JP2509681B2 - 塗装面平滑方法とその塗装用具 - Google Patents

塗装面平滑方法とその塗装用具

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JP2509681B2
JP2509681B2 JP28021388A JP28021388A JP2509681B2 JP 2509681 B2 JP2509681 B2 JP 2509681B2 JP 28021388 A JP28021388 A JP 28021388A JP 28021388 A JP28021388 A JP 28021388A JP 2509681 B2 JP2509681 B2 JP 2509681B2
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光信 北垣
達成 法木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は平滑ローラーを使用する塗装方法とその使用
用具に関するものであるが、特に塗装後の表面ならしの
塗装面平滑方法とその塗装用具に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の塗装方法としては、主として塗装用のローラー
バケを用いて壁面等を塗付した後に平滑ローラーを使用
して液体を塗付する方法が採用されている。例えば、第
6図に示すように平滑ローラー11にパイプ12を軸支し、
更に連結具13を介してハンド用のパイプ12に連結して成
る塗装ローラーが多用されている。この平滑ローラー11
は、繊維状のハケ部に成っている場合もあれば、なめら
かに成っている場合もある。また、最近はこれらのロー
ラーにいちいち液体塗料を塗付けてなら塗布する方法で
はなく、ローラー内に液体塗料を圧送する、いわゆる圧
送ローラーが開発されてローラー内に液体塗料を自動供
給する方法も行なわれている。
これらの従来の塗装方法は、主たる目的が液体塗料を
直接塗付する方法であり、要は壁面等に塗料が塗付され
れば良いのであって、その後の塗面塗装には何の役にも
立たない問題があった。また、従来の平滑ローラーによ
る液体塗装方法も良好な効果が得られず種々の問題点が
あり、実効性に乏しかった。そこで、液体塗料で塗装さ
れた塗面にぎざぎざ状の凹凸部が生じるので平滑ローラ
ー11で凸部をヘッドカットする必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
かかる問題点を解決するところに本発明が解決しよう
とする課題がある。すなわち、従来の平滑ローラーでは
いちいちローラーに液体を塗付していたものを連続かつ
安定供給できるようにする点と、液体塗料の特性を生か
して油性塗料には水を、水性塗料には油をそれぞれ使用
できるようにする点と、この液体塗料を相互かつ適量を
ローラーに自動供給できるようにする点、に本発明が解
決しようとする課題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は以上の如き課題を解決するために開発したも
のであって、油性及び水性から成る液体塗料を用いて壁
面等を塗付する塗装方法であって、前記油性塗料を使用
した塗装表面には水を使用し、一方水性塗料を使用した
塗装表面には油を使用して、塗面の生乾きのうちに凸部
表面をならすことを特徴とする塗装面平滑方法であり、
また塗装表面をヘッドカットする平滑ローラーと、油性
及び水性の液体を浸すスポンジローラーとを設け、該ス
ポンジローラーと前記平滑ローラーとが回動自在となる
ように連着して成ることを特徴とする塗装面平滑塗装用
具の提供にあり、更に前記スポンジローラーの軸芯に液
抽出穴を有する給液パイプを内設し、かつ該給液パイプ
の一端又は他端から液体を給送する給液パイプを取り付
け、更に給液パイプと前記平滑ローラーの回転軸とを軸
支して成る塗装面平滑塗装用具の提供にある。
〔作用〕
(1) 油性及び水性から成る液体塗料を用いて壁面等
を塗付する塗装方法であって、前記油性塗料を使用した
塗装表面には水を使用し、一方水性塗料を使用した塗装
表面には油を使用して、塗面の生乾きのうちに凸部表面
をならす構成になっているので、塗付されている液体塗
料と塗付直後(塗面が生乾きの状態)に供給される液体
(シンナー、灯油等の油性と水)とが相互に反発し合う
ことによって、平滑ローラーの表面に薄膜が形成され
る。この付着されることによって塗装表面にぎざぎざ状
態(のこぎり状の凹凸部)の薄膜ができ、この薄膜を平
滑ローラーにてカット(一般にヘッドカットという)す
れば、塗面の先端が水平状態と成り、塗装表面が滑らか
となる。
(2) 塗装表面をヘッドカットする平滑ローラーと、
油性及び水性の液体を浸すスポンジローラーとを設け、
該スポンジローラーと前記平滑ローラーとが回動自在と
なるように連着して成る構成に成っているので、ヘッド
カット用の平滑ローラーの回転と同時にスポンジローラ
ーとが回転することになる。したがって、スポンジロー
ラーに液体を浸しておけば平滑ローラーの回転によっ
て、スポンジローラーの表面に付着されている液体が平
滑ローラーの表面に転写されることになる。
(3) 前記スポンジローラーの軸芯に液抽出穴を有す
る給液パイプを内設し、かつ該給液パイプの一端又は他
端から液体を給送する給液パイプを取り付け、更に給液
パイプと前記平滑ローラーの回転軸とを軸支して成る構
成に成っているので、スポンジローラーに所定の液体を
供給することができると共に、適量を自動供給すること
ができる。
〔実施例〕
以下、図面に従って本発明の実施例について説明す
る。
第1図及び第2図は、本発明塗装面平滑塗装用具を示
したものであり、1はその平滑ローラーである。平滑ロ
ーラー1は、第6図に示した従来の平滑ローラー11と同
様なローラーであり、軸芯5を介して回転するように構
成されている。2は本発明の要部であるスポンジローラ
ーであり、軸芯には給液パイプ3が内設されている。給
液パイプ3には無数の液抽出穴4が穴設されており、こ
の穴を介してスポンジローラ2の海綿体にシンナー、灯
油、水等の液体Sが浸み込み収蔵されるように構成され
ている。また、この給液パイプ3には、液体タンク(図
示せず)に連結されている給液パイプ6に連結されてお
り、駆動ポンプ(図示せず)を介して液体Sが自動供給
されるように構成されている。更に、この給液パイプ3
は、給液パイプ6を介して平滑ローラー1の支軸5に軸
支されている。なお、7は給液パイプ6の連結具であ
る。
第3図は、本発明から成る塗装面平滑塗装用具の使用
状態を示したものである。まず、液体が貯留されている
タンクAに連結されている給液パイプ6を両手で持ち、
給液パイプ内に所望の液体を供給する。次に、平滑ロー
ラー1を塗装すれば、平滑ローラー1が回転すると同時
にスポンジローラー2も回転されるので、スポンジロー
ラー2に収蔵されている液体が平滑ローラー1に付着さ
れて、第4図に示すように塗装表面に薄膜が形成される
と共に凹凸表面のヘッドをカットすることができる。こ
の場合、油性塗料を使用した塗装表面には水を、水性塗
料を使用した塗装表面には油を給液することが条件と成
る。
第5図は、本発明用具の他の実施例を示したものであ
り、いわゆる従来のハンド式平滑ローラーの改良であ
る。本図からも明らかのように、グリップ9に係止され
ている係止具8を介してスポンジローラー2と平滑ロー
ラー1とが連結されている。このハンド式平滑つローラ
ーは、グリップ9を片手で持ちスポンジローラー2に所
望の液体塗料を塗付けながら塗装するものである。従来
方法では、1回ずつ平滑ローラーに浸しては使用してい
たが、本発明用具を使用すれば、スポンジローラー2に
1回だけ液体を浸して収蔵させてから使用すれば、スポ
ンジローラーに収蔵されている液体がある限り何回でも
使用することができる便利さがある。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されているので、次のよう
に多くの効果を有する。
ア、従来、壁面等を塗装する場合は、塗装用のローラー
バケで塗装した後に平滑ローラーで塗装面を塗装してい
たが、その際、平滑ローラーにその都度液体を塗付しな
がら塗装していた。本発明方法によれば、所望の液体を
平滑ローラーに連続かつ安定供給することができる。
イ、また、本発明用具を使用すれば、液体をスポンジロ
ーラーに自動供給することができるので、天井や高い壁
面は勿論のこと、広範囲の場所を塗装するのに便利であ
るばかりか、作業効率の面からも多くの効果が得られ
る。
ウ、更に、本発明用具は、コンパクトにできるので、携
帯にも便利であり、また広範囲の用途にも利用できる効
果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の塗装面塗装用具を示した
斜視図と一部拡大断面図、第3図及び第4図は本発明用
具の使用状態図、第5図は本発明用具の他の実施例を示
した斜視図、第6図は従来公知の塗装用具を示した斜視
図である。 1、11……平滑ローラー 2……スポンジローラー 3……給液パイプ、4……液注出穴 6……給液パイプ、9……グリップ 12……パイプ S……液体、A……タンク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油性及び水性から成る液体塗料を用いて壁
    面等を塗付する塗装方法であって、前記油性塗料を使用
    した塗装表面には水を使用し、一方水性塗料を使用した
    塗装表面には油を使用して、塗面の生乾きのうちに凸部
    表面をならすことを特徴とする塗装面平滑方法。
  2. 【請求項2】塗装表面をヘッドカットする平滑ローラー
    と、油性及び水性の液体を浸すスポンジローラーとを設
    け、該スポンジローラーと前記平滑ローラーとが回動自
    在となるように連着して成ることを特徴とする塗装面平
    滑塗装用具。
  3. 【請求項3】前記スポンジローラーの軸芯に液注出穴を
    有する給液パイプを内設し、かつ該給液パイプの一端又
    は他端から液体を給送する給液パイプを取り付け、更に
    給液パイプと前記平滑ローラーの回転軸とを軸支して成
    る請求項(2)記載の塗装面平滑塗装用具。
JP28021388A 1988-11-04 1988-11-04 塗装面平滑方法とその塗装用具 Expired - Lifetime JP2509681B2 (ja)

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