JP2506248B2 - 鋼板の矯正装置 - Google Patents

鋼板の矯正装置

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JP2506248B2 JP32337491A JP32337491A JP2506248B2 JP 2506248 B2 JP2506248 B2 JP 2506248B2 JP 32337491 A JP32337491 A JP 32337491A JP 32337491 A JP32337491 A JP 32337491A JP 2506248 B2 JP2506248 B2 JP 2506248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば圧延後の鋼板
に発生した反りや耳波及び歪み等による変形を取り除く
矯正装置に係り、特に鋼板の変形状況に応じてこの鋼板
の上面及び下面に設置する敷棒の設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板の製造において、その厚みが4.5
ミリ以上であれば、反りや耳波等の不良形状の矯正には
かなりの時間がかかる。このため、従来、厚板鋼板の矯
正作業はオフラインで処理されることが多い。
【0003】矯正作業の基本は、鋼板の歪みや変形の大
きさを予め知り、これに応じて矯正ラムによる圧下位置
や圧下力を調整するというものである。このような作業
において、従来はラムに送り込まれる前に作業者が鋼板
の上に載り、金尺及びテーパゲージを使って鋼板の歪み
高さを測定していた。そして、その測定結果によって、
歪み変形部分がラムの作業域に来るように送り、その後
変形の状況に応じて鋼板の上面とラムとの間に上敷棒及
び鋼板の下面と定盤との間に下敷棒を置き、ラムによる
圧下によって矯正し、この矯正の後、作業者が矯正処理
した部分の形状を測定し、公差内であれば鋼板を送って
搬出し、公差よりも大きければ矯正をやり直す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように厚板鋼板の
矯正作業では、鋼板の歪みや波等の変形を中腰姿勢の作
業者が手作業で調べることになるので、作業者の負担が
かなり大きく、またラムの近くの鋼板の上に載ってでの
作業なので、危険性も高い。また、作業者の技量によっ
て、歪み等の変形の大きさの認識も違うので、一様な品
質の製品の供給の障害となるほか、生産性の向上に対し
てもネックとなっている。
【0005】このような形状の測定だけでなく、厚板鋼
板の矯正では、ラムによる圧下の際に、変形の状況によ
って敷棒をセットすることが必要である。この敷棒は、
鋼板の変形個所に対して適正な位置に置くことが重要で
あり、変形個所の確認は作業者の目視によって行い敷棒
のセットも作業者の手作業に頼っている。このため、適
正な変形位置を捉えきれないまま誤った位置に敷棒をセ
ットしたりすることも少なくなく、矯正誤差を生じやす
い結果となる。
【0006】このように、特に厚板鋼板のプレスラム方
式の矯正装置では、敷棒の設置を作業者が行うので、作
業性が悪いだけでなく鋼板の変形部分に適正に対応させ
て敷棒をセットすることはかなり困難である。このた
め、ラムによる1回の加圧矯正だけでは鋼板の変形を十
分に取り除くことはできず、矯正不良であればラムの加
圧を繰り返すことになり、生産性にも大きな影響を及ぼ
す。また、敷棒の設置が不良であったことが後の製品の
精度の不良化の履歴ともなるので、製品精度の面での障
害も無視できない。
【0007】本発明において解決すべき課題は、敷棒の
設置を機械的に行わせることによって作業の安全性を確
保すると同時に製品の精度も高く維持できるようにする
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼板の被矯正
部分を圧下して矯正する加圧ラム及びその表面から出没
自在な駆動ローラを複数列設けた定盤を備えた矯正装置
において、前記加圧ラムに回動装置を設けるとともに前
記鋼板の上面に設置する上部敷棒を該鋼板のパスライン
の内外方向へ移動可能に連接し、前記定盤に前記鋼板の
パスラインと一方を平行に他方を直交して配置するとと
もにそれぞれ交差配置した2対の前記鋼板の下面に設置
する下部敷棒を前記鋼板のパスラインの内外方向に相互
に移動可能に連接し、前記上部敷棒、下部敷棒及び加圧
ラムをそれぞれの駆動装置によって前記鋼板の変形部分
に対応した位置に設定可能としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】加圧ラム及び定盤に連接した上部敷棒及び下部
敷棒はそれぞれの駆動装置によって駆動され、鋼板の変
形部分の矯正に対応した位置にこれらの上部敷棒及び下
部敷棒が設置される。このため、人手による敷棒の設置
の際に作業者が敷棒を鋼板の上及び下に置く作業が不要
となり、機械的な上部敷棒及び下部敷棒の動きによって
短時間で確実に敷棒を設置することができる。
【0010】
【実施例】図1は矯正設備の全体を示す平面図、図2は
矯正機部分を示す要部の正面図である。
【0011】図において、鋼板の矯正設備は、鋼板Sを
矯正機2に送る入り側ローラコンベヤ1a及び矯正後の
鋼板Sを排出する出側ローラコンベヤ1bを備え、これ
らのローラコンベヤ1a,1bの間に矯正機2を組み込
む。矯正機2を挟む部分には、矯正機2への鋼板Sの装
入及び払出しのための一対の搬送ローラコンベヤ1c,
1dを設ける。これらの搬送ローラコンベヤ1c,1d
は、入り側及び出側ローラコンベヤ1a,1b側を上下
に揺動自在に枢着され、それぞれチルトシリンダ1e,
1fによって矯正機2側の部分を支持されている。この
ような構造により、搬送ローラコンベヤ1c,1dはそ
れぞれ矯正機2側の端部が下に斜めに傾く姿勢を取らせ
ることができ、矯正時の圧下力が搬送ラインに掛かるこ
とがなくなる。
【0012】なお、矯正機2の手前には、搬送されてく
る鋼板Sの形状を連続的に計測する光学系による計測装
置(図示せず)を設ける。この計測装置は、たとえば入
り側ローラコンベヤ1aと搬送ローラコンベヤ1cとの
間に組み込み、計測した鋼板Sの形状を演算してコント
ローラに信号を入力し、矯正機2の作動やローラの送り
及び停止等を制御する。
【0013】図3は矯正機2をパスライン方向に見た
図、図4はその平面図である。
【0014】矯正機2はパスラインを跨ぐ門型のフレー
ム2aを備え、このフレーム2aに加圧ラム5を組み込
むと共にその下方に定盤6を設けたものである。フレー
ム2aの上面には走行台車2bをパスラインと直交する
方向にモータ2dの駆動によって走行可能に設ける。そ
して、この走行台車2bの位置を検出するための適切な
検出手段を利用した走行位置検出装置2a−1をフレー
ム2aに走行台車2bの走行方向と平行に設け、更にこ
の走行台車2bに加圧ラム5を連結する。加圧ラム5は
その下部分を直方体状としたもので、その軸線周りに回
転できるように走行台車2bに連接する。そして、この
連接構造のために、走行台車2bには加圧ラム5を回転
駆動させるための駆動モータ2eを設けている。この構
成により、加圧ラム5はパスラインを横切る方向に自在
に位置を変えることができ、鋼板Sの矯正位置の真上に
設定できる。また、駆動モータ2eによって加圧ラム5
をその軸線周りに90度回転させると、後述する上側の
敷棒の姿勢も変えることができる。
【0015】加圧ラム5には鋼板Sの変形の状況に応じ
て圧下位置を変えるための上部敷棒を設ける。図5はこ
の上部敷棒をその駆動系と共にライン方向に見た図、図
6は図5の底面図、図7は図5の正面図である。
【0016】加圧ラム5の底面から少し離れた高さとな
るように一対の上部敷棒7a,7bを互いに平行となる
ように配置する。これらの上部敷棒7a,7bは加圧ラ
ム5の側面に設けたモータ7cを駆動源として互いに離
れる方向及び互いに近づく方向に移動可能とする。この
駆動のため、加圧ラム5の両側の側面に設けたブラケッ
ト7dに左右を逆ネジとしたスクリュウネジ7eを回転
自在に設け、これらのスクリュウネジ7eを駆動ベルト
7f及び伝達ベルト7gによって回転させる。上部敷棒
7a,7bはそれぞれ鉛直方向の軸線を持つ移動子7
h,7iによってそれぞれスクリュウネジ7eに連接さ
れる。更に、一方の移動子7iの位置を検出する近接ス
イッチ7jを所要間隔でスクリュウネジ7eと平行にブ
ラケット7dに固定している。前記上部敷棒7a,7b
の間隔は、鋼板Sの形状計測結果に基づいて、所定の近
接スイッチ7jを作動させることで、移動子7h,7i
の移動を停止させるようにしている。
【0017】なお、移動子7h,7iのロッドと上部敷
棒7a,7bとの連接構造は上部敷棒7a,7bの両端
部が上下に自由に移動できるようにする。これにより、
加圧ラム5が宙に浮いているときは上部敷棒7a,7b
は加圧ラム5の下面よりも少し下に位置し、このときに
スクリュウネジ7eの回転による上部敷棒7a,7bの
位置変更を行う。そして、矯正時には、まず上部敷棒7
a,7bが鋼板Sの上面に載りこの後に加圧ラム5の底
面が上部敷棒7a,7bの上に載るように動くので、最
終的には加圧ラム5の圧下力が上部敷棒7a,7bを介
して鋼板Sの上面に伝わることになる。
【0018】このような上部敷棒7a,7bの配置によ
って、モータ7cを作動させると2本のスクリュウネジ
7eが回転する。そして、2本の上部敷棒7a,7bは
互いにネジの向きが違うスクリュウネジ7eに螺合して
いるので、これらのスクリュウネジ7eの回転方向に従
って2本の上部敷棒は図に示すように互いに離れる方向
に移動したり、または互いに近づく方向に移動する。こ
のため、上部敷棒7a,7bの間隔を自由に変えること
ができ、鋼板Sの変形部分の位置に対応する位置の近接
スイッチ7jを作動させることで、上部敷棒7a,7b
の位置を設定できる。
【0019】また、ブラケット7dは図に示すように加
圧ラム5の側面よりも外側にまで突き出しており、スク
リュウネジ7eの長さを加圧ラム5の幅よりも大きくし
ているので、上部敷棒7a,7bを加圧ラム5の底面の
領域から外に出すことができる。
【0020】一方、定盤6には鋼板Sの下面を受ける下
部敷棒を設ける。図8は下部敷棒の配置を示す定盤6部
分の平面図、図9はパスライン方向に見た図であり、図
10は図8のA−A線矢視による断面図である。
【0021】下部敷棒は、その長さ方向がパスラインと
平行する2本の第1下部敷棒8a,8b及びパスライン
と直交する姿勢の3本の第2下部敷棒9a,9b,9c
の組合せによって構成されている。第1下部敷棒8a,
8bはそれぞれ定盤6の上をパスラインと直交する方向
に摺動するスライダ8c,8dの上に固定され、これら
のスライダ8c,8dをシフトモータ8e,8fによっ
てそれぞれ別個に移動させる。一方の第1下部敷棒8a
を移動させるシフトモータ8eは駆動軸8gにその出力
軸を連接し、この駆動軸8gの両端にはプーリ8lを連
結する。このプーリ8lに掛け回したワイヤー8hは、
スライダ8cのみに結合され他方のスライダ8dにはこ
れに開けた孔に挿し通して自由に移動可能とする。ま
た、他方の第1下部敷棒8bを移動させるシフトモータ
8fも同様にその出力軸を駆動軸8iに連接し、この駆
動軸8iにプーリ8mを連結する。このプーリ8mに掛
け回したワイヤー8jはスライダ8dのみに結合され、
他方のスライダ8cには挿し通すだけであって自由に移
動可能とする。また、シフトモータ8e,8fと反対側
の定盤6にはワイヤー8h,8jをそれぞれ別個に巻き
取るプーリ列8kを設ける。
【0022】このような第1下部敷棒8a,8bの駆動
系によって、シフトモータ8e,8fを作動させればワ
イヤー8h,8jを介してスライダ8c,8dを任意の
位置に任意の量だけ移動する。このため、2本の第1下
部敷棒8a,8bは定盤6の上でパスラインと平行する
方向に位置を変えたり、互いの間の距離を変更したりで
き、鋼板Sの変形部分の位置や大きさに対応した設定が
可能となる。また、図8の一点鎖線で示すように、2本
の第1下部敷棒8a,8bをパスしていく鋼板Sの外側
に退避できるようにすることで、第1下部敷棒8a,8
bを使用しない矯正作業が行える。
【0023】第2下部敷棒9a,9b,9cは互いに平
行に配列され鋼板Sのパスラインと直交する方向に進退
動作可能に定盤6に組み込む。定盤6には図10に示す
ように3本の溝6a,6b,6cを刻み込み、これらの
溝6a,6b,6cにそれぞれ第2下部敷棒9a,9
b,9cを固定したスライダ10a,10b,10cを
摺動自在に嵌め込む。定盤6の一端には、スライダ10
a,10cを同時に駆動するための第1シフトモータ1
1及び残りのスライダ10bを駆動するための第2シフ
トモータ12を設ける。第1シフトモータ11はその出
力軸に連結した駆動軸11a及びこれに巻き付けた2本
のワイヤー11b,11cによって第2下部敷棒9a,
9cのスライダ10a,10cを連接する。また、第2
シフトモータ12も同様に、その駆動軸12a及びワイ
ヤー12bによって残りの第2下部敷棒9bのスライダ
10bを連接する。これらのワイヤー11b,11c,
12bは第1,第2シフトモータ11,12と反対側に
設けたプーリ列13に掛け回して閉じたループを形成す
る。そして、図10に示すように、スライダ10a,1
0b,10cを貫通する部分を利用して各ワイヤー11
b,11c,12bをそれれぞれのスライダ10a,1
0b,10cに一体化し、プーリ列13から駆動軸11
a,12aに戻るパスのワイヤー11b,11c,12
bはそれぞれスライダ10a,10b,10cと溝6
a,6b,6cとの間の隙間を通る配線とする。
【0024】このような第2下部敷棒9a,9b,9c
の駆動系により、操作盤(図示せず)によって第1シフ
トモータ11を作動させると、両端の第2下部敷棒9
a,9cのみが同時に同じ方向へ同じ量だけ移動する。
また、第2シフトモータ12を作動させると、中央の第
2下部敷棒9bだけが移動する。したがって、2本の第
2下部敷棒9a,9cのみを用いたり、1本の第2下部
敷棒9bを用いたり、またこれらの全ての第2下部敷棒
9a,9b,9cを用いる作業が可能となる。また、シ
フトモータ8e,8fと第1シフトモータ11及び第2
シフトモータ12とが同時に作動しないように相互に制
限回路を組み込んでいる。更に、図9に示すように、定
盤6に出没自在に設けられた複数組みの昇降用シリンダ
14aに支持した駆動ローラ14によって、前記下部敷
棒8a〜9cを設置する際に鋼板Sを充分持ち上げて、
その移動を円滑なものとし、その設置後は定盤6の上面
から下方へ下降させる。
【0025】なお、加圧ラム5は鋼板Sの形状矯正だけ
でなく、矯正後の形状結果を測定する機能も持たせるた
め、その下端部に光学系による鋼板Sの形状計測装置
(図示せず)を埋没して設ける。この形状計測装置は、
鋼板Sの加圧ラム5による被矯正部の特定面の形状を測
定して演算し、その結果をコントローラに入力して変形
が公差よりも大きければそのまま再度加圧ラム5による
矯正を行うことができる。したがって、矯正前の鋼板S
の形状測定による矯正が不十分であっても、これを補償
した矯正が可能となり、高い品質の鋼板Sが得られるよ
うになる。
【0026】以上の構成において、入り側ローラコンベ
ヤ1aから矯正機2方向へ搬送される鋼板Sは、搬送ロ
ーラコンベヤ1cの手前にある光学系を利用した形状計
測装置によって形状計測される。そして、この形状計測
の結果は演算ユニットや各種のコントローラ等によって
処理され、形状を矯正する部分の位置をコントローラに
入力する。この後、矯正する部分が矯正機2の作業域の
中で停止するように、たとえばローラの回転をパルスジ
ェネレータ等によって計測し、鋼板Sの矯正部分を矯正
機2の作業域の中に正しく位置決めして停止させる。
【0027】この間、矯正機2側では、形状を矯正する
のに必要な上部敷棒7a,7b,第1下部敷棒8a,8
b及び第2下部敷棒9a〜9cの位置をそれぞれのモー
タ7c及びシフトモータ8e,8f,11,12によっ
てセットする。このセットは、形状計測装置による計測
結果の演算に基いてモータ7c及びシフトモータ8e,
8f,11,12の出力軸の回転方向及び回転量を設定
して行うものとする。更に、このような第1,第2下部
敷棒8a,8b,9a〜9cの設定に先立って、加圧ラ
ム5の位置設定と回転を走行台車2bの移動用モータ2
dとラム5の回転用モータ2eにより行う。すなわち、
加圧ラム5の底面の大きさに比べて鋼板Sの幅が大きい
場合に矯正部分に加圧ラム5の位置を合わせるために走
行台車2bを移動させる。また、矯正部分の変形の状況
に応じて、上部敷棒7a,7bがパスラインと直交する
方向がよいか又はパスラインと同じ姿勢とする方向がよ
いかに従って、駆動モータ2eによって加圧ラム5を回
転させることで設定するとともにその上部敷棒7a,7
bと並行配置となる側の第1下部敷棒8a,8bもしく
は第2下部敷棒9a,9c,9bとを組み合わせる。
【0028】このような設定の後に、オペレータが操作
盤によって加圧ラム5を下降させて鋼板Sの矯正部分を
加圧して矯正する。図11及び図12に、上部敷棒7
a,7bをパスラインと直交する方向に設定し、同方向
の第2下部敷棒9bによって加圧矯正している状態を示
す。
【0029】加圧ラム5による矯正の後、加圧ラム5を
計測位置まで上昇させてこの加圧ラム5の下端に埋設し
た形状計測装置によって矯正部分の形状計測を行う。こ
の計測結果は演算ユニットや各種のコントローラによっ
て演算され、変形度が公差内であることが確認される
と、加圧ラム5を待機位置まで上昇させ、鋼板Sを出側
ローラコンベヤ1b側に送り、次の矯正部分の到来に対
して待機する。また、変形度が公差よりも大きければ、
形状計測結果に基いて再度上部敷棒7a,7b及び第
1,第2下部敷棒8a,8b,9a〜9cの位置設定を
やり直し、加圧ラム5によって矯正をやり直す。このよ
うな手順によって、送られてくる鋼板Sの形状を予め計
測して矯正機2の態勢を整え、矯正後には加圧ラム5の
形状計測装置によって矯正状況の確認を行う。
【0030】このように、鋼板Sの矯正に際して、上部
敷棒7a,7b,第1下部敷棒8a,8b及び第2下部
敷棒9a,9b,9cを鋼板Sの変形状況に対応させて
全て機械的にそれぞれの位置を設定できる。このため、
従来のように、作業者が変形部分を目視で確認して敷棒
を設置する作業に比べると、短時間で正確に各敷棒7a
〜9cをセットできる。このため、矯正時間の短縮が可
能となり、加圧ラム5に作業者が近づくこともないので
安全に作業できる。
【0031】また、各敷棒7a〜9cの移動方向や移動
量を矯正機2の上流に配置した形状計測装置による計測
結果に基いて制御するようにすれば、各敷棒7a〜9c
を変形部分に正確に対応させてセットすることが可能に
なる。このため、設備の面から言えば、適切な形状計測
装置及び制御系を備えることが好ましい。
【0032】更に、加圧ラム5はその軸線周りに旋回す
るので、2本の上部敷棒7a,7bの長手方向をパスラ
インと直交する方向の姿勢としたり、パスライン方向に
向く姿勢として使うことができる。このため、鋼板Sの
変形状況に応じて上部敷棒7a,7bを最も適切な位置
に設定することができる。一方、定盤6は旋回できない
が、これにはその長手方向がパスラインと平行する方向
に第1下部敷棒8a,8bを備え、パスラインと直交す
る方向に第2下部敷棒9a〜9cを備えている。このた
め、上部敷棒7a,7bの姿勢との組合せを適切に設定
することで、変形部分への最適な敷棒の設置が可能とな
る。
【0033】
【発明の効果】本発明では、鋼板の上面及び下面に設置
する複数の敷棒の位置や向きを全て機械的に動作させて
鋼板の変形部分に対応した位置に設定できる。このた
め、従来の作業者による手作業に比べると、作業者が加
圧ラム部分に近づくことなく複数の敷棒のセットを短時
間で正確に行うことができる。したがって、安全作業が
確保されるだけでなく、矯正に要する時間も短縮でき生
産性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の矯正装置の全体を示す概略平面図であ
る。
【図2】矯正機部分とその上流及び下流部分を示す正面
図である。
【図3】矯正機の加圧ラム及び走行台車部分をパスライ
ン方向に見た図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】上部敷棒をその駆動系と共にパスライン方向に
見た図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】図5の正面図である。
【図8】定盤に設ける下部敷棒の配置を示す平面図であ
る。
【図9】下部敷棒の配置をパスライン方向に見た図であ
る。
【図10】図8のA−A線矢視図である。
【図11】加圧ラムによる鋼板の矯正状況を示す概略斜
視図である。
【図12】図11における敷棒の位置関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ローラ列 2 矯正機 5 加圧ラム 6 定盤 7a,7b 上部敷棒 8a,8b 第1下部敷棒 9a,9b,9c 第2下部敷棒 S 鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭44−29084(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の被矯正部分を圧下して矯正する加
    圧ラム及びその表面から出没自在な駆動ローラを複数列
    設けた定盤を備えた矯正装置において、前記加圧ラムに
    回動装置を設けるとともに前記鋼板の上面に設置する上
    部敷棒を該鋼板のパスラインの内外方向へ移動可能に連
    接し、前記定盤に前記鋼板のパスラインと一方を平行に
    他方を直交して配置するとともにそれぞれ交差配置した
    2対の前記鋼板の下面に設置する下部敷棒を前記鋼板の
    パスラインの内外方向に相互に移動可能に連接し、前記
    上部敷棒、下部敷棒及び加圧ラムをそれぞれの駆動装置
    によって前記鋼板の変形部分に対応した位置に設定可能
    としたことを特徴とする鋼板の矯正装置。
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