JP2505847Y2 - サ―ミスタ温度検知器 - Google Patents

サ―ミスタ温度検知器

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JP2505847Y2
JP2505847Y2 JP1991058358U JP5835891U JP2505847Y2 JP 2505847 Y2 JP2505847 Y2 JP 2505847Y2 JP 1991058358 U JP1991058358 U JP 1991058358U JP 5835891 U JP5835891 U JP 5835891U JP 2505847 Y2 JP2505847 Y2 JP 2505847Y2
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JP
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thermistor
temperature detector
lead wire
thermistor temperature
protective tube
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JP1991058358U
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JPH053954U (ja
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卓 柴田
通治 与五沢
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、衣類乾燥機、エアコ
ン、冷蔵庫等の温度制御に使用されるサーミスタ温度検
知器に関する。更に詳しくは、耐水性及び耐冷熱衝撃性
に優れ、リード線の端末部分における短絡の発生やサー
ミスタの電気特性の劣化を防止した安価な温度検知器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衣類乾燥機,エアコン,冷蔵庫等
の温度制御に使用されているサーミスタ温度検知器の一
例として図2に示すものが供されている。図2におい
て、11はサーミスタ、12はこのサーミスタに接続さ
れた一対のリード線、13は熱可塑性樹脂からなる収納
ケース、例えばABS樹脂製のケースで、この内部に前
記サーミスタ11の全部及び該サーミスタ11に接続さ
れた一対のリード線12の一部分を収納した状態で熱硬
化性樹脂である例えばエポキシ樹脂を充填し、もってそ
の充填物14中にサーミスタ11を埋設していると共
に、リード線12を該充填物14外へ導出している。1
5は充填物14外へ導出したリード線12を機械的に保
護するための保護チューブである。この保護チューブ1
5はリード線12と接着剤16にて固定されている。こ
こで、図3は図2におけるA−A断面図であり、保護チ
ューブ15とリード線12との接着状態を示している。
尚、前記リード線12の端末部分にはコネクタ17が接
続されている。
【0003】このように構成されたサーミスタ温度検知
器は、例えば衣類乾燥機の回転ドラムの近傍やエアコン
に用いられている熱交換器のフィンの間または冷蔵庫の
庫内などの水蒸気等の湿気が多く、かつ温度差のはげし
い環境下に設置されて使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のサーミスタ温度検知器においては、充填物14と保
護チューブ15の収納ケース側の開放端部15aとの間
に僅かながら隙間が生じているため、この隙間から例え
ば水蒸気が保護チューブ15内に浸入すると、該水蒸気
が水滴となってリード線12の表面や保護チューブ15
の内面を伝ってリード線12の端末部分にまで達してし
まい、コネクタ17との接続部がショート(短絡)状態
となり正確な温度検知が不可能になるという欠点があっ
た。また、この温度検知器は長期間にわたって冷熱衝撃
を受けた場合など、リード線12の導出部分12aと充
填物14との間や、収納ケース13と充填物14との間
に剥離が生じ、その僅かな隙間を通して湿気等が浸入し
てサーミスタ11の電気特性が著しく劣化することもあ
った。
【0005】更に、このサーミスタ温度検知器は、その
作製時においてサーミスタ11及びリード線12を収納
ケース13内に埋設する工程と、充填物14外へ導出し
たリード線12に機械的保護としての保護チューブ15
を固定する工程とが別工程であり作業性に劣っていた。
【0006】本考案は上述したような従来品の欠点を解
決するもので、リード線の端末部分及びサーミスタに対
して湿気等の悪影響を防止した信頼性の高いサーミスタ
温度検知器を安価に提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案によるサーミスタ温度検知器は、サーミスタ
及び該サーミスタに接続された一対のリード線の全体
を、保護チューブ内に挿入し保持具によって所定の位置
に固定した後、前記保護チューブのサーミスタの位置す
る側の空隙部に電気絶縁物を充填したことを特徴とする
ものである。本考案において使用される電気絶縁物とし
ては、付加反応型液状シリコーンゴムが好適である。付
加反応型液状シリコーンゴムは10〜800ポイズ程度
の低粘度の製品が多いため注型が容易であり、また硬化
のための加熱条件も90〜120℃程度の温度で30分
間程度であり取り扱い易い。更に、ポリオレフィン等を
除く多くの材料に対して接着性が良好である。また、硬
化後の特性は、耐水性、耐熱性及び耐冷熱衝撃性が一般
の有機系樹脂に比較して非常に優れており、特に、冷熱
衝撃に対しては、ゴム弾性を有するため内部に包含した
ものに対して緩衝材の役目も兼ね備えている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、一本の保護チューブがサ
ーミスタの収納ケースとリード線の保護チユーブとを兼
ねているとともに、保護チューブのサーミスタの位置す
る側の空隙部が電気絶縁物によって隙間なく完全に封止
されているため、従来のように収納ケースと保護チュー
ブとの間に隙間が生じるようなことが無くなる。従っ
て、水蒸気等の湿気や水分の浸入を防止することがで
き、正確な温度検知が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案によるサーミスタ温度検知器を
図面等を参照して更に詳しく説明する。図1は本考案に
よるサーミスタ温度検知器の一実施例を示す断面図であ
る。本実施例ではまず、サーミスタ1として高精度特性
を有するガラス管封止型サーミスタを用意し、このサー
ミスタ1には圧着端子2を介して、片端にコネクタ3を
接続してなる一対のリード線4を接続した。このリード
線4としては、長さ300mmの105℃耐熱ポリ塩化
ビニル樹脂絶縁電線を使用した。次に、前記サーミスタ
1及び該サーミスタ1に接続されたリード線4の全体
を、内径φ3.0mm、長さ280mmの105℃耐熱
ポリ塩化ビニル樹脂からなる保護チューブ5内に挿入
し、保持具6として結束バンドを用いて所定の位置に固
定した後、前記保護チューブ5のサーミスタ1の位置す
る側の空隙部に電気絶縁物7として付加反応型液状シリ
コーンゴムを充填した。尚、前記保護チューブ5の電気
絶縁物7と接する内面には、接着性向上のため予めプラ
イマー(図示せず)を塗布しておいた。
【0010】ここで、上述のように作製された本考案に
よるサーミスタ温度検知器を、実際に衣類乾燥機の回転
ドラム近傍に設置して使用してみたが、水蒸気の浸入に
よるリード線とコネクタとの接続部分における短絡は発
生しなかった。
【0011】また、従来品との比較のために本実施例に
よるサーミスタ温度検知器の他に、比較例として図2に
示したような従来構造のサーミスタ温度検知器も用意
し、冷熱サイクル試験機を用いて耐水性及び耐冷熱衝撃
性の比較を行い、所定サイクル後におけるサーミスタの
絶縁抵抗を評価した。試験条件としては、高温(70
℃)の湯温槽に3分間浸し、取り出した後空気中(室
温)で1分間放置し、更に低温(−30℃)の液槽中に
3分間浸し、取り出した後空気中(室温)で1分間放置
する。これを1サイクルとしてサイクル試験を行い、5
00サイクル後及び2000サイクル後におけるサーミ
スタの絶縁抵抗を測定した。尚、試料としては各々の温
度検知器を10個づつ用意した。試験結果は表1に示す
とおりである。
【0012】
【表1】
【0013】この表の結果からも明らかなように、本考
案によるサーミスタ温度検知器は、2000サイクル終
了時においても、試料の全てが105〜106MΩ程度の
良好な絶縁抵抗を示しているのに対し、従来構造のサー
ミスタ温度検知器は、500サイクル終了時において既
に半数以上、2000サイクル終了時においては全てが
1MΩ以下の絶縁抵抗しか示さなかった。
【0014】またこの時、サーミスタ温度検知器の外観
を目視すると本考案によるものは全く変化は見られなか
ったが、従来構造のものは収納ケースやリード線にクラ
ックが発生したり、またリード線と充填物との間に僅か
な隙間が生じていた。サーミスタの絶縁抵抗の低下の原
因は、この部分からの水分が浸入したことによるもので
ある。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案によるサーミ
スタ温度検知器は、一本の保護チューブがサーミスタの
収納ケースとリード線の保護チユーブとを兼ねていると
ともに、保護チューブのサーミスタの位置する側の空隙
部が電気絶縁物によって隙間なく完全に封止されている
ため、水蒸気等の湿気や水分の浸入によるリード線の端
末部分における短絡の発生やサーミスタの電気特性の劣
化を確実に防止でき、正確な温度検知を行うことができ
る。また、従来のものと比較して構造が簡単であるため
作業性にも優れ、低価格の製品を提供することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるサーミスタ温度検知器の一実施例
を示す断面図である。
【図2】従来のサーミスタ温度検知器の一例を示す一部
切欠断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 サーミスタ 2 圧着端子 3 コネクタ 4 リード線 5 保護チューブ 6 保持具 7 電気絶縁物 11 サーミスタ 12 リード線 12a 導出部分 13 収納ケース 14 充填物 15 保護チューブ 15a 開放端部 16 接着剤 17 コネクタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーミスタ(1)及び該サーミスタ
    (1)に接続された一対のリード線(4)の全体を、保
    護チューブ(5)内に挿入し保持具(6)によって所定
    の位置に固定した後、前記保護チューブ(5)のサーミ
    スタ(1)の位置する側の空隙部に電気絶縁物(7)を
    充填したことを特徴とするサーミスタ温度検知器。
JP1991058358U 1991-06-28 1991-06-28 サ―ミスタ温度検知器 Expired - Lifetime JP2505847Y2 (ja)

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JPH053954U JPH053954U (ja) 1993-01-22
JP2505847Y2 true JP2505847Y2 (ja) 1996-08-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002243558A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Tateyama Kagaku Kogyo Kk 炊事具の温度検出具

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CN104813149B (zh) * 2012-11-30 2017-02-15 打矢恒温器株式会社 温度传感器
JP2023177671A (ja) * 2022-06-02 2023-12-14 株式会社大泉製作所 温度検出器

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JPH053954U (ja) 1993-01-22

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