JP2509428Y2 - 自動車用オイル・バッテリ―チェッカ― - Google Patents

自動車用オイル・バッテリ―チェッカ―

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JP2509428Y2
JP2509428Y2 JP3174590U JP3174590U JP2509428Y2 JP 2509428 Y2 JP2509428 Y2 JP 2509428Y2 JP 3174590 U JP3174590 U JP 3174590U JP 3174590 U JP3174590 U JP 3174590U JP 2509428 Y2 JP2509428 Y2 JP 2509428Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ガソリンスタンド等において、エンジンオ
イルの劣化度を検出したり、バッテリーの充電電圧を検
出したりするのに用いられる自動車用オイル・バッテリ
ーチェッカーに関する。
〔従来の技術〕
ガソリンスタンドにおいて、ガソリンの給油だけでは
なく、洗車や簡単な修理等のサービスが行われている。
なかでも、エンジンオイルの劣化度及びバッテリーの充
電電圧のチェックサービスは給油の間に迅速簡便且つ正
確に行われることが求められるようになった。
エンジンオイルの劣化度のチェックに対しては、例え
ば出願人の出願に係る実願平1-49135の光学式液体セン
サ等を用いることができる。
また、バッテリーの充電電圧のチェックに対しては、
市販の電圧計を用いることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、光学式液体センサ等も電圧計もいずれ
も別々の測定器であるので、短時間の給油の間に別々の
測定器を操作するのは手間がかかり過ぎるという問題点
を有していた。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、短
時間内にオイル劣化検出とバッテリー充電電圧検出を行
うことのできる自動車用オイル・バッテリーチェッカー
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案における自動車用
オイル・バッテリーチェッカーは、光伝送路の折り返し
部の一箇所に設けられたオイル劣化検出用の微小間隙以
外を不透光材で密閉すると共にバッテリー充電電圧検出
用の一方の端子を表面に設けたセンサヘッドと、前記セ
ンサヘッドに連設し、前記光伝送路の往路と復路を被覆
すると共にバッテリー充電電圧検出用の他方の端子を表
面に設け更に両端子のリード線も被覆する可撓性被覆管
と、前記可撓性被覆管の終端に設けられ、前記光伝送路
の発光部と受光部とを有する光損失測定器を備えると共
に両端子とリード線で接続された電圧計を備える測定装
置とから成り、センサヘッドに設けられた一方の端子と
可撓性被覆管に設けられた他方の端子間をバッテリー電
源端子間より長くし且つ可撓性被覆管の屈曲で調整可能
にし、オイル劣化検出とバッテリー充電電圧検出とを兼
用したものである。
そして、前記微小間隙のオイル導入用開口部と反対側
のセンサヘッド面に磁石板を表面平滑に埋設することが
好ましい。
また、前記微小間隙のオイル導入用開口部の上面又は
その近辺は白色部材により形成されていることが好まし
い。
また、前記微小間隙のオイル導入用開口部下方がガラ
ス等の透光部材により形成されていることが好ましい。
また、前記微小間隙は、ロッドレンズ及び/又は大口
径光ファイバの先端を0〜0.3mm突出させて金属管に挿
入し、その他端を該金属管に挿入された光ファイバのコ
アと該金属管内で当接させ、前記突出端の一対を対向さ
せて形成されたものであることが好ましい。
〔作用〕
センサヘッドにはオイル劣化検出用の微小間隙とバッ
テリー充電電圧検出用の一方の端子の両方が設けられて
おり、可撓性被覆管にはバッテリー充電電圧検出用の他
方の端子が設けられており、測定装置には光損失測定器
と電圧計が備えられており、一つの自動車用オイル・バ
ッテリーチェッカーで、オイル劣化検出とバッテリー充
電電圧検出が行える。
そして、微小間隙のオイル導入用開口部と反対側のセ
ンサヘッド面に表面平滑に埋設された磁石板は、センサ
ヘッドをエンジンルーム内の適当な平面部に吸着させた
後、一方の手で測定装置等を操作しつつかつ他方の手で
オイルの滴下を行えるようにする。
また、オイル導入用開口部の上面又はその近辺を白色
部材により形成すると、微少間隙へのエンジンオイルの
滴下時に、微少間隙のオイル導入用開口部の上面又はそ
の近辺にもエンジンオイルがかかるように滴下してやれ
ば、下地の白に対比してエンジンオイルの劣化状況が目
視によっても実感される。
また、オイル導入用開口部の下方に、ガラス等の透光
部材を設けると上記と同様に、微少間隙に滴下したエン
ジンオイルが透光部材上に貯溜され、下方からの外光に
よって、貯溜されたエンジンオイルの劣化状況が上方か
らの目視で実感される。
また、ロッドレンズ及び/又は大口径光ファイバの先端
が金属管から0〜0.3mm突出しているので、オイル切れ
の目視確認もしやすく、金属管内ので当接構造であるの
で、光軸が一致し、軸ずれによる光損失も少なくなる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は自動車用オイル・バッテリーチェッカーの側
面図、第2図は第1図のX−X線断面図、第3図は第1
図のY−Y線断面図、第4図はオイル劣化検出用の微小
間隙を示す図、第5図は他のオイル導入用開口部を示す
斜視図、第6図はバッテリー充電電圧検出用の端子の他
の取付例を示す斜視図、第7図は発光部の一例を示す回
路図、第8図は受光部の一例を示す回路図、第9図はオ
イルの汚れを実感できるオイル導入用開口部を示す斜視
図、第10図は光の透過損失を示す図、第11図は自動車用
オイル・バッテリーチェッカーの操作例を示す斜視図で
ある。
第1図乃至第3図において、オイル・バッテリーチェ
ッカーは、センサヘッド1、可撓性被覆管2及び測定装
置3からなっている。
センサヘッド1は、逆方向に折り返されたプラスチッ
ク光ファイバ11及び微小間隙δを挟んで配置された例え
ばセルフォックレンズのようなロッドレンズ12と大口径
ガラス系光ファイバ13から成る光伝送路を一体的に被覆
密封する上下の不透光材の保護被覆板14,15で形成され
ている。さらに、センサヘッド1の先端には、真鍮等の
導電材の端子31が固設されており、この端子31に接続す
るリード線32aと抵抗33が保護被覆板14,15内に設けられ
ている。
すなわち、保護被覆上板14には、長円形状の溝16が加
工され、この溝16の直線部に微小間隙δが形成されてい
る。この長円形状の溝16内にプラスチック光ファイバ11
が逆方向に折り返して嵌入されている。そして、微小間
隙δを挟む溝16に、発光部44からのプラスチック光ファ
イバ11aに接続されるロッドレンズ12と、受光部45への
プラスチック光ファイバ11bに接続される大口径ガラス
系光ファイバ13が嵌入されている。そして、ロッドレン
ズ12と大口径ガラス系光ファイバ13が微小間隙δを挟ん
で対向し検出部19を形成するようになっている。さら
に、保護被覆上板14にコの字型の端子31が接着材等で固
設されている。そして、リード線32aがプラスチック光
ファイバ11の上を通り、空洞34内の抵抗33を経て、空洞
35を通り、プラスチック光ファイバ11に沿うようになっ
ている。このリード線32aは、集合より線上に絶縁体を
被覆した電線であり、絶縁体としては耐熱性、機械的特
性及び耐油性のよいものが好ましい。なお、抵抗33は測
定装置3の中に設けることもできる。
保護被覆下板15はフラットであり、その側部に設けた
嵌合用の孔および突起(図示せず)が保護被覆上板14の
嵌合用突起23aおよび嵌合用孔23bに嵌合して位置決めさ
れ、ボルト用孔24にボルトをネジ込んで固定される。な
お、保護被覆下板15と保護被覆上板14間にも接着材が塗
布されて、ロッドレンズ12、大口径ガラス系光ファイバ
13及びプラスチック光ファイバ11は密封される。さら
に、保護被覆下板15の下面はフラットとなっており、ほ
ぼ中央に磁石板36が表面平滑になるように埋設されてい
る。
微小間隙δを有する検出部19は、第1図に示されるよ
うに、上面と手前側面が開放され、下面と奥側面が閉塞
されている。そして、上面は漏斗状のオイル導入用開口
部25に形成され、その中心がロッドレンズ12と大口径ガ
ラス系光ファイバ13の対向部に位置するようになってい
る。また、手前側面は面取り26されている。また、保護
被覆下板15と保護被覆上板14は黒色ポリカーボネイトの
如き不透光材料で形成され、ロッドレンズ12と大口径ガ
ラス系光ファイバ13が対向する検出部19には余分な光が
極力入らないようになっている。このような形状の検出
部19にあっては、オイル導入用開口部25にオイルを落と
すと、表面張力でオイルは微小間隙δ内に充満する。そ
して、測定が終わった後、面取り26から息等を吹き付け
るとオイルは微小間隙δ内から簡単に除去される。とこ
ろで、第2図のロッドレンズ12は溝6内に直接嵌入され
ているが、第4図に示されるように金属管51を介して嵌
入するものがある。ロッドレンズ12は接着剤を塗布しつ
つ金属管51に挿入され、その先端12Aが0〜1.3mmぐらい
突出している。なお、突出が0mmの場合は金属管端面51A
とロッドレンズ先端12Aは同一面上となる。そして、例
えばプラスチック光ファイバの外被1Bが削り取られた後
のコア1Aが金属管51に挿入され、コア1Aの先端とロッド
レンズ他端12Bが金属管51内で当接している。このよう
に、ロッドレンズ12と光ファイバのコア1Aを金属管51内
で当接させると、両者の光軸が一致し、軸ずれによる光
損失が少なくなり、寸法や精度等の均一なものを容易に
製造することができる。さらに、ロッドレンズ先端12A
における0〜0.3mmの突出について説明する。第4図
(b)に示されるように、わずかに突出していると、ロ
ッドレンズ先端12Aにおけるオイル切れが確実に行わ
れ、オイル切れの目視確認もしやすい。しかし、第4図
(f)に示されるように、ロッドレンズ先端12Aが0.3mm
を超えて突出していると、突出端側面等におけるオイル
切れが悪くなる。第4図(c)に示されるようにロッド
レンズ先端12Aと金属管先端51Aが同一面にある場合もオ
イル切れがよく、オイル切れの目視確認も比較的良好で
ある。しかしながら、第4図(d)のように金属管先端
51Aに接着剤がリング状に盛り上がっていたり、第4図
(e)のように金属管先端51Aがロッドレンズ12Aより突
出していると、オイル切れが悪くなる。なお、大口径ガ
ラス系光ファイバ13についても同様の構造が採用されて
いる。
つぎに、第5図は他のオイル導入用開口部を示し、第
5図(a)は漏斗状のオイル導入用開口部の中心が側面
に位置する場合であり、第5図(b)は上下と手前側面
の3方で開口し、上面がオイル導入用開口部27となり、
手前側面が大きく面取り28されたものである。このよう
に、少なくとも2方が開口された微小間隙にすると、オ
イルの充填と除去は容易となり、この開口部以外を密封
すると外光の侵入による誤差を防止することができる。
なお、オイル導入用開口部25、27にオイルを落とす際に
は、磁石板36によりセンサヘッド1を自動車のエンジン
近くの水平部分の適所に吸着させると、片手でオイルを
オイル導入用開口部25、27に落とすことができ、他方の
手で測定装置3等の操作ができて便利である。
第2図の微小間隙δを挟むロッドレンズ12と大口径ガ
ラス系光ファイバ13について、より詳しく説明する。こ
こで、ロッドレンズ12はガラス製のロッド状レンズであ
り、プラスチック光ファイバからの入射光を略平行な光
として射出するものである。ロッドレンズ12を受光側に
用いると、略平行光を斜めの光にしてプラスチック光フ
ァイバに射出する。大口径ガラス系光ファイバ13は、通
信用光ファイバのように0.5mm未満の細物ではなく、少
なくても0.5mm以上の大口径のものが用いられる。微小
間隙δが1mm前後のものであることから、受光ロス又は
送光ロスを少なくするためには1mm前後の径のものを5mm
長さ以上とすることが好ましい。なお、微小間隙δを挟
むロッドレンズ12と大口径ガラス系光ファイバ13の組み
合わせについては、ロッドレンズ12同士と大口径ガラス
系光ファイバ13同士の組み合わせでもよい。しかし、ロ
ッドレンズ12を発光側に用いるものと、大口径ガラス系
光ファイバ13を発光側に用いるものとでは測定感度の基
準が異なる。すなわち、発光側又は発光側と受光側の両
方にロッドレンズ12を用いるものは、第10図(a)
(b)に示すように、出射光が平行光線となるので微小
間隙中の空気またはオイルによる光損失La又はLl以外に
光損失を生じないので測定上好ましい。発光側に大口径
ガラス系光ファイバを用いるものでは、オイル無しの場
合、微小間隙中の空気の屈折率が光ファイバのガラスの
屈折率よりも小さいため、第10図(c)に示すように光
ファイバ端面において、光ファイバ軸に平行に出射する
光以外は外方に屈折するため生じる屈折損失Loutが加わ
る。一方、オイル有りの場合には、一般にオイルの屈折
率が空気の屈折率より大きいため、第10図(d)に示す
ように、受光側に入射する光が多くなり、オイル無しの
場合よりも屈折損失Loutが小さくなる。
したがって、測定にあたつてはこの点を考慮し補正す
る必要があるが、オイルに応じて適当なガラス材を選択
し、また補正をすることにより、大口径ガラス系光ファ
イバを発光側に用いることは可能である。
なお、第6図に端子の他の取付例を示す。第6図
(a)のように、センサヘッド1の先端のフラット面に
取りつけた端子31′でもよく、第6図(b)のように、
センサヘッド1の側面に取りつけた端子31″でもよい。
すなわち、センサヘッド1の形状やバッテリーの形状等
に合わせて任意の部位に端子を取りつけることができ
る。
つぎに、第1図及び第2図において、可撓性被覆管2
は金属フレキ管37をプラスチック38で被覆した可撓性に
富むものである。そして、その途中に、ボリカーボネイ
ト等の円柱部39が設けられている。この円柱部39の真ん
中に真鍮等の導電体であるリング端子40が固着されてい
る。このリング端子40と上述の端子31が対となってお
り、その間の距離Lはバッテリーの電源端子間距離より
長くなっている。そして、リング端子40に接続されたリ
ード線32bがプラスチック光ファイバ11a,11bに沿うよう
になっている。すなわち、プラスチック光ファイバ11a,
11b、リード線32a,32bがこの可撓性被覆管2内にまとめ
て被覆収納されている。なお、センサヘッド1と可撓性
被覆管2の接続部等には接着材21が塗布されて密封され
る。
つぎに、第2図により、測定装置3を説明する。測定
装置3のコネクタ41は、可撓性被覆管2のプラスチック
光ファイバ11a,11bのコア及びリード線32a,32bを一度に
接続できるようになっている。そして、測定装置3内に
は、所定電源42を内蔵した電圧計43、発光部44及び受光
部45等を内蔵している。電圧計43は市販のものも使用可
能である。
第7図は発光部44の駆動回路の一例を示す回路図であ
る。発光素子46は入力電圧Vccの印加を受けて発光する
が、周囲温度の影響を受ける。そこで、サーミスタRTH
とトランジスタTrによる電圧VBEの温度特性を利用した
温度補償回路となっている。
第8図は受光部45の増幅回路の一例を示す回路図であ
る。受光素子47の出力はアンプA1、抵抗Rf、コンデンサ
Cから成る前段増幅回路で増幅されるが、この受光素子
47および前段増幅回路が周囲温度の影響を受ける。そこ
で、サーミスタRTHと抵抗R1を並列接続するアンプA2
よって温度補償する回路となっている。第7図及び第8
図に示す駆動回路や増幅回路は、測定器本体又はセンサ
ヘッド1の一部に設けられる。そして、周囲の温度に係
わらずエンジンオイルの劣化度を正確に測定することが
できる。
以上の説明では、オイルの汚れや濃度を光の透過損失
によって測定するものである。しかし、エンジンオイル
の劣化等の測定では、透過損失のデータのみならず、直
接目視でも汚れの程度を実感し、経験的データの蓄積を
生かしたいという要望がある。そのような要望に対応し
て、目視でも汚れの程度を実感できる微小間隙のオイル
導入用開口部を第9図により説明する。
第9図(a)において、漏斗状のオイル導入用開口部
25の上面に白色ペイント等の白色部材29Aが塗布されて
いる。通常、このオイル導入用開口部25には不透光材料
が用いられているので、オイル導入用開口部25にエンジ
ンオイルを滴下したとしても、そのままで素材の色に邪
魔されて汚れの程度が実感できない。しかしながら、白
色部材29Aが塗布されていると、オイル導入用開口部25
にエンジンオイルを滴下すると同時に汚れの程度を実感
できる。また、第9図(a)の二点鎖線で図示されるよ
うに、漏斗状のオイル導入用開口部25近傍に白色ペイン
ト等の白色部材29Bが塗布されるものでもよい。オイル
導入用開口部25に滴下すると同時に、白色部材29B上に
もオイルエンジンを滴下することにより汚れの程度を実
感できる。
第9図(b)は、白色材料に代わり透光部材を用いた
ものである。すなわち、保護被覆板14,15のうち下側の
保護被覆板15について、オイル導入用開口部27の下方
に、透明ガラス等の透光部材30を嵌め込んだものであ
る。オイル導入用開口部27にエンジンオイルを滴下する
と、透光部材30下方からの光りで滴下したエンジンオイ
ルの透明度を直接目視確認することができる。
つぎに、上述した構成の自動車用オイル・バッテリー
チェッカーの作動を第1図、第2図及び第11図の基づい
て説明する。
第2図の自動車用オイル・バッテリーチェッカーにお
いて、先ず、可撓性被覆管2終端をコネクタ41を介して
測定装置3(発光及び受光のパワーを測定し光損失(d
B)を劣化の程度等に変換し表示又は印字する装置や電
圧を表示又は印字する装置を内蔵する)に接続する。そ
して、エンジンオイルの劣化を検査する場合には、第1
図の磁石板36でセンサヘッド1をエンジンルーム内の適
所で水平となるように吸着させる。ついで、オイル導入
用開口部25に測定したい液体を所定量注入すると、微小
間隙δにオイルが充満し、エンジンオイルの汚れの程度
に応じた光透過損失が発生しその程度を測定装置で処理
して劣化の程度を知る。さらに、第9図示のように、白
色部材29Bや透光部材30を用いるよ、補助滴に液体の汚
れや濃度を直接目視確認することもできる。この時、測
定装置3はエンジン付近の適所に釣り下げられる等でそ
の場で確認できるようになっている。測定後は、面取り
26に向かって息を吹きかけ、微小間隙δ内のオイルを吹
き飛ばす。第4図示のように、ロッドレンズ及び/又は
大口径ガラス系光ファイバの先端を0〜0.3mm突出させ
るとオイル切れがよく、オイル切れの目視確認もしやす
い。さらに、第11図に示すように、引き続いてバッテリ
ー充電電圧を検査する場合には、矢印で示すように、セ
ンサヘッド1と可撓性被覆管2のリング端子40付近を手
で持って、バッテリー48の電源端子49,50に端子31とリ
ング端子40を接触させて、既に適所に引っ掛けられた測
定装置3の電圧計の目盛り等を確認する。以上のよう
に、連続作業によって、エンジンオイルの劣化の程度と
バッテリー充電電圧を検査することができる。なお、エ
ンジンオイルの劣化の検査とバッテリー充電電圧の検査
の手順は任意である。
〔考案の効果〕
本考案は、上述したように構成されているので以下に
記載する効果を奏する。
光伝送路の折り返し部の一箇所に設けられたオイル劣
化検出用の微小間隙以外を不透光材で密閉すると共にバ
ッテリー充電電圧検出用の一方の端子を表面に設けたセ
ンサヘッドと、前記センサヘッドに連設し、前記光伝送
路の往路と復路を被覆すると共にバッテリー充電電圧検
出用の他方の端子を表面に設け更に両端子のリード線も
被覆する可撓性被覆管と、前記可撓性被覆管の終端に設
けられ、前記光伝送路の発光部と受光部とを有する光損
失測定器を備えると共に両端子とリード線で接続された
電圧計を備える測定装置とから成り、センサヘッドに設
けられた一方の端子と可撓性被覆管に設けられた他方の
端子間をバッテリー電源端子間より長くし且つ可撓性被
覆管の屈曲で調整可能にし、オイル劣化検出とバッテリ
ー充電電圧検出とを兼用し、1つの自動車用オイル・バ
ッテリーチェッカーの操作で、オイル劣化検出とバッテ
リー充電電圧検出をして、流れ作業で迅速に両方の検査
を行って、給油時等のサービスを一層充実させることが
できる。
そして、前記微小間隙のオイル導入側と反対側のセン
サヘッド面に磁石板を表面平滑に埋設して、セッサヘッ
ドをエンジンの適当な平面部に吸着させた後、一方の手
で測定装置等を操作しつつ他方の手でオイルの滴下を行
えるので、操作が迅速に行うことができる。
また、前記微小間隙のオイル導入用開口部の上面又は
その近辺は白色部材により形成したもの、および微小間
隙のオイル導入用開口部の下方にガラス等の透光部材を
設けたものは、オイルがエンジンオイルのように劣化状
況が問題となる場合には濃度の変化によって定量滴に劣
化を検出するだけでなく、検査の依頼者に、目視により
劣化による汚れの状況を実感してもらうこともできる。
また、ロッドレンズ及び/又は大口径光ファイバの先
端を0〜0.3mm突出させて金属管に挿入し、その他端を
該金属管に挿入された光ファイバのコアと該金属管内で
当接させ、前記突出端の一対を対向させて微小間隙を形
成しているので、軸ずれによる損失が少ないと共にオイ
ル切れとその目視確認がしやすくなり、且つ均一なもの
を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車用オイル・バッテリーチェッカーの側面
図、第2図は第1図のX−X線断面図、第3図は第1図
のY−Y線断面図、第4図はオイル劣化検出用の微小間
隙を示す図、第5図は他のオイル導入用開口部を示す斜
視図、第6図はバッテリー充電電圧検出用の端子の他の
取付例を示す斜視図、第7図は発光部の一例を示す回路
図、第8図は受光部の一例を示す回路図、第9図はオイ
ルの汚れを実感できるオイル導入用開口部を示す斜視
図、第10図は光の透過損失を示す図、第11図は自動車用
オイル・バッテリーチェッカーの操作例を示す斜視図で
ある。 なお、図中の主な符号は下記の通りである。 1……センサヘッド、2……可撓性被覆管、3……測定
装置、11a,11b……プラスチック光ファイバ、25,27……
オイル導入用開口部、、29A,29B……白色部材、30……
透明部材、31……端子、32a,32b……リード線、36……
磁石板、40……リング端子、51……金属管、δ……微小
間隙。
フロントページの続き (72)考案者 桝井 忠章 大阪府大阪市東住吉区住道矢田4丁目9 番2号 (56)参考文献 実開 昭61−57842(JP,U)

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光伝送路の折り返し部の一箇所に設けられ
    たオイル劣化検出用の微小間隙以外を不透光材で密閉す
    ると共にバッテリー充電電圧検出用の一方の端子を表面
    に設けたセンサヘッドと、 前記センサヘッドに連設し、前記光伝送路の往路と復路
    を被覆すると共にバッテリー充電電圧検出用の他方の端
    子を表面に設け更に両端子のリード線も被覆する可撓性
    被覆管と、 前記可撓性被覆管の終端に設けられ、前記光伝送路の発
    光部と受光部とを有する光損失測定器を備えると共に両
    端子とリード線で接続された電圧計を備える測定装置と
    から成り、 センサヘッドに設けられた一方の端子と可撓性被覆管に
    設けられた他方の端子間をバッテリー電源端子間より長
    くし且つ可撓性被覆管の屈曲で調整可能にし、オイル劣
    化検出とバッテリー充電電圧検出とを兼用することを特
    徴とする自動車用オイル・バッテリーチェッカー。
  2. 【請求項2】前記微小間隙のオイル導入用開口部と反対
    側のセンサヘッド面に磁石板を表面平滑に埋設した請求
    項1記載の自動車用オイル・バッテリーチェッカー。
  3. 【請求項3】前記微小間隙のオイル導入用開口部の上面
    又はその近辺は白色部材により形成されている請求項1
    又は2記載の自動車用オイル・バッテリーチェッカー。
  4. 【請求項4】前記微小間隙のオイル導入用開口部の下方
    はガラス等の透光部材により形成されている請求項1又
    は2記載の自動車用オイル・バッテリーチェッカー。
  5. 【請求項5】前記微小間隙は、ロッドレンズ及び/又は
    大口径光ファイバの先端を0〜0.3mm突出させて金属管
    に挿入し、その他端を該金属管に挿入された光ファイバ
    のコアと該金属管内で当接させ、前記突出端の一対を対
    向させて形成されたものである請求項1又は2記載の自
    動車用オイル・バッテリーチェッカー。
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