JP2507626Y2 - 移植機における灌水装置 - Google Patents

移植機における灌水装置

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JP2507626Y2
JP2507626Y2 JP1991092545U JP9254591U JP2507626Y2 JP 2507626 Y2 JP2507626 Y2 JP 2507626Y2 JP 1991092545 U JP1991092545 U JP 1991092545U JP 9254591 U JP9254591 U JP 9254591U JP 2507626 Y2 JP2507626 Y2 JP 2507626Y2
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transplant
water
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JP1991092545U
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芳郎 三木
昇 細田
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マメトラ農機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トマトなどの苗を移植
すると同時にその根元に灌水して苗の活着と育成を促進
すると共に、移植ホッパ−を洗浄する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移植作業と並行して散水する灌水装置と
して、本出願人は先に実公平2−36334号公報に開
示するような灌水装置を開発した。この灌水装置は図4
に示すように苗保持筒下端に設けた一対の移植爪a、a
の一方の移植爪aの側面に給水ホ−スbを接続して、苗
移植時に給水するようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の先行技
術のものは、給水ホ−スbを移植爪aの一方のみに取付
けたものであるため、苗移植時に他方の移植爪aに付着
した土を洗浄することができない。また給水ホ−スbを
移植爪aの外側方より取付けているため、移植爪の交換
時に給水ホ−スを取外さなくてはならず交換作業が困難
であると共に移植爪を土中深く挿入して苗を移植するト
マト苗等の場合には、給水ホ−スbで土壌を覆っている
マルチフイルムを破損する虞れがあった。
【0004】そこで、本考案は上記欠点を解消して、移
植ホッパ−が地上に上昇したとき苗に充分な灌水をする
と同時に、この水を利用して両移植ホッパ−に付着した
土を確実に洗い落すことを目的とするものであると共
に、土壌を覆っているマルチフイルムを破損することな
く、安全に移植作業ができ、簡便に移植ホッパ−を交換
できる装置を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、駆動軸の回転によって昇降可能に連結した
苗保持筒の先端に前後に開閉可能な一対の移植ホッパー
を備え、これを昇降して苗を植付ける移植機において、
移植機に水タンクと送水ポンプを搭載して、前記送水ポ
ンプのプランジャ前記移植機の駆動軸とを、いずれか
一方に長孔を設けるとともに、他方にピンを設け、該長
孔にピンを摺動自在に挿通して連結し、前記送水ポンプ
の給水側に接続した灌水管を前記両移植ホッパーの上面
より夫々挿入して、該灌水管の出口側端部を前記移植ホ
ッパーの夫々の内面側に向けて固定し、送水ポンプの作
動で移植ホッパーが下死点から上昇するときのみに移植
ホッパー内に水を送出する灌水装置にある。
【0006】
【作用】上記のように構成するので、駆動軸の回転によ
りリンク機構が作動して、先端の移植ホッパーを上下に
移動させると同時に操作杆、突杆によって移植ホッパー
を開閉作動して移植ホッパーを下死点付近で前後に開披
し上昇するに従って閉止させる駆動軸の回転に伴いプ
ランジャが運動するが、ピンは長孔に挿通されているの
で、ピンが長孔内を移動している間の行程ではプランジ
ャは作動せず、ピンが長孔の上端または下端に当接する
ことによって始めてプランジャは上下に作動する。従っ
て、プランジャは間歇運動をする。移植ホッパーが下死
点から上昇する時に水タンクの水を移植ホッパーに送水
して両移植ホッパーに付着している土を洗浄すると同時
に植付けた苗に灌水する。そしてこの灌水後さらに移植
ホッパーが上昇してから下降する間は移植ホッパーへの
送水は停止して、無駄なく灌水するものである。
【0007】
【実施例】本考案の構成を図面に示す実施例について以
下詳細に説明する。
【0008】図1は本考案を実施した移植機の全体図、
図2は同じく要部の拡大側面図、図3は給水ポンプの断
面図である。
【0009】移植機は、左右の前輪1、1及び駆動輪
2、2により畝を跨ぎ、エンジン3により駆動輪2、
2、を駆動して前進する。この移植機の車体には、この
エンジン3と共に、これによって回転駆動する駆動軸4
を枢着する。該駆動軸4はクランクア−ム5、連杆6、
平行リンク7を介して、その先端を苗保持筒8に取付
け、エンジン3の駆動により該苗保持筒8を地表に対し
て垂直な姿勢を保ちつつ昇降させる。又該苗保持筒8の
上方には苗供給筒10を配置して、苗保持筒8が上昇し
た時、苗供給筒10の底板を開いて苗を苗保持筒8内の
苗保護筒9に供給する。苗保持筒8には円錐形で前後に
開閉する一対の移植ホッパ−11、11を、その上面蓋
部12に立設した取付片13によって枢着すると共に、
両移植ホッパ−11、11は苗保持筒8との間にスプリ
ング14を張設して同時に閉鎖状態を保持するように付
勢されている。又移植ホッパ−11の一方の蓋部12に
は連結片15を立設し、この連結片15には突杆16を
介して一端を車体に枢着した操作杆17と連結し、上記
平行リンク7、7の作動による苗保持筒8の上下動に連
動して蓋部12を作動し、移植ホッパ−11、11を開
閉する。
【0010】さらに、前記駆動軸4にはクランクア−ム
18およびリンク19を経て、給水ポンプ20を作動す
るプランジャ22と連結する。プランジャ22には、長
孔23を穿設し、この長孔23にリンク19に固着した
ピン24を挿通する。
【0011】給水ポンプ20は、車体側面に取付けられ
図3に示すように逆T字形で、垂直部はプランジャ22
を上下に摺動自在に嵌合してシリンダ21であって、水
平部は水の通路であり、両端に吸入口25と吐出口27
を形成してこれに夫々バネ29、31で付勢したボ−ル
30、32よりなる逆止弁が取付けられて水の吸入、吐
出を制御する。吸入口25は灌水管26を介して車体に
搭載された水タンク33に連結し、吐出口27には2本
の灌水管28、28が取付けられて、この灌水管28の
先端を、夫々両移植ホッパ−11、11の上面より該移
植ホッパ−11の内面に垂設して水が噴出し得るように
なっている。
【0012】このように構成されているので、エンジン
3を回転し、クランクア−ム5、連杆6、平行リンク7
を介して苗保持筒8を上下方向に往復動させる。この往
復動で平行リンク7が苗保持筒8を上昇すると、これと
連動して操作杆17、突杆16を介して連結片15が引
戻され、蓋部12はスプリング14によって両移植ホッ
パ−11、11を閉鎖状態に保持する。これと共に、苗
供給筒10より苗を苗保持筒8内の苗保護筒9に供給す
る。ついで、平行リンク7が上死点から下降するに従っ
て苗保持筒8も降下して、その先端の両移植ホッパ−1
1、11は閉鎖状態でマルチフイルムを施した畝面より
地中に入る。さらに苗保持筒8が降下して下死点付近に
達すると、これと連動して操作杆17、突杆16を介し
て連結片15を押出すので、スプリング14の張力に抗
して蓋部12は両移植ホッパ−11、11を前後に開
き、苗保持筒8より苗は降下して地中に植付けられる。
苗保持筒8が下死点から上昇すると、両移植ホッパ−1
1、11は前後に半開きのままで地中よりマルチフイル
ムを施した畝面を離脱した後、操作杆17、突杆16を
介して連結片15を引戻すので、スプリング14によっ
て両移植ホッパ−11、11を閉鎖すると共に、平行リ
ンク7によって苗保持筒8は上昇して上死点に達する。
この様にして以下上記の作動を反復繰返すものである。
【0013】一方、この動作と同時に上記エンジン3の
回転に伴って、これに取付けられたクランクア−ム18
は回転し、リンク19により回転運動は直線運動に変換
されてプランジャ22を上下動させるが、その際、リン
ク19のピン24はプランジャ22の長孔23に挿通さ
れているので、ピン24が長孔23内を移動している間
の行程ではプランジャ22は作動せず、ピン24が長孔
23の上端または下端に当接することによって始めてプ
ランジャ22は上下に作動する。これによって、給水ポ
ンプ20はこの区間のみ間歇的に作動し、上記苗保持筒
8を上死点付近前後で水タンク32より水を灌水管26
を介して吸入口25に吸入し、苗保持筒8が下死点付近
前後で、苗を地中に植付けた後、両移植ホッパ−11、
11が前後に半開きのままで地中より離脱した時に、給
水ポンプ20内の水を吐出口27より2本の灌水管2
8、28を介してその先端を、夫々両移植ホッパ−1
1、11の内面に噴出灌水し、両移植ホッパ−11、1
1に付着している土を洗い流すと共に、苗に灌水する。
【0014】なお、上記実施例では、リンク19にピン
24を固着し、プランジャ22に長孔23を穿設した
が、これとは逆にリンク19に長孔を設け、プランジャ
22の上部にピンを固着し、この長孔にピンを挿通しリ
ンク19とプランジャ22を連結しても本考案の作用効
果は同様である。
【0015】
【考案の効果】以上、実施例について詳述したように、
本考案は、移植ホッパ−を作動する駆動軸に給水ポンプ
のプランジャを連結したので、該移植ホッパ−が苗を土
中に植付ける移植ピッチに合わせて灌水することができ
る。また、プランジャは間歇的に水を供給するため移植
ホッパ−が土中より上昇する際に、両移植ホッパ−の内
面に集中して水を噴出するので、該移植ホッパ−に付着
している土壌を完全に洗い落すと共に、苗に充分な灌水
を行うことができる。さらに、水を供給する灌水管は両
移植ホッパ−の上面より夫々配管されているので、土壌
を覆っているマルチフイルムを破損することなく作業を
行うことができると共に、移植ホッパーを簡便に交換で
きる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例になる装置を搭載した移植機の
全体側面図
【図2】同じく本考案の要部の拡大側面図
【図3】同じく本考案の給水ポンプの断面図
【図4】先行技術の一部切断せる要部の側面図
【符号の説明】
3 エンジン 4 駆動軸 5 クランクア−ム 6 連杆 7 平行リンク 8 苗保持筒 11 移植ホッパ− 12 蓋部 16 突杆 17 操作杆 20 給水ポンプ 21 シリンダ 22 プランジャ 23 長孔 24 ピン 25 吸入口 26 灌水管 27 吐出管 28 灌水管 33 水タンク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸の回転によって昇降可能に連結し
    た苗保持筒の先端に前後に開閉可能な一対の移植ホッパ
    ーを備え、これを昇降して苗を植付ける移植機におい
    て、 移植機に水タンクと送水ポンプを搭載して、前記送水ポ
    ンプのプランジャ前記移植機の駆動軸とを、いずれか
    一方に長孔を設けるとともに、他方にピンを設け、該長
    孔にピンを摺動自在に挿通して連結し、 前記 送水ポンプの給水側に接続した灌水管を前記両移植
    ホッパーの上面より夫々挿入して、該灌水管の出口側端
    部を前記移植ホッパーの夫々の内面側に向けて固定し、
    送水ポンプの作動で移植ホッパーが下死点から上昇する
    ときのみに移植ホッパー内に水を送出することを特徴と
    する灌水装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4706116B2 (ja) * 2001-03-23 2011-06-22 井関農機株式会社 苗移植機
JP3918812B2 (ja) * 2003-12-26 2007-05-23 井関農機株式会社 苗植機
JP7187146B2 (ja) * 2017-11-30 2022-12-12 株式会社クボタ 移植機
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