JP2508490B2 - テレビジョン受像機の筐体 - Google Patents

テレビジョン受像機の筐体

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JP2508490B2 JP19339787A JP19339787A JP2508490B2 JP 2508490 B2 JP2508490 B2 JP 2508490B2 JP 19339787 A JP19339787 A JP 19339787A JP 19339787 A JP19339787 A JP 19339787A JP 2508490 B2 JP2508490 B2 JP 2508490B2
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locking
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俊博 松島
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はテレビジョン受像機の筐体の構造に係り、と
くに合成樹脂成形体から成るキャビネットの後部開口を
覆うように同じく合成樹脂成形体のリヤカバーを取付け
るようにした筐体の構造に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、テレビジョン受像機の外筐の構造が、ベズ
ルから成る前枠と、キャビネットから成る中枠と、そし
てリヤカバーによって構成される裏カバーを組立てるよ
うにした外筐の構造であって、しかも上記3つの部分が
全て合成樹脂成形体から成る筐体において、リヤカバー
の取付け構造を改善するようにしたものであって、ビス
等を用いることなくワンタッチで組立てできるように
し、これによって作業性の向上とコストダウンとを図る
ようにしたものである。
〔従来の技術〕
一般にテレビジョン受像機は、キャビネットに対して
その前面側にCRTのスクリーンの枠を構成するベズルを
取付けるとともに、キャビネットの背面側にリヤカバー
を取付けるようにしており、これによってCRTの電子銃
の部分をを保護するようにしている。そして従来のキャ
ビネットの組立ては、ビスを用いるものであって、ビス
によって上記3つの製品を結合して組立てるようにして
いた。なお例えば実公昭61−30363号公報に開示されて
いるように、結合部の一部を係止爪に置換えた構造を用
いるようにしたものがある。このような構造によれば、
ビス止めの個所が減少する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のビス止めによる筐体の組立ての方法によれば、
ビス止めするところが多く、作業性が悪いという欠点が
ある。さらに組立てのためのビスを必要とする。一部を
係止爪に置換えた構造は、ビス止めの個所が減少する
が、依然としてビス止めするところが残るために、作業
性はあまり改善されない。さらに結合用のビスを必要と
する欠点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
って、ビスを全く用いることなく、簡単に組立てが行な
い得るようにしたテレビジョン受像機の筐体を提供する
ことを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、合成樹脂成形体から成るキャビネットの後
部開口を覆うように同じく合成樹脂成形体のリヤカバー
を取付けるようにした筐体において、前記キャビネット
の開口縁部の一辺の前記キャビネットと前記リヤカバー
とを結合する第1の結合位置において、前記キャビネッ
トと前記リヤカバーの内の一方に係合穴と該係合穴に近
接して傾斜面を有する導入部とを設けるとともに、他方
に前記導入部によって導入されて前記係合穴に係合され
る係合用突部を設け、さらに前記キャビネットの開口縁
部の前記第1の結合位置と対向する他辺の前記キャビネ
ットと前記リヤカバーとを結合する第2の結合位置にお
いて、前記キャビネットと前記リヤカバーの内の一方に
先端が係止部になっている弾性変形可能な爪を設けると
ともに、他方に前記爪を受けて前記係止部を係止する爪
受け部を設け、前記第1の結合位置におい前記係合用突
部を前記係合穴に係合させるともに、前記第2の結合位
置において前記爪を前記爪受け部に係止し、これによっ
て前記リヤカバーを前記キャビネットに結合するように
したものである。
〔作用〕
従って本発明によれば、係合用突部を係合穴に係合さ
せて第1の結合位置において結合を行なうとともに、爪
を爪受け部に係止して第2の結合位置で結合を行ない、
これによってリヤカバーをキャビネットに結合すること
が可能になり、リヤカバーの取付けの作業性が大巾に改
善されるとともに、ビス止めの作業を必要としなくな
る。さらに結合部材、すなわちビスが全く必要でなくな
る。
〔実施例〕
第4図は本発明の一実施例に係るテレビジョン受像機
の筐体を示すものであって、この筐体は四角筒状をなす
キャビネット10と、その前面側に取付けられ、CRTのス
クリーンの枠体を構成するベズル11と、キャビネット10
の背面側に取付けられて背面側開口13を覆うようになっ
ているリヤカバー12とから構成されている。そしてこれ
ら3つの部品、すなわちキャビネット10、ベズル11およ
びリヤカバー12はともに合成樹脂成形体によって成形さ
れている。
キャビネット10の背面側開口13を覆うリヤカバー12
は、第1図に示すように、その下端側において係合穴15
によって結合されるようになっている。すなわちキャビ
ネット10の下面側の開口縁部にはその左右にそれぞれ係
合穴15が形成されるとともに、係合穴15に近接して傾斜
面から成る導入部16が形成されている。これに対してリ
ヤカバー12の対応する位置には係合用突部17が形成され
ており、この突部17が係合穴15に受入れられるようにな
っている。
つぎにリヤカバー12の上端側の結合構造について説明
すると、キャビネット10の開口13の上縁側には、第2図
および第3図に示すように左右一対の爪20が形成されて
いる。爪20はキャビネット10と一体になっており、弾性
を有するとともに、その先端部に係止部21を備えてい
る。そしてこの爪20がリヤカバー12の筒状爪受け部22に
受入れられるようになっている。受け部22には係止用段
部23が形成されており、この段部23によって爪20の係止
部21を係止するようにしている。さらに筒状受け部22の
外側は開口24になっている。また受け部22の上部にはリ
ブ25が形成されており、キャビネット10側の突片26と当
接されるようになっている。
つぎに以上のような構造に係るリヤカバー12をキャビ
ネット10に結合する動作について説明する。第4図およ
び第5図に示すように、キャビネット10に対してリヤカ
バー12を背面側から近接させ、爪受け部22がキャビネッ
ト10の内側に入る位置までリヤカバー12を移動させる。
そのときにリヤカバー12の下側の突部17は第5図に示す
ように、キャビネット10の傾斜面から成る導入部16上に
乗っている。この後に第6図に示すように、リヤカバー
12の下側をキャビネット10の下端に当接するまで押込
む。このときにリヤカバー12の突部17は第7図に示すよ
うに、キャビネット10の係合穴15の上側に位置してい
る。
このような状態において第8図において矢印で示すよ
うに、リヤカバー12の上端側を押込む。するとキャビネ
ット10の爪20が第8図に示す状態から第9図に示す状態
に変化し、その係止部21が受け部22の段部23に係合され
ることになる。この係合の動作は、爪20の係止部21が筒
状受け部22の段部23にロックする音で確認できる。そし
てこのときに、第7図に示すキャビネット10の係合穴15
にリヤカバー12の突部17が落下して係合されるようにな
り、これによってリヤカバー12はキャビネット10の背面
側に結合される。
このように本実施例に係るテレビジョン受像機の筐体
の構造によれば、リヤカバー12はその下端側において、
左右一対の係合穴15に係合用突部17が係合されるととも
に、リヤカバー12の上部においては左右一対の受け部22
がキャビネット10側の爪20と係合されて取付けられるこ
とになる。従ってキャビネット12の取付けの作業性が著
しく改善されることになり、組立て工数の大巾な削減を
図ることが可能になる。さらにこのような構造によれ
ば、ビスを1本も用いないでリヤカバー12をキャビネッ
ト10に固定することが可能になる。
またこのようなリヤカバー12を取外す場合には、第10
図に示すようにドライバ29を開口24を通して筒状爪受け
部22内に挿入し、このドライバ29の先端で爪20の係止部
21の先端側の側面を押上げればよい。これによって爪20
は第10図において鎖線で示すように上方に変形すること
になり、その係止部21が係止用段部23から離脱し、爪20
のロックが解除されることになる。従ってこの後に上記
の結合動作とは逆の動作を行なうことによって、リヤカ
バー12は容易に取外されることになる。
〔発明の効果〕 以上のように本発明は、第1の結合位置において係合
用突部を係合穴に係合させるとともに、第2の結合位置
において爪を爪受け部に係止し、これによってリヤカバ
ーをキャビネットに結合するようにしたものである。従
ってこのような構造によれば、リヤカバーのキャビネッ
トに対する結合動作が非常に簡単になり、これによって
取付け作業の作業性を大巾に改善することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るテレビジョン受像機の
キャビネットとリヤカバーの下側の結合構造を示す外観
斜視図、第2図は同上側の結合構造を示す外観斜視図、
第3図は同縦断面図、第4図は結合を開始した状態の外
観斜視図、第5図は同下端側の要部拡大側面図、第6図
は結合動作の途中の状態を示す外観斜視図、第7図は同
下端側の要部側面図、第8図は上側の爪の部分の結合動
作を示す全体の外観斜視図、第9図は爪の部分の結合前
の状態を示す断面図、第10図は爪の部分の結合の完了の
状態を示す断面図である。 なお図面に用いた符号において、 10……キャビネット 12……リヤカバー 13……背面側開口 15……係合穴 16……傾斜面(導入部) 17……係合用突部 20……爪 21……係止部 22……筒状爪受け部 23……係止用段部 である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂成形体から成るキャビネットの後
    部開口を覆うように同じく合成樹脂成形体のリヤカバー
    を取付けるようにした筐体において、前記キャビネット
    の開口縁部の一辺の前記キャビネットと前記リヤカバー
    とを結合する第1の結合位置において、前記キャビネッ
    トと前記リヤカバーの内の一方に係合穴と該係合穴に近
    接して傾斜面を有する導入部とを設けるとともに、他方
    に前記導入部によって導入されて前記係合穴に係合され
    る係合用突部を設け、さらに前記キャビネットの開口縁
    部の前記第1の結合位置と対向する他辺の前記キャビネ
    ットと前記リヤカバーとを結合する第2の結合位置にお
    いて、前記キャビネットと前記リヤカバーの内の一方に
    先端が係止部になっている弾性変形可能な爪を設けると
    ともに、他方に前記爪を受けて前記係止部を係止する爪
    受け部を設け、前記第1の結合位置において前記係合用
    突部を前記係合穴に係合させるとともに、前記第2の結
    合位置において前記爪を前記爪受け部に係止し、これに
    よって前記リヤカバーを前記キャビネットに結合するよ
    うにしたことを特徴とするテレビジョン受像機の筐体。
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