JP2508633Y2 - 温水洗浄便座展示用シ―ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、温水洗浄便座の展示用に使用する温水洗浄
便座展示用シートに関するものである。

〔従来の技術〕

従来から、この種の温水洗浄便座展示用シートとして
は第６図及び第７図に示すように、展示台本体（イ）に
温水洗浄便座（ロ）を取り付けて、該温水洗浄便座
（ロ）を構成する便座本体（ハ）の下方に位置する展示
台本体（イ）の便座支持部（ニ）に水受け皿（ホ）を載
設し、該水受け皿（ホ）の上縁部に透明で硬質な合成樹
脂製の平板状の温水洗浄便座展示用シート（ヘ）を載せ
て、温水洗浄便座（ロ）の展示用に使用されていた。

温水洗浄便座展示用シート（ヘ）は、温水洗浄便座
（ロ）の洗浄ノズル（ト）から上方の所定の位置に向か
って噴出する洗浄水を遮ると共に、洗浄水の噴出状態
が、温水洗浄便座展示用シート（ヘ）を通して見えるよ
うになっていた。

尚、温水洗浄便座（ロ）は、洗浄ノズル（ト）から温
かい洗浄水を噴出させて、排便後に肛門を洗浄するもの
であり、通常は洋風の水洗便器に取り付けて使用される
ものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記のような従来の技術にあっては、
温水洗浄便座展示用シート（ヘ）が硬質な合成樹脂製の
ために、温水洗浄便座（ロ）の洗浄ノズル（ト）から噴
出する洗浄水の状態を見ることは出来るが、手指で洗浄
水の勢いや温度を感じることができないという問題があ
った。

本考案は、従来の技術に係る上記の問題を解決するた
めに考案されたものである。すなわち、その課題は、洗
浄水の勢いや温度等を肌で感じることができる温水洗浄
便座展示用シートを提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案の温水洗浄便座展示用シートは、上述した問題
を解決するものであり、シート本体に薄肉で変形し易
く、且つ熱が伝わり易い洗浄水受け部を形成して成るも
のである。

〔作用〕

本考案の温水洗浄便座展示用シートは、上述した構成
をしており、薄肉な洗浄水受け部が温水洗浄便座から噴
出される洗浄水の圧力や温度を受けて、変形し、熱が表
面に伝わるものである。

〔実施例〕

以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に
説明する。

第１図乃至第３図に示す温水洗浄便座展示用シートは
本考案の一実施例であり、2mm乃至4mm程度の厚さの透明
で硬質な合成樹脂でできた平板状のシート本体１の中程
に孔16を穿設し、該孔16に0.05mm乃至1.0mm程度の厚さ
の透明で軟質なフィルム状の洗浄水受け部２を、少し撓
ませて貼着して形成したものである。温水洗浄便座展示
用シート３の使用としては、展示台本体４に温水洗浄便
座５を取り付けて、該温水洗浄便座５を構成している便
座本体６の下方に位置する展示台本体５の便座支持部７
に、水受け皿８を載設し、該水受け皿８のつば部９に、
シート本体１の中程に薄肉なフィルム状の洗浄水受け部
２を形成した温水洗浄便座展示用シート３を載せて、該
洗浄水受け部２で温水洗浄便座５の洗浄ノズル18から噴
出する洗浄水を遮ると共に、洗浄水の噴出状態が見える
ようにして行うものである。

展示台本体４は、鉄パイプを加工して作った立設した
四本の脚棒10,10・・・と、該脚棒10,10・・・の下端に
は保持板11が設けられ、脚棒10,10・・・の上端には鉄
板製の便座支持部７が設けられている。尚、保持板11
は、お互い隣接する脚棒10,10同士を連結している。
又、便座支持部７は、隣接する脚棒10,10同士を連結す
ると共に、温水洗浄便座５を取り付けた際に、該温水洗
浄便座５の便座本体６の裏面下方に位置するようにした
リング状のものである。しかも、該便座支持部７の後方
にはヒンジ取り付け孔13,13を設けた取り付け板12が延
出して設けられている。

水受け皿８は硬質な合成樹脂製であり、略半球状をし
た厚肉な水受け部の端部の周囲には外方に突出したつば
部９が設けてある。したがって便座支持部７の開口部の
上方から水受け皿８の水受け部を嵌め込んで水受け皿８
のつば部９を便座支持部７に載置するようになってい
る。

又、展示台本体４に温水洗浄便座５や水受け皿８や温
水洗浄便座展示用シート３を取り付ける場合には、先ず
温水洗浄便座５のヒンジ14,14を展示台本体４の取り付
け板12に設けたヒンジ取り付け孔13,13にそれぞれ挿通
した後、該ヒンジ14の先端からナット15を螺合して固定
する。次に、水受け皿８のつば部９を上方にして、該つ
ば部９を展示台本体４の便座支持部７に載設させる。さ
らに、水受け皿８のつば部９の上面に、該つば部９の平
面形状と略同一の平面形状をした温水洗浄便座展示用シ
ート３を載設するのである。

該温水洗浄便座展示用シート３の前半分の外周には、
下方へ屈曲した当て片17が設けてあり、該当て片17を水
受け皿８のつば部９の外周端面に当たるまで差し込む
と、洗浄水受け部２に温水洗浄便座５の洗浄水が当たる
ようになっている。さらに、洗浄水受け部２の下面に温
水洗浄便座５の洗浄ノズル18から噴出した洗浄水が当た
ると、この洗浄水の勢いが洗浄水受け部２の上面へほと
んど減衰せずに振動となって伝わると共に、洗浄水受け
部２が洗浄水の勢いでもって変形するようになってい
る。しかも洗浄水の温度も洗浄水受け部２の下面から上
面に短時間に伝導するようになっている。

尚、上記実施例においては、温水洗浄便座展示用シー
ト３の洗浄水受け部２を薄肉の透明で軟質なフィルムを
少し撓ませ貼着して形成したが、第４図及び第５図に示
すように温水洗浄便座展示用シートの中央部に0.05mm乃
至1.0mmの薄肉な洗浄水受け部２を一体に形成したもの
であっても良い。該温水洗浄便座展示用シート３は厚さ
3.0mmの着色された合成樹脂製のものであって、長尺な
平板の長手方向の両端部を下方に屈曲させたものであ
り、洋風の水洗便器19の便器本体20に温水洗浄便座５を
取り付けて、該便器本体20の上縁部21に温水洗浄便座展
示用シート３を架設するようになっている。

尚、温水洗浄便座展示用シート３の両端部の屈曲させ
た垂下片22,22は便器本体20の上縁部21の左右の外方か
ら下方に垂下しており、垂下片22,22間の巾寸法は便器
本体20の巾寸法よりやや大きめとなっている。該温水洗
浄便座展示用シート３を取り付ける場合には、温水洗浄
便座展示用シート３を便器本体20の上縁部21の左右に架
設した後、温水洗浄便座５を操作して洗浄水を噴出させ
ながら、該温水洗浄便座展示用シート３を前後にずらし
て、温水洗浄便座展示用シート３の中央付近に設けた洗
浄水受け部２に洗浄水が当たるように位置合わせを行
う。

〔考案の効果〕

本考案の温水洗浄便座展示用シートは、上記したよう
な構成をしており、シート本体に薄肉で変形し易く、且
つ熱が伝わり易い洗浄水受け部を形成しているので、該
洗浄水受け部に温水洗浄便座から噴出される洗浄水が当
たると、その圧力や温度が表面側へ伝わり易くて、同洗
浄水の勢いや温度等を肌で感じることができるという効
果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の温水洗浄便座展示用シート
の一実施例であり、第１図は展示台本体に温水洗浄便座
を取り付け水受け皿の上面に温水洗浄便座展示用シート
を載設した状態を示す全体斜視図、第２図は同上の要部
断面図、第３図は温水洗浄便座展示用シートの要部断面
図である。第４図及び第５図は本考案の他の実施例であ
り、第４図は便器本体に温水洗浄便座を取り付けて温水
洗浄便座展示用シートを便器本体の上縁部に架設した状
態を示す全体斜視図、第５図は温水洗浄便座展示用シー
トの要部断面図である。 第６図及び第７図は従来例であり、第６図は展示台本体
に温水洗浄便座を取り付け水受け皿の上面に温水洗浄便
座展示用シートを載設した状態を示す全体斜視図、第７
図は同上の要部断面図である。 １……シート本体、２……洗浄水受け部、３……温水洗
浄便座展示用シート

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シート本体に薄肉で変形し易く、且つ熱が
   伝わり易い洗浄水受け部を形成して成る温水洗浄便座展
   示用シート。