JP2507188Y2 - 鋼板コイルの包装構造 - Google Patents

鋼板コイルの包装構造

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JP2507188Y2
JP2507188Y2 JP1991034634U JP3463491U JP2507188Y2 JP 2507188 Y2 JP2507188 Y2 JP 2507188Y2 JP 1991034634 U JP1991034634 U JP 1991034634U JP 3463491 U JP3463491 U JP 3463491U JP 2507188 Y2 JP2507188 Y2 JP 2507188Y2
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plate coil
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照夫 満田
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鋼板コイルの端面を簡易
迅速に包装するための包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】コイル状に巻いた鋼板その
他の金属板(以下、鋼板コイルと総称する)は、その外
周及び内周を被包すると共に円形の両端面も適宜の包装
材を当てがって包装を完成させることが必要である。従
来は、鋼板コイルの幅より広幅の外周包装材をコイルの
周囲に巻回(筒巻き)して、いわゆる耳を円筒状に突出
させ、その中に円形包装材を押し込んで端面を被包し、
その上から耳を端面上に折り込んで包装をする方法が一
般的であった。
【0003】このような方法においては、外周包装材の
円筒形に突出する耳の内径にほゞ等しい外径の円形包装
材を用いて、円形包装材がうまく突出耳の内径に摺接し
て仮止めされるようにしないと、耳折りを完了するまで
の間に円形包装材が脱落するおそれがあるので、円形包
装材の寸法を正確に定める必要があること、その端面へ
の装着にも細心の注意を払って円形包装材が脱落しない
よう措置を講じる必要があることなどの難点があった。
【0004】また、外周包装材を巻回するより先に円形
包装材を単独でコイル端面に取り付けるには、接着剤や
両面テープなどを用いなければならないが、コイル状に
巻回される素材の中には非常に高級な品質のものがあり
(例えばローモコイル)、一切の接着剤その他の異物の
付着を嫌うものがあるので、このような高級品質のコイ
ル用には端面包装を先に行なうことができないという問
題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従って本考案は、接着
剤その他の補助手段を用いずに脱落のおそれなく、鋼板
コイルの端面に適用できるコイル端面の包装用材料を提
供することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、鋼板
コイル端面の外径にほゞ等しい外径の環状部材を厚手の
ポリエチレラミネートシートなどで形成し、その中央穴
に好適には同じ材質の挿入円筒部を固定し片側へ延出さ
せて端面包装材を構成する。
【0007】このような端面包装材を一対として用い、
それぞれの挿入円筒部を鋼板コイルの中心孔に挿入する
と、コイル端面を被包した環状部材は中心孔と円筒部と
の摩擦力によってコイル端面に密接して保持され、他に
接着剤などのような補助手段を用いなくてもコイル端面
から離脱することがない。従って、従来のように先に外
周包装材を巻かなくても、コイル端面を保護する手段が
得られる。
【0008】本考案の端面包装材の挿入円筒部は、被包
されるべきコイルの長さ、すなわち鋼板の幅、の約半分
の長さを有するものとして、両端面からそれぞれ挿入し
た円筒部がコイルの中心孔の全内周を被いつくすように
する。こうしてコイル中心孔の内周は防水・防錆保護さ
れると共に機械的衝撃に対しても保護されることになる
から、例えば鋼板コイルを吊り上げるためにマンドレル
等を中心孔に安全に挿入することができるようになる。
【0009】
【実施例】図面を参照して本考案の好適実施例について
説明する。図1は本考案のコイル端面の包装材1を分解
して示すもので、鋼板コイル(図3のC参照)の外径に
ほゞ等しい外径の環状部材2と、コイルCの中心孔Oの
内径に摺接する外径の挿入円筒部4とを組合せて包装材
1が形成される。環状部材2はコイル内径Cにほゞ等し
い径の中央穴3を有する。挿入円筒部4はこの中央穴3
に図1で点線により示すように挿入され、フランジ部5
で中央穴3の外縁に固着される。挿入円筒部4の長さL
はコイルCの幅W(図3参照)の約半分に相当する。環
状部材2は好適に厚さ4〜5ミリのVCI塗布ポリエチ
レンラミネートから製作され、挿入円筒部4も同じ材質
で製作される。この場合はホットメルト接着によりフラ
ンジ部5が中央穴3の外縁に接着され得るので製作はき
わめて簡便である。VCIポリエチレンラミネートシー
トは、気化性錆止め剤を表面に塗布されているので、コ
イルに防錆性を与えると共に、防水性もあり、また機械
的衝撃に対する緩衝性もあるので、好適である。
【0010】挿入円筒部4は、図2に斜視図で示すよう
な矩形状の素材04の一側縁に多数の浅い切込み05を
入れたのち、矩形素材を円筒状に巻いてその両端を継ぎ
目6において接着して円筒形とし、切込み04を折りま
げてフランジ部5とすることにより容易に製作される。
【0011】このようにして製作された一対の端面包装
材1,1を図3に鋼板コイルCと共に示す。鋼板コイル
Cはロール状に巻回した外端を適宜テープT等で固定し
てあって、その両端面はむき出しのまゝである。従来で
あると、まず外周包装材(図4に示すP)をコイル外周
に巻回したのち、その突出耳部eの形成する円筒形の中
に端面包被材を挿入するのであるが、これが種々の難点
を有することは前述の通りである。また、外周包装材を
巻回するには、コイルを転がして巻きつける方法も行な
われるが、前述したような高級鋼板(鉄板)の場合に
は、この転がしを禁じるものもある。その場合は、コイ
ルを適宜吊り上げてその外周に包装材を巻きつけること
になるが、吊り上げる際に内径部Oにマンドレル等を挿
入するとコイルの材質を損傷するおそれがある。
【0012】このような弊害を避けるため、本考案の端
面包装材を用いれば、まず端面包装が行なわれ、その際
コイル内径も同時に包被される。すなわち、本考案の一
対の端面包装材1,1を鋼板コイルCの両側からそれぞ
れ円筒部4を内径Oに挿入すると、円筒部4はコイル内
径Oにほゞ摺接してこれを保護すると共に、その摩擦力
によって環状部材2をコイル端面に保持する。従って環
状部材2は、接着剤その他の補助手段を何ら用いずにそ
れ自体で端面に容易に固定され、次工程に搬送するとき
も脱落する等の心配がない。
【0013】高級品質のローモコイルなどの場合は、前
記のように回転させることが禁じられているが、本考案
によれば、緩衝性の挿入円筒部4によりコイル内径が十
分に保護されているから、ここへ剛性の支持棒などを挿
入して吊り上げることは何ら損傷のおそれなく実施でき
る。その上で、周囲へ外周包装材Pを巻きつければ作業
はきわめて容易である。巻きつけ後は通常の如く、その
突出耳部eを菊刃などを使ってギャザ折りEして図5に
示すような外観とする。外周包装材PがVCIポリエチ
レンラミネート厚紙などである場合は、ギャザ折りした
耳Eと環状部材2とをホットメルト接着により固定する
ことができ、これで包装は簡易に完了する。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、環
状部材と挿入円筒部を組合せて端面包装材を構成したか
ら、環状部材を他に補助手段を要することなくそれ自体
でコイル端面に適用して保持することができ、脱落のお
それなく次工程を実施することができる。
【0015】また、本考案の端面包装材は、その挿入円
筒部を鋼板コイルの中心孔に単に差し込み、環状部材を
端面に押しつけるだけでよいから、端面包装の作業を非
常に単純化し、過度の労力や熟練を要しなくする効果が
ある。
【0016】さらに、本考案によれば端面を被包するこ
とは同時にコイル中心孔の内周もワンタッチで保護する
ことになり、従来のような包装技術に比べ工程を著しく
簡略化することができる。同様に、本考案の端面包装材
でコイル端面と円周を保護したのちは、外周包装紙でコ
イル外周を巻回するだけで包装を完了させることができ
るから、包装工程全体を簡略化する効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のコイル端面の包装材を環状部材
(平面)と円筒部(側面)に分解して示す図である。
【図2】図2は円筒部の製作法を説明する斜視図であ
る。
【図3】図3は本考案のコイル端面包装材を一対で用い
て鋼板コイルの端面に適用する状態を説明する斜視図で
ある。
【図4】図4は本考案の端面包装材を適用したのちの外
周包装法を説明する斜視図である。
【図5】図5は包装を完了した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…コイル端面の包装材 2…環状部材 3…中央穴 4…挿入円筒部 5…フランジ部 6…継ぎ目 C…鋼板コイル O…鋼板コイルの中心孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板コイル端面の外径にほぼ等しい外径を
    有する環状部材2の中心に突設した中央穴3に、鋼板コ
    イルの中心孔Oの内径にほぼ等しい外径を有し鋼板コイ
    ルの幅Wの約半分に等しい長さLを有する挿入円筒部4
    の一端部を固定したものを2つ用い、該挿入円筒部4を
    その他端部から鋼板コイルの中心孔Oの両端に摺接させ
    て挿入して前記環状部材2を鋼板コイルの端面に密接さ
    せ、鋼板コイルの外周に巻回した外周包装材Pの両端の
    ギャザ折り部分Eを、環状部材2の周縁部に固着して成
    る鋼板コイルの包装構造。
JP1991034634U 1991-04-18 1991-04-18 鋼板コイルの包装構造 Expired - Lifetime JP2507188Y2 (ja)

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JPH04121285U JPH04121285U (ja) 1992-10-29
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DE3808064C1 (ja) * 1988-03-11 1989-03-30 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt, De
JPH01321240A (ja) * 1988-06-22 1989-12-27 Nippon Tokushu Roll:Kk 芯なし紙ロールの変形防止具

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