JP2505081B2 - 既設弁の取替装置 - Google Patents

既設弁の取替装置

Info

Publication number
JP2505081B2
JP2505081B2 JP3288285A JP28828591A JP2505081B2 JP 2505081 B2 JP2505081 B2 JP 2505081B2 JP 3288285 A JP3288285 A JP 3288285A JP 28828591 A JP28828591 A JP 28828591A JP 2505081 B2 JP2505081 B2 JP 2505081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
cover body
existing
replacement
upper cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3288285A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05126290A (ja
Inventor
年雄 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP3288285A priority Critical patent/JP2505081B2/ja
Publication of JPH05126290A publication Critical patent/JPH05126290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2505081B2 publication Critical patent/JP2505081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば地中埋設の送
水管路に接続された既設弁を、該管路を断水することな
く取替えることができる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記のような送水管路に接続された既設
弁が故障したり、老巧化した場合に新しい弁に取替える
必要があるが、従来、このような場合には送水管路を断
水して取替え作業をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、送水が停
止して需要者に不便を強いることに加え、取替え後に送
水を再開すると、管路内のよどみに溜っていた錆などが
流れ出すことによって起こる赤水の発生、管路内に空気
が吸い込まれることによって水が白く濁る白濁現象が発
生するという問題点があった。
【0004】そこでこの発明は、前記のような従来の問
題点を解決し、送水管路を断水することなく既設弁を取
替えることができる装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、送水管路に接続された既設弁を、該管
路を断水することなく管路から取外して、その跡へ取替
弁を設置する既設弁の取替置である。この既設弁の取
替装置は、着脱可能に設けられ、既設弁を含む該弁付近
の送水管路を上下から挾持して水密的に覆う1対の上下
部カバー体を具えている。上部カバー体の上壁は着脱可
能に取付けられている。この上壁を水密的に貫通して取
外した既設弁を前記取外した上壁とともに上部カバー体
の上方位置まで吊り上げるとともに、この吊り上げた既
設弁の代わりに取替弁を吊り上げて前記既設弁が取外さ
れた跡へ配置する吊り上げ部材を上下動可能に設けてい
る。送水管路に接続される取替弁の一側開口側に管継手
をその軸線方向に伸縮可能に設けるとともに、該管継手
を伸縮させる作動部材を取替弁に設けている。上部カバ
ー体の中間部内面に弁座を設け、この弁座より上方の上
部カバー内を吊り上げ部材により吊り上げた既設弁又は
取替弁を収容可能な大きさの上部室に形成するととも
に、弁座より下方の上部カバー体内を下部室に形成して
いる。上部カバー体に弁座に設けた弁口を開閉する開閉
弁を設けている。上部室と下部室を連通するバイパス管
路を設け、このバイパス管路にバイパス管路内を開閉す
る第1、第2弁を設けるとともに、該両弁間にバイパス
管路内を流れる水を外部に排出する分岐管路部を設けて
いる。分岐管路部に分岐管路部内を開閉する第3弁を設
けている。下部カバー体に排水弁を設けている。
【0006】
【作用】既設弁を取替える手順の一例を説明する。既設
弁を取替えるときは、まず、既設弁に吊り上げ部材を取
付けるとともに、既設弁を含む該弁付近の送水管路の下
部に下部カバー体を配置する。次に、既設弁と送水管路
のボルト等による接続を解いた後、上部カバー体を上方
から下部カバー体に送水管路を挾持するように合わせて
取り付ける。これにより既設弁の周囲は上下部カバー体
によって水密的に覆われる。次に、吊り上げ部材で既設
弁を吊り上げて管路から抜き出し、既設弁を上部カバー
体の上部室まで吊り上げる。吊り上げ後、開閉弁により
弁口を閉鎖するとともに、バイパス管路の下部室側とな
る例えば第2弁を閉じ、第1弁および分岐管路部の第3
弁を開くことにより上部室内の水を分岐管路部から排出
する。次に、上部カバー体の上壁を取外し、吊り上げ部
材によって既設弁とともに上部カバー体の上方位置に吊
り上げたうえ、既設弁を吊り上げ部材から取り外す。
【0007】しかる後、今度は既設弁に代え取替弁を吊
り上げ部材に取り付けて吊り上げ、上部カバー体の上部
室に収容するとともに、上壁を上部カバー体に取付け
る。次に、分岐管路部の第3弁を閉じ、バイパス管路の
第1、第2弁を開くことにより下部室からバイパス管路
を経て上部室に水を流し、両室を均圧にする。しかる
後、開閉弁により弁口を開放し、吊り上げた取替弁を上
部室から下部室に吊り降ろし、その軸線を管路の軸線に
一致するように配置する。配置後、取替弁に設けた作動
部材により管継手を伸長し、その両側開口面を管路の開
口面に当接させる。当接させた後、排水弁を開き、上下
部カバー体内の水を外部に排出する。次に、上部カバー
体を下部カバー体から取外し、取替弁と送水管路をボル
ト等によって接続する。そののちに下部カバー体を取り
除けば、取替え作業が完了する。
【0008】前記において、送水管路内の水は取外した
既設弁の間から外部に流出しようとするが、上下部カバ
ー体により流出が防止されて外部に洩れることがなく、
したがって断水ない状態で既設弁を取替えることができ
る。
【0009】
【実施例】図1ないし図4はこの発明を地中に埋設した
既設弁を取替える装置に実施した一例を示す。図1は前
記実施例のボンネット部分を一部省略した縦断正面図、
図2はシリンダ部分を一部省略した縦断側面図、図3は
図1のA部拡大図、図4はキーパ部の部分拡大斜視図で
ある。尚、図1で省略した部分の、省略しないときの寸
法を図2に示し、図2で省略した部分の、省略しないと
きの寸法を図1に示したので、両図を見比べれば全体の
寸法が理解されよう。
【0010】1は地中に埋設された送水管路、2は該管
路に短管3を介して接続された既設弁である。4は既設
弁2を含む該弁付近の送水管路1の周囲に掘削されたピ
ットで、既設弁2の取替作業はこのピット内で行なわれ
る。
【0011】5,6はピット4内において既設弁2と送
水管路1を上下から挾持して水密的に覆う1対の筒状上
下部カバー体で、上部カバー体5は下カバー体部5aと
弁箱部5bと上カバー体部5cとからなり、これらは上方
向に順次、その接合した対向フランジ同士がボルト等で
結合されて一体に組み立てられている。また、上部カバ
ー体5の下カバー体部5aと下部カバー体6はその対向
する周囲の上下端部で外向きに張出したフランジ7,8
を接合し、かつ該フランジの送水管路1を向いて対向す
る部分に設けたキーパ10,11を介してボルト等により着
脱可能に設けられている。
【0012】キーパ10,11は図3,4に詳示したように
下部カバー体6の上端中央部においてフランジ8に送水
管路1の下半部を被覆可能に形成された半円部12、フラ
ンジ8の反対側(内部側)に一体に張出し半円部12と連
続して送水管路1の下半部を被覆可能に形成された半円
部13、内部側において半円部13の両側からフランジ8と
面一に一体に延びたフランジ部14からなるキーパ部15
と、上部カバー体5の下カバー体部5aの下端中央部に
おいてフランジ7に送水管路1の上半部を被覆可能に形
成された半円部16からなるキーパ部17と、キーパ部17と
は別体で上部カバー体5の下カバー体部5aのフランジ
7の反対側(内部側)においてキーパ部15に着脱可能に
設けられ、送水管路1の上半部を被覆可能に形成された
半円部18と内部側においてその両側から延びたフランジ
部19からなるキーパ部20とを有している。キーパ部15,
17の上下部カバー体5,6の壁に沿う内面にはそれぞれ
水密パッキン22,23が設けられている。これらキーパ部
15,17のフランジ7,8部をボルト24等で締め付けるこ
とにより上下部カバー体5,6で、内部の既設弁2等を
水密的に被覆できるようになっている。
【0013】25は下部カバー体6の湾曲状に凹んだ底面
に所定の間隔をおいて設けられた1対のステイで、送水
管路1を動かないように支持している。
【0014】弁箱部5bの上端にはその中央部に下方に
延びる筒状弁座26が設けられ、該弁座には弁口27が
設けられている。28は弁口27を開閉する開閉弁とし
ての弁体で、支持軸29にアーム30を介してスイング
可能に取付けられている。図2で31は弁体操作用ハン
ドルである。図1で実線で示した32はバイパス管路
で、弁口27が弁体28で閉じられたとき、弁座26よ
り上方の上カバー体部5cで形成される上部室33と、
弁座26より下方の下部カバー体6および上部カバー体
5の下カバー体部5a、弁箱部5bで形成される下部室
34を連通可能なようになっている。尚、上部室33は
後記するように吊り具40等で吊り上げた既設弁2又は
取替弁74が一時的に収容可能な大きさを有している。
バイパス管路32には弁箱部5b外に出た外部管路部3
2aがあり、ここにバイパス管路32内を開閉する1対
の弁36(第1弁),37(第2弁)が間隔をおいて設
けられている。外部管路部32aの両弁36,37間に
はバイパス管路32内を流れる水を外部に排出する分岐
管路部32bが設けられ、ここには分岐管路部32b内
を開閉する弁38(第3弁)が設けられている。
【0015】40は既設弁2に取付けられた吊り具、4
1は上カバー体部5cの着脱可能に取付けられた上壁4
2を水密的に貫通して上カバー体部5c内に上下動可能
に設けられた吊り棒で、下端部が連結ボルト43を介し
て吊り具40の上端部に取付けられている。この吊り棒
41と吊り具40で吊り上げ部材を構成している。上カ
バー体部5cの上壁42には板状のボンネット45が1
対、間隔をおいて立設され、該ボンネット45上には複
動シリンダ46がタイボルト47をボンネット45の上
壁48と吊りプレート51を貫通して倒立設置されてい
る。そして、複動シリンダ46のボンネット45間を通
るタイボルト47の下端部にはブラケット52を介して
前記吊り棒41の上端部が連結されている。また、複動
シリンダ46はピストンロッド53(図5参照)の先端
が吊りプレート51に連結され、吊りプレート51はボ
ンネット45の上壁48に図示しないボルト等により取
付けられている。54は吊りプレート51に設けられた
アイボルトである。
【0016】56は複動シリンダ46とフレキシブル性の送
油管57で連結された手動の油圧ポンプ、58,59は上カバ
ー体部5cに設けられた貫通孔と蓋で、吊り具40と吊り
棒41の連結の際に開蓋した貫通孔58を介して連結ボルト
43の挿通と取り付けを行なえるようになっている。61は
下部カバー体6に設けられた排水弁、62は上カバー体部
5cに設けられた給排気弁である。上壁42およびバイパ
ス管路32において、63,64は後記する送水管77とバイパ
ス管路32を形成する管を水密をたもって通すための接続
部である。また65は吊り孔である。
【0017】この実施例の作用を図5ないし図9を参照
して順次説明する。図1,2の状態から既設弁2を取替
えるときは、 A) 既設弁2に吊り具40を取付けるとともに、下部カバ
ー体6を既設弁2を含む該弁付近の送水管路1の下部に
配置し、キーパ部15とキーパ部20を結合して送水管路1
に下部カバー体6を固定し、1対のステイ25で送水管路
1を動かないように支持する。 B) 既設弁2と送水管路1のボルト等による接続を解
く。 C) 上部カバー体5の下カバー体部5aを上方から下部
カバー体6に送水管路1を挾持するように合わせ、キー
パ部15,17のフランジ7,8部をボルト24等で締め付け
ることによって取り付ける。同様にして上部カバー体5
の弁箱部5bを上方から下カバー体部5aに合わせて取付
けるとともに、上部カバー体5の上カバー体部5cを上
方から弁箱部5bに合わせて取付ける。これにより既設
弁2の周囲は上下部カバー体5,6によって水密的に覆
われる。なお、このとき下部カバー体6と上部カバー体
5の下カバー体部5a、下カバー体部5aと弁箱部5b、
および弁箱部5bと上カバー体部5cのそれぞれ対向フラ
ンジには図示しないシートパッキンを介在させておくこ
とは言うまでもない。 D) 蓋59を取外し、貫通孔58を利用して吊り具40の上端
部と上部カバー体5の上壁42を貫通した吊り棒41の下端
部を連結ボルト43で連結する。連結後、蓋59を取り付け
るとともに、吊りプレート51をボンネット45の上壁48に
ボルト等により取付ける。
【0018】E) 排水弁61を閉じ、バイパス管路32の分
岐管路部32bの弁38を閉じ、かつ給排気弁62を開いてか
ら油圧ポンプ56を操作し、複動シリンダ46を伸長して既
設弁2を送水管路1から抜き出し、図5,6のように上
部室33まで吊り上げる。既設弁2の抜き出しにより上部
室33に水が充満したら、給排気弁62を閉じる。 F) 操作用ハンドル31によって弁体28を上方へスイング
させ、弁口27を閉鎖する。しかる後、給排気弁62を開く
とともに、バイパス管路32の外部管路部32aの弁37を閉
じ、外部管路部32aの弁36と分岐管路部32bの弁38を開
き、上部室33の水をバイパス管路32と外部管路部32aお
よび分岐管路部32bを経て外部へ排出する。 G) 上部カバー体5の上壁42のボルト等による取り付け
を解いた後、アイボルト54にワイヤ71を掛け、さらにこ
れにクレーンフック72を引っ掛けてクレーンで吊り上げ
ることにより、図7のように既設弁2を上部室33からピ
ット4外に完全に取り出す。
【0019】H)前記のようにして取り出した既設弁2
を吊り具40から取り外す。取り外した吊り具40に今
度は図8に示すような取替弁74を取付ける。取替弁7
4は送水管路1に接続されるその一側開口側に管継手7
5を有し、この管継手を両側に設けた作動部材としての
スプリングバック式シリンダ76により該開口面を伸縮
させられるようになっている。また、シリンダ76にフ
レキシブル性の送水管77の一端を接続するとともに、
該管の他端を上壁42の接続部63を下から通して水圧
ポンプ78に接続する。 I)そして、既設弁2と同様にクレーンで吊り上げて上
部カバー体5の上方位置まで運び、上壁42が上部カバ
ー体5の上カバー体部5cの上端に当接するように徐々
に降ろし、上壁42を取付ける。このとき、取替弁74
は上部室33内に位置する。 J)アイボルト54からワイヤ71を外した後、バイパ
ス管路32の分岐管路部32b弁38を閉じ、外部管路
部32aの弁36,37を開き、下部室34の水をバイ
パス管路32を経て上部室33へ流す。上部室33が水
で充満したら、給排気弁62を閉じ、上部室33と下部
室34が均圧となるようにする。
【0020】K) 均圧後、弁体28を下方にスイングさ
せ、弁口27を開放する。 L) 油圧ポンプ56を操作し、シリンダ46のピストンロッ
ド53を縮めることによりタイボルト47、吊り棒41および
吊り具40を介して垂下した取替弁74をさらに下方へ降ろ
し、取替弁74を既設弁2の跡に配置し、その軸線を管路
1の軸線に一致させる。 M) 水圧ポンプ78を操作し、シリンダ76に圧力水を送
り、管継手75を伸長させ、取替弁74の両側開口面間を伸
長してそれぞれ管路1の開口面に当接させ、図9のよう
に取替弁74を短管3を介して管路1に水密的に挾持され
た状態とする。 N) 排水弁61および給排気弁62を開いて上下部カバー体
5,6内(上下部室33,34内)の水を外部に排出する。
排水後、蓋59を取外して連結ボルト43を外し、吊り具40
と吊り棒41の連結を外す。しかる後、上部カバー体5の
上カバー体部5cを弁箱部5bから取外し、弁箱部5bを
下カバー体部5aから取外したうえ、下カバー体部5aの
キーパ部15とキーパ部17の結合を解いて下カバー体部5
aを下部カバー体6から取外し、取替弁74と送水管路1
をボルト等によって接続する。そののちにキーパ部15と
キーパ部20の結合を解いて下部カバー体6を取り除く。
これにより、取替え作業は完了する。
【0021】この取替え作業において、送水管路1内の
水は取外した既設弁2の間から外部に流出しようとする
が、上下部カバー体5,6により流出が防止されて外部
に洩れることがなく、したがって断水ない状態で既設弁
2を取替えることができる。
【0022】尚、前記取替え作業の手順は一例を示した
にすぎず、これ以外の手順で作業を行なってもよいこと
は言うまでもない。
【0023】図10ないし図13は下部カバー体6の小型化
と装置の高さを低くすることを図ったこの発明の別の実
施例を示す。図10はその一部を省略した縦断正面図、図
11は図10の縦断側面図、図12は平面図、図13は正面図で
ある。
【0024】この実施例では下部カバー体6と上部カバ
ー体5の下カバー体部5aを小さくし、キーパ10,11に
よることなく、当接する部分にシールパッキン81を介装
して水密を保っている。短管3は下部カバー体6の外に
出ている。82,83は送水管路1を左右から挾持して支持
する1対の挾み部材で、その半円弧状部の外面から横向
きに張出した張出片84,85間に設けられた連結棒86によ
って連結されている。連結棒86の両端部にはねじ87が設
けられており、該ねじにダブルナット88を螺合して固定
することができるようになっている。
【0025】下カバー体部5aの上端と上カバー体部5
cの下端には両端間に弁室89を形成する弁座90,9
1が設けられ、これら弁座には弁口92が設けられてい
る。したがって、この例では前記実施例のような弁箱部
はない。93は弁室89内を水平方向にスライドして弁
口92を開閉する開閉弁としての弁体で、後端に設けた
めねじ部94が駆動ねじ軸95に螺合して取付けられ、
駆動ねじ軸95を操作ハンドル96によって回転する
と、めねじ部94により前後方向(図10で左右方向)
にスライドするようになっている。その他の構成はほぼ
前記実施例と同様となっているので、同様の部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0026】この実施例における作用は前記実施例とほ
ぼ同様である。多少異なる点を説明すれば次の通りであ
る。すなわち、既設弁2に吊り具40を取り付け、挾み部
材82,83で送水管路1を挾持し、既設弁2と送水管路1
のボルト等による接続を解いた後、下部カバー体6と上
部カバー体5の下カバー体部5aをシールパッキン81を
介して水密的に接続する。
【0027】また、弁口92を閉鎖するために弁体93をス
ライドさせるには、ハンドル96によって駆動ねじ軸95を
回転する。この駆動ねじ軸の回転により弁体93が駆動ね
じ軸95の軸線に沿って弁室89内を前方にスライドし、弁
口92を閉じるに至る。弁口92を開放するときはハンドル
96を反対方向に回転すればよい。
【0028】この実施例では連結棒86のねじ87に螺合さ
れたダブルナット88を調整することによって、挾み部材
82,83の間における送水管路1をわずかに伸縮させるこ
とが可能である。そのため、既設弁2の取外しのとき、
既設弁2と送水管路1との接続部から漏水が生じたら、
管路1を縮めて漏水を防止するとか、既設弁2の抜き出
しが困難な場合は、管路1を伸長して抜き出しが容易に
できるようにすることができる。
【0029】
【発明の効果】この発明は前記のような構成からなるの
で、送水管路を断水することなく既設弁を管路から取外
して、その跡へ取替弁を設置することができる。したが
って、送水が停止して需要者に不便を強いることがな
く、赤水の発生、水が白く濁る白濁現象が発生するとい
うトラブルから解放され、水道水用としても十分に使用
可能である。しかも、取替えは、単に既設弁を取外して
取替弁を設置するだけであり、弁の上下流の送水管路に
対しては切断したり取外したりすることがないので、取
替え作業が著しく容易で効率的である。また、取替弁を
設置した後の管路への接続は、該弁に設けた作動部材に
より管継手を伸長して管路の開口面に当接させて行うの
で、迅速かつ確実である。さらに、取外して吊り上げ部
材で吊り下げる既設弁を上部カバー体から取外したその
上壁とともにクレーン等で吊り上げて外部に取り出す一
方、既設弁の代わりに吊り上げ部材に取付けた取替弁を
同様にして上部カバー体の上壁とともにクレーン等で吊
り上げ、該上蓋を上部カバー体に取付けるとともに、取
替弁をさらに吊り上げ部材により下降させて既設弁の跡
に設置することが可能なので、上部カバー体の上壁を貫
通する吊り上げ部材の水密部に対する作業を取替えのつ
ど行う必要がなく、上壁を上部カバー体に取付けるだけ
で簡単に行うことができ、作業性がきわめてよいという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すボンネット部分を一
部省略した縦断正面図である。
【図2】シリンダ部分を一部省略した縦断側面図であ
る。
【図3】図1のA部拡大図である。
【図4】キーパ部の部分拡大斜視図である。
【図5】既設弁を抜き出している状態を示す図1と対応
する図である。
【図6】既設弁を抜き出している状態を示す図2と対応
する図である。
【図7】既設弁を抜き出した状態を示す図である。
【図8】取替弁を既設弁の跡に入れている状態を示す図
である。
【図9】取替弁を既設弁の跡に入れた状態を示す図であ
る。
【図10】別の実施例を示す要部の縦断正面図である。
【図11】同上の要部の縦断側面図である。
【図12】同上の要部の平面図である。
【図13】同上の要部の正面図である。
【符号の説明】
1 送水管路 2 既設弁 3 短管 4 ピット 5 上部カバー体 6 下部カバー体 7,8 フランジ 10,11 キーパ 40 吊り具 41 吊り棒 43 連結ボルト 45 ボンネット 46 複動シリンダ 47 タイボルト 51 吊りプレート 56 油圧ポンプ 57 送油管 58 貫通孔 59 蓋 61 排水弁 71 ピストンロッド 74 取替弁 75 管継手 76 シリンダ 77 送水管 78 水圧ポンプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送水管路に接続された既設弁を、該管路
    を断水することなく管路から取外して、その跡へ取替弁
    を設置する既設弁の取替装置であって、着脱可能に設け
    られ、既設弁を含む該弁付近の送水管路を上下から挟持
    して水密的に覆う1対の上下部カバー体を具え、この上
    部カバー体の上壁は着脱可能に取付けられており、この
    上壁を水密的に貫通して取外した既設弁を前記取外した
    上壁とともに上部カバー体の上方位置まで吊り上げると
    ともに、この吊り上げた既設弁の代わりに取替弁を吊り
    上げて前記既設弁が取外された跡へ配置する吊り上げ部
    材を上下動可能に設け、前記送水管路に接続される取替
    弁の一側開口側に管継手をその軸線方向に伸縮可能に設
    けるとともに、該管継手を伸縮させる作動部材を取替弁
    に設け、前記上部カバー体の中間部内面に弁座を設け、
    この弁座より上方の上部カバー内を吊り上げ部材により
    吊り上げた既設弁又は取替弁を収容可能な大きさの上部
    室に形成するとともに、弁座より下方の上部カバー体内
    を下部室に形成し、前記上部カバー体に前記弁座に設け
    た弁口を開閉する開閉弁を設けるとともに、上部室と下
    部室を連通するバイパス管路を設け、このバイパス管路
    にバイパス管路内を開閉する第1、第2弁を設けるとと
    もに、該両弁間にバイパス管路内を流れる水を外部に排
    出する分岐管路部を設け、この分岐管路部に分岐管路部
    内を開閉する第3弁を設け、前記下部カバー体に排水弁
    を設けたことを特徴とする既設弁の取替装置。
JP3288285A 1991-11-05 1991-11-05 既設弁の取替装置 Expired - Fee Related JP2505081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3288285A JP2505081B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 既設弁の取替装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3288285A JP2505081B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 既設弁の取替装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05126290A JPH05126290A (ja) 1993-05-21
JP2505081B2 true JP2505081B2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=17728185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3288285A Expired - Fee Related JP2505081B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 既設弁の取替装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2505081B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100657587B1 (ko) * 2005-06-27 2006-12-14 서효석 부단수 배관 요소 교체 및 신설 방법
JP7288485B2 (ja) * 2020-05-14 2023-06-07 コスモ工機株式会社 弁本体の設置方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0433796Y2 (ja) * 1986-07-11 1992-08-12
JP2747022B2 (ja) * 1989-06-08 1998-05-06 前澤工業株式会社 制御弁の不断水装着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05126290A (ja) 1993-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2010283311B2 (en) Sluice valve for operations
JP2505081B2 (ja) 既設弁の取替装置
JP2014029195A (ja) 仕切弁の弁蓋撤去工法及び仕切弁
US20020189692A1 (en) Joint fluid transport pipe
JP4503036B2 (ja) 既設管の流体制御弁接続構造及び不断水式流体制御弁設置工法
JP2009074337A (ja) 水路開閉装置及び水路復旧方法
AU638752B2 (en) Subsea barrier valve
US4577654A (en) Fluid actuated pipeline valve
JP3964385B2 (ja) 不断水式流体制御弁設置工法用フィダー装置
JP5295551B2 (ja) 管接続部材の脱着方法
NO159916B (no) Innretning for anvendelse ved arbeider paa en neddykket ventil.
JPH0571684A (ja) 既設弁の取替装置
JP4399421B2 (ja) 不断水式流体制御弁設置工法
RU107187U1 (ru) Кессон для ремонта подводных трубопроводов
KR200387325Y1 (ko) 선박용 해수 흡입장치
CN216859589U (zh) 一种管件对位装配的液压顶推装置
JP7223415B2 (ja) 弁設置工法とそれに用いられる弁設置設備及び弁装置
JPWO2020049922A1 (ja) 流体制御装置
JPH0410399Y2 (ja)
CN214579166U (zh) 一种便于更换的供水阀门
CN212297817U (zh) 一种方便清理内部结构的阀体
JP6095742B2 (ja) 弁蓋固定装置
CN206669034U (zh) 一种快装变径止回阀
JP2022078734A (ja) 排水ポンプ、着脱方法及び管路構造
JP2023030796A (ja) 非常用貯水槽の取水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960213

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees