JP2507769Y2

JP2507769Y2 - 書架用の書類押え具

Info

Publication number: JP2507769Y2
Application number: JP4653390U
Authority: JP
Inventors: 孝信有田
Original assignee: Seiwa KK
Current assignee: Seiwa KK
Priority date: 1990-04-27
Filing date: 1990-04-27
Publication date: 1996-08-21
Anticipated expiration: 2005-04-27
Also published as: JPH044829U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は書類押え具に関し、さらに詳しくはマガジン
ラックやパンフレットスタンド等の書架に装着され、書
類の転倒や滑り落ち等を防止するための書架用の書類押
え具に関する。

［従来の技術及び考案が解決しようとする課題］この種の書架は、背板、前板、底板とを有し断面略鉤
状に形成されたものが用いられている。そして、雑誌、
書籍、パンフレット等の書類を該背板に立掛ける一方、
該前板により、書類の下端部が底板上を滑って脱落する
ことを防止して収容するものである。

ここで、前板は、かかる機能を有するものであればよ
く、その高さは低いのが通常であるが、あまり低いもの
であると書類が前方に転倒するおそれがある。

かかる転倒を防止する手段としては、前板をある程度
の高さをもたせて形成することが考えられる。しかし、
この場合、書類を出し入れするときに不便を来すという
問題がある。

また、書棚の略中央部に転倒防止用の書類固定棒を取
付けたものもある。

しかしながら、書類固定棒は、背板から一定の距離を
おいて固定配設されているので、パンフレット等、１枚
物の書類を収容した場合には、該固定棒付近から前方に
折れ曲がったりすることがある。また、該書架を室外で
使用した場合等においては、風により、パンフレット等
が該固定棒の下部を通過して前板を乗り越えて滑り落ち
たりする場合もある。

本考案は、かかる課題を解消するためになされたもの
で、既存のマガジンラックやパンフレットスタンド等に
簡単に取付けることができ、書架に収容した書類が、前
方に折れ曲がったり、滑り落ちたりすることがない書架
用の書類押え具を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するため、本考案の書架用の書類押え
具は、書類を立掛け収容する書架に装着するための書類
押え具であって、一端部に係止部が形成されてなる弾性
を有する２個一対の弓形の脚部と、該各脚部の他端部間
に配設された押え部と、からなり、該書架の背板に対し
て、該押え部側が最も近接するように対面させた状態
で、該係止部を前記書架の任意部位に係止可能に形成し
たことを特徴とする。

［実施例］以下、図面に示した実施例に基づき本考案をさらに詳
細に説明する。

（実施例１）第１図〜第３図は本考案の一実施例を示し、１は本実
施例の書類押え具である。

該書類押え具１は、一本の線材を、略コ字状に屈曲し
て形成され、２個一対の脚部2,3と押え部４とからな
る。なお、かかる書類押え具１を構成する材料は、特に
限定されるものではなく、例えば、合成樹脂や金属を用
いることができる。

脚部2,3は、それぞれの一端部に、例えば略Ｓ字状に
屈曲形成した係止部2a,3aが設けられており、後述する
ように、マガジンラック６等の前板９に係止可能に形成
されている。

また、この脚部2,3は弓形に曲成せしめられ、所定の
弾性を有している。これは、書類に対して所定の押圧力
を付与して該書類を保持すると共に、書類の出し入れを
容易にするためである。

押え部４は、上記脚部2,3の他端部2b,3b間に配設され
るが、本実施例では一本の線材により上記脚部2,3と一
体に形成されている。この押え部４は書類に当接して、
書類を所定位置に保持する機能を司る。

次に、本実施例の書類押え具１の使用方法を第２図及
び第３図に基づいて説明する。

第２図及び第３図において、６はマガジンラック、７
は該マガジンラック６に配設された各書棚を示し、８は
該書棚の背板、９はその前板、10はその底板をそれぞれ
示す。

而して、本実施例の書類押え具１は、該書棚７を構成
する前板９の上端縁9aから該前板９を挟持するように、
脚部2,3の係止部2a,3aを嵌合係合して配設される。この
とき、図面に示すように、背板８に対し、押え部４が背
板８に最も近接するように、対面させた状態で配設され
る。

パンフレット等の書類５は底板10上において背板８に
立掛けて収容されるが、第３図に示すように、本実施例
の書類押え具１はかかる書類５の上端付近を押え部４に
より押えることになる。したがって、書類５が前方に倒
れたり、前板９を乗り越えて書棚７から落下することは
ない。

（実施例２）第４図〜第６図は本考案の他の実施例を示し、書類固
定棒21が付設されているマガジンラック16に装着するの
に適した形状を有している。

この書類押え具11は、一端部に係止部12a,13aが形成
された弾性を有する２個一対の弓形の脚部12,13と、該
脚部12,13の他端部12b,13b間に配設された押え部14とを
有して構成される。このことは上記実施例と同様であ
る。

本実施例の書類押え具11は、さらに、各脚部12,13の
略中間部の任意位置において、第５図及び第６図に示す
ように、書棚17に装着したときに背板18側へ突出する凹
状の係合部12c,13cを有している。この係合部12c,13c
は、第５図及び第６図に示すようにマガジンラック16の
書類固定棒21に係合させるためのものである。

而して、本実施例の書類押え具11、上記実施例と同
様、係合部12a、13aを書棚17を構成する前板19に嵌合係
止すると共に、係合部12c,13cを書類固定棒21に係合せ
しめて、押え部14が書類15に当接するように配設され
る。

本実施例では、書類固定棒21が付設されているマガジ
ンラック16等の書架において、該書類固定棒21を利用し
て簡単に装着でき、かつ上記実施例と同様、書類15を所
定位置に押えて保持することができる。

なお、本考案の書類押え具は上記した実施例に何ら限
定されるものではない。例えば、上記した実施例では略
コ字状に屈曲形成したものを用いたが、略Ｕ字状等の形
状であってもよい。この場合、各脚部の端部間に配設さ
れる押え部は平面略半円状等の形状となることはいうま
でもない。

また、上記した実施例では一本の線材から形成した一
体型のものを示したが、これに限らず、脚部2,3,12,13
と押え部4,14を別部材で構成し、任意の連結部材により
連結したものであってもよい。

［考案の効果］本考案の書架用の書類押え具によれば、書類を確実に
押え保持することができ、書類が前方に倒れたり、書棚
から滑り落ちたりすることを防止することができる。し
たがって、書架を室外に配設する場合等に有効である。

また、簡単な構造であり、しかも種々の書架に容易に
取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案にかかる書架用の書類押え具の
一実施例を示し、第１図はその斜視図、第２図及び第３
図はその使用方法を説明するための外観斜視図及び側面
図、である。第４図〜第６図は本考案にかかる書架用の書類押え具の
一実施例を示し、第４図はその斜視図、第５図及び第６
図はその使用方法を説明するための外観斜視図及び側面
図、である。 1,11……書類押え具 2,3,12,13……脚部 4,14……押え部 6,16……マガジンラック 7,17……書棚 8,18……背板 9,19……前板 21……書類固定棒

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】書類を立掛け収容する書架に装着するため
の書類押え具であって、一端部に係止部が形成されてなる弾性を有する２個一対
の弓形の脚部と、該各脚部の他端部間に配設された押え
部と、からなり、該書架の背板に対して、該押え部側が
最も近接するように対面させた状態で、該係止部を前記
書架の任意部位に係止可能に形成したことを特徴とする
書架用の書類押え具。
【請求項２】前記弓形脚部の中間部任意位置に、書類固
定棒を係合するための凹状係合部を形成してなる請求項
１記載の書架用の書類押え具。