JP2505121B2 - 静電誘導サイリスタ - Google Patents

静電誘導サイリスタ

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JP2505121B2 JP3173234A JP17323491A JP2505121B2 JP 2505121 B2 JP2505121 B2 JP 2505121B2 JP 3173234 A JP3173234 A JP 3173234A JP 17323491 A JP17323491 A JP 17323491A JP 2505121 B2 JP2505121 B2 JP 2505121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己消弧形電力用半導
体素子である埋込ゲート形静電誘導サイリスタ(以下S
Iサイリスタと称す)において、制御オン電流の耐量を
向上させた静電誘導サイリスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の埋込ゲート構造を有するSIサイ
リスタについて、図5乃至図7を用いて説明する。
【0003】 図5は従来の埋込ゲート構造を有するSI
サイリスタの模式的断面構造図を示し、図6は図5のS
Iサイリスタの模式的等価回路図であって、トランジス
タモデルを示す。図5において、1はSIサイリスタを
示し、これは例えばn型の半導体層2の一側面3の側に
設けた第1高濃度層例えばn+ 層と、他側面5の側に設
けた第2高濃度層例えばp+ 層6と、この半導体層2の
一側面3に設けられているゲート領域7と共にこの半導
体層2中にも埋込まれて設けられている埋込ゲート領域
8とを有し、両領域7及び8が相俟ってゲートとして作
用する。
【0004】 さらに第1高濃度層上にカソード電極9
を設け、第2高濃度層上にはアノード電極10を設
け、さらにゲート領域7上にはゲート電極11を設けて
いる。これらの各電極は例えばアルミニウムで形成し得
る。さらにアノード電極10の上側に支持電極12が設
けられており、これら両者が相俟ってアノードとして作
用し得る。
【0005】 SIサイリスタのゲート構造によって特徴
付けられる主要特性を、図6及び図7に示す2つのトラ
ンジスタモデルによる等価回路で説明する。
【0006】 図6は2つのトランジスタモデルで、p+
- + のバイポーラトランジスタQ2 とn- + +
接合のSIトランジスタQ1 から構成されている。
【0007】 図7はその等価回路である。SIトランジ
スタ(以下SITと称す)Q1 の電流増幅率をαnpn
で、バイポーラトランジスタQ2 の電流増幅率をαpn
pで示す。SITQ1 の電流増幅率は図6から判るよう
に、SITのソースであるn+ 層とドレインであるn-
層がチャンネルを介して接合された構成からなるフック
構造の電流増幅率に等しい。SITの場合はソースから
ドレインへ多量の電子注入が行なわれるので、一般のト
ランジスタに比較して非常に大きな電流増幅率αnpn
となる。αnpnが非常に大きいことがSITの特徴で
ある。
【0008】 図7において(αpnp+αnpn)≧1
なる時にSITはターンオンする。SIサイリスタはα
npnが非常に大きいので、小さなゲート電流 C で大
きなアノード電流 A をターンオンさせることが出来
る。即ち、ターンオン時の電流ゲイン(IA /IG )は
大きい。ターンオフ動作時の電流ゲインを図7のモデル
で説明する。
【0009】 図7でSITQ1 のベース電流IB は(1)
式となる。
【0010】
【数1】 IB =αpnp・IA −IG (1)
【0011】 またSIサイリスタ全体では(2) 式が成立
する。
【0012】
【数2】 IA =IK +IG (2)
【0013】 またSITQ1 で再結合する電流IB ′は
(3) 式となる。
【0014】
【数3】 IB ′=(1−αnpn)・IK (3)
【0015】 (1) 〜(3) 式からゲート電流IG とアノー
ド電流IA との関係は(4) 式となる。
【0016】
【数4】 IG =(αnpn+αpnp−1)/αnpn・IA (4)
【0017】 (4) 式からIA =ITGQ をオフさせる
必要な最小の負ゲート電流のピーク値をIGQとすると、
ターンオフ電流ゲインGGQは(5) 式となる。
【0018】
【数5】 GGQ=ITGQ /IGQ=αnpn/(αnpn+αpnp−1) (5)
【0019】 (5) 式は(6) 式のように表される。
【0020】
【数6】
【0021】(6) 式から判るようにSIサイリスタのα
npnは非常に大きいので、ターンオフ電流ゲインも原
理的に大きくなる。自己消弧形サイリスタでは電流ゲイ
ンは大きいことが望ましい。このため(αnpn+αp
np)ができるだけ1に近く、かつαnpn≫αpnp
となるようなデバイス構造が望ましい。SIサイリスタ
はこの条件を満たすに最も適したデバイスである。
【0022】 ターンオフ時の再印加オフ電圧上昇率を比
較的緩やかにした場合の実験では、ターンオフ電流ゲイ
ンは約10が得られている。このターンオフゲインの値
については J. Nishizawa,らによる文献、" Low-Loss H
igh-Speed Switching Devices, 2300V・150A SI Thyris
tor ", IEEE Trans., Electron Devices, ED-32, 822(1
985) において開示されている通りである。
【0023】 自己消弧形サイリスタの応用に際しては、
テイル損失(テイル電流によるテイル時間内における電
力損失)を低減することが重要な課題である。この課題
に対しては、図7でターンオン条件が成立(αnpn+
αpnp≧1)する範囲で、αpnpを小さくすること
が一つの解決手段である。SIサイリスタのαnpnは
GTOに比較して非常に大きいので、αpnpを小さく
してもターンオン条件が成立し易い。このためSIサイ
リスタは原理的にテイル損失を低減できるデバイス構造
である。
【0024】 SIサイリスタ特有の特性として、順方向
阻止電圧とゲート逆電圧との比で表される電圧ゲインが
ある。埋込ゲート形SIサイリスタの電圧ゲインμは
(7) 式で示される。
【0025】
【数7】
【0026】ただし、VGK:ゲート・カソード間逆電圧 VAK:アノード・カソード間阻止電圧 d :チャンネル幅 L :チャンネル長 LGA:ゲート・アノード間空乏層幅
【0027】 電圧ゲインはチャンネル幅を小さく、また
第2ベースの不純物濃度を低くする程高くなる。埋込ゲ
ート形SIサイリスタの電圧ゲインは、10程度から無
限大の広範囲で製作できることが報告されている。この
点については例えば J. Nishizawa,らによる文献、" Se
miconductor Technologies ", Japan Annual Reviewsin
Electronics, Computers & Telecommunications, Vol.
113, OHMSHA, LTD, and NORTH-HOLLAND PUBLISHING COM
PANY において開示されている通りである。
【0028】 前述のように、埋込ゲート形SIサイリス
タは原理的にターンオフ電流ゲイン、電圧ゲインとも大
きな素子である。しかしながら、素子の電流容量が30
0A以上と比較的大きくなると、(5) 式のターンオフ電
流ゲインに表示されるITGQの大きさ、即ち可制御オン
電流の耐量はあまり大きくなく、ばらつきがある。よっ
てこの改善が必要であった。本発明はこの問題点を解決
するための発明である。
【0029】 図5の構成のSIサイリスタでは、可制御
オン電流の耐量の向上と均一化が困難であった。その理
由は次のように推察される。
【0030】 製作面からみると、単位セルが数万個
から成る素子(数百A級)では(7)式のdのチャンネル
幅、即ち図5のp+ 層8に挟まれたn層の幅を数μmに
整えてその電圧ゲインを均一にすることが難しい。
【0031】 電圧ゲインに不均一が生じている場合
は、ターンオフ動作の過程で電圧ゲインの一番低い(チ
ャンネル幅の最も広い)単位セルに電流が集中する。
【0032】 ノーマリ・オン形SIサイリスタはα
npnが非常に大きいので、電流集中が生じた単位セル
ではαnpn+αpnp≧1なるターンオン条件が成立
し易いため、ターンオン動作が生じて素子としてはター
ンオフ失敗して破損にいたる。
【0033】 上記の原因によって、可制御オン電流
の耐量の低下とそのばらつきが大きくなる。この現象が
前記問題点を引き起こす主な理由と考えられる。これを
解決するためには、数万個から成る単位セルの電圧ゲイ
ンを完全に整えることは困難なので、単位セルに電流集
中が発生してもターンオン条件を成立させないように、
電流集中の増長を抑えるような機能を各々のセルに対し
て備えた素子の基本構成が必要である。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】 従って、本発明の目的
は、電流集中抑制機能を備え、可制御オン電流の耐量を
向上させた静電誘導サイリスタを提供することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】電流集中抑制機能を備え
たSIサイリスタの基本構造を実現する技術的手段につ
いて説明する。
【0036】 図5に示す従来構造の素子では、アノード
電流の通路であるチャンネル真上にn+ 層4が全面に配
置されているので、チャンネルからn+ 層4に至る距離
が短かすぎてバラスト抵抗の効果を生じ難い。このため
バラスト抵抗の効果を出し易くするためには、アノード
からチャンネルに垂直に向かって流れている電流の方向
を横方向に変えて、電流通路の距離を長くする素子構造
が必要である。これを実現するための素子構造を図1に
示す。図1の構成記号は絶縁層4′の他は図5と同一で
ある。
【0037】 図1の特徴は、n+ 層4が図5のように全
面に存在するのではなく、ゲート層8と対を成してその
中心線上の真上に部分的にチャンネル幅に近い寸法で微
細化して選択的に配置していることである。この構成に
より、チャンネルを通過した電流は横方向に方向を変
え、n+ 層4へ比較的長い電流通路ができ、バラスト抵
抗として有効に動作する。
【0038】 図1のバラスト抵抗を備えたSIサイリス
タのトランジスタモデルを図2に、その等価回路を図3
に示す。図2及び図3においてバラスト抵抗は13で表
わされている。
【0039】 従って、本発明の構成は下記に示す通りで
ある。即ち、半導体層(2)の一側面側(3)に設けた
第1高濃度層(4)と、他側面(5)側に設けた第2高
濃度層(6)と、前記半導体層(2)中に設けた埋込ゲ
ート領域(8)と、前記埋込みゲート領域(8)に挟ま
れた前記半導体層(2)中に形成されたチャネル領域
と、前記一側面(3)に設けたカソード電極(9)と、
前記他側面(5)に設けたアノード電極(10)とを有
する静電誘導サイリスタにおいて、前記第1高濃度層
(4)を、前記埋込ゲート領域(8)から前記一側面
(3)を前記一側面(3)に垂直な方向にみて、前記埋
込ゲート領域(8)の真上の前記半導体層(2b)に前
記埋込みゲート領域(8)の形状より微細にかつ選択的
に形成し、前記第1高濃度層(4)と前記チャネル領域
との間に前記静電誘導サイリスタのバラスト抵抗を実質
的に形成したことを特徴とする静電誘導サイリスタとし
ての構成を有する。
【0040】 或いはまた、半導体層(2)の一側面
(3)側に設けた第1高濃度層(4)と、他側面(5)
側に設けた第2高濃度層(6)と、前記半導体層(2)
中に設けた埋込ゲート領域(8)と、前記埋込みゲート
領域(8)に挟まれた前記半導体層(2)中に形成され
たチャネル領域と、前記一側面(3)に設けたカソード
電極(9)と、前記他側面(5)に設けたアノード電極
(10)とを有する静電誘導サイリスタにおいて、前記
第1高濃度層(4)を、前記埋込ゲート領域(8)から
前記一側面(3)を前記一側面(3)に垂直な方向にみ
て、前記埋込ゲート領域(8)の真上の前記半導体層
(2b)に前記埋込みゲート領域(8)の形状より微細
にかつ選択的に形成し、前記チャンネル領域の真上の前
記半導体層(2b)と前記カソード電極(9)との間に
絶縁層(4′)を設けて前記第1高濃度層(4)と前記
チャネル領域との間に前記静電誘導サイリスタのバラス
ト抵抗を実質的に形成したことを特徴とする静電誘導サ
イリスタとしての構成を有する。
【0041】
【作用】電圧ゲインの高い単位セルと低い単位セルが並
列にターンオフ動作する過程を考えると、電圧ゲインの
高い方の単位セルが先にピンチオフするので、アノード
電流は遅れてピンチオフする電圧ゲインの低い方の単位
セル(オン状態にある)に横流する。このため、遅れて
ピンチオフする電圧ゲインの低い単位セルの電流密度は
倍増して、ピンチオフ時にチャンネル域に電流集中が発
生する。
【0042】 バラスト抵抗がない時は、ここで破損が生
じる。バラスト抵抗が存在する場合には、電圧ゲインの
高い単位セルから電圧ゲインの低い単位セルへアノード
電流が横流しても電流が制限され、余剰電流は電圧ゲイ
ンの高い単位セルへと逆横流する。この繰り返しによっ
て、両セルの電流分担はバランスしながらターンオフす
る。この作用によって電流集中は緩和されるため、可制
御オン電流耐量は向上する。一般に可制御オン電流耐量
は素子の定格電流の2〜3倍の値で評価されるので、こ
の時の電流密度においてバラスト抵抗として作用するも
のであればよい。
【0043】
【実施例】以下、図面につき本発明の実施例を詳述す
る。尚、各図面において同一の構成成分については、同
一符号を附して示す。又、これら構成成分の寸法、幾何
的形状・配置は正確なものではなく、概略的なものであ
る。
【0044】 図1は本発明の実施例としての静電誘導サ
イリスタの模式的断面構造図を示す。この実施例では、
第1高濃度層例えばn+ 層4をカソード電極9と対向す
る半導体層2の領域全面にわたり一様に設けるのではな
く、埋込ゲート領域8から半導体層2の一側面3をこの
一側面3に対し直交する方向にみて、この埋込ゲート領
域8の真上に微細化して選択的に設ける。
【0045】 図1の実施例のSIサイリスタは、下記の
手順で製作することができる。
【0046】 1)ボロンの選択拡散により表面濃度2×
1019cm-3、深さ13μm程度のp+ ゲート、アノード
層を形成する。
【0047】 2)カソード側表面に厚さ約10μm、濃
度1〜3×1014cm-3のn型シリコンをエピタキシャル
成長させる。このときp+ ゲート層は15μm程度に深
くなり、ゲート層のシート抵抗は約20Ω/口である。
【0048】 3)リンの選択拡散により深さ約5μmの
+ カソード層を形成する。
【0049】 4)ゲート電極を形成する部分を溝エッチ
ングし、埋込んだp+ 拡散層を表面に現わす。
【0050】 5)カソード電極9、アノード電極10
びゲート電極11を形成する。
【0051】 6)ペレット周辺の表面に、安定化のため
パッシベーション用材料を被覆する。
【0052】 7)完成したペレットをパッケージ内に封
入する。
【0053】 上記手順で製作した素子の(7) 式に関係す
る設計寸法は、次のようである。d=3.5μm、L=
15μm、LGA=375μmであり、平均的な電圧ゲイ
ンμ=460である。この時のp+ 層8の横方向幅は3
0μm、n+ 層4の幅は10μmに設計した。
【0054】 バラスト抵抗成分となるp+ 層8とn+
4の距離は、図5の従来素子では約5μmである。図1
の実施例の素子では、p+ 層8とn+ 層4の距離はチャ
ンネルからn+ 層までの横方向の10μmと厚み方向の
5μmの和で15μmとなり、従来形の3倍の値とな
る。この構成によるバラスト抵抗の効果を、12000
個の単位セルから成る実効電流150A定格の3倍の電
流450Aでオン電圧の差から評価した。図5の従来例
の素子のオン電圧は2.2Vであり、図1の本発明の素
子のオン電圧は3.0Vであった。両素子のオン電圧の
差から、バラスト抵抗値は0.8V/450Aで1.8
mΩであった。
【0055】 尚、図1には表現していないが、n+ 層4
の奥行方向の配置は、n+ 層内の電流分布を均一化して
電流集中を避けるために、両極性キャリヤの平均拡散長
約60μm以下のピッチで選択的に設けてある。
【0056】素子の耐圧が2300V、実効電流が15
0A級の図5の従来形素子と図1の本実施例の素子に対
して、スナバーコンデンサC S を変化させた場合の可制
御オン電流の破壊耐量を比較した。測定は印加電圧が1
000V、ゲート引き抜き電流dig/dtが−100
A/μs、接合温度が125℃の条件である。図4に比
較の結果を示す。図中の曲線Aは本実施例の破壊耐量を
示し、曲線Bは従来形素子の破壊耐量を示す。スナバー
コンデンサが1μFでの両者の破壊耐量の比較では、従
来形素子では300A程度で破壊するのに対し、本実施
例では450A程度と高い値である。本実施例の素子
は、従来形の素子に対して破壊耐量が1.5倍に増大し
ている。
【0057】図1の基本構造を採用することにより、本
発明の主目的の他に下記に示すような大きな副次効果が
ある。即ち、エピタキシャル成長層2b内に設けられた
動作領域であるn+ 層4の面積が半減するので、エピタ
キシャル成長に伴い発生する結晶欠陥に動作領域が遭遇
する確立が半減する。これにより素子のゲート逆耐圧に
関する歩留りと信頼性の向上が達成される。本発明のS
Iサイリスタの構成により、バラスト抵抗の効果によっ
て電流集中が抑制され、可制御オン電流の耐圧を向上さ
せることができる。
【0058】
【発明の効果】可制御オン電流の耐量の向上は、電力変
換装置に適用するSIサイリスタ素子の利用効率を高
め、かつ装置のシステムとしての高効率化が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例としてのSIサイリスタの
模式的断面構造図を示す。
【図2】本発明の実施例におけるSIサイリスタのトラ
ンジスタモデルを示す。
【図3】図2に示した本発明のSIサイリスタの等価回
路を示す。
【図4】本発明の実施例におけるSIサイリスタの可制
御オン電流とスナバーコンデンサ容量との関係を示す。
【図5】従来の埋込ゲート構造を有するSIサイリスタ
の模式的断面構造図を示す。
【図6】従来例としてのSIサイリスタのトランジスタ
モデルを示す。
【図7】図6に示した従来のSIサイリスタの等価回路
を示す。
【符号の説明】
1 SIサイリスタ 2 半導体層(又はn層) 2a 基板 2b エピタキシャル成長層 3 (半導体層の)一側面 4 第1高濃度層(又はn+ 層) 4′ 絶縁層 5 (半導体層の)他側面 6 第2高濃度層(又はp+ 層) 7 ゲート領域 8 埋込ゲート領域(p+ 層) 9 カソード電極 10 アノード電極 11 ゲート電極 12 支持電極 13 バラスト抵抗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層の一側面側に設けた第1高濃度
    層と、他側面側に設けた第2高濃度層と、前記半導体層
    中に設けた埋込ゲート領域と、前記埋込みゲート領域に
    挟まれた前記半導体層中に形成されたチャネル領域と、
    前記一側面に設けたカソード電極と、前記他側面に設け
    たアノード電極とを有する静電誘導サイリスタにおい
    て、前記第1高濃度層を、前記埋込ゲート領域から前記
    一側面を前記一側面に垂直な方向にみて、前記埋込ゲー
    ト領域の真上の前記半導体層に前記埋込みゲート領域の
    形状より微細にかつ選択的に形成し、前記第1高濃度層
    と前記チャネル領域との間に前記静電誘導サイリスタの
    バラスト抵抗を実質的に形成したことを特徴とする静電
    誘導サイリスタ。
  2. 【請求項2】 半導体層の一側面側に設けた第1高濃度
    層と、他側面側に設けた第2高濃度層と、前記半導体層
    中に設けた埋込ゲート領域と、前記埋込みゲート領域に
    挟まれた前記半導体層中に形成されたチャネル領域と、
    前記一側面に設けたカソード電極と、前記他側面に設け
    たアノード電極とを有する静電誘導サイリスタにおい
    て、前記第1高濃度層を、前記埋込ゲート領域から前記
    一側面を前記一側面に垂直な方向にみて、前記埋込ゲー
    ト領域の真上の前記半導体層に前記埋込みゲート領域の
    形状より微細にかつ選択的に形成し、前記チャンネル領
    域の真上の前記半導体層と前記カソード電極との間に絶
    縁層を設けて前記第1高濃度層と前記チャネル領域との
    間に前記静電誘導サイリスタのバラスト抵抗を実質的に
    形成したことを特徴とする静電誘導サイリスタ。
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