JP2506884B2 - オメガハロスルホニルペルフルオロアルカンスルホネ―ト及びそれから誘導された付加物 - Google Patents

オメガハロスルホニルペルフルオロアルカンスルホネ―ト及びそれから誘導された付加物

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C309/00Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、ペルフルオロアルカンスルホネートおよび
その誘導体に関する。
関連技術の説明 フツ化ナトリウム、塩化アルミニウムおよび塩化亜鉛
と型(PfSO22Oのペルフルオロアルカンスルホン酸無
水物の反応は、G.V.D.Tiersらにより、ザ・ジヤーナル
・オブ・オーガニツク・ケミストリー(J.Org.Che
m.)、28、1244〜1246(1963)により記載され、またR.
D.HowellsおよびJ.D.McCownによつて、ケミカル・レビ
ユーズ(Chem.Reviews)、77、69〜92(1977)に総説さ
れている。Tiersは、またペルフルオロ化されたスルホ
ニルフルオリドをPCl5・2ZnCl2との反応によつて相当す
る塩化物に変換した。Tiersは、無水物と塩化カリウム
の直接反応によつて、スルホニルクロリドの収量がほと
んど得られないかまたは全く得られないことを認めた。
X.Crearyは、ザ・ジヤーナル・オブ・オーガニツク・
ケミストリー(J.Org.Chem.)、45、2727〜2729(198
0)において、有機マグネシウム臭化物、塩化物および
ヨウ化物をトリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応
させて、種々の混合された生成物を生成した。
米国特許第2,951,051号明細書に示すように、ペルフ
ルオロオクタンスルホニルクロリドを、有機過酸化物の
存在下に末端エチレン系不飽和脂肪酸と反応させた。ま
た、米国特許第2,965,659号明細書に示すように、ペル
フルオロオクタンスルホニルクロリドを、ある種のエチ
レン系不飽和脂肪族化合物と、紫外線または有機過酸化
物の存在下に反応させた。米国特許第2,951,051号およ
び同第2,965,659号明細書の両者において、フルオロ脂
肪族基を、オレフインの二重結合に付加して、増大した
撥水性を有する生成物を生じた。
本発明者の米国特許第4,329,478号、同第4,386,214号
および同第4,423,197号明細書には、環状ペルフルオロ
脂肪族スルホン酸無水物、そのスルホンアミド誘導体お
よびカチオン感受性単量体の硬化用の触媒としてのその
使用が記載されている。
発明の要約 本発明により、新規なω−クロロスルホニルおよびω
−フルオロスルホニルペルフルオロアルカンスルホネー
ト化合物が提供される。簡潔のために、これらの化合物
は、本明細書において「ω−スルホニルスルホネート」
と呼ぶことがある。上記Tiersによつて記載されたスル
ホニルフルオリドおよびクロリドと異なつて、所望なら
ばω−スルホニル−スルホネートは、塩化カリウムから
優れた収率で得ることができる。本発明のω−スルホニ
ル−スルホネートは、式 XSO2RfSO3M I を有する。
前記式Iにおいて、Rfは2個〜5個の主鎖(すなわち
鎖状)炭素原子を含有する2価のペルフルオロアルキレ
ン基または4個〜7個、好ましくは6個の環原子を含有
する2価のペルフルオロシクロアルキレン基である。Rf
は、1個〜12個(好ましくは1個〜4個)の炭素原子の
1種またはそれ以上の直鎖、分枝または環状ペルフルオ
ロアルキル基によつて場合により置換される。Rfは、総
計14個までの炭素原子を有するのが好ましい。Rfは、式
−(CF2−(式中、mは2〜4である)を有するの
が好ましい。Rfは、O原子またはN原子のような非隣接
ヘテロ原子を含有し得る。XはClまたはFである。Mは
塩形成性カチオン、好ましくはK、Rb、CsまたはNR
4[但し、各RはHおよび低級(例えばC1〜C4)アルキ
ル基から独立に選ばれる] である。
ω−スルホニルスルホネートは、下に一層詳細に記載
された方法を用いて、高収率でしかも優れた純度で製造
できる。
また、本発明により、ω−スルホニルペルフルオロア
ルカン−スルホネート(「ω−クロロスルホニルスルホ
ネート」)をエチレン系不飽和化合物(例えばオレフイ
ン)と反応させることによつて製造できるビシナルクロ
ロおよびペルフルオロアルキルスルホネート基との付加
物が提供される。塩素原子および基−RfSO3Mはエチレン
系不飽和の部位に付加して、ビシナルクロロおよびRfSO
3M基(例えば下記式IIに示す)を有する付加物を形成
し、そして二酸化硫黄を放出する。簡潔のために、これ
らのビシナルクロロ、ペルフルオロアルキルスルホネー
ト付加物は、本明細書において「オレフイン付加物」ど
呼ぶことがある。
好ましいオレフイン付加物は、式 [式中、RfおよびMは前記に定義された通りであり、
式IIに示す炭素原子の残存原子価は、H、ClまたはFの
ような原子あるいはアルキル、シクロアルキル、アリー
ルのような基またはこれらの組み合せ(例えばアルアル
キルまたはフルオロアルキル)によつて満たされる] の1種またはそれ以上の基を含有する。式IIに示す炭素
原子は、個々にまたは一緒になつて1種またはそれ以上
の環状基であり得るかあるいは重合体状主鎖または重合
体側鎖基の1部分であり得る。従つて、式IIのオレフイ
ン付加物は、多くの−Clおよび−RfSO3M部分を含有する
重合体における繰り返し単位であり得る。
詳細な記載 本発明のω−スルホニルスルホネートは、米国特許第
4,329,478号明細書の環状ペルフルオロ脂肪族ジスルホ
ン酸無水物から適当に製造される。酸無水物を適切な非
プロトン性溶媒、例えばアセトニトリルまたは塩化メチ
レンに溶解された所望のカチオンMの塩化物またはフツ
化物の無水溶液に加える。溶媒は、酸無水物による重合
に供してはならない。不溶性金属ハロゲン化物(例えば
NaF、AlF3、ZnF2またはPCl5・2ZnCl2)は、前記に挙げ
たTiersによつて記載された操作を用いて溶媒における
よりもむしろ純粋で反応されなければならない。一般
に、一層純粋な生成物は、溶媒を用いて得られる。所望
のカチオンMの好ましい塩化物またはフツ化物として
は、KCl、KF、RbCl、RbF、CsCl、CsF、AlCl3、ZnCl2、N
H4Cl、NH4Fおよび(n−C4H94NClがある。
反応体を、環境温度と還流温度(例えば20℃〜120
℃)の温度において、完全反応を生じるに十分な時間
(例えば0.5時間〜8時間)撹拌する。反応時間は、1
部分酸無水物および塩化物またはフツ化物の両者の反応
性によつて決まる。追加の非プロトン系溶媒を加えて、
反応温度を適度にするのが望ましいことがある。生成物
は、反応混合物を非極性溶媒(例えば塩化メチレン)で
希釈し、次いでろ過によつて生成物を取り出すことによ
つて回収できるろう状または結晶性固体を通常形成す
る。特定の生成物、望まれる純度および利用可能装置に
よつて、生成物は、また溶媒を蒸溜または蒸発によつて
除くかあるいは反応混合物を冷却し次いでろ過すること
によつても回収できる。
前記の反応は、図式的に下記のように説明できる。
(式中、Rf、MおよびXは前記に定義された通りであ
る)。
本発明の代表的なω−スルホニルスルホネートを下記
第1表に示す。
ω−スルホニルスルホネートは、化学中間体として特
別の有用性を有する。例えば、これらは例えばフエノー
ルと反応させて優れた熱安定性および加水分解安定性お
よびイオン交換樹脂または強酸触媒(例えばエステル化
反応用)としての有用性を有する生成物を形成すること
によつて、エステルを製造するために使用されることが
できる。ω−スルホニルスルホネートは、アミン官能性
を有する重合体と反応されて、ペンダント親水性スルホ
ン酸基を有する変性されたポリアミドを製造できる。ま
たω−スルホニルスルホネートを、アンモニアまたはア
ミンと反応させて、カチオン感受性単量体の重合用潜在
触媒を形成できる。ω−クロロスルホニルスルホネート
を、エチレン系不飽和(例えばオレフイン系)化合物の
二重結合に、遊離基条件下に付加して、式IIの1種また
はそれ以上の基を含有するオレフイン付加物を生成でき
る。この反応は、特に有用であり、そして図式的に下記
のように説明できる。
(式中、RfおよびMは前記に定義された通りであ
る)。
好ましくは、ω−クロロスルホニルスルホネートClSO
2RfSO3Mを、適当な極性非プロトン系溶媒、例えばアセ
トニトリル中において所望のエチレン系不飽和化合物の
溶液に加える。ω−クロロスルホニルスルホネートは、
反応の容易さおよびオレフイン付加物に望まれる特性
(例えば残存不飽和度)によつて、化学量論量、不足ま
たは過剰で用いることができる。得られた不均一混合物
を、紫外線、例えば太陽灯のような低ワツト広スペクト
ル源による照射下に適当な温度、例えば20℃〜100℃に
おいて撹拌する。反応は、反応の望まれる程度が生じる
まで継続させなければならない。ω−クロロスルホニル
スルホネートの炭素−炭素二重結合への化学量論量付加
は、約0.5時間〜8時間で通常行うことができ、反応の
完了は、一般に反応混合物からのSO2ガスの発生の停止
と一致している。
生成物のオレフイン付加物は、その溶解性特性によつ
て、触媒の除去あるいは化学回収および精製の他の適当
な方法により単離できる。
オレフイン付加物は、親水性−SO3M末端とともに疎油
性Rf基を含有する。従つて、本発明により、親水性フル
オロケミカル基を適切な反応性物質に組み込み、それに
より表面特性を変性する適当な手段が提供される。
紫外線照射の代わりとして、過酸化ベンゾイルのよう
な有機過酸化物を用いて、オレフイン付加物を形成で
き、この場合反応の温度は、代表的には、過酸化物の分
解温度またはそれ以上、例えば60℃〜120℃でなければ
ならない。
オレフイン付加物の製造に使用できるエチレン系不飽
和化合物の例としては、フツ化ビニリデン、ペルフルオ
ロプロピレン、クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン
酸、1−オクテン、ヘンデセン酸、ポリブタジエン、不
飽和ポリエステル(例えば無水マレイン酸とグリコール
との間の反応から)などがある。他の適当なオレフイン
は、米国特許第2,951,051号および同第2,965,659号明細
書に挙げられ、または当業者に良く知られるであろう。
本発明の代表的オレフイン付加物を、下記第2表に示
す。
ビシナル塩素および水素原子を含有するオレフイン付
加物の脱塩化水素化、次いでの水素化は、望むならば実
施されて、飽和、塩素不含有ペルフルオロアルカンスル
ホネートを生成できる。反応は、図式的に下記のように
示すことができる。
(RfおよびMは前記に定義された通りである)式Iの
ω−スルホニルスルホネートとアミンまたはアンモニア
との反応によつてスルホンアミドが生じる。式IのMが
アンモニウムカチオンの場合、スルホンアミドは、米国
特許第4,329,478号明細書に示された型のものである。
Mが金属カチオンの場合、スルホンアミドは新規と考え
られる。反応は、図式的に下記のように示される。
XSO2RfSO3M+RNH2→RHVSO2RfSO3M+HX (Rf、X、MおよびRは前記に定義された通りであ
る)。
米国特許第4,329,478号明細書に示すように、Mがア
ンモニウムまたは有機アンモニウムカチオンであるスル
ホンアミドはカチオン感受性単量体、例えばエポキシ樹
脂の重合用潜在触媒としての有用性を有する。Mがアン
モニウムまたは有機アンモニウムカチオンである式IIの
オレフイン付加物は、同様に、このような潜在触媒とし
て使用できる。
本発明の目的および利点は、さらに下記の例によつて
具体的に説明される。他のように示さない限り、すべて
の部および百分率は重量による。
例1 この例は、2−クロロスルホニル−1,1,2,2−テトラ
フルオロエタン−スルホン酸カリウム(第1表、化合物
No.1)の製造 ガラス製反応容器を130℃に加熱し、次いで熱い間に
組み立てて、吸水を最小にした。テトラフルオロ−1,2
−エタンジスルホン酸無水物(2.76部)を無水アセトニ
トリル(7.8部)中の無水塩化カリウム(1.0部)のスラ
リー化された混合物に加えた。発熱反応が起こつた。得
られた不均一混合物を環境温度(約25℃)において20時
間撹拌し、次いで40℃において1時間加熱した。過剰の
塩化カリウムをろ過によつて除いた。ろ液を、減圧を用
いて濃縮して、ろう状固体を得た。この固体をアセトニ
トリル(約8部)に溶解し、次いで脱色用炭素と混合し
て、着色された不純物を除いた。脱色された溶液をケイ
ソウ土を通してろ過し、次いで塩化メチレン(約16部)
をもつて希釈した。生成物(2.4部、計算された収率67
%)は、溶媒混合物からの晶出によつて得られた。この
生成物は、水溶性であり、しかも水から再結晶でき、良
好な加水分解安定性を示した。生成物の赤外(IR)スペ
クトルは、1414cm-1(SO2Cl)、1280cm-1および1260cm
-1(CF)および1040cm-1(SO3 -)に主吸収を示した。生
成物のフツ素核磁気共鳴(19FNMR)スペクトルは、−11
2ppm(CF2SO3 -)および−101ppm(CF2SO2Cl)に主吸収
を示した。このスペクトルデータは構造KO3SCF2CF2SO2C
lと一致した。生成物の1部分をアセトニトリルに溶解
し、次いで、無水アンモニアを溶液に吹き込み、沈殿し
たNH4Clをろ別し、次いで溶媒を除くことによつて、ス
ルホンアミド誘導体KO3SCF2CF2SO2NH2の淡黄色固体に変
換した。
例2 この例は、2−フルオロスルホニル−1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン−スルホン酸カリウム(第1表、化合
物No.2)の製造を説明する。
テトラフルオロ−1,2−エタンジスルホン酸無水物
(0.68部)を、無水アセトニトリル(7.8部)中の無水
フツ化カリウム(0.475部)のスラリー化された懸濁液
に加えた。直ちに発熱反応が起こつた。この混合物を環
境温度において1時間撹拌し、40℃に1時間加熱し、冷
却し、次いで過剰のフツ化カリウムをろ過によつて除い
た。溶媒を、減圧を用いて除いて、そのIRスペクトルが
1455cm-1(SO2F)、1290cm-1および1260cm-1(CF)およ
び1045cm-1(SO3 -)に主吸収を示す固体を得た。19FNMR
スペクトルは、+45ppm(SO2F)、−105ppm(CF2SO2F)
および−113ppm(CF2SO3 -)に主吸収を示した。このス
ペクトルデータは、構造FSO2CF2CF2SO3Kと一致した。
例3 この例は、3−クロロスルホニル−1,1,2,2,3,3−ヘ
キサフルオロプロパンスルホン酸カリウム(第1表、化
合物No.3)の製造を説明する。
ヘキサフルオロ−1,3−プロパンジスルホン酸無水物
(5部)を、無水塩化カリウム(2.66部)と無水アセト
ニトリル(20部)の不均一混合物に迅速に加えた。反応
混合物の温度は、酸無水物を加えた場合に30℃に上昇し
た。この混合物を、還流温度において2時間加熱した。
混合物を冷却すると、生成物の晶出が起こつた。得られ
た光沢のある白色結晶をろ過し、次いで結晶を塩化メチ
レンで洗浄して、IRおよび19FNMR[1415cm-1(SO2C
l)、1280cm-1および1260cm-1(CF)および1060cm-1(S
O3 -);−114ppmφ(CF2SO3 -)、−117ppmφ(中央C
F2)および−102ppmφ(CF2SO2Cl)]で分かるようにKO
3S(CF23SO2Cl6.2部を得た。計算された生成物の収率
は99%であつた。
例4 この例は、3−フルオロスルホニル−1,1,2,2,3,3−
ヘキサフルオロプロパンスルホン酸カリウム(第1表、
化合物No.4)の製造を説明する。
ヘキサフルオロ−1,3−プロパンジスルホン酸無水物
(1部を無水フツ化カリウム(0.40部)と無水アセトニ
トリル(7.8部)のスラリー化された混合物に加えた。
固体の迅速な形成と共に発熱反応が起こつた。得られた
不均一反応混合物を環境温度において1夜撹拌した。翌
日、この混合物を40℃に1時間加熱し、塩化メチレンで
希釈し、次いでろ過した。ろ液を減圧において濃縮し
て、粗生成物1.3部を得た。分析試料は、1:2(容量)ア
セトニトリル:塩化メチレン溶媒混合物から再結晶する
ことによつて製造した。IRおよび19FNMR[1455cm-1(SO
2F)、1265cm-1(CF、広幅)および1065cm-1(SO3 -);
−114ppmφ(CF2SO3 -)、−118ppmφ(中央CF2)、−10
6ppmφ(CF2SO2)および+45ppmφ(SO2F)]によるス
ペクトル分析および元素分析(計算値:C10.2、F37.8、S
18.2、実測値:C10.0、F37.5、S18.6)から望まれる生成
物KO3S(CF23SO2Fが得られたことが分かる。
例5 この例は、3−クロロスルホニル−1,1,2,2,3,3−ヘ
キサフルオロプロパンスルホン酸ルビジウム(第1表、
化合物No.5)の製造を説明する。
ヘキサフルオロ−1,3−プロパンジスルホン酸無水物
(1部)を、無水アセトニトリル(16部)中の無水塩化
ルビジウム(0.73部)の迅速に撹拌されている懸濁液に
急速に添加した。固体生成物の形成を伴なつて発熱反応
が起こつた。この混合物を70℃に30分加熱し、冷却し、
次いで固体をろ過により除き、次に乾燥した。白色結晶
性生成物1.4部が得られた。この生成物のIRスペクトル
は、構造RbO3S(CF23SO2Cl[1414cm-1(SO2Cl)、127
1cm-1(CF、広幅)、および1059cm-1(SO3 -)]と一致
した。
例6 この例は、3−フルオロスルホニル−1,1,2,2,3,3−
ヘキサフルオロプロパンスルホン酸セシウム(第1表、
化合物No.6)の製造を説明する。
ヘキサフルオロ−1,3−プロパンジスルホン酸無水物
(1部)を、無水フツ化セシウム(0.46部)と無水アセ
トニトリル(7.8部)との撹拌されている混合物に添加
した。直ちに発熱反応が起こつた。反応混合物の温度が
27℃に上昇し、そして混合物の濁りの増大が認められ
た。この混合物を還流温度において30分加熱して、追加
固体が形成した。この混合物を冷却し、ろ過し、次いで
乾燥して、白色結晶性生成物1.4部を得た。この生成物
のIRスペクトルは、構造CsO3S(CF23SO2F[1456cm-1
(SO2F)、1265cm-1(CF、広幅)および1045cm-1(S
O3 -)]と一致した。
例7 この例は、3−フルオロスルホニル−1,1,2,2,3,3−
ヘキサフルオロプロパンスルホン酸アンモニウム(第1
表、化合物No.7)の製造を説明する。
ヘキサフルオロ−1,3−プロパンジスルホン酸無水物
(1.0部)を無水フツ化アンモニウム(0.11部)と無水
アセトニトリル(9.4部)との撹拌されている溶液に添
加した。得られた均質反応混合物を70℃に30分加熱し、
環境温度に冷却し、次いで減圧を用いて、溶媒を除いて
吸湿性白色固体を得た。生成物のIRスペクトルは、構造
H4NO3S(CF23SO2F[1456cm-1(SO2F)、1265cm-1(C
F、広幅)、1046cm-1(SO3 -)、および3223cm-1および1
659cm-1(NH4+)]と一致した。
生成物の1部分を無水アセトニトリルに溶解し、次い
で過剰の無水アンモニアと反応させて、既知のスルホン
アミド誘導体NH4O3S(CF23SO2NH2を得た。このスルホ
ンアミド0.1部をγ−ブチロラクトン(0.9部)に溶解
し、次いで得られた触媒溶液0.1部を3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカル
ボキシレート(「ERL4221」エポキシド)0.9部に添加し
た。得られた明澄な溶液を環境温度において30時間放置
し、粘度の著しい増大はなかつた。希薄な被覆をガラス
棒塗布バーを用いて、清浄な金属板に適用した。この板
を130℃の乾燥器に10分入れた。透明な硬い被覆が得ら
れた。
例8 この例は、4−クロロスルホニル−1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロ−ブタンスルホン酸カリウム(第1
表、化合物No.8)の製造を説明する。
オクタフルオロ−1,4−ブタンジスルホン酸無水物
(0.25部)を、無水塩化カリウム(0.26部)と無水アセ
トニトリル(3.9部)との撹拌されている混合物に添加
した。この混合物を環境温度において30分撹拌し、還流
温度において30分加熱し次いで環境温度に冷却し、ろ過
し、次に減圧を用いてろ液を濃縮して、そのIRスペクト
ルが構造ClSO2(CF24SO3K[1415cm-1(SO2Cl)、1280
cm-1、1260cm-1および1240cm-1(CF)および1052cm
-1(SO3 -)]と一致している固体生成物を得た。
例9 この例は、4−フルオロスルホニル−1,1,2,2,3,3,4,
4−オクタフルオロ−ブタンスルホン酸カリウム(第1
表、化合物No.9)の製造を説明する。
例8の操作に従い、オクタフルオロ−1,4−ブタンジ
スルホン酸無水物(0.20部)をアセトニトリル(3.9
部)中の無水フツ化カリウム(0.20部)と反応させた。
淡黄色固体生成物は、若干の無機塩不純物(KF・SO2
考えられる)を含有し、この不純物は、固体をアセトニ
トリルに溶解し、残留固体を溶液からろ過し、次いで減
圧を用いて、溶媒をろ液から除去することによつて、除
いた。生成物のIRスペクトルは、構造FSO2(CF24SO3K
[1455cm-1(SO2F)、1280cm-1および1240cm-1(CF)お
よび1050cm-1(SO3 -)]と一致した。
例10 この例は、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロ−5−クロ
ロ−ヘンデカンスルホン酸カリウムオレフイン付加物
(第2表、付加物No.3)の構造を説明する。
KO3S(CF23SO2Cl(例3から、0.3部)、無水アセト
ニトリル(15.7部)および1−オクテン(0.183部)の
混合物を紫外線照射下に50℃〜60℃において4時間撹拌
した。ω−クロロスルホニルスルホネートは、光分解の
初めには僅かに1部分可溶性であつたが、固体の完全溶
解は反応の末期に明らかであつた。減圧を用いて、溶媒
を除き、固体生成物を得た。生成物のIRおよびNMRスペ
クトルは、構造KO3S(CF23CH2CHCl(CH25CH3[2940
cm-1および2920cm-1(CH)、1260cm-1〜1240cm-1(CF、
広幅);4.2ppmδ(CH2、多重線)、2.7ppmδ(CF2C
H2)、−112ppmφ(CF2CH2)、−124ppmφ(中央C
F2)、−114ppmφ(O3SCF2)、JHF=19HZ]と一致し
た。
例11 この例は、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロ−5−クロ
ロ−13−カルボキシトリデカンスルホン酸カリウムオレ
フイン付加物(第2表、付加物No.5)の製造を説明す
る。
KO3S(CF23SO2Cl(例2から、0.10部)、無水アセ
トニトリル(1.6部)およびω−ヘンデセン酸(0.048
部)の混合物を太陽灯で4時間照射し、その間、混合物
は均質になつた。溶媒を、乾燥窒素蒸気流下に除いて、
白色固体生成物を得た。この生成物のIRスペクトルは、
構造KO3S(CF23CH2CHCl(CH28COOH[2920cm-1およ
び2850cm-1(CH)、1705cm-1(C=0)、1260cm-1(C
F、広幅)、および1080cm-1(SO3 -)]と一致した。162
5cm-1〜1615cm-1(C=C)における吸収バンドは、出
発オレフインに存在するが、生成物には存在しなかつ
た。
例12 この例は、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロ−5−クロ
ロ−ヘンデカンスルホン酸アンモニウムオレフイン付加
物(第2表、付加物No.4)の製造およびその、エポキシ
樹脂重合用潜在触媒としての有用性を説明する。
1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロ−5−クロロ−ヘンデ
カンスルホン酸カリウム(例10から、1部)を十分なエ
タノール水溶液に加えて、全固体を溶解し、次いで「ア
ンバライト(Amberlite)1RA−120」樹脂の酸形を含有
するイオン交換カラムを用いてカリウム塩から相当する
酸に変換した。HO3S(CF23CH2CHCl(CH25CH3を含有
する溶離液を、15M NH4OHで処理して、pHを8に増大し
た。得られた水溶液を、蒸気浴上で濃縮して、白色結晶
性生成物を得、この生成物を真空乾燥器中で乾燥した。
生成物のIRスペクトルは構造H4NO3S(CF23CH2CHCl(C
H25CH3[2939cm-1および2959cm-1(CH)、1250cm
-1(CF、広幅)、1084cm-1(SO3 -)、3224cm-1および14
29cm-1(NH4 +)]に一致した。
このアンモニウム塩の触媒量(0.01部)をERL4221エ
ポキシド(1.0部)に加え、次いで得られた混合物をア
ンモニウム塩が溶解するまで徐々に40℃に加塩した。こ
の混合物を環境温度において粘度の見掛上の増大なしに
24時間放置した。混合物を130℃に10分加熱するとこは
く色の脆い重合体状固体が形成された。
他の実験において、アンモニウム塩1部をγ−ブチロ
ラクトン10部に溶解することによつて触媒原液を製造し
た。この触媒溶液の1部分(0.1部)をERL4221エポキシ
ド(1.0部)に添加した。得られた均質液体を130℃にお
いて乾燥器に15分入れた。エポキシ液体は粘度が増大
し、しかも環境温度に冷却すると、透明な、微黄色の硬
く脆い重合体が形成された。
本発明の種々の修正および変更は、本発明の範囲およ
び精神から逸脱することなく当業者に明らかである。本
発明は、本明細書に示された例示的実施態様に限定され
ないことを理解されたい。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 XSO2R1SO3M I 〔式中、Rfは2個〜5個の主鎖炭素原子を含有する2価
    のペルフルオロアルキレン基または4個〜7個の環状原
    子を含有する2価のペルフルオロシクロアルキレン基で
    あり、Rfは任意に、炭素数1〜12の直鎖、分岐、あるい
    は環状の1以上のペルフルオロアルキル基により置換さ
    れており、XはC1またはFであり、そしてMは塩を形成
    するカチオンである〕を有する、フッ素化されたオメガ
    −クロロスルホニルペルフルオロアルカンスルホネート
    及びオメガ−フルオロスルホニルペルフルオロアルカン
    スルホネート化合物。
  2. 【請求項2】式 (式中、Rfは2個〜5個の主鎖炭素原子を含有する2価
    のペルフルオロアルキレン基又は4個〜7個の環状原子
    を含有する2価のペルフルオロシクロアルキレン基であ
    り、Mは塩を形成するカチオンであり、残りの基は、
    H、C1又はF原子、アルキル、シクロアルキル、又はア
    リル基、又はそれらの組合せにより満たされている。) の1種またはそれ以上の基を含有する、ビシナルクロ
    ロ、ペルフルオロアルカンスルホネート付加物。
  3. 【請求項3】前記式IIの多数の前記基が、前記付加物に
    存在し、そして重合体状主鎖または重合体側鎖基の1部
    である、特許請求の範囲第2項に記載の付加物。
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