JP2506090Y2 - シリンダブロック構造 - Google Patents

シリンダブロック構造

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JP2506090Y2
JP2506090Y2 JP5949290U JP5949290U JP2506090Y2 JP 2506090 Y2 JP2506090 Y2 JP 2506090Y2 JP 5949290 U JP5949290 U JP 5949290U JP 5949290 U JP5949290 U JP 5949290U JP 2506090 Y2 JP2506090 Y2 JP 2506090Y2
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bore
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実 石川
清志 杉沼
孝志 山崎
博文 徳江
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日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエンジンのシリンダブロック構造に関する。
更に詳しくは乾式ライナ方式のシリンダブロック構造に
関するものである。
[従来の技術] この種のシリンダブロック構造として、第5図及び第
6図に示すように、複数のブロックボア2と、ボア2を
形成するボア周壁3の外部に設けられた冷却水通路4a
と、隣り合うボア2,2間のボア周壁3内部に設けられ上
記冷却水通路4aに連通する複数の貫通孔により構成され
た冷却水通路4bとを有するものが知られている。複数の
ボア2は単一のシリンダブロック5に所定の間隔をあけ
て形成される、即ち隣り合うボア2,2間のボア周壁3は
上記隣り合うボア2,2に共通の周壁3である。これらの
ボア2にシリンダライナ1をそれぞれ挿着した後、シリ
ンダヘッド取付用ボルト8をねじ穴6に螺合することに
よりシリンダヘッド7がブロック5上面に取付けられ
る。このとき、燃焼室回りのシール部の面圧を高めるた
めに、シリンダライナ1の上端部はブロック5上面より
突出しているので、各ねじ穴6の下方のボア周壁3がボ
ルト8により引張られてボア2外方に突出するように変
形する(第5図及び第6図二点鎖線M)。このため、ボ
ア2の間に設けられたねじ穴6の間のボア周壁3を除く
他のねじ穴6間のボア周壁3はボア2内部に入り込むよ
うに変形する場合があった(第5図及び第6図二点鎖線
N)。この結果、シリンダライナ1の真円度が低下して
ピストンの摺動抵抗が増大する問題点があった。
従来、この点を改善するために、ボア周壁3の肉厚を
全体的に大きく形成することによって、ボア周壁3の変
形量を低減してピストンリング及びシリンダライナ1内
面間に均一に潤滑油膜が形成されるようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記改善したシリンダブロックは肉厚を大き
くしなくても剛性上問題のない部分まで厚く形成してい
るので、シリンダブロックの重量を増大させる不具合が
あった。
本考案の目的は、僅かな重量の増大でブロックボアの
周壁の変形量を低減させることができるシリンダブロッ
ク構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、第1図及び第2図に示すようにシリンダラ
イナ11の挿着される複数のブロックボア12が所定の間隔
をあけて形成された単一のシリンダブロック10と、ブロ
ック10内のボア周壁13外部に設けられた冷却水通路14a
と、ボア12,12間のボア周壁13内部に設けられ上記冷却
水通路14aに連通する複数の貫通孔により構成された冷
却水通路14bと、ブロック10上面のボア12の周囲に設け
られシリンダヘッド取付用ボルト18が螺合する複数のね
じ穴16とを備えたシリンダブロック構造の改良である。
その特徴ある構成は、ボア12の間に設けられたねじ穴
16の間のボア周壁13を除く他のねじ穴16間のボア周壁13
の肉厚が冷却水通路14aの上部から中央部にかけて大き
く形成されたところにある。
[作用] ボア12の間に設けられたねじ穴16の間のボア周壁13を
除く他のねじ穴16間のボア周壁13の肉厚のうち冷却水通
路14aの上部から中央部にかけてその肉厚を大きく形成
したので、シリンダヘッド17をシリンダヘッド取付用ボ
ルト18によりシリンダブロック10上面に締付けても、上
記他のねじ穴16間のボア周壁13はボア12内部に入り込む
ように変形しない。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図〜第4図に示すように、エンジンの乾式ライナ
方式のシリンダブロック10は、シリンダライナ11が挿着
される複数のブロックボア12と、ボア周壁13外部に設け
られた冷却水通路14aと、ボア12,12間のボア周壁13内部
に設けられ上記冷却水通路14aに連通する複数の貫通孔
により形成された冷却水通路14bとを備える。複数のボ
ア12は単一のシリンダブロック10に所定の間隔をあけて
それぞれ円筒状に形成される。ボア12上端にはライナ11
上端のフランジ11aを挿着可能にボア12内径より僅かに
大径に形成されたフランジ挿着部12aが設けられる。こ
のフランジ挿着部12aの深さDはフランジ11aの高さHよ
り僅かに小さい(第2図)。
またブロック10上面には各ボア12の周囲に等間隔に6
個のねじ穴16が設けられ、これらのねじ穴16は冷却水通
路14a,14bに突抜けない深さに形成される。ねじ穴16に
はシリンダヘッド17をブロック10に取付けるためのシリ
ンダヘッド取付用ボルト18が螺合される。ここで、ボア
周壁13はボア12,12の間に設けられたねじ穴16,16の間の
第1周壁13aと、周壁13a以外のねじ穴16,16の間の第2
周壁13bと、ねじ穴16の下方に位置する第3周壁13cとに
より構成される。
第1周壁13aは上記隣り合うボア12,12に共通の周壁13
であり、冷却水通路14bは上記第1周壁13a内部に形成さ
れた複数の貫通孔である(第1図、第3図及び第4
図)。
本実施例の特徴ある構成は、周壁13cの肉厚及び周壁1
3bの下部の肉厚をそれぞれT1とするときに、周壁13bが
冷却水通路14の上部から中央部にかけて肉厚T1より大き
い肉厚T2に形成されたところにある。
このように構成されたシリンダブロック10のブロック
ボア12には、シリンダライナ11がその上端を僅かに突出
させて挿着され、シリンダヘッド17がシリンダヘッド取
付用ボルト18によりブロック10上面に取付けられる。こ
のとき、ボルト18により第3周壁13cが第2図の二点鎖
線Mで示すモードで変形するが、第1周壁13aを除く第
2周壁13bの上部から中央部にかけて肉厚がT2と大きく
形成されているので、剛性が増大し周壁13bがボア12内
部に入り込むように変形することはない。この結果、ピ
ストンの摺動抵抗が増大することはなく、潤滑油膜がピ
ストンリング及びシリンダ間に均一に形成される。
また従来剛性不足を生じ易かった周壁13bの上部から
中央部にかけてのみ本実施例では大きい肉厚T2に形成
し、従来剛性が十分な周壁13a及び13cは特に肉厚を大き
く形成しないので、ブロック10の重量は僅かしか増大せ
ず、かつ冷却水によるライナ11内部の冷却効率はほとん
ど低下しない。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、単一のシリンダ
ブロックにおいて、ボアの間に設けられたねじ穴の間の
ボア周壁を除く他のねじ穴間のボア周壁に、冷却水通路
の上部から中央部に及ぶ部分のみその肉厚を大きく形成
したので、剛性バランスが均一になり、僅かな重量の増
大でボア周壁の変形量を低減させることができる。この
結果、ピストンの摺動抵抗が増大することはなく、ピス
トンリング及びシリンダ間に均一に潤滑油が形成され
る。
またボア周壁を厚く形成した部分は僅かであるためシ
リンダライナの内面と冷却水通路との距離は微増するだ
けで、冷却水によるライナ内部の冷却効率はほとんど低
下しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例のシリンダブロック構造を示す
第2図のA−A線断面図。 第2図は第1図のB−B線断面図。 第3図は第2図のC−C線断面図。 第4図は第1図のF−F線断面図。 第5図は従来例を示す第6図のD−D線断面図。 第6図は第5図のE−E線断面図。 10:シリンダブロック、11:シリンダライナ、12:ブロッ
クボア、13:ボア周壁、14a,14b:冷却水通路、16:ねじ
穴、18:シリンダヘッド取付用ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 徳江 博文 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日 野自動車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−144453(JP,U) 実開 昭57−142141(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダライナ(11)の挿着される複数の
    ブロックボア(12)が所定の間隔をあけて形成された単
    一のシリンダブロック(10)と、前記ブロック(10)内
    のボア周壁(13)外部に設けられた冷却水通路(14a)
    と、前記ボア(12,12)間のボア周壁(13)内部に設け
    られ前記冷却水通路(14a)に連通する複数の貫通孔に
    より構成された冷却水通路(14b)と、前記ブロック(1
    0)上面の前記ボア(12)の周囲に設けられシリンダヘ
    ッド取付用ボルト(18)が螺合する複数のねじ穴(16)
    とを備えたシリンダブロック構造において、 前記ボア(12)の間に設けられたねじ穴(16)の間のボ
    ア周壁(13)を除く他のねじ穴(16)間のボア周壁(1
    3)の肉厚が前記冷却水通路(14a)の上部から中央部に
    かけて大きく形成されたことを特徴とするシリンダブロ
    ック構造。
JP5949290U 1990-06-05 1990-06-05 シリンダブロック構造 Expired - Lifetime JP2506090Y2 (ja)

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JPH0419644U JPH0419644U (ja) 1992-02-19
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JP2662835B2 (ja) * 1991-10-25 1997-10-15 株式会社クボタ エンジンのシリンダブロックへのシリンダヘッド固定装置

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JPH0419644U (ja) 1992-02-19

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