能なトラクタフレーム60を中
心として構成されている。そして、このトラクタフレー
ム60内に、トラクタ軸58に回転可能に取り付けられたプ
ーリ61と、トラクタ軸59に一体回転可能に取り付けられ
たプーリ62と、このプーリ61とプーリ62との間に張設さ
れたエンドレス状のスプロケットベルト63などが配設さ
れている。加えて、スプロケットベルト63上には、一部
がトラクタフレーム60の上面より突出した状態で、複数
のピン64が全周にわたって形成されている。また、トラ
クタフレーム60の上側にはトラクタカバー65が設けら
れ、このトラクタカバー65とトラクタフレーム60との間
の媒体通路内に連続媒体66が給送されるようになってい
る。なお、この連続媒体66には、スプロケット孔66aが
スプロケットベルト63のピン64に対応して連続して設け
られている。
そして、この媒体給送機構では、不図示の駆動手段に
よりトラクタ軸59が図中矢印D方向に回転すると、この
トラクタ軸59と共に、プーリ62,スプロケットベルト63,
プーリ61がそれぞれ一体的に回転する。また、このとき
トラクタフレーム60とトラクタカバー65との間の媒体通
路内に、第7図に示すように連続媒体66が存在すると、
スプロケットベルト63のピン64が連続媒体66のスプロケ
ット孔66aに係合され、この連続媒体66がアッパペーパ
ーガイド53とロアペーパーガイド54との間を通ってプラ
テン51とロアペーパーガイド54との間に給送される。ま
た、プラテン51側に給送された連続媒体66は、印字ヘッ
ド56の近傍でペーパーホルダ55にガイドされながら印字
ヘッド56とプラテン51との間を通って、さらにベールロ
ーラ57とプラテン51とに挟持されて搬送される。なお、
この媒体給送機構では、プラテン51の温度膨張の影響や
連続媒体66の温度および湿度に影響する伸縮量を考慮
し、プッシュトラクタ52が連続媒体66を送り出す給送量
に対してプラテン51側の給送量の方が0.5〜数パーセン
ト多くなるように設定している。
しかしながら、途中に折畳み用のミシン目66bを設け
た連続媒体66で、特に紙に厚みがあるものや複数枚重ね
た状態で使用する複写紙などの場合は、折畳み用のミシ
ン目66bの折りぐせが強く付き易い。したがって、この
ような連続媒体66を使用したような場合には、折りぐせ
によってベールローラ57がプラテン51より離れる方向の
力を受けるので、ベールローラ57とプラテン51とで十分
に挟持して搬送することができない。このため、第7図
に示すようにプラテン51とロアペーパーガイド54の間
や、ロアペーパーガイド54とペーパーホルダ55との継ぎ
目などに連続媒体66のミシン目66bが落ち込み、実際に
印刷される印字媒体66上の位置が印刷を予定した正規の
位置よりも若干ずれたりして、印字改行ピッチなどが乱
れるという問題点が発生する。
また、この対策としてベールローラ57の押圧力を強く
することも考えられる。しかしながら、この押圧力を余
り強くすると、プラテン51側の送り量がプッシュトラク
タ52側の送り量よりも若干多くなるように設定してある
ため、連続媒体66のスプロケット孔66aが破れたり、あ
るいはミシン目66bで切断されるという問題がある。
そこで、これらの問題点を解するため、例えば実開昭
58−163258号公報で見ることができるような方式が提案
されている。この方式は第8図に示すような構造になっ
ている。なお、この第8図において第7図と同じ符号を
付して示したものは第7図と同一のものを示している。
すなわち、この第8図に示す従来の構造は、プッシュ
トラクタ52で押し出された連続媒体66が当接されるプラ
テン51の部分にピンチローラ67を配置するとともに、こ
のピンチローラ67をプラテン51に板ばね68の力で押し付
けている。なお、この板ばね68がピンチローラ67に付与
する押圧力は常に一定であり、自由に調整できるような
構造にはなっていない。
そして、このピンチローラ67を設けたことによって、
プラテン51とピンチローラ67との間に送られてきた連続
媒体66が、このピンチローラ67で途中で折れ曲がらずに
接線方向へ導かれるようにしている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、プリンタで使用される連続媒体66は、
厚紙と薄紙というように紙厚寸法が違うものから、複数
枚重ね合わせて同時に使用する複写紙に至るまで幾種類
も存在しているのが通常である。また、連続媒体66だけ
でなく、単票の印字媒体、いわゆる単票媒体を使用する
場合もある。そして、この単票媒体を給送する場合に
は、プラテン51とピンチローラ67とで給送することにな
る。
したがって、プラテン51に対するピンチローラ67の押
圧力を変えることのできない従来の媒体給送機構では、
ピンチローラ67がプラテン51に当接している力が全ての
媒体に対して十分対応できる大きさでなければならな
い。このため、板ばね68でピンチローラ67に付与してい
る押圧力の設定が非常に微妙になり、十分満足できるも
のではなかった。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は印字媒体を常に安定して給送することのできる
構造にしたプリンタの媒体機構を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため本考案に係るプリンタの媒体
給送機構は、プラテンにピンチローラを押し付ける板ば
ね手段が複数のばね部を有してなるとともに、前記ピン
チローラに作用させる前記ばね部を選択して前記プラテ
ンに対する前記ピンチローラの押圧力を切り換える押圧
力調整手段を設けたものである。
〈作用〉 この構成によれば、複数のばね部の中から使用する印
字媒体の種類に適したばね部を、押圧力調整手段で選択
すると、使用する印字媒体に適したピンチローラの押圧
力に調整することができる。また、後から自由に板ばね
手段のばね圧を調整することができるので、設計時にお
いての板ばね手段の厚みや、弾性力,材質などの選定が
簡単になる。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例について図面を用いて詳細に
説明する。
第1図および第2図は本考案に係るプリンタの媒体給
送機構の一例を示したものである。なお、第1図では同
上媒体給送機構の一部を省略して主要部品の配置構成を
示している。そこで、媒体給送機構のほぼ全体的な構成
を側面図で示している第2図を中心にして、以下本実施
例の説明を進める。
まず、この媒体給送機構は、大きくはプラテン1と、
プッシュトラクタ2と、ペーパーシュート3,ロアペーパ
ーガイド4,ペーパーホルダ5,印字ヘッド6,ベールローラ
7,ガイドローラ8,ピンチローラ9,板ばね26,押圧力調整
用のカムシャフト28などで構成されている。
さらに詳述すると、プッシュトラクタ2はプラテン1
の後方で、プリンタにおける左右のサイドフレーム(不
図示)間に横架された円柱状のトラクタ軸10と角柱状の
トラクタ軸11に共通に設けられ、第1図に示すように左
右に分かれて一対設けられている。また、この各プッシ
ュトラクタ2は、各トラクタ軸10,11上で左右方向に移
動して位置調整可能なトラクタフレーム12を有し、この
トラクタフレーム12を中心として構成されている。そし
て、このトラクタフレーム12内に、トラクタ軸10に回転
可能の取り付けられたプーリ13と、トラクタ軸11に一体
回転可能に取り付けられたプーリ14と、このプーリ13と
プーリ14との間に張設したエンドレス状のスプロケット
ベルト15などが配設されている。また、このスプロケッ
トベルト15上には、トラクタフレーム12の上面より突出
した状態で、複数のピン16が全周にわたって形成されて
いる。さらに、トラクタフレーム12の上側にはトラクタ
カバー17が設けられ、このトラクタカバー17とトラクタ
フレーム12との間の媒体通路内で連続媒体18を給送でき
るようになっている。なお、この連続媒体18には、スプ
ロケットベルト15のピン16が係合可能なスプロケット孔
19が連続して設けられている。そして、このプッシュト
ラクタ2では、不図示の駆動手段によりトラクタ軸11が
第2図中矢印C方向に回転されると、このトラクタ軸11
と共にプーリ14,スプロケットベルト15,プーリ13がそれ
ぞれ一体的に回転する。また、このときトラクタフレー
ム12とトラクタカバー17との間の媒体通路内に連続媒体
18が存在すると、スプロケットベルト15のピン16が連続
媒体18のスプロケット孔19に係合され、このピン16で連
続媒体18を押し出し、この連続媒体18をペーパーシュー
ト3とロアペーパーガイド4との間に給送することがで
きるようになっている。
ロアペーパーガイド4は、板状材で形成されており、
プラテン1の左右両側にわたった状態で、プラテン1の
下側に配設されている。また、このロアペーパーガイド
4の後端4a側はプッシュトラクタ2の上面の略延長線上
に配置されるとともに、前端4b側は印字ヘッド6の近傍
まで延ばされプラテン1の周面に沿って上方に円弧状に
屈曲された状態になっている。さらに、ロアペーパーガ
イド4には、プッシュトラクタ2から真っすぐ送り出さ
れた連続媒体18が接するプラテン1上の位置と対応した
部分で、かつ印字ヘッド6の印字位置にできる限り近い
位置に、3つのピンチローラ突き出し用の窓孔20が左右
方向に点在して設けられている。
ペーパーシュート3は、単票媒体21を使用するときの
ペーパーガイドとなるもので、プラテン1の後側で、か
つロアペーパーガイド4の上側に配設されている。この
ペーパーシュート3の一端3a側は上方へ延び、下端3b側
は単票媒体21(第2図参照)をプラテン1の周面に巻き
付けし易くするように先端がプラテン1の周面に沿って
円弧状に屈曲されている。さらに、このペーパーシュー
ト3の中間部分には、ガイドローラ突き出し用の窓孔22
が設けられており、この窓孔22内に支軸23を介してガイ
ドローラ8が回転可能に取り付けられている。また、こ
のガイドローラ8は、不図示のばね手段の押圧力でプラ
テン1に当接されて、プラテン1と一体的に回転できる
ようになっている。
ペーパーホルダ5は、プラテン1の前側で、印字ヘッ
ド6を挟んだ上下に配置されている。また、ペーパーホ
ルダ5の下端5a側はロアペーパーガイド4の前端4bの外
側に延び、上端5b側はプラテン1の円周に沿って円弧状
に屈曲されてベールローラ7とプラテン1との間に向か
って延ばされている。なお、このベールローラ7は、プ
リンタにおける左右のサイドフレーム(不図示)間に横
架された回転可能なロッド24上に複数(この実施例では
3つ)点在して設けられ、各ベールローラ7がプラテン
1に当接されて一体的に回転するようになっている。
次に、ピンチローラ9は、プリンタにおける左右のサ
イドフレーム間に横架された回転可能なロッド25上に3
つ、すなわちロアペーパーガイド4の窓孔20と対応する
毎に設けられている。そして、この各ピンチローラ9の
一部は、窓孔20を通って板ばね26の押圧力でプラテン1
に、媒体通路を挟んで反対側より当接された状態になっ
ており、この当接でピンチローラ9とプラテン1との一
体的な回転が得られるようになっている。また、この板
ばね26がピンチローラ9に作用する押圧力の大きさは、
押圧力調整用手段となるところのカムシャフト28によっ
て切り換えできるようになっている。
第3図は、この板ばね26とカムシャフト28との構造を
詳細に示したもので、次にこの第3図と共に板ばね26と
カムシャフト28との細部構成を説明する。
まず、板ばね26は、弾性金属板をプレス成形してな
り、略L字状に折り曲げてなる基端26cを有し、この基
部26cをロアペーパーガイド4に固定して取り付けられ
ている。なお、この板ばね26は、ピンチローラ9に対応
する毎に個々に設けられているもので、他端側は自由端
として形成されている。さらに、この自由端側には、左
右中央の部分に位置して、ピンチローラ9を逃がすため
のV字状の切り込み部29が形成されているとともに、こ
の切り込み部29の両側に同じくV字状に細長く切り込ま
れた切り込み部30が形成されている。そして、この切り
込み部30によって、切り込み部29の両側に第1のばね部
となるメインアーム26aと第2のばね部となるサポート
アーム26bとが各々形成された状態になっている。ま
た、この切り込み部29を挟んで左右両側に一対づつ形成
されたこれらメインアーム26aとサポートアーム26bは、
それぞれピンチローラ9の左右両側でロッド25に当接可
能になっている。
次に、カムシャフト28は、板ばね26とロアペーパーガ
イド4との間に位置して、プリンタの左右のサイドフレ
ーム間に回転可能に横架されている。そして、このカム
シャフト28には、同一軸上にリリースカム部28aとジョ
イントシャフト部28bとが一体に設けられている。この
うち、リリースカム部28aは、第4図に第3図のA−A
線での断面図として示すように、一部に平面31を設けて
縦断面がD型をした状態に作られており、板ばね26のメ
インアーム26aに対応して形成されている。これに対し
て、ジョイントシャフト部28bは、第5図に第3図のB
−B線での断面図として示すように、円形断面形で作ら
れ、板ばね26のサポートアーム26bに対応して形成され
ている。なお、ここでのジョイントシャフト部28bの半
径寸法は、リリースカム部28aの軸中心から平面31まで
の寸法に略等しく形成されている。したがって、リリー
スカム部28aの平面31が板ばね26と対向配置された状態
にあるときは、ロッド25に対してメインアーム26aとサ
ポートアーム26bが共に当接する。これに対し、カムシ
ャフト28を回転させて板ばね26に対するリリースカム部
28aの平面31の向きを変え、リリースカム部28aの真円状
の外周部32をメインアーム26aに当接させた状態にする
と、メインアーム26aが外周部32によってロッド25より
離され、サポートアーム26bだけがロッド25に押し付け
られた状態となるようになっている。
なお、ここでのカムシャフト28の回転切り換え制御
は、例えば自動紙厚検出機構や自動紙厚調整機構と連動
して自動的に切り換えられるようにしているが、手動で
も切り換えできるようにしても良いものである。
そして、このように構成された媒体給送機構では、単
票媒体21を使用するときは、ペーパーシュート3とプラ
テン1との間に単票媒体21を差し込む。すると、この単
票媒体21がペーパーシュート3にガイドされ、さらにプ
ラテン1とガイドローラ8、およびプラテン1とピンチ
ローラ9によってペーパーホルダ5とプラテン1との間
に給送され、印字ヘッド6の前面に配置される。また、
この位置で印字ヘッド6によって印刷される。その後は
ペーパーホルダ5にガイドされてプラテン1とベールロ
ーラ7との間に給送され、このプラテン1とベールロー
ラ7でさらに排出方向へ搬送されて印刷が完了する。
これに対して、連続媒体18を使用するときは、この連
続媒体18がプッシュトラクタ2によってプラテン1とピ
ンチローラ9との間に給送される。さらに、この連続媒
体18は、プラテン1とピンチローラ9とでペーパーホル
ダ5とプラテン1との間に給送されて印字ヘッド6の前
面に配置される。また、この位置において印字ヘッド6
で印刷される。その後はペーパーホルダ5のガイドでプ
ラテン1とベールローラ7との間に導かれ、さらにこの
プラテン1とベールローラ7によって排出方向へ搬送さ
れて印刷が終了する。
また、この実施例の構造では、上記カムシャフト28の
回転位置を制御することによって、ピンチローラ9をプ
ラテン1に当接させる押圧力を強,弱の二段階に切り換
え調整することができるようになっている。この動作を
第6図(a),(b)を用いて、次に説明する。
まず、ピンチローラ9をプラテン1に強く押圧させる
場合としては、単票媒体21を使用する場合と、厚紙の連
続したものや連続した複写紙などの連続媒体18を使用す
る場合である。すなわち、単票媒体21を使用するときに
は、単票媒体21はプラテン1とガイドローラ8,ピンチロ
ーラ9,ベールローラ7により挟持されて給送されるが、
この場合はピンチローラ9をプラテン1に対して強い力
で押圧する必要がある。また、厚紙や複写紙の連続媒体
18では、折畳み用のミシン目の腰が強く、印字改行ピッ
チのズレが発生し易い。したがって、ピンチローラ9を
できるだけ印字位置の近傍に設けると共に押圧力を強く
する必要がある。
そこで、ピンチローラ9の押圧力を強くするには、第
6図(a)に示すように、リリースカム部28aの平面31
がメインアーム26aと対向配置した状態までカムシャフ
ト28を回転させる。すると、板ばね26のメインアーム26
aとサポートアーム26bの両方がロッド25に当接し、この
両アーム26a,26bの合計のテンションがピンチローラ9
に付与される。これによりピンチローラ9が強い力でプ
ラテン1に押圧される。
次に、ピンチローラ9をプラテン1に弱く押圧させる
場合としては、薄紙の連続媒体18を使用する場合があ
る。すなわち、薄紙の連続媒体18を使用する場合は、ス
プロケット孔19の孔が破損しないようにプラテン1側の
引張力を小さくする必要があり、これにはピンチローラ
9をプラテン1に弱く押圧させる必要がある。
そこで、ピンチローラ9の押圧力を弱くするには、第
6図(b)に示すように、リリースカム部28aの平面の
向きを変え、真円状の外周部32がメインアーム26aに当
接した状態までカムシャフト28を回転させる。すると、
メインアーム26aがリリースカム部28aの外周部32によっ
て下側へ押される。そして、メインアーム26aがロッド2
5より離れ、サポートアーム26bだけが選択されてロッド
25に押し付けられる。これにより、ピンチローラ9がプ
ラテン1に押し付けられる力が弱められる。
したがって、この実施例によるプリンタの媒体給送機
構によれば、カムシャフト28を回転させて、リリースカ
ム部28aの制御で、印字位置にできる限り近い位置に設
けられているピンチローラ9に作用するメインアーム26
aの押圧力を断ったり投入したり選択することにより、
ピンチローラ9がプラテン1に押圧する力の大きさを
強,弱の二段階に切り換え調整することができる。これ
により、単票媒体21を使用する場合でも安定した給送が
できるとともに、厚紙や複写紙などの連続媒体18であっ
ても、また薄紙の連続媒体18であっても印字改行ピッチ
の乱れなどもなく、かつ安定した媒体給送ができる。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論こ
の実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要
旨を逸脱しない範囲内で色々と設計の変更を施しても差
し支えないものである。例えば、上記実施例では、板ば
ね26の押圧力は2段階に切り換えることができる構造に
ついて説明したが、板ばね26を2つ以上に分割するとと
もに、カムシャフト28に分割した板ばね部分毎に対応す
るようにして複数のカム部を設けて、使用する媒体に応
じて押圧力をさらに多段的に変化させるようにしても良
いし、あるいは別のサポートスプリングなどで押圧力を
付加させるようにしても良いものである。また、ピンチ
ローラ9は、プラテン1に対してアイドルローラ作用さ
せても良いし、強制回転させても良いものである。
〈考案の効果〉 以上説明したとおり、本考案に係るプリンタの媒体給
送機構によれば、複数のばね部の中から使用する印字媒
体の種類に適したばね部を、押圧力調整手段で選択する
と、使用する印字媒体に適したピンチローラの押圧力を
媒体に合った押圧力に調整することができるので、常に
媒体を安定して給送することができる。この結果、印字
改行ピッチの乱れなどもなくなり、きれいな印刷が実現
する。また、後から自由に板ばね手段のばね圧を調整す
ることができるので、設計時においての板ばね手段の厚
みや弾性力,材質などの選定が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したプリンタの媒体給送機構の概
略斜視図、 第2図は第1図に示した同上媒体給送機構の側面図、 第3図は第2図に示した同上媒体給送機構の要部斜視
図、 第4図は第3図のA−A線での縦断側面図、 第5図は第3図のB−B線での縦断側面図、 第6図は(a),(b)は同上媒体給送機構の動作状態
を説明するための側面図、 第7図は従来のプリンタにおける媒体給送機構の一例を
示す概略側面図、 第8図は従来のプリンタにおける媒体給送機構の他の一
例を示す概略側面図である。1……プラテン、2……プ
ッシュトラクタ、9……ピンチローラ、18……連続媒
体、19……スプロケット孔、26……板ばね(板ばね手
段)、26a……メインアーム(第1のばね部)、26b……
サポートアーム(第2のばね部)、28……カムシャフト
(押圧力調整手段)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状のプラテンと、媒体通路を挟んで反
    対側より前記プラテンに当接したピンチローラと、前記
    プラテンに前記ピンチローラが当接する押圧力を付与す
    る板ばね手段と、前記媒体通路内を通る媒体のスプロケ
    ット孔にピンを係合させ前記プラテンと前記ピンチロー
    ラとの間に前記媒体を給送するプッシュトラクタとを備
    えたプリンタの媒体給送機構において、 前記ピンチローラを前記プラテンに押圧するための複数
    のばね部を前記板ばね手段に設けるとともに 前記ピンチローラに作用させる前記ばね部を選択して前
    記プラテンに対する前記ピンチローラの押圧力を切り換
    える押圧力調整手段を設けたことを特徴とするプリンタ
    の媒体給送機構。
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JPS61188847U (ja) * 1985-05-20 1986-11-25
JPH0636931Y2 (ja) * 1988-11-15 1994-09-28 株式会社精工舎 プリンタの紙送り機構

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