JP2506304Y2 - 散乱光式煙感知器 - Google Patents
散乱光式煙感知器Info
- Publication number
- JP2506304Y2 JP2506304Y2 JP1989106224U JP10622489U JP2506304Y2 JP 2506304 Y2 JP2506304 Y2 JP 2506304Y2 JP 1989106224 U JP1989106224 U JP 1989106224U JP 10622489 U JP10622489 U JP 10622489U JP 2506304 Y2 JP2506304 Y2 JP 2506304Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- reflection
- smoke
- passage
- scattered light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Fire-Detection Mechanisms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、散乱光式煙感知器に関するものである。
従来の技術 従来、散乱光式煙感知器では、感知器内の検煙部に発
光素子と受光素子を対向位置から所定角度ずらして配置
し、検煙部に煙が入ると、発光素子の光が煙粒子により
散乱し、その散乱光による受光素子の受光出力が所定煙
濃度に対応する値を超えた時に火災とするように構成さ
れている。検煙部の周囲には、外光を遮断し、煙を流入
させる、例えば、“J"字状の壁が組み合わせれて、ラビ
リンス構造が形成されている。このラビリンス構造の周
壁は、発光素子からの直接光および１次反射光が受光素
子側を向かないように構成されている。
光素子と受光素子を対向位置から所定角度ずらして配置
し、検煙部に煙が入ると、発光素子の光が煙粒子により
散乱し、その散乱光による受光素子の受光出力が所定煙
濃度に対応する値を超えた時に火災とするように構成さ
れている。検煙部の周囲には、外光を遮断し、煙を流入
させる、例えば、“J"字状の壁が組み合わせれて、ラビ
リンス構造が形成されている。このラビリンス構造の周
壁は、発光素子からの直接光および１次反射光が受光素
子側を向かないように構成されている。
考案が解決しようとする課題 従来例の散乱光式煙感知器では、反射光を多重に反射
させることにより、受光素子への散乱光を減衰させてい
るので、検煙部を必要以上小さくすると散乱光によるノ
イズレベルが高くなり使用できない。そのため、検煙部
の小型化は、困難なので、感知器自体も大型のものとな
る。
させることにより、受光素子への散乱光を減衰させてい
るので、検煙部を必要以上小さくすると散乱光によるノ
イズレベルが高くなり使用できない。そのため、検煙部
の小型化は、困難なので、感知器自体も大型のものとな
る。
この考案は、上記事情に鑑み、ノイズレベルを低くし
て小型の散乱光式煙感知器を提供することを目的とす
る。
て小型の散乱光式煙感知器を提供することを目的とす
る。
課題を解決するための手段 この考案は、発光素子に向かう断面矢印状の反射壁；
該反射壁の前方及び後方に形成された煙の通口；該反射
壁の反射面に対向する防御面を有し、かつ、前記煙の通
口を介して該反射壁を囲む断面く字状の防御壁；該反射
壁の反射面と該防御壁の防御面により形成される反射通
路；とを備える散乱光式煙感知器であって、前記反射壁
及び防御壁が検煙部を囲むラビリンス構造の周壁の一部
を形成する如く設けられており、また、前記反射通路
が、反射壁の前方に形成された煙の通口を介して反射通
路内に入る光を該反射通路内で反射させつつ反射壁の後
方に形成された煙の通口を介して外部に放出する如く形
成されている散乱光式煙感知器により、上記目的を達成
しようとするものである。
該反射壁の前方及び後方に形成された煙の通口；該反射
壁の反射面に対向する防御面を有し、かつ、前記煙の通
口を介して該反射壁を囲む断面く字状の防御壁；該反射
壁の反射面と該防御壁の防御面により形成される反射通
路；とを備える散乱光式煙感知器であって、前記反射壁
及び防御壁が検煙部を囲むラビリンス構造の周壁の一部
を形成する如く設けられており、また、前記反射通路
が、反射壁の前方に形成された煙の通口を介して反射通
路内に入る光を該反射通路内で反射させつつ反射壁の後
方に形成された煙の通口を介して外部に放出する如く形
成されている散乱光式煙感知器により、上記目的を達成
しようとするものである。
作用 発光素子が発光すると、その直接光は、検煙部を通り
反射壁の反射面に衝突して反射し、防御壁の防御面に向
かう。
反射壁の反射面に衝突して反射し、防御壁の防御面に向
かう。
そして、この第１次反射光は、防御面に衝突して反射
し、その進行方向を外方に変えられ、煙の通口から外部
に放出される。
し、その進行方向を外方に変えられ、煙の通口から外部
に放出される。
又、外部から煙の通口に向かう外光は、防御壁の端部
と反射壁の背面部とにより、外方に向かって反射され、
検煙部内へ侵入できない。
と反射壁の背面部とにより、外方に向かって反射され、
検煙部内へ侵入できない。
実施例 この考案の実施例を添付図面により説明するが、同一
図面符号はその名称も機能も同一である。
図面符号はその名称も機能も同一である。
光学台３と光学台カバー６とを嵌着し、その中央部に
検煙部20を形成するとともに該検煙部20の外周に、略Ｊ
字状の周壁11の組み合わせにより形成したラビリンス構
造の煙の通路21を設ける。
検煙部20を形成するとともに該検煙部20の外周に、略Ｊ
字状の周壁11の組み合わせにより形成したラビリンス構
造の煙の通路21を設ける。
発光素子４と受光素子５が向き合わない配置に発光素
子収容部９と受光素子収容部10が設けられ、又、この両
収容部９、10間には、発光素子４の光が直接受光素子５
に入らないようにＶ字状の遮光壁12が設けられている。
子収容部９と受光素子収容部10が設けられ、又、この両
収容部９、10間には、発光素子４の光が直接受光素子５
に入らないようにＶ字状の遮光壁12が設けられている。
又、発光素子４からの光束を確実に反射壁13に絞るため
に、発光素子収容部９の発光窓9a、9bは、２重窓となっ
ている。
に、発光素子収容部９の発光窓9a、9bは、２重窓となっ
ている。
発光素子４の正面には、直接光L1を左右に反射させる
反射壁13が設けられていて、その左右には反射光を検煙
部20内に戻さないための一対の防御壁14、15が設けられ
ている。
反射壁13が設けられていて、その左右には反射光を検煙
部20内に戻さないための一対の防御壁14、15が設けられ
ている。
この反射壁13の反射面13aは、光軸4aと角度θ１をな
して交叉している。
して交叉している。
又、防御壁14、15は、反射面13aと対向する防御面14
a、15aを備え、かつ、断面く字状に形成され、外壁14
b、15bと連続している。この防御壁14と防御壁15は、反
射壁13の前方及び後方に設けた煙の通口21a、21bを介し
て前記反射壁13を囲んでいる。防御面14a、15aは光軸4a
と角度θ１をなして交差しているが、この角度θ２は角
度θ１より大きい。
a、15aを備え、かつ、断面く字状に形成され、外壁14
b、15bと連続している。この防御壁14と防御壁15は、反
射壁13の前方及び後方に設けた煙の通口21a、21bを介し
て前記反射壁13を囲んでいる。防御面14a、15aは光軸4a
と角度θ１をなして交差しているが、この角度θ２は角
度θ１より大きい。
従って、反射面13aと防御面14a、15aとにより形成さ
れる反射通路30は、外側に向かって末広がりとなってお
り、反射壁13の前方に設けられた煙の通口21bを介して
該反射通路30内に入る光を反射面13a及び防御面14a、15
aで反射させつつ、反射壁13の後方に形成された煙の通
口21aを介して外部に放出する如く形成されている。防
御壁14、15の内側先端14d、15dは、反射光を避けるため
鋭角α、例えば、45度に形成されているので、内部反射
光は低減される。
れる反射通路30は、外側に向かって末広がりとなってお
り、反射壁13の前方に設けられた煙の通口21bを介して
該反射通路30内に入る光を反射面13a及び防御面14a、15
aで反射させつつ、反射壁13の後方に形成された煙の通
口21aを介して外部に放出する如く形成されている。防
御壁14、15の内側先端14d、15dは、反射光を避けるため
鋭角α、例えば、45度に形成されているので、内部反射
光は低減される。
なお、１は感知器本体、２は上面に回路素子を設けて
あるプリント基板、７は防虫網、８は感知器カバーであ
る。本実施例の反射壁13は、左右に直接光を反射させる
構成となっているが、上下に反射させてもよく、又、反
射壁13を円錐形や三角錐等に形成して360度方向に反射
させてもよい。又、ラビリンス構造の周壁11は、略“J"
字上であるが、“く”字状や“Z"字状等でもよい。
あるプリント基板、７は防虫網、８は感知器カバーであ
る。本実施例の反射壁13は、左右に直接光を反射させる
構成となっているが、上下に反射させてもよく、又、反
射壁13を円錐形や三角錐等に形成して360度方向に反射
させてもよい。又、ラビリンス構造の周壁11は、略“J"
字上であるが、“く”字状や“Z"字状等でもよい。
次に、本実施例の作動につき説明する。
発光素子４の直接光L1が、検煙部20内に向かって照射
されると、該直接光L1は遮光壁12に衝突して進行方向を
制御され、直接光L2となって防御壁14の先端14dに当接
しながら煙の通口21bから反射通路30に入り、反射壁13
の反斜面13aに衝突する。
されると、該直接光L1は遮光壁12に衝突して進行方向を
制御され、直接光L2となって防御壁14の先端14dに当接
しながら煙の通口21bから反射通路30に入り、反射壁13
の反斜面13aに衝突する。
反射面13aに衝突した直接光L2は、第１次反射光L3と
なって外方向に反射され、防御壁14の防御面14aに衝突
する。
なって外方向に反射され、防御壁14の防御面14aに衝突
する。
そして、防御壁14の内面に衝突して第２次反射光L4と
なり、さらに、防御壁14の内面に衝突して第３次反射光
L5となり、反射壁13の尾部13dに衝突して第４次反射光L
6となり、煙の通口21aから外部に放出される。
なり、さらに、防御壁14の内面に衝突して第３次反射光
L5となり、反射壁13の尾部13dに衝突して第４次反射光L
6となり、煙の通口21aから外部に放出される。
又、照明等の外光が煙の通口21aを介して、検煙部20
内に進入しようとすると、外壁14bに衝突して外部に反
射したり、又は、反射壁13の尾部13dに衝突して第１次
反射光L20となり、更に反射壁13の背面に衝突して、第
２次反射光L21となって外部に放出される。なお、火災
の発生により煙の通口21a、21bから検煙部20内に煙が進
入すると、該煙は、発光素子４の直接光L1、L11に衝突
して散乱光を発生させる。そして、この散乱光L30、L31
は受光素子収容部10の受光窓10aを通って受光素子５に
入る。
内に進入しようとすると、外壁14bに衝突して外部に反
射したり、又は、反射壁13の尾部13dに衝突して第１次
反射光L20となり、更に反射壁13の背面に衝突して、第
２次反射光L21となって外部に放出される。なお、火災
の発生により煙の通口21a、21bから検煙部20内に煙が進
入すると、該煙は、発光素子４の直接光L1、L11に衝突
して散乱光を発生させる。そして、この散乱光L30、L31
は受光素子収容部10の受光窓10aを通って受光素子５に
入る。
考案の結果 この考案に係る散乱光式煙感知器は、以上のように構
成したので、発光素子からの直接光は反射通路に入ると
反射壁に衝突して反射し、その進行方向を外方に変え、
更に防御壁の防御面に衝突して反射し、その進行方向を
外方に変えられ、煙の通口を介して外部に放出されると
共に、照明等による外光は、防御壁の端部や反射壁の背
面部により外方に反射される。そのため、検煙部内には
ほとんど乱反射光が存在しないので、ノイズレベルが低
くなる。
成したので、発光素子からの直接光は反射通路に入ると
反射壁に衝突して反射し、その進行方向を外方に変え、
更に防御壁の防御面に衝突して反射し、その進行方向を
外方に変えられ、煙の通口を介して外部に放出されると
共に、照明等による外光は、防御壁の端部や反射壁の背
面部により外方に反射される。そのため、検煙部内には
ほとんど乱反射光が存在しないので、ノイズレベルが低
くなる。
従って、従来例より小型にしてもノイズレベルを低く
維持できるので、該感知器の小型化および高性能化を図
ることができる。
維持できるので、該感知器の小型化および高性能化を図
ることができる。
第１図は、この考案の実施例を示す断面図で第２図のＩ
−Ｉ線断面拡大図、第２図は、使用状態を示す縦断面図
である。 ４……発光素子 13……反射壁 13a……反射面 14……防御壁 14a……防御面 15……防御壁 15a……防御面 21a……煙の通口 21b……煙の通口
−Ｉ線断面拡大図、第２図は、使用状態を示す縦断面図
である。 ４……発光素子 13……反射壁 13a……反射面 14……防御壁 14a……防御面 15……防御壁 15a……防御面 21a……煙の通口 21b……煙の通口
Claims (5)
- 【請求項１】発光素子に向かう断面矢印状の反射壁；該
反射壁の前方及び後方に形成された煙の通口；該反射壁
の反射面に対向する防御面を有し、かつ、前記煙の通口
を介して該反射壁を囲む断面く字状の防御壁；該反射壁
の反射面と該防御壁の防御面により形成される反射通
路；とを備える散乱光式煙感知器であって、前記反射壁
及び防御壁が検煙部を囲むラビリンス構造の周壁の一部
を形成する如く設けられており、また、前記反射通路
が、反射壁の前方に形成された煙の通口を介して反射通
路内に入る光を該反射通路内で反射させつつ反射壁の後
方に形成された煙の通口を介して外部に放出する如く形
成されていることを特徴とする散乱光式煙感知器 - 【請求項２】防御壁が、その内側先端を鋭角に形成され
ていることを特徴とする請求項１記載の散乱光式煙感知
器 - 【請求項３】反射面と光軸との交角が、防御面と光軸と
の交角より小さいことを特徴とする請求項１記載の散乱
光式煙感知器 - 【請求項４】断面矢印状の反射壁が、円錐形に形成され
ていることを特徴とする請求項１記載の散乱光式煙感知
器 - 【請求項５】防御壁が、外壁と連続していることを特徴
とする請求項１記載の散乱光式煙感知器
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989106224U JP2506304Y2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 散乱光式煙感知器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989106224U JP2506304Y2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 散乱光式煙感知器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0344794U JPH0344794U (ja) | 1991-04-25 |
| JP2506304Y2 true JP2506304Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=31654962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989106224U Expired - Lifetime JP2506304Y2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 散乱光式煙感知器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2506304Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5534696B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-07-02 | 能美防災株式会社 | 光電式煙感知器 |
| US9157854B2 (en) | 2011-06-30 | 2015-10-13 | Hochiki Corporation | Scattered light-type smoke detection apparatus |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5716955U (ja) * | 1980-07-01 | 1982-01-28 | ||
| JPH0629727Y2 (ja) * | 1985-08-24 | 1994-08-10 | 能美防災株式会社 | 散乱光式煙感知器の光学部 |
-
1989
- 1989-09-12 JP JP1989106224U patent/JP2506304Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0344794U (ja) | 1991-04-25 |
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