JP2509094Y2 - ピストン軸のオイルシ―ル装置 - Google Patents

ピストン軸のオイルシ―ル装置

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JP2509094Y2
JP2509094Y2 JP1990018600U JP1860090U JP2509094Y2 JP 2509094 Y2 JP2509094 Y2 JP 2509094Y2 JP 1990018600 U JP1990018600 U JP 1990018600U JP 1860090 U JP1860090 U JP 1860090U JP 2509094 Y2 JP2509094 Y2 JP 2509094Y2
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oil
piston shaft
annular
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泰三 小形
裕二 花沢
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は例えばたばこ包装機械にプッシャ軸として用
いられるピストン軸のオイルシール装置、詳しくはオイ
ルバス内外を仕切る隔壁にピストン軸がオイルバス内外
へ亙って往復動自在に挿通する軸受部を設け、この軸受
部とピストン軸との間に環状スクレーパ又は環状パッキ
ンを介在させたピストン軸のオイルシール装置に関す
る。
〈従来の技術〉 従来、この種のピストン軸のオイルシール装置とし
て、例えば特公昭63−43622号公報に開示される如く軸
受部とピストン軸との間にテーパー状エッジが形成され
た環状スクレーパを配置し、ピストン軸がオイルバス外
側へ移動する時に、該ピストン軸の表面に付着した厚い
油膜を環状スクレーパのテーパー状エッジで掻き落すこ
とにより、オイルバス外側へのオイル漏れを防ぐと共
に、オイルバス外側へ突出するピストン軸の表面には、
薄い油膜を残してオイルバス内側への移動時に焼付きが
生じないようにしたものがある。
また、例えば実公昭29−1360号公報や実開昭54−1376
86号公報に開示される如く軸受部とピストン軸との間に
環状パッキンを配置し、ピストン軸がオイルバス外側へ
移動する時に、該ピストン軸の表面に付着した厚い油膜
を環状パッキンで拭き落すことにより、オイルバス外側
へのオイル漏れを防ぐと共に、オイルバス外側へ突出す
るピストン軸の表面には薄い油膜を残してオイルバス内
側への移動時に焼付きが生じないようにしたものがあ
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし乍ら、このような従来のピストン軸のオイルシ
ール装置では、オイルバス外側へ突出したピストン軸が
オイルバス内側へ移動して環状スクレーパ又は環状パッ
キンを再び通過する際に、該ピストン軸の表面に付着し
た薄い油膜の一部が環状スクレーパで僅かに掻き落され
るか或いは環状パッキンで僅かに掻き落されるため、こ
れらピストン軸から取り除いた僅かな油が、該ピストン
軸が往復動作する度に徐々に溜まってオイルバス外側へ
垂れ落ち、ピストン軸の往復動が高速になって往復動回
数が増加すれば、多量の油がオイルバス外側へ垂れ落ち
て飛び散るという問題がある。
本考案は斯かる従来事情に鑑み、オイルバス外側へ突
出するピストン軸の表面に付着した油膜を累積して増加
させることなく一定に保ちながらピストン軸から取り除
いた油が軸受部の外側周縁に溜まるのを防止することを
目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記問題を解決するために本考案が講ずる技術的手段
は、軸受部のオイルバス外側周縁に、吸油性に優れた環
状の油補捉材を配設し、この油補捉材の内周面に当接さ
せてピストン軸を挿通すると共に、該油補捉材と連通す
る通路を形成し、この通路の先端に、油補捉材から油を
強制的に回収する吸引手段を設けたことを特徴とするも
のである。
〈作用〉 本考案は上記技術的手段によれば、ピストン軸と触れ
させながら軸受部の外側周縁に溜る油を環状の油補捉材
が吸油し、この油補捉材に浸み込んだ油を吸引手段で通
路を介して強制的に回収することにより、油補捉材が常
に比較的乾いた状態に維持されるものである。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例は第1図に示す如く、オイルバス内側
(A)と外側(B)とを仕切る隔壁(C)にオイルバス
内外を連通する軸受孔(C1)を貫通開穿し、この軸受孔
(C1)のオイルバス外側(B)内周面にフランジ(1a)
を着脱可能に嵌着させ該フランジ(1a)の外面にカバー
(1b)を被覆して軸受部(1)のオイルバス外側(B)
周縁を構成すると共に、上記軸受孔(C1)のオイルバス
内側(A)内周面に形成した環状段部(C2)とフランジ
(1a)の内端面との間にピストン軸(2)が挿通する環
状スクレーパ(3)とオイル戻しリング(4)を夫々挾
持したものである。
環状スクレーパ(3)はその中央にピストン軸(2)
の外径より若干大径な通孔(3a)を開穿し、オイルバス
内側(A)へ向かうに従って外径が漸次小径となるテー
パー状エッジ(3b)を突設した従来周知構造のものであ
り、ピストン軸(2)の径方向へ移動自在に取付けられ
ている。
油戻しリング(4)はその周面に孔(4a)を開穿し
て、上記軸受孔(C1)に開穿されたオイルバス内側
(A)へ通じる逃し路(C3)に連通させる。
上記フランジ(1a)の内周面にはオイルバス内側
(A)と外側(B)に夫々環状の凹部(1a1)(1a2
を形成し、この内側凹部(1a1)に環状のU形パッキン
(5)を嵌挿し、該U形パッキン(5)の内周面(5a)
をピストン軸(2)の外周面(2a)に当接させると共
に、外側凹部(1a2)には環状のダストシール(6)を
嵌挿して該ダストシール(6)の内周面(6a)をピスト
ン軸(2)の外周面に当接させてシールせしめる。
また、上記カバー(1b)は中央にピストン軸(2)が
遊嵌状に挿通する通孔(1b1)を開穿した円板状に形成
され、その周縁をフランジ(1a)の外周に固定してダス
トシール(6)をピストン軸(2)の軸線方向へ移動不
能に収容する。
そして、軸受部(1)の外側周縁、即ちカバー(1b)
の通孔(1b1)周縁には環状の油補捉材(7)を配置す
る。
環状の油補捉材(7)は例えばフェルト等の吸油性に
優れた弾性材料により形成されて、上記カバー(1b)の
外面にボルト等の係止手段(8′)により着脱可能に配
設したホルダ(8)に収納せしめ、その内径をピストン
軸(2)の外径より小さくして内周面(7a)を常にピス
トン軸(2)の外周面に当接させると共に、中心から放
射方向へ切り込み(7b)を入れてピストン軸(2)への
着脱を容易にする。
ホルダ(8)は中央にピストン軸(2)が遊嵌状に挿
通する通孔(8a)を開穿した円板状に形成され、その内
側面中央に環状の油補捉材(7)が着脱自在に嵌入する
凹部(8b)を凹設し、該凹部(8b)と連通する通路(8
c)を貫通開穿してその外端に吸引手段(9)が接続さ
れる。
吸引手段(9)は例えばサクションポンプ(図示せ
ず)であり、このサクションポンプに連絡する吸引管
(9a)を上記通路(8c)の外側に接続する。
次に斯るピストン軸のオイルシール装置の作動につい
て説明する。
先ず、ピストン軸(2)がオイルバス外側(B)へ移
動すると、その表面に付着した厚い油膜が環状スクレー
パ(3)のテーパー状エッジ(3b)に突き当って掻き落
され、これを通過したピストン軸(2)の表面に薄い油
膜が均一に残り、その後U形パッキン(5)の内周面
(5a)に当接して更に掻き取られ、ダストシール(6)
及び油補捉材(7)と順次接触してからオイルバス外側
(B)へ突出する。
上記U形パッキン(5)により掻き取られた油は環状
スクレーパ(3)と油戻しリング(4)とU形パッキン
(5)とで区画された室(10)から油戻しリング(4)
の孔(4a)及び逃し路(C3)を通ってオイルバス内側
(A)へ戻される。
また、オイルバス外側(B)に突出したピストン軸
(2)がオイルバス内側(A)へ移動すると、油補捉材
(7)と接触してからダストシール(6)に当接してピ
ストン軸(2)表面の油膜に付着したゴミと油膜の一部
を掻き取ってからU形パッキン(5)及び環状スクレー
パ(3)と順次接触してオイルバス内側(A)へ戻る。
そして、ピストン軸(2)がオイルバス内側(A)へ
移動する際にダストシール(6)により掻き取られた油
がカバー(1b)の通孔(1b1)周縁に溜るが、この油は
油補捉材(7)に浸み込み、通路(8c)を介して吸引手
段(9)を構成するサクションポンプにより強制的に回
収される。
従って、油補捉材(7)は常に比較的乾いた状態に維
持され、給油性能は低下しない。
更に、長期間使用により油補捉材(7)の吸油性能が
低下した時には、係止手段(8′)を外してホルダ
(8)をカバー(1b)より取外すと共にピストン軸
(2)の軸線方向へ移動してから新しい油補捉材(7)
に交換する。
尚、前記軸受部(1)は上述したものに限定されず、
他の構造のものでも良く、また軸受部(1)に油戻しリ
ング(4)、U形パッキン(5)及びダストシール
(6)を設けたが、これに限定されず、必ずしもこれら
は設けなくても良く、更に環状スクレーパ(3)を使わ
ずU形パッキン(5)を使うだけでも良い。
〈考案の効果〉 本考案は上記の構成であるから、以下の利点を有す
る。
ピストン軸と触れさせながら軸受部の外側周縁に溜る
油を環状の油補捉材が吸油し、この油補捉材に浸み込ん
だ油を吸引手段で通路を介して強制的に回収することに
より、油補捉材が常に比較的乾いた状態に維持されるの
で、オイルバス外側へ突出するピストン軸の表面に付着
した油膜を累積して増加させることなく一定に保ちなが
らピストン軸から取り除いた油が軸受部の外側周縁に溜
まるのを防止できる。
従って、ピストン軸から取り除いた僅かな油が、該ピ
ストン軸が往復動する度に徐々に溜ってオイルバス外側
へ垂れ落ちる従来のものに比べ、軸受部の外側周縁に溜
まった油がオイルバス外側へ垂れ落ちて飛び散らない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すピストン軸のオイルシ
ール装置の縦断正面図、第2図は第1図の(II)−(I
I)線に沿える縦断側面図である。 A…オイルバス内側、B…オイルバス外側 C…隔壁、1…軸受部 2…ピストン軸、3…環状スクレーパ 7…油補捉材、8c…通路、9…吸引手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルバス内外を仕切る隔壁(C)にピス
    トン軸(2)がオイルバス内外へ亙って往復動自在に挿
    通する軸受部(1)を設け、この軸受部(1)とピスト
    ン軸(2)との間に環状スクレーパ(3)又は環状パッ
    キンを介在させたピストン軸のオイルシール装置におい
    て、前記軸受部(1)のオイルバス外側(B)周縁に、
    吸油性に優れた環状の油補捉材(7)を配設し、この油
    補捉材(7)の内周面に当接させてピストン軸(2)を
    挿通すると共に、該油補捉材(7)と連通する通路(8
    c)を形成し、この通路(8c)の先端に、油補捉材
    (7)から油を強制的に回収する吸引手段(9)を設け
    たことを特徴とするピストン軸のオイルシール装置。
JP1990018600U 1990-02-26 1990-02-26 ピストン軸のオイルシ―ル装置 Expired - Lifetime JP2509094Y2 (ja)

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