JP2509042Y2 - ゴルフ道具用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゴルフ道具用容器に関し、特に、ゴルフ道
具の中でも、パター用容器に関する。

従来から、ゴルフカートにパター入れが付いている
が、そのパター入れには丸筒の中に数本のパターをばら
ばらに入れてきた。そこで、パターを入れる時とパター
を取り出す時に、グリップの部分が引っ掛かったり、或
いは、非常に大切なフェースの部分がぶっかり合ったり
していた。それ故に、その表面の部分の衝突により、そ
の衝突箇所が損傷する欠点があった。そこで、その表面
の部分が衝突しないようにするため、実開昭49-73557号
の考案を開発した。その実開昭49-73557号公報記載の考
案は、キャディバッグ本体内を互いに平行状態を維持し
得る隔壁を介して適数室に分割したキャディバッグであ
る。しかし、そのキャディバッグでは、平行隔壁である
ため、ゴルフクラブを並列的に整理して配列出来ても、
それが一方向に向けて並列的に整理し得るのみであっ
て、多方向に向けて整理し得ないのである。また、実開
昭49-73557号公報記載の考案は、底部材に段差を設けた
キャディバッグである。しかし、そのキャディバッグで
は、中高の段差を有する台座により、そのキャディバッ
グの中にゴルフクラブを差し込んで、段差を有する台座
の異なる高さの台座の位置からゴルフクラブの上端位置
を異なる位置にさせることは可能であっても、真ん中の
部分が最も高くて両側がそれより低いために奇数の段部
にすることに適していても偶数の段部にすることに適し
ていない欠点が有り、また、異なる高さの部分を有する
台座に通孔が設けられてないので、通水性と通気性を保
持させる台座として使用出来ない欠点を有する。また、
実開平1-101564号公報記載の考案は、二重構造の底部を
有するゴルフバッグである。しかし、仕切り片を有する
基板の下に空間部分を形成して空間部分を介して最下位
置の底板部分を形成して二重構造の底部を有するゴルフ
バッグにしたのである。そのゴルフバッグには、二重構
造の底部を有していても、その二重構造の底部には、通
水性と通気性を保持させるための通孔がなく、最下位置
の底板部分をその上部に設けたバッグ本体部分と一体で
あって、上部に設けたバッグ本体から取り外せる底板部
分にはなっていない。それ故に、通水性と通気性を保持
させることが出来ないばかりでなく掃除をしたりするこ
とが出来ない欠点が有る。また、実開昭49-106469号公
報記載の考案は、ゴルフバッグの底部に排水孔を設けた
ゴルフバッグである。そのゴルフバッグのバッグ本体の
上部開口部に補強棒が位置させられているが、その補強
棒が単に平行状態に配置させられているだけであって、
異なるゴルフクラブを並列的に整理して配列することが
出来たとしても、異なる高さで見分ける段部を底に形成
してなく、上部開口部でも、多方向に向けて整理し得な
い欠点が有る。

本考案は、上記の欠点を除去することを目的とする。

次に、本考案のゴルフ道具用容器の具体的構成を説明
すると、長筒状の容器本体１の上部開口部２に四つの区
域を設けるための十字形仕切り枠構造部分３を形成し、
前記長筒状の容器本体１の下端部の近くの外周面部に段
部11を形成し、その段部11の位置から下方に向けて前記
長筒状の容器本体１の上部より細い筒状突出部分を形成
し、その細い筒状突出部分の外側に下方から上方に向け
て外側底部構造部分10を有する短筒体を嵌めて固定し、
かつ、前記長筒状の容器本体１の下底部に底部内側構造
部分４を設け、その底部内側構造部分４の上表面に段差
構造部分５を形成し、その段差構造部分５の各部に上部
水抜き用通孔６を形成し、外側底部部分10の少なくとも
最下位置に下部水抜き用通孔７を形成し、前記段差構造
部分５と前記外側底部部分10により二重底部構造部分を
形成し、前記段差構造部分５に設けた上部水抜き用通孔
６と前記外側底部部分10に設けた下部水抜き用通孔７の
いずれも通気孔に兼用することを特徴にしたゴルフ道具
用容器である。

次に、本考案のゴルフ道具用容器の実施例の一つにつ
いて、本考案の目的を達成するための具体的構成を図面
に従い説明すると、長円筒状の容器本体１の上部開口部
２に四つの区域を設けるための十字形仕切り枠構造部分
３を形成し、前記長円筒状の容器本体１の下端部の近く
の外周面部に段部11を形成し、その段部11の位置から下
方に向けて、前記長円筒状の容器本体１の上部の円筒状
部分より細い円筒状突出部分を形成し、その細い筒状突
出部分の外側に、下方から上方に向けて外側底部構造部
分10を有する短円筒体を嵌めて固定し、かつ、前記長円
筒状の容器本体１の下底部に底部内側構造部分４を設
け、その底部内側構造部分４の上表面に段差構造部分５
を形成し、その段差構造部分５の端縁部分に隆起部８を
形成し、前記底部内側構造部分４と前記外側底部部分10
との間に支持体９を介在し、前記段差構造部分５の各部
に上部水抜き用通孔６を形成し、前記外側底部部分10の
少なくとも最下位置に下部水抜き用通孔７を形成し、前
記段差構造部分５と前記外側底部部分10とにより二重底
部構造部分を形成し、前記段差構造部分５に設けた上部
水抜き用通孔６および前記外側底部部分10に設けた下部
水抜き用通孔７のいずれも通気孔に兼用し得ることを特
徴にしたゴルフ道具用容器である。

次に、上記構成から生じる作用効果を述べると長筒状
の容器本体１の上部開口部２に四つの区域を設けるため
の十字形仕切り枠構造部分３を形成したので、長筒状の
容器本体１の上部開口部２に四つの区域を設けることが
出来るから一方向に向けてだけでなく、多方向に向けて
ゴルフクラブを整理して保管し得る効果が有る。また、
前記長筒状の容器本体１の下端部の近くの外周面部に段
部11を形成し、その段部11の位置から下方に向けて、前
記長筒状の容器本体１の上部より細い筒状突出部分を形
成し、その細い筒状突出部分の外側に下方から上方に向
けて外側底部構造部分10を有する短筒体を嵌めて固定し
たので、前記長筒状の容器本体１の下端部の近くの外周
面部に形成した段部11の位置で長筒状の容器本体１とそ
の長筒状の容器本体１の下方に位置した外側底部構造部
分10を有する短筒体を嵌めて固定して、短筒体の外面と
長筒状の容器本体１の外面とを面一の平面にさせること
が出来る効果が有る。また、前記長筒状の容器本体１の
下底部に設けた底部内側構造部分４の上表面に形成した
段差構造部分５により、ゴルフクラブの下端部の高さを
段差構造部分５高さの変化に従わせて、ゴルフクラブの
上端部の高さを変化させ得る効果が有る。また、前記段
差構造部分５の各部に上部水抜き用通孔６を形成し、外
側底部部分10の少なくとも最下位置に下部水抜き用通孔
７を形成し、前記段差構造部分５と前記外側底部部分10
とにより二重底部構造部分を形成し、前記段差構造部分
５に設けた上部水抜き用通孔６および前記外側底部部分
10に設けた下部水抜き用通孔７のいずれも通気孔に兼用
し得ることにより長筒状の容器本体１の下方内部から外
部に通じる通孔により、容器本体１内部の通水性と通気
性を保持させるとともに掃除をすることも容易である。
特に、容器本体１の下底部に設けた段差部による底の水
準を一方から他方へ変化させていくことにより、パター
などのゴルフクラブのヘッドの部分に高低が出来て、そ
れぞれのヘッドの部分が互いに離れた位置に配置される
こととなり、衝突などの、直接の接触を回避し得る効果
が有る。また、特にパターのヘッドのヒッティングエリ
アの表面の状態を良好に保つために、ヒッティングエリ
アの表面の精度を維持しなければならない。それ故に、
パターのヘッドの部分には、特別の配慮が必要で有る
が、本考案のゴルフ道具用容器の容器本体１の下底部に
設けた段差部による底の水準を変化させることにより、
パターなどのゴルフクラブのヘッドの部分に高低が出来
て、それぞれのヘッドの部分が互いに離れた位置に配置
させて、衝突などの望ましくない接触などの直接の接触
を回避し得る効果が有る。

そして、本考案のゴルフ道具用容器の容器本体１の下
底部に設けた底部内側構造部分４の上表面に形成した段
差構造部分５の端縁部分に形成した隆起部８により、前
記底部内側構造部分４の上表面に載せられたゴルフクラ
ブの下端位置をずらした時にも隆起部８の部分に当たっ
てその部分が、他へ移動の障害になり、はみだすことを
規正し得る効果が有る。

そして、本考案のゴルフ道具用容器の容器本体１の下
底部に設けた底部内側構造部分４と前記外側底部部分10
との間に介在した支持体９により、段差構造部分５の下
降を防止するとともに段差構造部分５の強度を高め得る
効果が有る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のパター容器即ちキャディバッグの斜視
図であり、第２図は、本願考案を施したパター容器の斜
視図であり、第３図は、第２図に示したパター容器の要
部であるパター容器の下部の部分の縦断面図である。 １……容器本体 ２……長筒状の容器本体の上部開口部 ３……十字形仕切り枠構造部分 ４……容器本体下底部に設けた底部内部構造部分 ５……底部内部構造部分に設けた段差構造部分 ６……水抜き用通孔 ７……通気孔兼通水孔 ８……底部内部構造部分の周縁部分の隆起部 ９……段差構造部分の支持部 10……短筒部の下底部 11……容器本体の下端に設けた段部

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】長筒状の容器本体１の上部開口部２に四つ
   の区域を設けるための十字形仕切り枠構造部分３を形成
   し、前記長筒状の容器本体１の下端部の近くの外周面部
   に段部11を形成し、その段部11の位置から下方に向け
   て、前記長筒状の容器本体１の上部より細い筒状突出部
   分を形成し、その細い筒状突出部分の外側に下方から上
   方に向けて外側底部構造部分10を有する短筒体を嵌めて
   固定し、かつ、前記長筒状の容器本体１の下底部に底部
   内側構造部分４を設け、その底部内側構造部分４の上表
   面に段差構造部分５を形成し、その段差構造部分５の各
   部に上部水抜き用通孔６を形成し、外側底部部分10の少
   なくとも最下位置に下部水抜き用通孔７を形成し、前記
   段差構造部分５と前記外側底部部分10とにより二重底部
   構造部分を形成し、前記段差構造部分５に設けた上部水
   抜き用通孔６と前記外側底部部分10に設けた下部水抜き
   用通孔７のいずれも通気孔に兼用することを特徴にした
   ゴルフ道具用容器。
2. 【請求項２】長円筒状の容器本体１の上部開口部２に四
   つの区域を設けるための十字形仕切り枠構造部分３を形
   成し、前記長円筒状の容器本体１の下端部の近くの外周
   面部に段部11を形成し、その段部11の位置から下方に向
   けて、前記長円筒状の容器本体１の上部の円筒状部分よ
   り細い円筒状突出部分を形成し、その細い筒状突出部分
   の外側に、下方から上方に向けて外側底部構造部分10を
   有する短円筒体を嵌めて固定し、かつ、前記長円筒状の
   容器本体１の下底部に底部内側構造部分４を設け、その
   底部内側構造部分４の上表面に段差構造部分５を形成
   し、その段差構造部分５の端縁部分に隆起部８を形成
   し、前記段差構造部分５の各部に上部水抜き用通孔６を
   形成し、外側底部部分10の少なくとも最下位置に下部水
   抜き用通孔７を形成し、前記段差構造部分５と前記外側
   底部部分10とにより二重底部構造部分を形成し、前記段
   差構造部分５に設けた上部水抜き用通孔６および前記外
   側底部部分10に設けた下部水抜き用通孔７のいずれも通
   気孔に兼用し得ることを特徴にした実用新案登録請求の
   範囲１記載のゴルフ道具用容器。
3. 【請求項３】長円筒状の容器本体１の上部開口部２に四
   つの区域を設けるための十字形仕切り枠構造部分３を形
   成し、前記長円筒状の容器本体１の下端部の近くの外周
   面部に段部11を形成し、その段部11の位置から下方に向
   けて、前記長円筒状の容器本体１の上部の円筒状部分よ
   り細い円筒状突出部分を形成し、その細い筒状突出部分
   の外側に、下方から上方に向けて外側底部構造部分10を
   有する短円筒体を嵌めて固定し、かつ、前記長円筒状の
   容器本体１の下底部に底部内側構造部分４を設け、その
   底部内側構造部分４の上表面に段差構造部分５を形成
   し、その段差構造部分５の端縁部分に隆起部８を形成
   し、前記底部内側構造部分４と前記外側底部部分10との
   間に支持体９を介在し、前記段差構造部分５の各部に上
   部水抜き用通孔６を形成し、前記外側底部部分10の少な
   くとも最下位置に下部水抜き用通孔７を形成し、前記段
   差構造部分５と前記外側底部部分10とにより二重底部構
   造部分を形成し、前記段差構造部分５に設けた上部水抜
   き用通孔６および前記外側底部部分10に設けた下部水抜
   き用通孔７のいずれも通気孔に兼用し得ることを特徴に
   した実用新案登録請求の範囲１記載のゴルフ道具用容
   器。