JP2509743B2 - アルバム台紙 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、写真を装着して保存するアルバム台紙に関
する。

［従来の技術］ 従来より、表面に糊が塗布され、その上から写真を挟
んで透明フイルムを被着するいわゆるフリーアルバム台
紙、表面に形成された透明フィルム製のポケットに写真
を挿入するいわゆるポケット式アルバム台紙、等種々の
方法でアルバムを装着するアルバム台紙が提案されてい
る。また、これらのアルバム台紙では、多数のアルバム
台紙を一体に綴じ込むための綴じ込み部が、従来いずれ
かの方法で写真を装着可能な台紙の一端に形成されてい
る。この綴じ込み部の構成としては、例えば、綴じ込み
部同士を互いに貼り合わせて製本するいわゆる上製本式
のもの、各綴じ込み部に数個（例えば２個）の穴を開け
その穴にビスを挿入して綴じ込むいわゆるビス式のも
の、各綴じ込み部に多数（例えば20個前後）の穴を開け
バインダを介して綴じ込むいわゆるバインダ式のものな
ど、種々の構成がある。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、このようなアルバム台紙では、一旦綴じ込
んだ後に、台紙の順序を入れ替える作業が面倒であっ
た。例えば、ビス式のアルバム台紙では、一旦ビスを取
り外し、台紙を入れ替えた後、再び各台紙の穴を揃え、
ビスを締め直さなければならない。バインダ式のアルバ
ム台紙では、入れ替えるべき台紙とその間に配設される
台紙とをバインダから取り外し、台紙を入れ替えた後、
取り外した各台紙の穴を揃え、再びバインダに装着しな
ければならない。

すなわち、ビス式またはバインダ式のアルバム台紙の
場合、入れ替えるべき台紙以外の台紙も着脱しなければ
ならず、作業性が悪かった。また、上製本式のアルバム
台紙では、各台紙が互いに貼り合わせられているので、
台紙そのものの入れ替えは不可能である。このため、入
れ替えるべき台紙に装着された写真を個々に移し換えな
ければならなかった。従って、この場合、特に作業性が
悪かった。

そこで、本発明は、台紙の綴じ込み順序を容易に入れ
替えることができるアルバム台紙を提供することを目的
としてなされた。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するためになされた本発明は、 写真を装着可能な台紙本体と、 該台紙本体とは別体に構成され、綴じ込み可能な綴じ
込み用台紙と、 一端が上記綴じ込み用台紙に完全に接着され、他端が上
記台紙本体の一端に剥離可能に被着されたフイルムと、 を備えたことを特徴とするアルバム台紙を要旨として
いる。

［作用及び発明の効果］ このように構成された本発明のアルバム台紙では、台
紙本体に写真を装着し、綴じ込み用台紙の部分で各アル
バム台紙を綴じ込んで使用される。また、綴じ込み用台
紙はフィルムの一端に完全に装着され、台紙本体はフィ
ルムの他端に剥離可能に被着される。

このため、フィルムが被着された状態では、台紙本体
はそのフィルムを介して綴じ込み用台紙と一体化されて
いる。このため、台紙本体は綴じ込み用台紙を介して綴
じ込まれる。ところが、そのフィルムを剥離すれば、台
紙本体は綴じ込み用台紙と別体となる。こうして、入れ
替えるべき台紙本体を綴じ込み用台紙と別体とした後、
その台紙本体の順序を入れ替え、入れ替えた位置に対応
するフィルムをその台紙本体の一端に被着すれば、台紙
本体の綴じ込み順序を容易に変更することができる。ま
た、本発明では、台紙本体の綴じ込み順序を入れ替える
際に、綴じ込み用台紙の順序を入れ替える必要がない。
このため、本発明は、上製本式のアルバム台紙にも適用
することができる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例を図面と共に説明する。

第１図は実施例のアルバム台紙１を表す正面図であ
る。図に示す様に台紙３表面には、所定幅で縦長に形成
した筆記部3aを除く全面に、糊が一定間隔で平行に塗布
されており、写真を装着する写真装着部3bと、後述する
綴じ込み用台紙５と連結される側縁部3cとを形成してい
る。

次に、写真装着部3bの表面には塩化ビニル等によって
写真装着部3bと同じ大きさに成形した透明フィルム７が
被着されている。透明フィルム７は台紙３より糊の粘着
力に抗して剥離することができるが、その右端部7aでは
台紙３熱圧着されており、容易に剥離することができな
い。

一方、側縁部3cには所定間隔を置いて、綴じ込み用台
紙５が配設され、塩化ビニル等によって形成した連結フ
ィルム９を介して側縁部3cと連結されている。ここで連
結フィルム９は、綴じ込み用台紙５には完全に接着され
ているが、側縁部3cには透明フィルム７と同様、剥離可
能に被着されている。

この様に構成されたアルバム台紙１は、綴じ込み用台
紙５を揃えて多数積層した後周知のアルバムに綴じ込み
用台紙５を綴じ込んで用いられる。

そして写真を装着するときは、透明フィルム７を台紙
３より剥離した後、写真装着部3b上に写真を配設し、そ
の上から透明フィルム７を積層して軽く押圧すればよく
も、この結果、透明フィルム７は写真装着部3bに塗布さ
れた糊によって台紙３に被着され、写真を台紙３と透明
フィルム７との間に装着保持することができる。

また、筆記部3aには糊が塗布されておらず、写真の撮
影日時や場所等のメモを一般の筆記具によって書き込む
ことができる。

更に、台紙３は連結フィルム８及び綴じ込み用台紙５
を介して、綴じ込まれているので、連結フィルム９を台
紙３から剥離することによって、綴じ込み用台紙５を綴
じ込んだまま台紙３を交換することができる。

尚、本実施例では台紙に糊を塗布して透明フィルムを
被着しているが、台紙又は透明フィルムの何れか一方、
若しくはその両方に、静電気を帯電させ、その静電引力
によって台紙に透明フィルムを吸着させてもよい。

また本実施例では、筆記部3aを、写真装着部3bと側縁
部3cとの間に縦長に形成しているが、筆記部はこの他に
も種々の形状で配設することができる。例えば、台紙の
綴じ込まれない側の端部に縦長に形成してもよく、或い
は台紙表面に横長に形成してもよい。

更に、筆記部には罫線を印刷しておいてもよく、この
場合メモを書き込む際に、容易に文字列を揃えて書き込
むことができる。

また更に、上記実施例では、台紙３の上から写真を挟
んで透明フィルム７を被着すればいわゆるフリーアルバ
ム台紙に本発明を適用しているが、本発明は、例えば、
表面に形成された透明フィルム製のポケットに写真を挿
入して保存するいわゆるポケット式アルバム台紙など、
種々のアルバム台紙に適用することができる。更に、フ
ィルムは透明でなくてもよい。

尚、上記実施例において、台紙３が台紙本体に相当す
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は実施例のアルバム台紙を表す正面図である。 １……アルバム台紙、３……台紙、3a……筆記部 3b……写真装着部、７……透明フィルム

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】写真を装着可能な台紙本体と、 該台紙本体とは別体に構成され、綴じ込み可能な綴じ込
   み用台紙と、 一端が上記綴じ込み用台紙に完全に接着され、他端が上
   記台紙本体の一端に剥離可能に被着されたフィルムと、 を備えたことを特徴とするアルバム台紙。