JP2506596B2 - H2sを分離したアブゾ―バ―及びオキシダイザ―及びそれらの間の反応チャンバ―により取り除く方法及び装置 - Google Patents

H2sを分離したアブゾ―バ―及びオキシダイザ―及びそれらの間の反応チャンバ―により取り除く方法及び装置

Info

Publication number
JP2506596B2
JP2506596B2 JP4086593A JP8659392A JP2506596B2 JP 2506596 B2 JP2506596 B2 JP 2506596B2 JP 4086593 A JP4086593 A JP 4086593A JP 8659392 A JP8659392 A JP 8659392A JP 2506596 B2 JP2506596 B2 JP 2506596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass transfer
reaction chamber
gas
liquid reagent
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4086593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06170158A (ja
Inventor
レズリー・シー・ハーディソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOIIRABURATAA KURIIN EA SHISUTEMUZU Inc
Original Assignee
HOIIRABURATAA KURIIN EA SHISUTEMUZU Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOIIRABURATAA KURIIN EA SHISUTEMUZU Inc filed Critical HOIIRABURATAA KURIIN EA SHISUTEMUZU Inc
Publication of JPH06170158A publication Critical patent/JPH06170158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2506596B2 publication Critical patent/JP2506596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B17/00Sulfur; Compounds thereof
    • C01B17/02Preparation of sulfur; Purification
    • C01B17/04Preparation of sulfur; Purification from gaseous sulfur compounds including gaseous sulfides
    • C01B17/05Preparation of sulfur; Purification from gaseous sulfur compounds including gaseous sulfides by wet processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/52Hydrogen sulfide
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Industrial Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄キレート吸収溶液、
例えばARI TechnologiesInc.のL
O−CAT(登録商標)溶液或は金属バナデート含有吸
収溶液のような多価金属レドックス触媒溶液を、ストレ
トホードプロセスにおいて用いられているようなアント
ラキノンジスルホネートと共に用いてプロセスガス流か
らH2 Sガスを選択的に反応させて元素硫黄を形成する
プロセスガス流からH2 Sガスを選択的に除去する方法
及び装置を指向する。一層特には、本発明は、アブゾー
バーチャンバーにおいてH2 Sを吸収するために触媒金
属レドックス吸収溶液を使用しかつ多価金属レドックス
溶液を、オキシダイザーチャンバーの最終段からの実質
的に完全に酸化された多価金属レドックス溶液と共に別
の反応チャンバーに運んで反応チャンバーにおいて反応
させて元素硫黄を生成した後に、酸化チャンバーの一つ
或はそれ以上の酸化段において還元された多価金属レド
ックス溶液を酸化してプロセスガスからH2 Sガスを除
去する方法及び装置を指向する。好ましい実施態様で
は、アブゾーバーチャンバーをオキシダイザー段と分離
する。本発明の方法及び装置は、H2 Sを他の不純物を
伴って或は伴わないで吸収するために2価状態の多価金
属レドックス溶液を用いる任意のH2 S除去プロセス及
び金属レドックス溶液の再生に適用し得る。
【0002】
【従来技術】プロセスガス流からH2 Sを除去するのに
最も広く用いられているプロセスの内の2つは、1)鉄
キレート触媒吸収溶液を用いる触媒プロセス、例えばL
O−CATプロセス及び2)金属バナデート触媒吸収溶
液を用いる触媒プロセス、例えばストレトホードプロセ
スである。これらのプロセスを連続して実施させる酸化
−還元反応はH2 S除去分野の当業者によく知られてお
りかつ文献によく載っている。第二鉄キレート−H2
反応は下記(化1、化2、化3、化4或は化5)の通り
に表わすことができる:
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】 これらの式を組み合わせることによって生じる式は下記
の通りである: H2 S(ガス)+2(Fe・キレート)+3→2H+ +2
(Fe・キレート)+2+S0 鉄キレートレドックス溶液を用いて硫化水素の触媒酸化
を行なうプロセスを経済的、実施可能にするためには、
硫化水素ガスをキレート鉄溶液と連続して緊密に接触さ
せかつ上記のようにして形成された第一鉄キレートを溶
解酸素、好ましくは周囲空気の形の酸素と緊密に接触さ
せることによって酸化して第二鉄キレートに連続して再
生することが必須である。必要とする第二鉄キレートを
再生する際に起きる一連の反応は下記式(化6、化7)
によって表わすことができる:
【化6】
【化7】 これらの式を組み合わせることによって生じる式は下記
の通りである: 1/2O2 (ガス)+H2 O+2(Fe・キレート)+2
→2(OH)- +2(Fe・キレート)+3
【0003】ストレトホードプロセスの経済性及び実施
可能性は多量の金属バナデート溶液に依存してきた。H
2 S(HS- 或はS= として)を吸収した後に+4価状
態の金属バナデートを形成する還元された金属バナデー
トは、溶解酸素と接触させることによって連続して+5
価状態に再生して吸収域において酸化された金属バナデ
ートを連続して用いて更にH2 Sを元素硫黄として取り
除く。ストレトホードプロセス化学は、典型的には下記
の工程に従って要約される: アルカリにおけるH2 Sの吸収及び解離: 2H2 S(g)+2Na2 CO3 →2NaHS+2Na
HCO3 ; メタバナデートによりビスルフィド酸化して元素硫黄及
び還元されたバナジウムを生成する: 2NaHS+4NaVO3 +H2 O→Na249
4NaOH+2S;及びADAの存在における溶解分子
酸素によるバナジウム再酸化(化8):
【化8】 上記の反応は、「好気性」及び「嫌気性」と記載するこ
とができる2つの広いプロセスフロースキームによって
行なわれてきた。好気性フロースキームにおいては、H
2 Sの吸収及びそれに関連した反応並びに酸素の吸収及
びそれに関連した再生反応は、共に反応性溶液を連続し
て通して循環させる同じ容器で行なわれる。「嫌気性」
プロセススキームにおいては、実質的に酸素が存在しな
いH2 S含有ガスを嫌気性アブゾーバー容器で処理し、
次いで別のオキシダイザー容器で溶液に空気或は他の酸
素含有ガス流を接触させる。好気性構成は、単一の気−
液接触容器だけを必要とする点で、簡単であることの利
点を有し、H2 S及び相当量の酸素の両方を含有するガ
スを処理加工することができる唯一の方法であろう。し
かし、好気性フロースキームは、酸素及びH2 Sの共吸
収が元素硫黄よりもむしろ望ましくない硫黄及び酸素の
水溶性化合物を比較的多量に形成するに至るのが普通で
ある点で、いくつかの相当な欠点を有する。
【0004】米国特許4,238,462号は、オート
サーキュレーション反応装置と記載する、単一容器にお
いて、H2 S及びO2 を共吸収せずかつレドックス溶液
を単一容器の吸収セクションと再生セクションとの間で
循環させるための循環ポンプを必要としないでH2 Sを
含有する嫌気性ガス流を処理しかつ溶液を再生すること
ができる運転プロセス及び方法を記載している。米国特
許4,238,462号の方法は商業上良い結果を得て
きておりかつオートサーキュレーション反応装置の実施
可能性を立証してきた。しかし、この方法及び装置はオ
ートサーキュレーション反応装置の適用の範囲を制限し
かつまた水溶性副生物よりもむしろH2 Sの元素硫黄へ
の転化効率を制限するいくつかの不利を被る。これらの
不利は、液体を充填したアブゾーバーセクションをアブ
ゾーバー面積1ft2 当りの低いガス容量で利用するこ
とを必要とするため、多量のH2 S汚染ガスを処理加工
する能力が極めて限られていることを含む。また、溶液
の循環速度はオートサーキュレーション反応装置の初期
幾何学形状により設定され、運転中測定することも調節
することもできない。最後に、オートサーキュレーショ
ン反応装置デザインは理論上の硫黄生成の4〜6%の範
囲の比較的高いチオスルフェート生成、及び沈降硫黄生
成物によるキレート鉄の比較的多い損失を示してきたの
が普通である。
【0005】従来特許の極めて多くは鉄キレート或は金
属バナデートのような触媒多価金属レドックス溶液を用
いてH2 Sを取り除くことを指向する。従来特許は、例
外無く、吸収されたH2 Sの硫黄への転化をアブゾーバ
ー容器で或は次の反応チャンバーで行なうことができる
ように、H2 S1モルにつき鉄2モルになる少なくとも
理論量の鉄を含有する溶液にH2 Sを吸収ささせること
を指向する。更に、全てのH2 Sを酸化する或は全ての
2 Sと錯生成する程の鉄を供して活性触媒金属が金属
硫化物として沈殿するのを防ぐことが必要であるという
仮定が従来特許に潜在的に含まれている。更に、アブゾ
ーバーに供給する酸化された金属が不十分ならば、アブ
ゾーバー及び設置する場合反応チャンバーを出る溶液中
に遊離のHS- 及びS= イオンが存在することになるこ
とは、金属レドックス溶液技術により硫化水素酸化する
当業者にとり良く知られている。これはオキシダイザー
容器においてHS- 、S= イオン及び溶解酸素の間で非
選択性反応を生じ、かつ比較的多量のチオスルフェート
イオン(S23 =)の生成を引き起こす。チオスルフェ
ートイオンは極めて水溶性であり、金属レドックス触媒
溶液中に蓄積する。終局的に、ガス溶解度並びにH2
及び酸素の両方の吸収効率の低下の問題を避けるため
に、溶液をいくらか抜き出してかかる副生塩の濃度を制
限することが必要である。
【0006】本発明において、第一に、触媒多価金属レ
ドックス溶液が下記の反応:Na2CO3 +H2 S→N
aHCO3 +NaHS或は他の非触媒反応により適当に
2Sを吸収するのに十分なアルカリ度を保有するこ
と、及び溶液中に遊離のHS-イオン或はNaHSを存
在させて第二鉄キレートを還元させて生成した第一鉄キ
レートをアブゾーバーから取り出しかつ反応装置に通し
て処理加工した後直ちに再酸化することができることを
条件として、触媒多価金属レドックス溶液を用いて、H
- 及びS= を硫黄に転化させるための理論量より少な
い多価金属により高い効率でガス流からH2 Sを吸収し
得ることを見出した。この知見の完全な利点を達成する
ために、金属硫化物の沈殿を防ぐように、高度に還元さ
れた状態における(アブゾーバーを出る)溶液の滞留時
間を極めて短く(例えば約2分より短い、好ましくは約
1分より短い)保つのが極めて望ましいことを見出し
た。HS- 或はS= イオンを過剰に(溶液中のキレート
鉄と反応することができるものを越える)有する溶液を
オキシダイザーに導入することは、チオスルフェート及
びスルフェートのような水溶性の酸素含有硫黄化合物を
過度に高い速度で生じた。かかる化合物は、商業的実施
において、これらの可溶性化合物をパージするために高
い速度のブローダウンを要しかつ過度の量のキレート鉄
を損失することになる。第二に、アブゾーバーからのス
ペント溶液を直接オキシダイザー容器に或は反応チャン
バーに初めに酸化された溶液を混入しないで導入するよ
りもむしろ高度に還元されたスペントアブゾーバー溶液
を、高度に酸化されたレドックス溶液を混合した反応チ
ャンバーに導入することにより、多量のチオスルフェー
ト及びスルフェートの生成を防止し得ることを見出し
た。有利なことに、高度に還元された多価金属レドック
ス溶液と高度に酸化された多価金属レドックス溶液とを
接触させると、分散された空気或は酸素との接触を存在
させないで、かつ多量の酸化された溶液をアブゾーバー
容器の高い圧力にまで送出することを必要としないで、
HS- 及びS= の元素硫黄への酸化を完了することにな
る。
【0007】多価金属レドックス溶液をH2 Sの除去に
使用することを指向する従来特許の例は下記の米国特許
を含む:Hartley等の3,068,065号;S
iebeud等の3,897,219号;Salemm
eの3,933,993号;Meulyの4,009,
251号;Mancini等の4,011,304号;
Thompsonの4,189,462号;Hardi
sonの4,238,462号;Blytas等の4,
356,155号;Hardisonの4,482,5
24号;McManus等の4,622,212号;P
rimack等の4,455,287号;Fong等の
4,664,902号及び4,705,676号。触媒
多価金属レドックス溶液、特に鉄キレートレドックス吸
収溶液か或はバナジウムベースのレドックス吸収溶液の
いずれかを使用してH2 Sガスを除去する際の最も重要
な問題の内の一つは、多価金属レドックス溶液について
要求されるレドックス反応の効率が幾分pH依存性であ
るということである。多価金属レドックス溶液がpH7
より十分高いpHにおいて汚染金属イオンを可溶化する
ことができることは良く知られているが、広いpHの範
囲が許容し得るという趣旨で発行された特許の記述−例
えばHartleyの3,068,065号;Pitt
s、Jr.等の3,097,925号;Meuly等の
3,226,320号:Roberts等の3,62
2,273号を参照−にもかかわらず、H2 Sの吸収速
度はpHが低下すると共に相当に減少する。反応が進む
につれてpHは低下する傾向にあるので、吸収効率を良
好にするために、アルカリを周期的に加えて適当に高い
pHを保つことを必要とすることを認識していたものも
ある−例えばRoberts等の3,622,273号
を参照。
【0008】Meuly特許4,009,251号に記
載されている通りに、多価金属レドックス溶液のpH
は、H2 S除去(吸収)レドックス反応の間に、レドッ
クス溶液とH2 Sとの間の他の副反応及びその結果酸性
塩を生成することにより、低下することが認識されてい
る。Meuly特許4,009,251号において認め
られている通りに、これらの酸性副反応生成物は、大部
分Sxy 式(式中、xは通常1或は2であり、yは通
常2或は3である)により表わされる硫黄の酸化物であ
り、かかる酸化物はアルカリ含有レドックス溶液中に主
にスルフェート及びチオスルフェートとして存在する。
pHが比較的高く、例えば7を越える、特に約8〜9.
5になる結果、多価金属触媒レドックス溶液中に形成さ
れる塩が酸性になる程、アルカリを定期的に加えて所望
の比較的高いpHを保つことが一層頻繁に必要になる。
その結果、一層酸性の塩がレドックス溶液中に形成さ
れ、それで多価金属キレート溶液を定期的に「ブローダ
ウン」(多価金属レドックス溶液のいくらか或は全部の
回復できない廃棄及びフレッシュな、塩で汚染されてい
ない溶液に取替えることを表わすのに用いられる用語)
することを必要とする。多価金属レドックス溶液は値段
が比較的高いので、多価金属レドックス溶液が比較的高
いpHにおいて触媒するレドックス反応の効率は、アル
カリを添加する費用及び触媒レドックス溶液中の酸性塩
濃度を許容し得る上限以下に保つために「ブローダウ
ン」が定期的に必要であることによる溶液の損失費用と
バランスされなければならない。更に、H2 S吸収の間
に形成される酸性硫黄塩は、必ずH2 S除去プロセスか
らの元素硫黄収率を減少させる。
【0009】プロセスガスからH2 Sを触媒除去するプ
ロセスの多価金属レドックス溶液において塩が形成する
のを実質的に抑制するのに有用であると開示されている
一方法は、Meuly特許4,009,251号に開示
されており、特定の多価金属キレート剤を使用して硫黄
を元素硫黄以上に酸化させないようにする。本発明に従
えば、多価金属レドックス触媒溶液中のチオスルフェー
ト濃度を多価金属触媒の損失を最少限にして調節するこ
とができ、併せて低圧及び高圧の両方のガス流からH2
Sを除去するのに必要な装置の大きさ及び費用を低減さ
せることができることを見出した。本発明の方法及び装
置に従えば、実験は、ポンプ馬力及び触媒の機械的損失
の大きな減少、並びに多価金属レドックス溶液における
チオスルフェート生成の減少のような新規なかつ予測さ
れない結果が、アブゾーバーを理論量よりずっと少ない
量の鉄で運転し、かつ溶解スルフィド(HS- )及びビ
スルフィド(S= )イオンを過剰量有するスペント溶液
をプロセススキーム中プロセスのアブゾーバーチャンバ
ーとオキシダイザーとの間に配置した反応チャンバーに
吐出することにより達成されることを示した。このよう
にして、反応チャンバーにおいて元素硫黄を極めて速く
形成させるために、溶解したHS- 及びS= を含有する
2 S負荷多価金属レドックス溶液と、最後のオキシダ
イザー段からの比較的高い酸化度の多価金属レドックス
溶液を含有しかつ溶解酸素が実質的にゼロの多価金属レ
ドックス溶液とを接触させる。反応チャンバーからの部
分酸化された多価金属レドックス溶液の一部は、次いで
アブゾーバー容器に流れて更にプロセスガスからH2
を吸収し、残りの部分酸化された多価金属レドックス溶
液は酸化段を通って進み、完全に酸化した後に反応チャ
ンバーに循環する。別法として、反応チャンバーを出る
溶液の内のいくらか或は全部は再生のためにオキシダイ
ザー容器に流れることができ、この比較的高い酸化度の
溶液の一部をアブゾーバーに送出することができ、溶液
の大部分は反応チャンバーに循環させかつアブゾーバー
をバイパスする。これの方法のいずれにおいても、再生
された溶液を全部アブゾーバーに通して送出する従来の
レドックスプロセスに勝るポンプ馬力の相当の節減があ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の及び他の欠点は、
本発明の方法及び装置に従い、反応チャンバーにおいて
アブゾーバーチャンバーからのH2 S負荷触媒多価金属
レドックス溶液と最後の酸素添加段からの高度に酸化さ
れた多価金属レドックス溶液とを接触させるために、酸
素添加段を1つ或はそれ以上含む、多価金属レドックス
溶液フローパスのアブゾーバーチャンバー或はアブゾー
バー容器と酸素添加チャンバーとの間に置いた反応チャ
ンバー或は反応容器を含む装置を提供することによって
解決された。濃縮されたFe+3或はV+5を含む完全に酸
化された多価金属レドックス溶液は、硫化鉄の結晶或は
硫化バナジウムの結晶が形成される前に、溶解したHS
-及びS= 並びに多価金属硫黄化合物(恐らくキレート
化硫化鉄或は硫化バナジウム)の内の任意のものを再酸
化するためにアブゾーバーチャンバーからのH2 S負荷
レドックス溶液と接触して多価金属の沈殿による損失を
避ける。最後の酸素添加段からの溶液を、好ましくはバ
ルブ或は他の循環調節手段に通して、反応チャンバーに
循環させることは、スルフィド及びビスルフィドイオン
と反応するための酸化された金属の調節されかつ連続し
た供給をもたらし、反応チャンバーにおいて元素硫黄生
成を生じ、通常理論量の多価金属溶液を低い濃度でアブ
ゾーバーに通して循環させることに伴う高いポンピング
費無しで、溶液をオキシダイザー及び反応チャンバーの
中を高速で循環させることを可能にする。
【0011】酸化チャンバーは、気−液接触を続けるた
めに、2つ或はそれ以上の別の逐次接触段に分けるのが
よい。反応チャンバーは多価金属レドックス溶液とH2
S負荷ガス流との間で気−液物質移動させるためのアブ
ゾーバーチャンバー或は容器と部分還元された多価金属
レドックス溶液と酸素含有ガス、好ましくは空気との間
で気−液物質移動させるためのオキシダイザーチャンバ
ー或はオキシダイザー段とを分離して調節される反応時
間及びアブゾーバー及びオキシダイザーの両方から反応
チャンバーへの調節された溶液の循環をもたらす。反応
チャンバーへの確実な調節された溶液の循環は、アブゾ
ーバーチャンバーへの及びオキシダイザーチャンバーへ
の各々異なるガスの所望の流量にかかわらずに達成され
る。かつ、多価金属レドックス溶液中に溶解したH2
ガス、並びに多価金属−硫黄化合物は、反応チャンバー
において、反応チャンバーに酸素がほとんど或はなんら
存在せずかつHS- 或はS= イオンを含有する溶液をオ
キシダイザーに循環させる手段が無いことから、固体多
価金属−スルフィド化合物を形成する前に、かつ実質的
にチオスルフェート(S23 =)を形成しないで極めて
速く酸化されることができる。H2 Sを酸化して硫黄及
び水にする液体レドックスプロセスに適用する場合、元
素硫黄は本質的に専ら反応チャンバーにおいて形成され
るので、チオスルフェートはほとんど或はなんら生成さ
れ無い。他の化学的系に適用することの点から有意にな
り得るそれ以上の利点がある。本発明の方法及び装置に
より、ストレトホードプロセスもしくは2種或はそれ以
上の異なるガスとの液体接触を要する任意の他の物質移
動プロセス、例えばシェイファー、ユニサルフ、等或は
相当の滞留時間を要する任意の他の気−液接触物質移動
プロセスを用いることができる。
【0012】本発明の重要な特徴に従えば、塩(特にチ
オスルフェート)形成が、本発明の方法及び装置の吸収
域及び反応チャンバーにおいて、好ましくは7を越え
る、更に約8〜約9.5或は10程に高いpHで作動さ
せ、アブゾーバーを出るH2 Sを負荷した多価金属レド
ックス溶液と最後の酸化段からの完全に酸化されたキレ
ート溶液とを接触させることにより、回避される或は相
当に減少され得ることを見出した。本発明の方法及び装
置に従えば、H2 S汚染されたプロセスガスと接触する
多価金属レドックス溶液中の溶解酸素含量は、多価金属
レドックス溶液の一部を反応チャンバーからアブゾーバ
ーに循環させることにより調節することができる。別の
実施態様では、図4に示す通りに、アブゾーバーにおい
てH2 S含有プロセスガスと完全に酸化された多価金属
レドックス溶液とを接触させることができ、反応チャン
バーにおいてH2 S含有レドックス溶液に再び完全に酸
化されたレドックス溶液を接触させる。本発明の一方法
実施態様では、レドックス溶液中の多価金属の濃度は、
レドックス溶液がプロセスガスからのH2 Sと完全に反
応するために要する化学量論量より少ない多価金属をも
たらし、かつpHが少なくとも約6.5のレベル、好ま
しくは約7.5〜約8.5の範囲になるようにする。本
発明のこの実施態様の完全な利点を達成するには、多価
金属レドックス溶液の量及び流速は、多価金属レドック
ス溶液の化学量論量の100%或はそれ以下がプロセス
の吸収域に存在し、好ましくは完全なH2 S吸収に必要
な多価金属レドックス溶液の化学量論量の約25%〜約
50%或はそれ以下が吸収域に存在し、吸収域におい
て、溶液のアルカリ度は、すべてのH2 SがpHの低下
を約6.5より低くしないで吸収されかつイオン化され
てHS- 及びS= になることができる程に高くなるよう
にすべきである。
【0013】極めて驚くべきことに、本発明の方法及び
装置は、上述した化学量論以下の量の多価金属レドック
ス溶液を用い或は用いないで、アブゾーバーからのH2
Sを吸収したレドックス溶液とプロセスの最後のオキシ
ダイザー段からの高度に酸化された多価金属(Fe+3
はV+5)レドックス溶液とを接触させることにより、プ
ロセス及び装置の吸収域及び反応チャンバーにおいて相
当量の塩が形成されないでかつ多価金属レドックス溶液
の多価金属、特に多価金属−硫黄化合物、例えばスルフ
ィドを沈殿しないで、本質的に完全な硫黄回収をもたら
すことを見出した。本発明の一実施態様では、多価金属
レドックス溶液のpHは少なくとも約8.0のレベルに
保ち、プロセスガス中のH2 Sの濃度及び流量に対する
多価金属レドックス溶液の濃度及び流量を、完全なH2
S(HS- 及びS= )反応に要する理論量より少なくす
るのが好ましい。溶解したHS- 及びS= イオンが反応
チャンバーにおいて酸化された多価金属に富む完全に酸
化された溶液と接触する時間の間、反応:キロン・Fe
S+キロン・Fe+3→キロン・Fe+2+S0 は極めて速
く進み、反応チャンバーにおいて反応を本質的に完了し
かつオキシダイザーにおいてチオスルフェート(S2
3 =)の形成を防ぐのに、約15秒程度の接触時間で十分
である。よって、本発明の方法及び装置に従えば、チオ
スルフェートのほぼ完全な排除が達成される。
【0014】このようにして、本発明の方法及び装置の
新規かつ予測されない特徴に従えば、プロセス及び装置
はアブゾーバーへの多価金属レドックス溶液の少ない循
環速度で運転を可能にし、その上、反応チャンバーに入
るレドックス溶液が高い酸化状態であり(少なくとも反
応チャンバーに存在するHS- +S= イオンのすべてと
反応するのに必要とする化学量論量の一層高い原子価状
態に酸化された多価金属の量)、一方吸収チャンバーを
出る還元されたレドックス溶液が有する酸化された鉄或
は酸化されたバナジウム含量が一層少ない限り、アブゾ
ーバー或は反応チャンバーにおいて多価金属−硫黄反応
生成物の形成を防ぐ。多価金属レドックス溶液について
のこのフロースキームは、硫黄反応が本質的に即座であ
り(キレート鉄の場合、反応チャンバーにおいて約1分
或はそれ以下で完了するが、バナジウムの場合、15〜
30分程に長い時間を要する)、併せてチオスルフェー
トの形成量を最少にし、それにより定期的にアルカリを
添加する必要性を排除し或は減らし、かつそれにより多
価金属レドックス溶液中における酸性塩の蓄積を回避す
るように、反応チャンバーにおいて一層大きい酸素吸収
速度をもたらす。5図に示す通りに、レドックス溶液を
アブゾーバーから短い十分な時間、例えば1分より短い
或はそれ位の平均滞留時間で取り出し、次いで別の反応
チャンバーにおいて、還元されたレドックス溶液と酸素
とを接触させる前に、反応チャンバーから硫黄を回収す
るために酸化された多価金属(Fe+3或はV+5)に富む
オキシダイザーチャンバーからの触媒多価金属レドック
ス溶液に接触させる。よって、多価金属レドックス溶液
の損失を最少にする。
【0015】よって、本発明の一態様は、反応チャンバ
ーにおいて元素硫黄を形成するために、反応チャンバー
において高度に酸化された触媒多価金属レドックス溶液
と過剰の溶解H2 Sを有する多価金属レドックス溶液と
の間で物質移動を引き起こし、次いで多価金属レドック
ス溶液を再酸化するための方法及び装置を提供すること
である。本発明の別の態様は、吸収物質移動域において
プロセスガス流に触媒多価金属レドックス溶液を緊密に
接触させることにより硫化水素(H2 S)を該ガス流か
ら連続して取り除き、それにより溶解したHS- 及びS
= イオンを含有する還元された多価金属レドックス溶液
を形成し、かつ反応チャンバーにおける還元された多価
金属レドックス溶液に高度に酸化された(HS- 及びS
= が比較的存在しない)多価金属レドックス溶液を接触
させて元素硫黄を形成するための方法及び装置を提供す
ることである。本発明の別の態様は、サワープロセスガ
ス流から硫化水素(H2 S)を連続して取り除くに際
し、H2 Sの有意のフラクションをチオスルフェート、
例えばNa223 のような金属チオスルフェートに
転化させないで、通常チオスルフェートに転化される硫
黄を約5重量%より少なく、好ましくは1重量%より少
なくするための方法及び装置を提供することである。本
発明の更に別の態様は、H2 Sガスを触媒溶液中に吸収
させるために一物質移動域においてプロセスガス流と多
価金属レドックス触媒溶液とを緊密に接触させることに
よりH2 S含有プロセスガスから硫化水素(H2 S)を
連続して取り除き、次いで反応チャンバー或は容器にお
いてH2 Sを吸収した多価金属レドックス溶液とオート
サーキュレーションオキシダイザーにおいて再生された
高度に酸化された多価金属レドックス溶液とを反応させ
た後にプロセス及び装置のオキシダイザーセクションに
おいてH2 Sを吸収した多価金属レドックス溶液を再酸
化してチオスルフェート(S23 =)の形成を避け、オ
ートサーキュレーションオキシダイザーにおいて、ポン
プ動力を消費しないで比較的高い循環速度を保つことが
できる方法及び装置を提供することである。
【0016】好ましい実施態様の詳細な説明 本発明の上記の及び他の態様及び利点は、図面に関連さ
せて述べる好ましい実施態様の下記の詳細な説明から明
らかになるものと思う。今図面、初めに図1を参照する
と、全体を参照番号10で表示する十字流アブゾーバー
/オキシダイザープロセス及び装置を示し、該装置は分
離したアブゾーバー容器12、反応チャンバー14及び
全体を18で表示するオキシダイザーチャンバー18を
含む。オキシダイザーチャンバー18は,空気或は他の
酸素含有ガス流から酸素を吸収し、該酸素とプロセスガ
ス流からの硫化水素(HS及びSとして)とを反応
させるための3つに分かれた酸化段18A、18B及び
18Cを含む。反応チャンバー14は、最後のオキシダ
イザー段18Cとアプゾーバー容器12から気−液分離
装置21に保持される多価金属溶液との間に配置され、
アブゾーバー容器12から気−液分離装置21及び導管
22及び24を経て溶解したHSを含有する多価金属
レドックス溶液、並びに最後のオキシダイザー段18C
から導管26を経、ボールバルブ28により調節される
高度に酸化された多価金属レドックス溶液(本質的にH
或はSが存在しない)を受け入れる。HS含有
プロセスガスは、反応チャンバー14からの第二鉄キレ
ート溶液或はバナジウム(V+5)塩(ストレトホード
プロセス)溶液と緊密に接触させるために反応チャンバ
ー14からポンプ30(図1)或は161(図4)、浸
水導管32及び導管34を経て送出する多価金属レドッ
クス溶液と共に、アブゾーバー12を通って流れる。気
−液分離容器21からのHSを負荷された多価金属レ
ドックス溶液は、最後のオキシダイザー段18Cから導
管26及びボールコントロールバルブ28を通して反応
チャンバーに送出する高度に酸化された多価金属レドッ
クス溶液と共に、比重或は差圧により導管24を通って
流れて反応チャンバー14に入る。
【0017】 反応チャンバー14に入る多価金属レド
ックス溶液に含有されるプロセスガスからの溶解した硫
化水素成分を、反応チャンバー14において最後の酸化
段18Cからの高度に酸化された多価金属レドックス溶
液38と反応させて元素硫黄、もしくは酸化してチオス
ルフェート或はスルフェートにすることができない可溶
性ポリスルフィドを形成する。硫黄及び多価金属レドッ
クス溶液は重力により導管64を通って流れて外部硫黄
沈降容器66に入り、そこで硫黄固形分が沈降しかつ底
部硫黄導管68により取り出される。回収した硫黄及び
少量の多価金属レドックス溶液をスラリーポンプ70に
より多価金属レドックス溶液から溶融硫黄を分離するた
めに硫黄回収装置、例えばメルター(図示せず)に送出
する。沈降タンク66において沈降硫黄を分離した多価
金属レドックス溶液は、図1に示す通りに、ポンプ76
により導管72及び76を通して送出して反応チャンバ
ー14か或は第1酸化段18Aのいずれかに戻す。反応
チャンバー14における部分還元された多価金属レドッ
クス溶液の一部をポンプ30により更にHSを吸収す
るためにアブゾーバー12に送出し、残りの部分還元さ
れた多価金属レドックス溶液はバッフル80を越えかつ
バッフル82の下を流れてオキシダイザー18の第1オ
キシダイザー段18Aに入る。そこで多価金属レドック
ス溶液はスバージャー84を通って流れる空気により酸
化され、バッフル86を越えかつバッフル88の下を流
れてオキシダイザー18の第2段18Bに入る。第2段
18Bにおける部分酸化された溶液はスバージャー90
を通って流れる空気により更に酸化され、バッフル92
を越えかつバッフル94の下を流れてオキシダイザー1
8の第3段18Cに入り、スバージャー96からの空気
により更に酸化する。第3酸化段18Cからの完全に酸
化された多価金属レドックス溶液はバッフル98を越
え、導管26及びバルブ28を通って反応チャンバー1
4に流れる。
【0018】 バルブ28及び反応チャンバー14によ
り達成される液体流れ調節は、空気スバージャー84、
90及び96を通る空気流量の調節だけを用いてオート
サーキュレーション液体流量を調節しようとする試みに
勝る著しい改良である。オキシダイザー域18の3つの
オキシダイザー段18A、18B及び18Cの各々にお
ける空気スバージャー84、90及び96は、各々のオ
キシダイザー段18A、18B及び18Cの底部に沿っ
て配置したパイプに設置したスリットの片及びプラグし
たホースから簡単に形成することができる。同様に、当
業者に良く知られている通りに、他の形状の空気スバー
ジャー或はディフーザーを使用することができる。
【0019】図2に示すプロセス及び装置の反応チャン
バー及び酸化段についての円形デザインは全体を100
と表示し、反応チャンバー102及び3つのガス分離段
104、106及び108に分かれたオキシダイザーチ
ャンバーを含む。反応チャンバー102と第1酸化段1
04との間に配置した水平及び垂直方向に間隔を開けた
バッフル110及び112は、液がバッフル110を越
えかつバッフル112の下を流れての第1オキシダイザ
ー段104に達するように、図1の実施態様に示すバッ
フルと同様に作る。同様に、水平及び垂直方向に間隔を
開けたバッフル114及び116を第1及び第2オキシ
ダイザー段104及び106の間に配置し;水平及び垂
直方向に間隔を開けたバッフル118及び120を第2
及び第3オキシダイザー段106及び108の間に配置
し;水平及び垂直方向に間隔を開けたバッフル122及
び124を第3オキシダイザー段108と反応チャンバ
ー102との間に配置する。間隔を開けたバッフル11
0及び112;114及び116;118及び120;
並びに122及び124は、各々の連続するオキシダイ
ザー段からの液が隣接するバッフル114、118或は
122を越えかつ次の続く域に隣接するバッフル11
6、120或は124の下を流れるように、図1に示す
バッフルと同様に作る。図1のように、液を下に流すバ
ッフルは、隣接する域の間で液体レベルより上で流体が
連絡しないようにする。図2に示さないが、空気スパー
ジャーをオキシダイザー段104、106及び108に
配置する。
【0020】 全体を130と表示する図3の反応チャ
ンバー/オキシダイザー容器の構成は図1に示すものの
拡大版であり、追加のオキシダイザー域を備えかつ反応
チャンバー132及び合計5つのオキシダイザー域13
4、136、138、140及び142を含む。垂直及
び水平方向に間隔を開けたバッフル144及び146は
反応チャンバー132と第1オキシダイザー段134と
を隔てる。反応チャンバー132からの還元された多価
金属レドックス溶液の一部はバッフル144を越えかつ
バッフル146の下を流れて第1オキシダイザー段13
4に入る。バッフル146は反応チャンバー132と第
1オキシダイザー段134との間で液体レベルより上で
流体が連絡しないようにする。同様に、水平及び垂直方
向に間隔を開けたバッフル148及び150;152及
び154;156及び158;並びに160及び162
を図1に示すバッフルと同様に作って隣接する域の間で
液体レベルより上で流体が連絡しないようにしかつ1つ
の域或はチャンバーからの液を隣接するバッフル14
4、148、152、156、160或は124を越え
かつ次の続く域に隣接するバッフル146、150、1
54、158、162或は126の下を流れるようにさ
せる。図3に示さないが、空気スバージャーをオキシダ
イザー段134、136、138、140及び142に
配置する。
【0021】 図4に示す方法及び装置は図1を参照し
て説明したのと同様であり、アブゾーバー容器内の触媒
多価金属キレート溶液に溶解したHS及びSイオン
の吸収及び酸化の度合い及び迅速性に対する新規かつ予
期されない調節をもたらし、並びに1)アブゾーバー1
2においてプロセスガスと接触し、2)反応チャンバー
14において還元されたHS、S含有多価金属レド
ックス溶液と接触する多価金属レドックス溶液の溶解酸
素の量及び酸素添加度に対する新規かつ予期されない調
節をもたらす。図4の方法及び装置は図1に示すものに
極めて似ており、最後のオキシダイザー段18Cからの
高度に酸化された多価金属レドックス溶液を所望の割合
でアブゾーバー12に供し、残りの酸化された多価金属
レドックス溶液を反応チャンバー14に流すための追加
の流れ導管162、164、166及びバルブ168及
び導管31におけるバルブ170、並びにプロセスガス
からHSを吸収するためのアブゾーバー12への部分
或は完全に還元された多価金属レドックス溶液を所望の
割合で調節する導管32におけるバルブ172を含む。
【0022】図4の方法及び装置は、図1に示す方法及
び装置と同様に、分離したアブゾーバー容器12、反応
チャンバー14及び全体を18で表示するオキシダイザ
ーチャンバーを含む。オキシダイザーチャンバー18は
プロセスガス流から硫化水素(HS- 及びS= として)
を除くための3つに分かれた酸化段18A、18B及び
18Cを含む。反応チャンバー14はプロセスにおいて
最後のオキシダイザー段18Cとアブゾーバー容器12
との間に配置する。溶解したH2 Sを含有する多価金属
レドックス溶液、及びアブゾーバー容器12からの処理
されたプロセスガスは導管22を経て気−液分離容器2
1に流れる。スペントレドックス溶液は分離容器21か
ら導管24を経て反応チャンバー14に流れ、そこで還
元されたレドックス溶液と最後のオキシダイザー段18
Cから導管26を経、ボールバルブ28及び170によ
り調節される高度に酸化された多価金属レドックス溶液
(本質的にHS- 或はS= が存在しない)とを接触させ
る。H2 S含有プロセスガスは、反応チャンバー14か
らの液体第二鉄キレート溶液或は液体バナジウム(スト
レトホードプロセス)溶液と緊密に接触させるために反
応チャンバー14からポンプ30、浸水導管32並びに
導管34及び36を経て送出する多価金属レドックス溶
液と共に、及び/又は最後のオキシダイザー段18Cか
ら導管26、バルブ28、導管162、バルブ168、
導管164及び168を通って流れる高度に酸化された
多価金属レドックス溶液と共に流れる。
【0023】 保持容器21からのHSを負荷された
多価金属レドックス溶液は比重により導管24を通って
流れて反応チャンバー14に入り、かつ高度に酸化され
た多価金属レドックス溶液は最後のオキシダイザー段1
8Cから導管26、29、31及びバルブ28、170
を経て導管26を通って流れて反応チャンバー14に入
る。この図4の実施態様に従えば、導管162における
バルブ168及び導管31におけるバルブ170は、最
後のオキシダイザー段18Cからバルブ168及びポン
プ161を通してアブゾーバーチャンバー12に流す高
度に酸化された多価金属レドックス溶液の量を調節し、
残りの高度に酸化された多価金属レドックス溶液をバル
ブ170を通して反応チャンバー14に流すように調整
することができる。最後のオキシダイザー段18Cから
バルブ28を通して流す高度に酸化された多価金属レド
ックス溶液の0〜約95重量%をアブゾーバー12に運
び、高度に酸化された多価金属レドックス溶液の約5〜
約100%を最後のオキシダイザー段18Cからバルブ
170を通して反応チャンバー14に向けるのが普通で
ある。1)最後のオキシダイザー段18Cからバルブ1
68を通す高度に酸化された多価金属レドックス溶液
と、2)反応チャンバー14からバルブ172を通す部
分還元された多価金属レドックス溶液との多価金属レド
ックス混合物を調節する能力は、アブゾーバー12及び
反応チャンバー14の両方における多価金属レドックス
溶液に溶解したHS成分の吸収及び酸化の度合い及び
速度に対する調節をもたらす。最後のオキシダイザー段
18Cからの高度に酸化された多価金属レドックス溶液
の内のいくらか、例えば約5〜約25重量%をバルブ1
68及び導管162、164及び166を通してアブゾ
ーバー12に向けることにより、いくらかの元素硫黄が
アブゾーバー12において或は気−液分離容器21にお
いて形成し得る。アブゾーバー12或は保持容器21に
おいて形成された硫黄は、反応チャンバー14から回収
するために、圧力或は重力により導管24を通して反応
チャンバー14に向けることができ、もしくはアブゾー
バー12及び/又は気−液分離容器21から直接回収す
ることができる。図2及び3に示す円形及び矩形デザイ
ンもまた、図4を参照して説明したプロセスにおける反
応チャンバー/オキシダイザー容器について有用であ
る。
【0024】反応チャンバー14に入る多価金属レドッ
クス溶液20に含有されるプロセスガスからの溶解した
硫化水素成分を、反応チャンバー14において最後の酸
化段18Cからの高度に酸化された多価金属レドックス
溶液38と反応させて元素硫黄を形成する。硫黄及び多
価金属レドックス溶液は重力により流れ或はポンプで輸
送されて導管64を通って外部硫黄沈降容器66に入
り、そこで硫黄固形分が沈降しかつ底部硫黄導管68に
より取り出される。回収した硫黄及び少量の多価金属レ
ドックス溶液をスラリーポンプ70で硫黄回収装置、例
えばメルター(図示せず)に送出して多価金属レドック
ス溶液から溶融硫黄を分離し、該溶液をプロセスに戻し
てもよい。図4の沈降タンク66において沈降硫黄を分
離した多価金属レドックス溶液は、図1に示す通りに、
ポンプ76により導管72及び74を通して送出して反
応チャンバー14か或は第1酸化段18Aのいずれかに
戻す。図4の反応チャンバー14における部分還元され
た多価金属レドックス溶液の一部をポンプ30により更
にH2 Sを吸収するためにアブゾーバー12に送出し、
残りの部分還元された多価金属レドックス溶液はバッフ
ル80を越えかつバッフル82の下を流れてオキシダイ
ザー18の第1オキシダイザー段18Aに入る。そこで
多価金属レドックス溶液はスパージャー84を通って流
れる空気により酸化され、バッフル86を越えかつバッ
フル88の下を流れてオキシダイザー18の第2段18
Bに入る。第2段18Bにおける部分酸化された溶液は
スパージャー90を通って流れる空気により更に酸化さ
れ、バッフル92を越えかつバッフル94の下を流れて
オキシダイザー18の第3段18Cに入り、スパージャ
ー96からの空気により更に酸化する。第3酸化段18
Cからの完全に酸化された多価金属レドックス溶液はバ
ッフル98を越え、導管26及びバルブ28を通って反
応チャンバー14に流れ、或は酸化された溶液ポンプ3
0を経てアブゾーバー12に流れる。
【0025】図5に概略で示す本発明の別の重要な実施
態様に従えば、プロセスガス流からH2 Sを触媒多価金
属レドックス除去するための分離したアブゾーバー18
0、分離した反応容器190及び分離したオキシダイザ
ー容器200を設置する。図5を参照すれば、全体を参
照番号210で表示する、分離したアブゾーバー18
0、分離した反応容器190及び分離したオキシダイザ
ー容器200を含む十字流アブゾーバー/オキシダイザ
ープロセス及び装置を示す。H2 Sを含有するプロセス
ガスを多価金属レドックス溶液と共に導管201よりア
ブゾーバー180に運んで硫化水素(HS- 或はS=
して)を除く(吸収)する。還元された多価金属レドッ
クス溶液はプロセスガスと共にアブゾーバー180から
導管203及び205を通って気/液分離容器207に
排出される。スペントガスは分離容器207を上部導管
209より出、還元された多価金属レドックス溶液は分
離容器207を下部導管210及びバルブ212から出
て導管214を通って気−液分離容器216に運ばれ
る。
【0026】オキシダイザー容器200は、反応装置1
90からの還元された多価金属レドックス溶液を導管2
22及びスパージャー224を通ってオキシダイザー容
器200に入る酸素含有ガスで酸化するための水平バッ
フル218及び220により3つの側方向に間隔を開け
たコンパートメント或は段200A、200B及び20
0Cに分けられた単一の垂直に配置された容器である。
気−液分離容器216からの溶解したHS- 及びS=
含有する還元された多価金属レドックス溶液は圧力下或
は重力により導管226及び228を通って反応装置1
90に流れ、そこで多価金属レドックス溶液はオキシダ
イザー容器200の最後のオキシダイザー段容器200
Cからの高度に酸化された多価金属レドックス溶液と一
緒になって反応装置190において元素硫黄を形成す
る。反応装置190からの多価金属レドックス溶液のほ
とんどは導管230、232及び234を通ってオキシ
ダイザー容器200に運ばれて多価金属レドックス溶液
を再生して一層高い原子価状態に戻して反応装置190
において溶解したH2 S成分を更に酸化して元素硫黄に
する。少ない、例えば約1〜約50重量%の多価金属溶
液流を元素硫黄と共に反応容器190から導管236及
び238、ポンプ240及び導管242を通して全体を
242と表示する硫黄回収装置に運ぶ。硫黄回収装置は
硫黄沈降容器244及び硫黄/レドックス溶液を導管2
48から回収しかつスラリーをメルタ−或は硫黄を多価
金属レドックス溶液から分離する、好ましくは多価金属
レドックス溶液を回収してプロセスにおいて再使用する
ための手段を含む他の手段に運ぶように適応させる硫黄
スラリーポンプ246を含む。還元された多価金属レド
ックス溶液は、硫黄沈降容器244の上部から導管25
0及び252に沿って送出されて導管201においてプ
ロセスガスと一緒になってアブゾーバー容器180に入
る。
【0027】本開示は単に好ましい実施態様だけで行な
い、細部或は構成、部分或はプロセス工程の組合わせ及
び配置における多数の変更を、特許請求の範囲に記載す
る通りの発明の精神及び範囲を逸脱しないでなし得るこ
とは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】多価金属レドックス溶液、特に鉄キレート溶液
或は金属バナデート溶液に関して用いるための本発明の
多価金属レドックスプロセス及び装置において用いる硫
黄回収容器を含む本発明の気−液物質移動オキシダイザ
ー/アブゾーバー容器の一実施態様の略側面図である。
【図2】図1の方法及び装置において用いるための円筒
形デザインとしてのオキシダイザー/アブゾーバー物質
移動容器の別の実施態様の略平面図である。
【図3】図1の方法及び装置において用いるための追加
の酸化段を備える別法の矩形デザインとしてのオキシダ
イザー/アブゾーバー物質移動容器の別の実施態様の略
平面図である。
【図4】本発明の方法及び装置の別の実施態様の略側面
図である。
【図5】本発明の方法及び装置の別の実施態様の略側面
図である。
【符号の説明】
12 アブゾーバー容器 14 反応チャンバー 18 オキシダイザーチャンバー 21 気−液分離装置 66 硫黄沈降容器 84 スパージャー 90 スパージャー 96 スパージャー 180 アブゾーバー 190 反応容器 200 オキシダイザー容器 207 気−液分離容器 216 気−液分離容器 244 硫黄沈降容器

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 別々の容器において液体試薬と第1及び
    第2の異なるガスとを逐次に緊密に接触させる連続方法
    において、第1ガスを第1物質移動容器に導入して液体
    試薬と緊密に接触させて物質移動させ;液体試薬を、第
    1ガスと物質移動させた後に、第1物質移動容器から反
    応チャンバーに導入し;第2ガスを第2物質移動容器に
    導入して反応チャンバーからの液体試薬と緊密に接触さ
    せて物質移動させ;液体試薬を、第2ガスと物質移動さ
    せた後に、第2物質移動容器の出口から反応チャンバー
    に導入して第1物質移動容器からの液体試薬と接触させ
    かつ混合して反応チャンバーにおいて反応生成物を形成
    し;液体試薬の一部を反応チャンバーから第1物質移動
    容器に循環させて更に第1ガスと物質移動させ;液体試
    薬を第2物質移動域から反応チャンバーに制御した流量
    で連続して流し、反応チャンバーでは実質的に追加のガ
    スを導入せずに第1及び第2物質移動容器からの液体試
    薬の滞留時間及び混合を連続プロセスでもたらすことを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 第1物質移動容器に循環させる液体の部
    分が全循環液の75重量%より少ない請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 反応チャンバー及び第2物質移動域を通
    る液体の流れを溶液密度差によって達成する請求項1の
    方法。
  4. 【請求項4】 液体試薬が触媒多価金属レドックス溶液
    であり、第1ガスがHS含有プロセスガスであり、第
    2ガスが酸素含有ガスである請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 液体試薬溶液がアントラキノン或はアン
    トラキネンスルホネートを含有する請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 液体試薬溶液がナフタキノン或はナフタ
    キノンスルホネートを含有する請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 第1物質移動域と第2物質移動域との間
    に液体試薬の連続供給を保つために第2物質移動容器の
    出口から液体試薬を反応チャンバーに導入し、かつ反応
    チャンバーから液体試薬の一部を調節した速度で第2物
    質移動域に連続して流す工程を含む請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 第2物質移動容器が互いに開放液体連絡
    している物質移動段を複数含み、反応チャンバーが第2
    ガスを液体試薬と接触する第2物質移動域の第1段に導
    入することを含む第2物質移動容器と開放液体連絡して
    おり、次いで第2物質移動容器の第2段において第2物
    質移動容器の第1段から受け入れた液体試薬に第2ガス
    を接触させる請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 プロセスガスが硫化水素ガス汚染物を含
    み、液体試薬が還元性触媒酸化−還元溶液であり、それ
    で第1物質移動容器において触媒溶液の還元を行なって
    還元された触媒溶液を形成しかつ硫化水素ガスの酸化を
    行ない、並びに第2ガスは還元された触媒溶液を酸化す
    ることができ、そのため第1物質移動容器において酸化
    された触媒溶液は更にプロセスガスを酸化して元素硫黄
    を生成することができる請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 第2物質移動容器が互いに開放液体連
    絡する物質移動段を複数含み、更に第2ガスを液体試薬
    と接触する第2物質移動域の第1段に導入して一部活性
    な液体試薬を形成し、かつ第2物質移動域の第2段にお
    いて第2物質移動域の第1段から受け入れた一部活性な
    液体試薬に第2ガスを接触させることを含む請求項1の
    方法。
  11. 【請求項11】 更に、第2物質移動域から液体試薬の
    一部を反応チャンバーに連続して流しかつ反応チャンバ
    ーから液体試薬の一部を第2物質移動域に連続して流
    し、第1物質移動域から液体試薬を反応チャンバーに流
    して液体を連続して循環させかつ液体試薬と2つのガス
    とを逐次に緊密に接触させることを含む請求項1の方
    法。
  12. 【請求項12】 各々のガスについて別々の物質移動容
    器において液体試薬と2つのガスとを逐次に物質移動域
    させる請求項1の方法を行う装置であって、液体試薬と
    第1ガスとを緊密に接触させて物質移動させるための第
    1物質移動容器;液体試薬及び第1ガスを第1物質移動
    域に向けて処理されたガス及び反応された液体試薬を形
    成するための手段;反応チャンバーと液体連絡する第2
    物質移動域;第1物質移動容器から反応された液体試薬
    を反応チャンバーに向けるための手段;反応チャンバー
    から液体試薬の一部を第1物質移動容器に向けるための
    手段;第2ガスを第2物質移動域に向けて液体試薬と緊
    密に接触させて物質移動させるための手段、第2物質移
    動域及び反応チャンバーは物質移動域を分離して第2物
    質移動域からのガスを反応チャンバーにおいて液体試薬
    と接触させないようにするバッフルを含む単一物質移動
    容器に配置されており;第2物質移動域から反応チャン
    バーへの液体試薬の流量を調節し、同時に第1物質移動
    容器、反応チャンバー及び第2物質移動域の間で液体試
    薬の連続流れを保つための第2物質移動域と反応チャン
    バーとを作動接続する手段を含む装置。
  13. 【請求項13】 反応チャンバーと第2物質移動域とを
    分離するバッフルが液体試薬内で重なって液体試薬を反
    応チャンバーと第2物質移動域との間に流れさせる2つ
    の間隔を開けた重なる垂直バッフルである請求項12の
    装置。
  14. 【請求項14】 更に、反応チャンバーと第1物質移動
    容器とを作動接続する第1導管及び第2物質移動域と第
    1物質移動容器とを作動接続する第2導管を含んで第1
    物質移動容器と反応チャンバー及び第2物質移動域の両
    方との連絡をもたらし、導管は各々の第2物質移動域か
    ら第1物質移動域への及び反応チャンバーへの液体試薬
    の流れを調節するように適応させるバルブを含む請求項
    13の装置。
  15. 【請求項15】 更に互いに液体連絡する第2物質移動
    域の段を複数含む請求項12の装置。
JP4086593A 1991-04-08 1992-03-11 H2sを分離したアブゾ―バ―及びオキシダイザ―及びそれらの間の反応チャンバ―により取り除く方法及び装置 Expired - Lifetime JP2506596B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US682592 1991-04-08
US07/682,592 US5126118A (en) 1991-04-08 1991-04-08 Process and apparatus for removal of H2 S with separate absorber and oxidizer and a reaction chamber therebetween

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06170158A JPH06170158A (ja) 1994-06-21
JP2506596B2 true JP2506596B2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=24740338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4086593A Expired - Lifetime JP2506596B2 (ja) 1991-04-08 1992-03-11 H2sを分離したアブゾ―バ―及びオキシダイザ―及びそれらの間の反応チャンバ―により取り除く方法及び装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5126118A (ja)
EP (1) EP0508244B1 (ja)
JP (1) JP2506596B2 (ja)
AT (1) ATE137988T1 (ja)
CA (1) CA2065546C (ja)
DE (1) DE69210671T2 (ja)
ES (1) ES2086570T3 (ja)
GR (1) GR3020250T3 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5286389A (en) * 1987-03-02 1994-02-15 Ari Technologies, Inc. Removal of hydrogen sulfide from sour water
PL299743A1 (en) * 1992-07-23 1994-01-24 Koninkl Philips Electronics Nv Imaging apparatus provided with electrons propagation channels
US5705135A (en) * 1993-11-04 1998-01-06 Gas Research Institute Composition and process for the removal of hydrogen sulfide from gaseous streams
US5753189A (en) * 1995-05-19 1998-05-19 Gas Research Institute Method and apparatus for controlling sulfur concentration in liquid redox sulfur removal processes
US5843382A (en) * 1995-05-19 1998-12-01 Gas Research Institute Method and apparatus for removing sulfur from solution in liquid redox sulfur removal processes
AU2007345353B2 (en) 2007-01-19 2013-02-21 Exxonmobil Upstream Research Company Integrated controlled freeze zone (CFZ) tower and dividing wall (DWC) for enhanced hydrocarbon recovery
US7749481B2 (en) * 2007-06-27 2010-07-06 H R D Corporation System and process for gas sweetening
AU2010239718B2 (en) 2009-04-20 2016-02-04 Exxonmobil Upstream Research Company Cryogenic system for removing acid gases from a hyrdrocarbon gas stream, and method of removing acid gases
AU2010313733B2 (en) * 2009-11-02 2016-05-12 Exxonmobil Upstream Research Company Cryogenic system for removing acid gases from a hydrocarbon gas stream, with removal of hydrogen sulfide
MY161559A (en) 2010-01-22 2017-04-28 Exxonmobil Upstream Res Co Removal of acid gases from a gas stream, with co2 capture and sequestration
CA2786498C (en) 2010-02-03 2018-06-26 Exxonmobil Upstream Research Company Systems and methods for using cold liquid to remove solidifiable gas components from process gas streams
US7951353B1 (en) * 2010-06-07 2011-05-31 Merichem Company Flow control method and apparatus for a continuous multiple zone mass transfer
MX362706B (es) 2010-07-30 2019-02-01 Exxonmobil Upstream Res Company Star Sistemas criogenicos para remover gases acidos de una corriente de gas de hidrocarburo que usan dispositivos de separacion de co-corriente.
US8454840B1 (en) 2012-02-28 2013-06-04 Fmc Wyoming Corporation Selective removal of sulfide from aqueous alkali solutions
US9964352B2 (en) 2012-03-21 2018-05-08 Exxonmobil Upstream Research Company Separating carbon dioxide and ethane from a mixed stream
MX363766B (es) 2013-12-06 2019-04-02 Exxonmobil Upstream Res Co Metodo y dispositivo para separar hidrocarburos y contaminantes con un mecanismo de calentamiento para desestabilizar y/o prevenir la adhesion de solidos.
MY183946A (en) 2013-12-06 2021-03-17 Exxonmobil Upstream Res Co Method and system of dehydrating a feed stream processed in a distillation tower
MY177751A (en) 2013-12-06 2020-09-23 Exxonmobil Upstream Res Co Method and device for separating a feed stream using radiation detectors
US10139158B2 (en) 2013-12-06 2018-11-27 Exxonmobil Upstream Research Company Method and system for separating a feed stream with a feed stream distribution mechanism
AU2014357668B2 (en) 2013-12-06 2017-05-25 Exxonmobil Upstream Research Company Method and system of modifying a liquid level during start-up operations
US9562719B2 (en) 2013-12-06 2017-02-07 Exxonmobil Upstream Research Company Method of removing solids by modifying a liquid level in a distillation tower
WO2015084494A2 (en) 2013-12-06 2015-06-11 Exxonmobil Upstream Research Company Method and device for separating hydrocarbons and contaminants with a spray assembly
WO2015084495A2 (en) 2013-12-06 2015-06-11 Exxonmobil Upstream Research Company Method and system of maintaining a liquid level in a distillation tower
US9874395B2 (en) 2013-12-06 2018-01-23 Exxonmobil Upstream Research Company Method and system for preventing accumulation of solids in a distillation tower
US9504984B2 (en) 2014-04-09 2016-11-29 Exxonmobil Upstream Research Company Generating elemental sulfur
CN107208964B (zh) 2015-02-27 2020-06-19 埃克森美孚上游研究公司 减少进入低温蒸馏过程的进料物流的冷冻和脱水负荷
WO2017048346A1 (en) 2015-09-18 2017-03-23 Exxonmobil Upstream Research Company Heating component to reduce solidification in a cryogenic distillation system
CA2998466C (en) 2015-09-24 2021-06-29 Exxonmobil Upstream Research Company Treatment plant for hydrocarbon gas having variable contaminant levels
US10323495B2 (en) 2016-03-30 2019-06-18 Exxonmobil Upstream Research Company Self-sourced reservoir fluid for enhanced oil recovery
US10639585B2 (en) 2016-10-14 2020-05-05 BioSystems Consulting Inc. Treatment of hydrogen sulfide gas under aerobic conditions
CN108097021A (zh) * 2017-12-25 2018-06-01 宜宾丝丽雅股份有限公司 一种trs净化工艺
US11306267B2 (en) 2018-06-29 2022-04-19 Exxonmobil Upstream Research Company Hybrid tray for introducing a low CO2 feed stream into a distillation tower
US11378332B2 (en) 2018-06-29 2022-07-05 Exxonmobil Upstream Research Company Mixing and heat integration of melt tray liquids in a cryogenic distillation tower
WO2024123971A1 (en) 2022-12-09 2024-06-13 Merichem Company Hydrogen sulfide removal process

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH611255A5 (ja) * 1976-06-18 1979-05-31 Bertrams Ag Hch
US2142406A (en) * 1934-12-27 1939-01-03 Ici Ltd Apparatus for the wet purification of gases
NL7000456A (ja) * 1969-01-16 1970-07-20
US3638708A (en) * 1969-06-11 1972-02-01 Marathon Engineering Inc Methods of multiple stage evaporation from heat sources other than steam
BE759284A (fr) * 1969-11-24 1971-05-24 Shell Int Research Procede et appareil pour la mise en contact d'un liquide avec des particules solides
JPS5136715B2 (ja) * 1971-11-02 1976-10-09
GB1460029A (en) * 1972-12-21 1976-12-31 Perstorp Ab Continuous process for the production of phenolic urea and mela mine resins and apparatus therefor
US4009251A (en) * 1973-08-27 1977-02-22 Rhodia, Inc. Process for the removal of hydrogen sulfide from gaseous streams by catalytic oxidation of hydrogen sulfide to sulfur while inhibiting the formation of sulfur oxides
US3876537A (en) * 1973-10-31 1975-04-08 Industrial Resources Method of insolubilizing demineralizer and cooling tower blowdown wastes
US4083944A (en) * 1976-12-17 1978-04-11 Arthur G. Mckee & Company Regenerative process for flue gas desulfurization
JPS6051373B2 (ja) * 1977-09-02 1985-11-13 日本電気株式会社 連続式反応装置
US4482524A (en) * 1978-01-31 1984-11-13 Ari Technologies, Inc. Autocirculation apparatus
US4238462A (en) * 1978-01-31 1980-12-09 Air Resources, Inc. Autocirculation process and apparatus
EP0011517A3 (fr) * 1978-10-06 1980-07-23 Rhone-Poulenc Industries Procédé et appareillage pour l'élimination de l'hydrogène sulfuré des courants gazeux
DE2847443A1 (de) * 1978-11-02 1980-05-22 Blenke Heinz Verfahren und vorrichtung zur durchfuehrung (bio-)chemischer reaktionen und verfahrenstechnischer grundoperationen in fluiden systemen
US4225562A (en) * 1979-05-14 1980-09-30 Uop Inc. Multi-bed catalytic reactor
US4375450A (en) * 1981-04-15 1983-03-01 Osaka Gas Company, Ltd. Gas purification system
US4622212A (en) * 1983-11-03 1986-11-11 Ari Technologies Inc. Hydrogen sulfide removal
US4976935A (en) * 1984-11-04 1990-12-11 Regents Of The University Of California Regeneration of solvent in H2 S removal from gases
DE3607029A1 (de) * 1985-03-08 1986-10-02 Jgc Corp., Tokio/Tokyo Verfahren zur entschwefelung von schwefelwasserstoff enthaltendem gas
US4769228A (en) * 1985-05-13 1988-09-06 Chevron Research Company Method of reducing sulfur deposition in hydrogen sulfide equipment
JPS6254050A (ja) * 1985-09-02 1987-03-09 Mitsubishi Metal Corp タイヤ踏面のトレツドパタ−ン成形用金型のブレ−ド材
US4844881A (en) * 1986-02-24 1989-07-04 The Boc Group, Inc. Process for the production of sulfur from hydrogen sulfide using high concentration oxygen and recycle in combination with a scrubbing tower
US4741888A (en) * 1986-12-30 1988-05-03 Shell Oil Company H2 S removal from gas streams
US4784775A (en) * 1987-03-02 1988-11-15 Ari Technologies, Inc. Removal of hydrogen sulfide from sour water
WO1989006675A1 (en) * 1988-01-15 1989-07-27 Chevron Research Company Composition, method and apparatus for removal of hydrogen sulfide
US4935221A (en) * 1988-06-13 1990-06-19 Air Products And Chemicals, Inc. Water condenser/separator systems for Claus processes

Also Published As

Publication number Publication date
EP0508244A1 (en) 1992-10-14
DE69210671D1 (de) 1996-06-20
US5126118A (en) 1992-06-30
EP0508244B1 (en) 1996-05-15
CA2065546A1 (en) 1992-10-09
GR3020250T3 (en) 1996-09-30
DE69210671T2 (de) 1996-09-26
ATE137988T1 (de) 1996-06-15
JPH06170158A (ja) 1994-06-21
CA2065546C (en) 1999-04-20
ES2086570T3 (es) 1996-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2506596B2 (ja) H2sを分離したアブゾ―バ―及びオキシダイザ―及びそれらの間の反応チャンバ―により取り除く方法及び装置
CA1333103C (en) Removal of hydrogen sulfide from sour water
EP0244249B1 (en) Process for the removal of hydrogen sulfide from gaseous streams
EP0279667B1 (en) Process for the removal of hydrogen sulfide and optionally carbon dioxide from gaseous streams
US4238462A (en) Autocirculation process and apparatus
US4889701A (en) Process for oxidizing multivalent metals
US5139753A (en) Continuous process for mass transfer of a liquid reagent with two different gases
JP2506597B2 (ja) 連続オ―トサ―キュレ―ション、多域物質移動装置及び方法
CA1191333A (en) Process for the selective removal of hydrogen sulfide from gaseous streams
US4919914A (en) Removal of hydrogen sulphide from gaseous streams
US4525338A (en) Method for removal of hydrogen sulfide
JPH0712411B2 (ja) サワ−ガスの流れからの硫化水素の除去
HUT77892A (hu) Kénvegyületek anaerob úton történő eltávolítása szennyvízből
US5753189A (en) Method and apparatus for controlling sulfur concentration in liquid redox sulfur removal processes
CA1071613A (en) Removal of hydrogen sulfide from gases
US5215728A (en) Method and apparatus for removal of h2s from a process gas, including thiosulfate and/or cyanide salt decomposition
US4078048A (en) Process and apparatus for removing sulfur from stack gases in the form of elemental sulfur
US7951353B1 (en) Flow control method and apparatus for a continuous multiple zone mass transfer
SU1586509A3 (ru) Способ получени элементарной серы из газов
US5167940A (en) Process and apparatus for removal of H2 S from a process gas including polyvalent metal removal and decomposition of salts and complexes
EP0488477A1 (en) Process for removing hydrogen sulphide from a sour gas
JPH0258966B2 (ja)
JP2620093B2 (ja) ガスの流れから硫化水素を除去する方法
EP0018635A2 (en) Control of thiosulfate in wet desulfurization process solutions
Alan Hammond The Dow Stretford chemical recovery process

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960123

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term