JP2506089Y2 - 滅菌容器 - Google Patents

滅菌容器

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JP2506089Y2
JP2506089Y2 JP1990054800U JP5480090U JP2506089Y2 JP 2506089 Y2 JP2506089 Y2 JP 2506089Y2 JP 1990054800 U JP1990054800 U JP 1990054800U JP 5480090 U JP5480090 U JP 5480090U JP 2506089 Y2 JP2506089 Y2 JP 2506089Y2
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sterilized
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俊治 松宮
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、食品や薬剤等を収納または充填するための
滅菌容器に関し、特に、キャップの構造が改良された滅
菌容器に関する。
〔従来の技術〕
食品や薬剤等を収納または充填する容器として、滅菌
された容器が用いられることが多い。この種の滅菌容器
は、通常、容器本体と、容器本体に形成された内容物を
取り出すための開口を有する取り出し口に取り付けられ
るキャップとを有する。
ところで、上記のような構造を有する滅菌容器を滅菌
する場合、例えばエチレンオキサイド・ガス(EOG)に
より滅菌する場合、容器本体内を滅菌するにはキャップ
を一旦取り除く必要がある。すなわち、キャップを一旦
取り外した後に、容器本体内をEOGにより滅菌し、しか
る後内容物を充填あるいは収納する。しかしながら、ガ
ス滅菌された容器本体を、内容物の充填あるいは収納ま
で無菌状態に維持することは非常に困難である。
そこで、従来は、容器本体内に内容物を収納または充
填した状態で殺菌していた。この殺菌は、80℃以上の熱
湯中に、内容物が収納または充填された容器本体を長時
間保持することにより行われている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のように80℃以上の熱湯中に長時
間保持することが必要であるため、容器本体が合成樹脂
等により構成されている場合、容器本体の変形が生じる
という問題があった。
また、殺菌工程に長時間を必要とするため、生産性の
点においても難があった。
よって、本考案の目的は、滅菌に際し容器の変形が生
じ難く、かつガス滅菌を利用して効率よく滅菌し得る構
造を備えた滅菌容器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、内容物を取り出すための開口を有する取り
出し口が形成された容器本体と、この取り出し口に取り
付けられるキャップとを有する滅菌容器において、下記
の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、キャップはポリエチレン製とされ、キャッ
プには、容器本体の取り出し口に取り付けられた状態で
容器本体内と外部とを連通させる貫通孔が形成されてい
る。そして、この貫通孔が外部に開孔されている部分
に、該開孔を閉成するようにポリエチレン製不織布より
なるガス透過性シートがヒートシールにより固着されて
いる。
〔作用〕
キャップに形成された貫通孔の外部に開孔されている
部分に、ガス透過性シートが固着されているため、キャ
ップを容器本体の取り出し口に取り付けた状態で、外部
からガス透過性シートを介して容器本体内にガスを流通
させることができる。従って、キャップを取り付けた状
態で、例えばEOGにより容器本体内を滅菌することが可
能とされている。
よって、本考案の滅菌容器では、キャップを容器本体
に取り付けた状態でガス滅菌により容器本体内を完全に
滅菌することができる。また、キャップの外部へ開孔し
ている部分が一応にガス透過性シートで閉成されている
ため、滅菌状態の維持が容易である。
また、キャップがポリエチレン製とされ、ポリエチレ
ン製不織布よりなるガス透過性シートがヒートシールに
より固着されているので、キャップとガス透過性シート
との固着が強固であり、滅菌状態の維持が容易である。
内容物は、このガス滅菌後に、予め滅菌した状態で無
菌的に充填すればよく、しかる後予め滅菌された貫通孔
の形成されていないキャップまたは栓により、上記キャ
ップを除去して直接容器取り出し口を封止すれば、内容
液の無菌状態を維持することができる。
〔実施例の説明〕 以下、本考案の一実施例を図面を参照しつつ説明す
る。
第2図は、本考案の一実施例の滅菌容器に用いられる
容器本体を斜視図で示す。容器本体1は、柔軟性を有す
る合成樹脂材料により構成されており、その上面に凹部
1aが形成されている。この凹部1a内には、開口2aを有す
る容器取り出し口2が上方に突出形成されている。第2
図では必ずしも明確ではないが、この容器取り出し口2
の外周面には、ねじ部が形成されており、後述するキャ
ップを螺着することが可能な構造とされている。
他方、第3図(a)及び(b)にそれぞれ、縦断面図
及び平面図で示すように、キャップ3は、上下に延びる
貫通孔3aを有する略円筒状の形状を有する。貫通孔3aの
内周面にはねじ部3bが形成されており、ねじ部3bは、容
器本体1の取り出し口2の外周面に形成されたねじ部に
螺合し得るように形成されている。
キャップ3はポリエチレン製とされ、下端3c側から容
器本体1の取り出し口2にねじ込まれるが、キャップ3
の反対側端部3d側にも、貫通孔3aが開孔している。そし
て、この開孔部分3eを閉成するように、キャップ3の上
端面に、ポリエチレン製不織布よりなるガス透過性シー
ト4がヒートシールにより固着されている。
上記キャップ3を容器本体1の取り出し口2に取り付
けた状態を第1図に示す。なお、第1図では、取り出し
口2及びキャップ3のねじ合わせ部は細線でその位置の
みを示している。第1図から明らかなように、ガス透過
性シート4により隔てられてはいるが、貫通孔3aによ
り、容器本体1内部と外部とがガスを流通させ得るよう
に連通されている。従って、キャップ3を第1図に示し
たように容器本体1の取り出し口2に取り付けた状態
で、EOGガスにより滅菌することができる。
すなわち、本実施例の滅菌容器では、キャップ3を容
器本体1に取り付けた状態で、ガス透過性シート4を介
してガス滅菌することが可能であるため、短時間でかつ
確実に滅菌容器を滅菌することが可能とされている。使
用に際しては、キャップ3を第1図に示したように取り
付けた状態のままガス滅菌し、しかる後予め滅菌された
内容物を無菌的に充填または収納すればよく、しかる後
予め滅菌されており、かつ貫通孔の形成されていない新
たなキャップを、キャップ3の外側から取り付けること
により封止すればよい。
また、封止は、キャップ3を取り外した後に、上部に
開孔していない新たなキャップを容器取り出し口2に取
り付けることにより行ってもよい。
また、上記実施例の滅菌容器では、キャップ3の容器
本体1への取り付けはねじ止めにより行っていたが、キ
ャップ3の取り出し口2への取り付けはこれに限定され
ない。例えば、キャップ3の貫通孔3aの径を取り出し口
2の外径よりも若干小さくしておき、キャップ3の貫通
孔3aを取り出し口2により押し拡げることによりキャッ
プ3を取り付けたものであってもよい。
また、貫通孔3aは、上記実施例ではキャップ3の上下
に延びるように形成されていたが、貫通孔3aは他の方向
に延ばされていてもよい。すなわち、貫通孔3aの容器外
へ開孔している部分は、キャップ3aの上端面に限定され
ず、キャップ3の側面部分に開孔していてもよい。側面
に開孔している場合には、該開孔部分に上記と同様にし
てガス透過性シートが固着される。
次に、上記実施例の滅菌容器についての具体的な実験
結果につき説明する。
内容量5lのエチレン−酢酸ビニル共重合体により成形
された容器本体1を用意した。他方、キャップ3として
は、ポリエチレン成形体を用意し、直径15mmの貫通孔3a
を形成しておき、キャップ3の上端面に厚さ0.25mmのポ
リエチレン製不織布(商品名:ディポン社製タイベッ
ク)をヒートシール機によりヒートシールして固着し
た。
次に、上記のようにして用意したキャップ3を、容器
本体1の取り出し口2にねじ止めし、その状態でエチレ
ンオキサイド20重量%及び炭酸ガス80重量%を含有する
混合ガスによりガス滅菌した。このガス滅菌は、50℃の
温度で6時間行った。しかる後、50℃の温度で6時間エ
アレーションを行った。
上記のようにして滅菌された滅菌容器を検体として、
ディスポーザブル輸血セット及び輸液セット基準(厚生
省告示第301号)に従って無菌試験をおこなった結果、
異常は認められなかった。また、残留エチレンオキサイ
ドガスもほとんど検出されなかった。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、ポリエチレン製キャ
ップに貫通孔が形成されており、該貫通孔の外部に開孔
されている部分にポリエチレン製不織布よりなるガス透
過性シートがヒートシールにより固着されているので、
このガス透過性シートを介してキャップを容器本体に取
り付けた状態のまま滅菌容器をガス滅菌することができ
る。従って、滅菌容器をガス滅菌により確実に滅菌し、
無菌状態を維持したまま、予め滅菌あるいは殺菌された
内容物を充填することができる。
また、上記のように、キャップがポリエチレン製とさ
れ、ポリエチレン製不織布よりなるガス透過性シートが
ヒートシールにより固着されているので、キャップとガ
ス透過性シートとの固着が強固であり、滅菌後の無菌状
態の維持が容易である。
従来の容器では、ガス滅菌により無菌状態を維持する
ことが困難であり、内容物を充填もしくは収納した状態
で熱湯中に長時間保持して殺菌していたため、容器に変
形が生じたり、殺菌に長時間を有するという問題があっ
た。本考案の滅菌容器では、このような熱湯に浸積する
殺菌工程を実施する必要がないため、容器の変形が生じ
ることもなく、また内容物を充填した状態での殺菌工程
を省略することが可能となる。従って、食品や薬剤等を
充填した製品を、効率よく生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はキャップを滅菌容器の取り出し口に取り付けた
状態を示す略図的部分切欠断面図、第2図は実施例の滅
菌容器に用いられる容器本体を示す斜視図、第3図
(a)及び(b)は、それぞれ、本考案の一実施例の滅
菌容器に用いられるキャップの縦断面図及び平面図であ
る。 図において、1は容器本体、2は取り出し口、3はキャ
ップ、3aは貫通孔、4はガス透過性シートを示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物を取り出すための開口を有する取り
    出し口が形成された容器本体と、 前記取り出し口に取り付けられるキャップとを有する滅
    菌容器において、 前記キャップはポリエチレン製とされ、 前記容器本体の取り出し口に取り付けられた状態で、容
    器本体内と外部とを連通させる貫通孔が前記キャップに
    形成されており、前記キャップの該貫通孔が外部に開孔
    されている部分に、該開孔を閉成するようにポリチレン
    製不織布よりなるガス透過性シートがヒートシールによ
    り固着されていることを特徴とする滅菌容器。
JP1990054800U 1990-05-25 1990-05-25 滅菌容器 Expired - Fee Related JP2506089Y2 (ja)

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JPH0413574U (ja) 1992-02-04

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