JP2505381Y2 - 丸太材の構築用保持具 - Google Patents

丸太材の構築用保持具

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JP2505381Y2
JP2505381Y2 JP1990094484U JP9448490U JP2505381Y2 JP 2505381 Y2 JP2505381 Y2 JP 2505381Y2 JP 1990094484 U JP1990094484 U JP 1990094484U JP 9448490 U JP9448490 U JP 9448490U JP 2505381 Y2 JP2505381 Y2 JP 2505381Y2
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JP1990094484U
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Inventor
捷也 鈴木
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株式会社エヌ・エス・ピー
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、丸太材を組み合わせてそれらを所定角度
に維持固定するための保持具に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、丸太材を組み合わせる場合、第9図に示すよう
に両丸太材2,5の重合部分をボルト11で固定するととも
に、両丸太材2,5によって形成されるコーナ部分に筋交
い12をボルト11で固定することにより、組み合わせた丸
太材2,5を所定角度に維持固定していた。又、両丸太材
2,5は互いに点接触しかしないので、互いの接触部分を
えぐって接触面積を大きくすることにより、より強固に
固定できるようにすることもある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来のようにコーナ部分に筋交い12を
固定すると、両丸太材2,5間をくぐり抜けようとする場
合にその筋交い12が通行の邪魔になるという問題があ
る。又、筋交い12を固定したり、両丸太材2,5の互いの
接触部分をいちいちえぐる作業が煩雑であるという問題
もある。
この考案は上記問題点を解消するためになされたもの
であり、その目的は三本の丸太材を容易に、しかも確実
に組み合わせてその状態を維持固定することができると
ともに、通行の邪魔になるおそれのない丸太材の構築用
保持具を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するためにこの考案では、三本の丸
太材の間に挟み込まれるとともに、各丸太材との接触面
には各丸太材を嵌合してそれらを所定角度に保持する溝
を設け、一条の溝を縦丸太材用に大径に、他の二条の溝
を横丸太材用に小径に設定した構成としている。
〔作用〕
従って、この考案では保持具の三条の溝に丸太材をそ
れぞれ嵌合させ、各丸太材の重合する部分をボルト等で
固定すると、丸太材は溝によって所定角度に保持された
状態で確実に固定される。
〔実施例〕
以下、この考案を具体化した一実施例を第1図〜第7
図に基づいて説明する。
第1図〜第7図に示すように、この保持具1はアルミ
ニウムやセラミクス等で形成され、その直角をなす二面
には二本の丸太材2,2を嵌合する半円弧状の横溝3,3が直
交するように、かつ上下方向に若干変位するように形成
されている。そして、横溝3,3の形成された面と反対側
の面には同横溝3に対して直角方向に延びる半円状の縦
溝4が形成され、その縦溝4に他の丸太材5が嵌合され
るようになっている。
第2図に示すように、保持具1の横溝3及び縦溝4に
嵌合される三本の丸太材2,2,5は保持具1を介して重合
する部分に二本のボルト6を挿通してナット7で締め付
けることにより固定されるようになっており、三本の丸
太材2,2,5にはそれらを固定した状態でボルト6及びナ
ット7が外部に突出しないようにボルト6或いはナット
7の収容孔8,9が形成されている。又、保持具1のボル
ト6が通る部分には挿通孔10が形成されている。
さて、この保持具1を使用して三本の丸太材2,5を組
み合わせるには、第1図に示すように保持具1の横溝3
及び縦溝4に各丸太材2,5をそれぞれ嵌合させ、互いに
直角縦横方向に延びる両丸太材2,5間に保持具1を挟み
込んだ状態とする。そして、第2図に示すように三本の
丸太材2,5の保持具1を介して重合する部分にボルト6
を挿通してナット7で締め付けることにより、三本の丸
太材2,5が互いに直角状態で固定される。そして、各丸
太材2,5は保持具1の各溝3,4に嵌合しているので、直角
状態が確実に保持される。又、組み合わせに際しては、
各丸太材2,5を保持具1の各溝3,4に嵌合させた状態でボ
ルト6を挿通してナット7で締め付けるだけなので、組
付作業が非常に簡単である。更に、保持具1は三本の丸
太材2,5間に挟み込まれて外部にほとんど突出しないの
で、前記従来の筋交い12のように通行の障害になるおそ
れがない。
又、横溝3を上下方向にずれた状態で設けることによ
り、横溝3に嵌合された各丸太材2と縦溝4に嵌合され
た丸太材5とをそれぞれ連結するボルト6が互いに干渉
するのを防止することができる。
第8図に示す第二実施例において、前記第一実施例と
比較して保持具1の横溝3に嵌合される両丸太材2が互
いに干渉しない位置まで横溝3を上下方向にずらして形
成する。そして、この実施例によれば、横溝3に取り付
けられた両丸太材2によって形成されるコーナ部の外側
に縦溝4に取り付けられた丸太材5が配置可能となる。
尚、この考案は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば各溝3,4を互いに直角以外の角度になるよう
に形成したり、或いは保持具1を木や合成樹脂等で構成
したりするなど、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で各
部の構成を任意に変更して具体化することも可能であ
る。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、この考案によれば縦丸太材と二
本の横丸太材の計三本の丸太材を容易に、しかも確実に
組み合わせてその状態を維持固定することができるとと
もに、通行の邪魔になるおそれがないという優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例の保持具を示す斜視図、第
2図は丸太材を組み合わせた状態を示す平面図、第3図
は保持具の平面図、第4図は同じく正面図、第5図は同
じく背面図、第6図は同じく右側面図、第7図は同じく
左側面図、第8図は第二実施例の保持具を示す斜視図、
第9図は従来例を示す正面図である。 丸太材2,5、横溝(溝)3、縦溝(溝)4。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】三本の丸太材(2,2,5)の間に挟み込まれ
    るとともに、各丸太材(2,2,5)との接触面には各丸太
    材(2,2,5)を嵌合してそれらを所定角度に保持する三
    条の溝(3,3,4)を設け、一条の溝(4)を縦丸太材用
    に大径に、他の二条の溝(3,3)を横丸太材用に小径に
    設定したことを特徴とする丸太材の構築用保持具。
JP1990094484U 1990-09-07 1990-09-07 丸太材の構築用保持具 Expired - Lifetime JP2505381Y2 (ja)

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