JP2507277Y2 - 磁歪ポテンショメ―タ - Google Patents
磁歪ポテンショメ―タInfo
- Publication number
- JP2507277Y2 JP2507277Y2 JP9487090U JP9487090U JP2507277Y2 JP 2507277 Y2 JP2507277 Y2 JP 2507277Y2 JP 9487090 U JP9487090 U JP 9487090U JP 9487090 U JP9487090 U JP 9487090U JP 2507277 Y2 JP2507277 Y2 JP 2507277Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetostrictive
- magnetostrictive wire
- carriage
- yoke
- pedestal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は磁歪ポテンショメータに関し、更に詳しく
は、検出コイルの可動体への取付構造の改善に関する。
は、検出コイルの可動体への取付構造の改善に関する。
〈従来の技術〉 本考案の出願人は、非接触で指針や記録ペン等の可動
部の位置に対応した位置帰還信号を得る手段として、磁
歪材料が線状に構成された磁歪線内部を伝搬する超音波
信号を利用した磁歪ポテンショメータを提案し(例えば
特公昭60-55020号)、実用化している。
部の位置に対応した位置帰還信号を得る手段として、磁
歪材料が線状に構成された磁歪線内部を伝搬する超音波
信号を利用した磁歪ポテンショメータを提案し(例えば
特公昭60-55020号)、実用化している。
ところで、第6図は従来の磁歪ポテンショメータにお
ける検出コイルの取付構造の一例を示す断面構成図であ
る。図において、磁歪線1の長手方向に沿った一辺は台
座2に固着されている。台座2の上面には、ステンレス
板よりなるガイド板3が磁歪線1と平行になるようにし
て取り付けられている。キャリッジ4は台座2と平行に
なるように配置されたガイド軸5に摺動可能に嵌装され
るとともに一部にはガイド板3の側辺を摺動するように
ガイド部Aが形成されている。該キャリッジ4には、検
出コイルを構成するコ字形のヨーク6が取り付けられて
いる。ここで、設計では、磁歪線1はヨーク6の中心に
位置していてキャリッジ4が移動してもヨーク6と接触
しないように取り付けられている。第7図は第6図の要
部の拡大図であり、例えばヨーク6の間隔は0.5mmに選
定され、磁歪線1の板厚は0.15mmに選定されている。そ
して、これら磁歪線1とヨーク6のクリアランスの精度
は、検出に必要なS/Nを得るためキャリッジ4が約250mm
の区間を移動する場合には0.15mmに選定されている。
ける検出コイルの取付構造の一例を示す断面構成図であ
る。図において、磁歪線1の長手方向に沿った一辺は台
座2に固着されている。台座2の上面には、ステンレス
板よりなるガイド板3が磁歪線1と平行になるようにし
て取り付けられている。キャリッジ4は台座2と平行に
なるように配置されたガイド軸5に摺動可能に嵌装され
るとともに一部にはガイド板3の側辺を摺動するように
ガイド部Aが形成されている。該キャリッジ4には、検
出コイルを構成するコ字形のヨーク6が取り付けられて
いる。ここで、設計では、磁歪線1はヨーク6の中心に
位置していてキャリッジ4が移動してもヨーク6と接触
しないように取り付けられている。第7図は第6図の要
部の拡大図であり、例えばヨーク6の間隔は0.5mmに選
定され、磁歪線1の板厚は0.15mmに選定されている。そ
して、これら磁歪線1とヨーク6のクリアランスの精度
は、検出に必要なS/Nを得るためキャリッジ4が約250mm
の区間を移動する場合には0.15mmに選定されている。
ところが、このような従来の構成によれば、部品の寸
法誤差等によって磁歪線1がヨーク6と接触してしまう
ことがある。
法誤差等によって磁歪線1がヨーク6と接触してしまう
ことがある。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、磁歪線1がヨーク6と接触してしまうと磁歪
線1に過大な応力が生じることになり、磁歪線1の性能
を損うことがある。
線1に過大な応力が生じることになり、磁歪線1の性能
を損うことがある。
そこで、磁歪線1とヨーク6が接触しないようにする
ために各部の寸法精度を厳しく管理しなければならず、
製造コストが高くなるという問題もある。
ために各部の寸法精度を厳しく管理しなければならず、
製造コストが高くなるという問題もある。
本考案はこのような点に着目してなされたものであ
り、その目的は、磁歪線とヨークが接触した場合に磁歪
線に生じる応力を緩和できる磁歪ポテンショメータを提
供することにある。
り、その目的は、磁歪線とヨークが接触した場合に磁歪
線に生じる応力を緩和できる磁歪ポテンショメータを提
供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決する本考案は、 シート状に形成された磁歪線と、 該磁歪線の長手方向に沿った一辺が固着される台座
と、 該台座に磁歪線と平行に取り付けられたガイド板と、 前記台座と平行に配置されたガイド軸と、 該ガイド軸に摺動可能に嵌装されるとともに一部がガ
イド板の側辺を摺動するように形成されたキャリッジ
と、 コ字形に形成され、前記磁歪線の側辺がコ字形のほぼ
中心に位置するようにバネ定数が十分小さいバネ部材を
介して該キャリッジに取り付けられた検出コイルを構成
するヨーク、 とで構成されたことを特徴とするものである。
と、 該台座に磁歪線と平行に取り付けられたガイド板と、 前記台座と平行に配置されたガイド軸と、 該ガイド軸に摺動可能に嵌装されるとともに一部がガ
イド板の側辺を摺動するように形成されたキャリッジ
と、 コ字形に形成され、前記磁歪線の側辺がコ字形のほぼ
中心に位置するようにバネ定数が十分小さいバネ部材を
介して該キャリッジに取り付けられた検出コイルを構成
するヨーク、 とで構成されたことを特徴とするものである。
〈作用〉 本考案において、ヨークが磁歪線に接触した場合、磁
歪線が変形する前にバネ部材が変形する。
歪線が変形する前にバネ部材が変形する。
これにより、磁歪線とヨークが接触した場合に磁歪線
に生じる応力は大幅に緩和される。
に生じる応力は大幅に緩和される。
〈実施例〉 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例を示す構成図、第2図は第
1図の要部の取り付け説明図であり、第6図と同一の部
分には同一の符号を付けてそれらの再度の説明は省略す
る。図において、ヨーク6はバネ部材7を介してキャリ
ッジ4のガイド部Aに取り付けられている。バネ部材7
は第3図に示すように2重の同心円を形成する内円8と
外円9の互いに直交する部分を残すようにして打ち抜き
切除されている。ここで、該バネ部材7のバネ定数は十
分小さく、磁歪線1に許容応力を超えた応力が生じない
ように設計する。そして、このように2重の同心円状に
形成されたバネ部材7は、バネ面と平行な方向に対して
は大きな剛性を有するがその他の各方向(バネ面の垂直
軸方向及び該垂直軸が傾動する方向)については小さい
剛性を有するという特性を持っている。
1図の要部の取り付け説明図であり、第6図と同一の部
分には同一の符号を付けてそれらの再度の説明は省略す
る。図において、ヨーク6はバネ部材7を介してキャリ
ッジ4のガイド部Aに取り付けられている。バネ部材7
は第3図に示すように2重の同心円を形成する内円8と
外円9の互いに直交する部分を残すようにして打ち抜き
切除されている。ここで、該バネ部材7のバネ定数は十
分小さく、磁歪線1に許容応力を超えた応力が生じない
ように設計する。そして、このように2重の同心円状に
形成されたバネ部材7は、バネ面と平行な方向に対して
は大きな剛性を有するがその他の各方向(バネ面の垂直
軸方向及び該垂直軸が傾動する方向)については小さい
剛性を有するという特性を持っている。
このように構成された装置の動作を説明する。
第4図は第1図の構成の動作を説明する断面図であっ
て、(A)は磁歪線1がヨーク6の下辺に接触している
下あたり状態を示し、(B)は磁歪線1がヨーク6の上
辺に接触している上あたり状態を示している。すなわ
ち、バネ部材7は、下あたり状態では磁歪線1がヨーク
6の下辺に接触する前に下方に変位変形して上あたり状
態では磁歪線1がヨーク6の上辺に接触する前に上方に
変位変形し、磁歪線1に加わる応力を大幅に軽減させ
る。
て、(A)は磁歪線1がヨーク6の下辺に接触している
下あたり状態を示し、(B)は磁歪線1がヨーク6の上
辺に接触している上あたり状態を示している。すなわ
ち、バネ部材7は、下あたり状態では磁歪線1がヨーク
6の下辺に接触する前に下方に変位変形して上あたり状
態では磁歪線1がヨーク6の上辺に接触する前に上方に
変位変形し、磁歪線1に加わる応力を大幅に軽減させ
る。
第5図は第1図の構成の動作を説明する正面図であ
る。第5図から明らかなように、キャリッジ4が傾斜し
た場合にもバネ部材7は磁歪線1に生じる応力を大幅に
軽減させるように機能する。
る。第5図から明らかなように、キャリッジ4が傾斜し
た場合にもバネ部材7は磁歪線1に生じる応力を大幅に
軽減させるように機能する。
このように構成することにより、磁歪ポテンショメー
タが異常になって磁歪線1がヨーク6に接触した場合に
磁歪線1に過大応力が生じることを防止でき、破損を軽
減できる。
タが異常になって磁歪線1がヨーク6に接触した場合に
磁歪線1に過大応力が生じることを防止でき、破損を軽
減できる。
また、このようにバネ部材7を介してヨーク6をキャ
リッジ4に取り付けることにより各部の寸法精度を緩和
でき、製造コストを下げることができる。
リッジ4に取り付けることにより各部の寸法精度を緩和
でき、製造コストを下げることができる。
なお、ヨーク及び検出コイルの形状は上述実施例に限
るものではない。
るものではない。
また、キャリッジの上下方向の位置決め機構も実施例
に限定されるものではない。
に限定されるものではない。
〈考案の効果〉 以上詳細に説明したように、本考案によれば、磁歪線
とヨークが接触した場合に磁歪線に生じる応力を緩和
し、許容応力以下におさえることができる磁歪ポテンシ
ョメータを提供できる。
とヨークが接触した場合に磁歪線に生じる応力を緩和
し、許容応力以下におさえることができる磁歪ポテンシ
ョメータを提供できる。
第1図は本考案の一実施例を示す構成図、 第2図は第1図の要部の取り付け説明図、 第3図は本考案で用いるバネ部材の一例を示す構成図、 第4図は第1図の構成の動作を説明する断面図、 第5図は第1図の構成の動作を説明する正面図、 第6図は従来の磁歪ポテンショメータにおける検出コイ
ルの取付構造の一例を示す断面構成図、 第7図は第6図の要部の拡大図である。 1……磁歪線、2……台座 3……ガイド板、4……キャリッジ 5……ガイド軸、6……ヨーク 7……バネ部材
ルの取付構造の一例を示す断面構成図、 第7図は第6図の要部の拡大図である。 1……磁歪線、2……台座 3……ガイド板、4……キャリッジ 5……ガイド軸、6……ヨーク 7……バネ部材
Claims (1)
- 【請求項1】シート状に形成れた磁歪線と、 該磁歪線の長手方向に沿った一辺が固着される台座と、 該台座に磁歪線と平行に取り付けられたガイド板と、 前記台座と平行に配置されたガイド軸と、 該ガイド軸に摺動可能に嵌装されるとともに一部がガイ
ド板の側辺を摺動するように形成されたキャリッジと、 コ字形に形成され、前記磁歪線の側辺がコ字形のほぼ中
心に位置するようにバネ定数が十分小さいバネ部材を介
して該キャリッジに取り付けられた検出コイルを構成す
るヨーク、 とで構成されたことを特徴とする磁歪ポテンショメー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9487090U JP2507277Y2 (ja) | 1990-09-10 | 1990-09-10 | 磁歪ポテンショメ―タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9487090U JP2507277Y2 (ja) | 1990-09-10 | 1990-09-10 | 磁歪ポテンショメ―タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0451614U JPH0451614U (ja) | 1992-04-30 |
JP2507277Y2 true JP2507277Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=31833141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9487090U Expired - Lifetime JP2507277Y2 (ja) | 1990-09-10 | 1990-09-10 | 磁歪ポテンショメ―タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507277Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-10 JP JP9487090U patent/JP2507277Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0451614U (ja) | 1992-04-30 |
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