JP2508327Y2 - 券硬貨分離機構 - Google Patents

券硬貨分離機構

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JP2508327Y2
JP2508327Y2 JP1989093105U JP9310589U JP2508327Y2 JP 2508327 Y2 JP2508327 Y2 JP 2508327Y2 JP 1989093105 U JP1989093105 U JP 1989093105U JP 9310589 U JP9310589 U JP 9310589U JP 2508327 Y2 JP2508327 Y2 JP 2508327Y2
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芳明 植松
光治 高見
達也 青木
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株式会社三陽電機製作所
株式会社湊製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は例えば乗合いバスの運賃箱に適用され、券
類と硬貨とを分離する券硬貨分離機構に関する。
〔従来の技術〕
従来の券硬貨分離機構の代表的なものを第2図及び第
3図に示す。
第2図において券と硬貨とが一緒にベルト11で搬送さ
れ、ベルト11が下方へ折り曲げられた部分と接近して、
回転ブラシ12がベルト11の搬送方向と逆方向に回転して
設けられ、ベルト11の下方への折り曲げ部に送られて来
た券13は回転ブラシ12で巻き上げられ、回転ブラシ12,1
4間に挟まれてシュート15へ送られる。ベルト11の下方
への折り曲げ部に送られて来た硬貨16は自重で回転ブラ
シ12をすり抜けて落下する。このようにして券13と硬貨
16とが分離される。
第3図では2個の回転ブラシ17、18が一定間隙をおい
て並んで配され、これら回転ブラシ17、18は同一方向に
回転され、混ざり合った券13及び硬貨16が回転ブラシ1
7、18上に落下されると、券13は回転ブラシ17、18の回
転により横方向(回転方向)へ移動し、搬送ベルト19の
一半部上に落下する。硬貨16は自重によって回転ブラシ
17、18の毛の反発力に抗して回転ブラシ17、18間の間隙
より硬貨搬送ベルト21上に落下して硬貨搬送ベルト21に
より搬送ベルト19の幅方向に送られた後、搬送ベルト19
の他半部上に落下する。搬送ベルト19上で仕切板22によ
り券13と硬貨16とに分離される。特開昭64-26291号公報
に開示された券/硬貨分類装置のように、水平に配され
た回転ローラ上の硬貨を、複数の硬貨排出ローラで回転
ローラの一方の側に転がすものもあるが、これは硬貨を
送るための複雑な回転機構と回転ローラに一定の硬度を
必要とするので、経済性と信頼性の点で問題のある技術
であった。
〔考案が解決しようとする課題〕
第2図、第3図に示した従来の券硬貨分離機構では硬
貨の重量と回転ブラシの腰の強さとを利用して分離して
いるため、重量の軽い1円硬貨を分離することが困難で
あり、さまざまな形態で投入される券と硬貨とを確実に
分離することは困難であった。また従来のものは分離処
理を行うのに長い時間、例えば10数秒も要した。例えば
紙幣程の大きさの券の上に硬貨が乗った場合、券と一緒
に硬貨が券分離側へ運ばれてしまうことがあった。また
ベルト11と回転ブラシ12との間隙、回転ブラシ17と18と
の間隙の微妙な設定誤差によって、1円硬貨のように軽
い硬貨は回転ブラシによって券と共に巻き上げられ、券
分離側へ移されてしまうことがあり、券硬貨分離精度が
悪かった。
更に従来のものはベルトを使用するため、機構的に大
きな空間を必要とし、小形化が困難であった。
この考案の目的はさまざまな形態で投入される券と硬
貨とを精度よく分離し、しかも小形に構成することがで
きる券硬貨分離機構を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案によれば2個の回転ブラシが一定の間隔で水
平に並んで配され、互いの内側を下方に回転させて上側
より供給される券と硬貨とを巻き込んで下方へ送り、こ
れら回転ブラシの下方に位置して2個のローラが水平面
に対し一定の角度傾斜して並んで設けられ、互いの内側
を下方に回転させて供給された券を巻き込んで下方へ送
り、供給された硬貨を巻き込むことなく、傾斜に沿って
横方向へ送る。
〔作用〕
2個の回転ブラシへ供給された券と硬貨はそれぞれそ
の姿勢が規制されて2個のローラの間に面がローラの軸
心とほぼ平行に送られ、券はローラに巻き込まれて下方
へ送られ、硬貨はローラの間隙を通過できず、ローラの
傾斜に従って横方向へ落下する。
〔実施例〕
第1図にこの考案の実施例を示す。2個の回転ブラシ
31,32が一定の間隔で水平に並んで配される。回転ブラ
シ31,32の互いの内側が下方に回転される。回転ブラシ3
1,32上に供給された券及び硬貨は回転ブラシ31,32によ
り巻き込まれて下方に送られる。この際に重なった券と
硬貨とが互いにずらされるように回転ブラシ31と32とで
回転速度を異ならしておくことが好ましい。
回転ブラシ31,32の下に2個のローラ33,34が配され
る。ローラ33,34は水平面に対し一定の角度θだけ傾斜
して並んでおり、かつローラ33,34の間隙が回転ブラシ3
1,32の間隙とほぼ同一の垂直面上にあるようにする。つ
まり回転ブラシ31,32の通過により姿勢規制された券及
び硬貨がその面をローラ33,34の間隙とほぼ平行にロー
ラ33,34間に達するようにされる。このため必要に応じ
て回転ブラシ31,32とローラ33,34との間にガイド35,36
が設けられる。
ローラ33,34は互いの内側が下方に高速回転され、必
要に応じ券の厚み程度の間隙がローラ33,34間に保たれ
る。ローラ33,34間に落下した券はローラ33,34により巻
き込まれて下方に送られ、ローラ33,34間に落下した硬
貨はローラ33,34間に巻き込まれることなく、ローラ33,
34の傾斜に沿って回転又は滑落して硬貨シュート37へ送
られる。
以上のように回転ブラシ31,32へ供給された券13、硬
貨16は回転ブラシ31,32の通過により姿勢が規制され、
その規制された姿勢でローラ33,34間に落下し、券13は
ローラ33,34間に巻き込まれて下方に分離され、硬貨16
はローラ33,34の傾斜に沿って自重で移動し、硬貨シュ
ート37に分離される。
ローラ33,34の一方の位置を可変とし、これをばねで
他方のローラに圧接し、仮に券13の厚さより厚い異物が
ローラ33,34の間隙に入り込んだとしても、ばねの弾性
で可変側のローラが逃げてローラ33,34が異物を咬み込
んでしまうのを回避するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたようにこの考案によればローラ33,34の間
隙を利用して券と硬貨とを分離するものであり、この分
離を精度よく行うことができる。回転ブラシ31,32によ
り姿勢を規制してローラ33,34へ券、硬貨を供給するた
め、ローラ33,34による分離動作を円滑かつ確実に行う
ことができる。券と硬貨とがさまざまな形態で投入され
ても、また硬貨の重量が軽くても券、硬貨分離を精度よ
く行うことができる。
また搬送ベルトを使用しないため、小形に構成するこ
とができ、処理速度が早い特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す斜視図、第2図は従来
の券硬貨分離機構を示す側面図、第3図は従来の券硬貨
分離機構の他の例を示す斜視図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の間隔を保持して、ほぼ水平に並んで
    配され、互いの内側を下方に回転させて上側より供給さ
    れる券類と硬貨とを巻き込んで下方へ送る2個の回転ブ
    ラシと、 これら回転ブラシの下方に位置し、上記2個の回転ブラ
    シの軸心を含む水平面と直角方向から見てこれら回転ブ
    ラシとほぼ平行し、水平面に対しては一定の角度傾斜し
    て並んで設けられ、互いの内側を下方に回転させて供給
    された券類を巻き込んで下方へ送り、供給された硬貨を
    巻き込むことなく、上記傾斜に沿って自重により移動さ
    せる2個のローラと、 を具備する券硬貨分離機構。
JP1989093105U 1989-08-07 1989-08-07 券硬貨分離機構 Expired - Fee Related JP2508327Y2 (ja)

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JPH0334171U JPH0334171U (ja) 1991-04-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2530457B2 (ja) * 1987-07-22 1996-09-04 株式会社 小田原機器 券/硬貨分離装置

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JPH0334171U (ja) 1991-04-03

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