JP2505497Y2 - 野球・ソフトボ―ル用金属バット - Google Patents
野球・ソフトボ―ル用金属バットInfo
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- JP2505497Y2 JP2505497Y2 JP1991009420U JP942091U JP2505497Y2 JP 2505497 Y2 JP2505497 Y2 JP 2505497Y2 JP 1991009420 U JP1991009420 U JP 1991009420U JP 942091 U JP942091 U JP 942091U JP 2505497 Y2 JP2505497 Y2 JP 2505497Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bat
- metal
- hitting
- wall
- metal bat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、野球・ソフトボール用
金属バットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、一般的に使用されている野球・ソ
フトボール用金属バット(以下金属バットと言う。)
は、木製バットに比較して折損率は低く、耐久性に富
み、且つ打球の早さと飛距離に優れる利点があり、金属
特有の甲高い打球音が発生する。現今は打球の鋭さと飛
距離増大を目指す傾向が顕著になっており、そのために
打球時の衝撃が金属バットの内部空間において増幅さ
れ、打球音が増大する結果を招き、難聴障害や騒音公害
等の弊害が生ずる現状にある。 【0003】又、打球時の衝撃で金属バットが破損し、
破片によってプレーヤーや観衆に危害を加えたり、打球
時の振動によって手が痺れたりしてプレーに支障を来す
ことがあった。そのため、金属バットの内部空間に衝撃
緩衝材として、発泡性合成樹脂液を注入してバット内で
反応せしめた合成樹脂発泡体を充填したものや、合成樹
脂の発泡体ブロックを別体に形成し、該発泡体ブッロッ
クをバットの内部空間に挿入して、打球時の衝撃を緩和
して打球音を低減するとともに振動を緩和減衰して手の
痺れを予防したものが提供されている。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】前記、金属バットの内
部に衝撃緩衝材として発泡性合成樹脂液を注入してバッ
ト内で発泡充填するものは、バット本体のグリップ部か
ら発泡性合成樹脂液を注入して加温したり、薬品で反応
せしめて発泡するものであり、発泡性合成樹脂液がバッ
ト本体の先端部において発泡するために、バットの先端
部に重量がかかりバランスが悪くなると言う欠点があっ
た。又、発泡を安定せしめるためには、重量15g〜2
0g程度以上の発泡性合成樹脂液を注入する必要があ
り、バットの重量が不要に増大すると言う欠点があっ
た。 【0005】また、金属バットの内部に合成樹脂の発泡
体ブロックを挿入したものは、金属バットのサイズに対
応させて発泡体ブロックを何種類も準備する必要があ
り、生産性が悪くなると言う欠点があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】本考案は、ポリウレタン
樹脂やその他任意の合成樹脂の発泡体でパイプの外壁の
長さ方向にスリットを設けた断面C字形状の緩衝体を形
成し、該緩衝体を、任意金属からなるバット本体の打球
部の内部空間に挿入し内壁に密着せしめることにより、
金属バットの打球時の打球衝撃を緩和せしめて打球音を
低減するとともに振動を緩和減衰しようとするものであ
る。 【0007】 【作用】金属バットの内部空間に挿入する打球衝撃緩和
材を、ポリウレタン樹脂やその他任意の合成樹脂の発泡
体でパイプの外壁の長さ方向にスリットを設けた断面C
字形状の緩衝体としたから、金属バットのサイズが多少
相違していても、各サイズの金属バットの内部空間の大
きさに順応して緩衝体の外壁のスリットが拡狭変動する
ことにより内壁に密着し、打球時の打球衝撃を緩和せし
めて、打球音を低減するとともに振動を緩和減衰せしめ
る作用を奏する。 【0008】 【実施例】以下実施例について説明する。 第1図ない
し第4図は本考案にかかる金属バットの一実施例を表す
説明図である。ポリウレタン樹脂やポリエチレン樹脂や
その他これらと同効質の任意合成樹脂の弾力性を有する
発泡体でパイプの外壁の長さ方向にスリット4を設けた
断面C字形状の緩衝体3を形成し、該緩衝体3を、アル
ミニウム単体やアルミニウム合金、チタン合金等の任意
金属で形成したバット本体1の打球部6の内部空間2に
挿入し内壁2に密着せしめた金属バット1である。 【0009】緩衝体3の挿入方法は、バットの先端部8
を密閉した状態の打球部6とグリップ部7から成るバッ
ト本体1と、グリップ栓5を別体に形成した金属バット
においては、緩衝体3のパイプの外壁の一方を、スリッ
ト4から圧縮しながら巻き込んで細い棒状にして、グリ
ップ部7の内部空間から打球部6方向に挿入し、打球部
6の内部空間2の大径部において圧縮を解除すると、緩
衝体3の弾力性により伸展して内壁2に密着せしめた
後、グリップ栓5を挿入固着して金属バット1を形成す
る。 【0010】又、バットの先端部8が開口した状態の打
球部6とグリップ部7とからなるバット本体1にグリッ
プ栓5を挿入固着した金属バットにおいては、先端開口
部から緩衝体3を打球部6の内部空間2の大径部に挿入
し内壁2に密着せしめた後、先端部8をヘッドスピニン
グにより閉鎖して金属バット1を形成する。緩衝体3は
発泡体の弾力性によって内壁2に密着するが、接着剤等
を用いて固着する等は任意である。 【0011】 【効果】本考案は、以上の構成にしたから、緩衝体は、
合成樹脂発泡体の弾力性とパイプの外壁の長さ方向に設
けたスリットによりサイズの調節が広範囲になり、太、
細サイズの異なる金属バットにおいても緩衝体の挿入が
容易であるとともに密着性が良くなり衝撃緩和性と生産
性が向上する。又、緩衝体は中空パイプ状としたから、
重量略10g程度で金属バットの打球部の略全長に設け
ることが可能となるから、バットのスイングバランスの
変調を防止するとともに打球時の衝撃緩和範囲の広い金
属バットとなり、打球音を低減して難聴障害や振動を緩
和減衰して手の傷害を予防するとともに、騒音公害を防
止する効果がある。
金属バットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、一般的に使用されている野球・ソ
フトボール用金属バット(以下金属バットと言う。)
は、木製バットに比較して折損率は低く、耐久性に富
み、且つ打球の早さと飛距離に優れる利点があり、金属
特有の甲高い打球音が発生する。現今は打球の鋭さと飛
距離増大を目指す傾向が顕著になっており、そのために
打球時の衝撃が金属バットの内部空間において増幅さ
れ、打球音が増大する結果を招き、難聴障害や騒音公害
等の弊害が生ずる現状にある。 【0003】又、打球時の衝撃で金属バットが破損し、
破片によってプレーヤーや観衆に危害を加えたり、打球
時の振動によって手が痺れたりしてプレーに支障を来す
ことがあった。そのため、金属バットの内部空間に衝撃
緩衝材として、発泡性合成樹脂液を注入してバット内で
反応せしめた合成樹脂発泡体を充填したものや、合成樹
脂の発泡体ブロックを別体に形成し、該発泡体ブッロッ
クをバットの内部空間に挿入して、打球時の衝撃を緩和
して打球音を低減するとともに振動を緩和減衰して手の
痺れを予防したものが提供されている。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】前記、金属バットの内
部に衝撃緩衝材として発泡性合成樹脂液を注入してバッ
ト内で発泡充填するものは、バット本体のグリップ部か
ら発泡性合成樹脂液を注入して加温したり、薬品で反応
せしめて発泡するものであり、発泡性合成樹脂液がバッ
ト本体の先端部において発泡するために、バットの先端
部に重量がかかりバランスが悪くなると言う欠点があっ
た。又、発泡を安定せしめるためには、重量15g〜2
0g程度以上の発泡性合成樹脂液を注入する必要があ
り、バットの重量が不要に増大すると言う欠点があっ
た。 【0005】また、金属バットの内部に合成樹脂の発泡
体ブロックを挿入したものは、金属バットのサイズに対
応させて発泡体ブロックを何種類も準備する必要があ
り、生産性が悪くなると言う欠点があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】本考案は、ポリウレタン
樹脂やその他任意の合成樹脂の発泡体でパイプの外壁の
長さ方向にスリットを設けた断面C字形状の緩衝体を形
成し、該緩衝体を、任意金属からなるバット本体の打球
部の内部空間に挿入し内壁に密着せしめることにより、
金属バットの打球時の打球衝撃を緩和せしめて打球音を
低減するとともに振動を緩和減衰しようとするものであ
る。 【0007】 【作用】金属バットの内部空間に挿入する打球衝撃緩和
材を、ポリウレタン樹脂やその他任意の合成樹脂の発泡
体でパイプの外壁の長さ方向にスリットを設けた断面C
字形状の緩衝体としたから、金属バットのサイズが多少
相違していても、各サイズの金属バットの内部空間の大
きさに順応して緩衝体の外壁のスリットが拡狭変動する
ことにより内壁に密着し、打球時の打球衝撃を緩和せし
めて、打球音を低減するとともに振動を緩和減衰せしめ
る作用を奏する。 【0008】 【実施例】以下実施例について説明する。 第1図ない
し第4図は本考案にかかる金属バットの一実施例を表す
説明図である。ポリウレタン樹脂やポリエチレン樹脂や
その他これらと同効質の任意合成樹脂の弾力性を有する
発泡体でパイプの外壁の長さ方向にスリット4を設けた
断面C字形状の緩衝体3を形成し、該緩衝体3を、アル
ミニウム単体やアルミニウム合金、チタン合金等の任意
金属で形成したバット本体1の打球部6の内部空間2に
挿入し内壁2に密着せしめた金属バット1である。 【0009】緩衝体3の挿入方法は、バットの先端部8
を密閉した状態の打球部6とグリップ部7から成るバッ
ト本体1と、グリップ栓5を別体に形成した金属バット
においては、緩衝体3のパイプの外壁の一方を、スリッ
ト4から圧縮しながら巻き込んで細い棒状にして、グリ
ップ部7の内部空間から打球部6方向に挿入し、打球部
6の内部空間2の大径部において圧縮を解除すると、緩
衝体3の弾力性により伸展して内壁2に密着せしめた
後、グリップ栓5を挿入固着して金属バット1を形成す
る。 【0010】又、バットの先端部8が開口した状態の打
球部6とグリップ部7とからなるバット本体1にグリッ
プ栓5を挿入固着した金属バットにおいては、先端開口
部から緩衝体3を打球部6の内部空間2の大径部に挿入
し内壁2に密着せしめた後、先端部8をヘッドスピニン
グにより閉鎖して金属バット1を形成する。緩衝体3は
発泡体の弾力性によって内壁2に密着するが、接着剤等
を用いて固着する等は任意である。 【0011】 【効果】本考案は、以上の構成にしたから、緩衝体は、
合成樹脂発泡体の弾力性とパイプの外壁の長さ方向に設
けたスリットによりサイズの調節が広範囲になり、太、
細サイズの異なる金属バットにおいても緩衝体の挿入が
容易であるとともに密着性が良くなり衝撃緩和性と生産
性が向上する。又、緩衝体は中空パイプ状としたから、
重量略10g程度で金属バットの打球部の略全長に設け
ることが可能となるから、バットのスイングバランスの
変調を防止するとともに打球時の衝撃緩和範囲の広い金
属バットとなり、打球音を低減して難聴障害や振動を緩
和減衰して手の傷害を予防するとともに、騒音公害を防
止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成を示す金属バットの縦断面図であ
る。 【図2】第1図のA−A部位横断面図である。 【図3】本考案の緩衝体の斜視図である。 【図4】本考案の金属バットの工程説明図である。 【符号の説明】 1 バット本体1 金属バット 2 内部空間2 内壁 3 緩衝体 4 スリット 5 グリップ栓 6 打球部 7 グリップ部 8 先端部
る。 【図2】第1図のA−A部位横断面図である。 【図3】本考案の緩衝体の斜視図である。 【図4】本考案の金属バットの工程説明図である。 【符号の説明】 1 バット本体1 金属バット 2 内部空間2 内壁 3 緩衝体 4 スリット 5 グリップ栓 6 打球部 7 グリップ部 8 先端部
Claims (1)
- (57)【実用新案請求の範囲】 【実用新案登録請求の範囲】 ポリウレタン樹脂やその他任意の合成樹脂の発泡体でパ
イプの外壁の長さ方向にスリット(4)を設けた断面C
字形状の緩衝体(3)を形成し、該緩衝体(3)を、任
意金属からなるバット本体(1)の打球部(6)の内部
空間(2)に挿入し内壁(2)に密着せしめたことを特
徴とする野球・ソフトボール用金属バット(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991009420U JP2505497Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 野球・ソフトボ―ル用金属バット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991009420U JP2505497Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 野球・ソフトボ―ル用金属バット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0499974U JPH0499974U (ja) | 1992-08-28 |
JP2505497Y2 true JP2505497Y2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=31742082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991009420U Expired - Lifetime JP2505497Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 野球・ソフトボ―ル用金属バット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505497Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205208A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Wilson Sporting Goods Co | 壁厚の変化する内挿材を有するボールバット |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9498690B2 (en) | 2014-12-06 | 2016-11-22 | Baden Sports, Inc. | Bat with multiple hitting profiles |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP1991009420U patent/JP2505497Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205208A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Wilson Sporting Goods Co | 壁厚の変化する内挿材を有するボールバット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0499974U (ja) | 1992-08-28 |
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