JP2504854Y2 - 靴底突状物 - Google Patents
靴底突状物Info
- Publication number
- JP2504854Y2 JP2504854Y2 JP1990013544U JP1354490U JP2504854Y2 JP 2504854 Y2 JP2504854 Y2 JP 2504854Y2 JP 1990013544 U JP1990013544 U JP 1990013544U JP 1354490 U JP1354490 U JP 1354490U JP 2504854 Y2 JP2504854 Y2 JP 2504854Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shoe sole
- protrusion
- hardness
- spike
- hard polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、スパイク、スタッドのような靴底の突状物
に関する。さらに詳しくは、耐ちぎれ性、反撥弾性、耐
屈曲性、耐摩耗性に優れ、滑り止め機能を充分に発揮で
きる靴底突状物に関する。
に関する。さらに詳しくは、耐ちぎれ性、反撥弾性、耐
屈曲性、耐摩耗性に優れ、滑り止め機能を充分に発揮で
きる靴底突状物に関する。
[従来の技術] 従来、スパイク等のスポーツシューズの靴底突状物と
して金属を使用することが多かったが、競技面を破損し
たり他人に危害が及ぼすことがあるため、近年高分子化
合物への材料変換が進行するようになってきた。
して金属を使用することが多かったが、競技面を破損し
たり他人に危害が及ぼすことがあるため、近年高分子化
合物への材料変換が進行するようになってきた。
[考案が解決しようとする課題] このような高分子化合物としては、金属を使用した場
合の上記欠点を排除するために、ある程度柔軟性を有す
る素材が望ましいが、このような素材の多くは、反撥弾
性が小さく、滑り防止効果を充分に発揮できなかった
り、あるいは激しい運動に耐え切れずに引きちぎれたり
するという欠点があった。またこれらの多くは耐摩耗性
が充分でないため短時間で摩滅するものであった。さら
にこのような突状物を製造するときに、加工効率の問題
から熱可塑的に成形できるものが望まれていた。
合の上記欠点を排除するために、ある程度柔軟性を有す
る素材が望ましいが、このような素材の多くは、反撥弾
性が小さく、滑り防止効果を充分に発揮できなかった
り、あるいは激しい運動に耐え切れずに引きちぎれたり
するという欠点があった。またこれらの多くは耐摩耗性
が充分でないため短時間で摩滅するものであった。さら
にこのような突状物を製造するときに、加工効率の問題
から熱可塑的に成形できるものが望まれていた。
本考案者らはこのような現状を認識し、優れた性能を
有する靴底突状物について検討した結果、後記するよう
な構成のものが好適であることを見出し、本考案に到達
した。
有する靴底突状物について検討した結果、後記するよう
な構成のものが好適であることを見出し、本考案に到達
した。
[課題を解決するための手段] 本考案はJIS・A硬度が50〜95の塩素化エチレンコポ
リマー架橋体アロイからなる突状物本体と、該突状物の
靴底本体側に該突状物より硬度の高い硬質重合体層を形
成させてなる靴底突状物である。
リマー架橋体アロイからなる突状物本体と、該突状物の
靴底本体側に該突状物より硬度の高い硬質重合体層を形
成させてなる靴底突状物である。
本考案はまた、JIS・A硬度が50〜95の塩素化エチレ
ンコポリマー架橋体アロイからなる突状体を、それより
硬度の高い硬質重合体からなる靴底上に一体化させてな
る靴底突状物である。
ンコポリマー架橋体アロイからなる突状体を、それより
硬度の高い硬質重合体からなる靴底上に一体化させてな
る靴底突状物である。
次に本考案を図面により説明する。
第1図は取り替え式のスパイク1を示す図面であって、
スカート部3を有するスパイク本体2が上記塩素化エチ
レンコポリマー架橋体アロイで形成されている。スパイ
ク本体2の上面(図面では下側)、すなわち靴底に取り
付ける側となる面に、スパイク本体より硬度の高い硬質
重合体層4が強固に固着されている。そしてその上部に
はネジ部5が突設され、ねじ込みにより靴底に着脱可能
となっている。この構造において硬質重合体層4がない
場合には外力に対しスパイク1全体が大きく変形するた
め、滑り防止効果あるいは制止効果を充分に発揮するこ
とが難かしい。これに対し、本考案は第1図の如き硬質
重合体層4を積層した複合体構成としたことにより大き
な変形が抑制され、前記ポリマーアロイの有する優れた
反撥弾性と耐すべり性を生かすことができるので、動き
易く、かつ制止が容易な靴にすることができる。また耐
屈曲性、耐ちぎれ性、耐摩耗性に優れているのでスパイ
ク本体の損傷が少なく、耐久性が良い。
スカート部3を有するスパイク本体2が上記塩素化エチ
レンコポリマー架橋体アロイで形成されている。スパイ
ク本体2の上面(図面では下側)、すなわち靴底に取り
付ける側となる面に、スパイク本体より硬度の高い硬質
重合体層4が強固に固着されている。そしてその上部に
はネジ部5が突設され、ねじ込みにより靴底に着脱可能
となっている。この構造において硬質重合体層4がない
場合には外力に対しスパイク1全体が大きく変形するた
め、滑り防止効果あるいは制止効果を充分に発揮するこ
とが難かしい。これに対し、本考案は第1図の如き硬質
重合体層4を積層した複合体構成としたことにより大き
な変形が抑制され、前記ポリマーアロイの有する優れた
反撥弾性と耐すべり性を生かすことができるので、動き
易く、かつ制止が容易な靴にすることができる。また耐
屈曲性、耐ちぎれ性、耐摩耗性に優れているのでスパイ
ク本体の損傷が少なく、耐久性が良い。
第2図は、2個の突状物を硬質重合体取付部材と一体
化した、踵部分に取りつけるためのスパイク6を示すも
ので、第2図(a)は平面図、第2図(b)は立面図で
ある。スパイク6は、上記ポリマーアロイから構成され
る2個の突状部7と、これと一体化され、これより硬度
の高い硬質重合体で構成される取付部材8からなり、取
付孔9を利用して靴底本体に例えばネジ等によって着脱
可能に形成されている。このような形状のスパイクにお
いても、スパイク本体は硬質重合体の取付部材8に支持
されているのでスパイクの変形が防止され、上記ポリマ
ーアロイの特性が充分発揮される。
化した、踵部分に取りつけるためのスパイク6を示すも
ので、第2図(a)は平面図、第2図(b)は立面図で
ある。スパイク6は、上記ポリマーアロイから構成され
る2個の突状部7と、これと一体化され、これより硬度
の高い硬質重合体で構成される取付部材8からなり、取
付孔9を利用して靴底本体に例えばネジ等によって着脱
可能に形成されている。このような形状のスパイクにお
いても、スパイク本体は硬質重合体の取付部材8に支持
されているのでスパイクの変形が防止され、上記ポリマ
ーアロイの特性が充分発揮される。
本考案において、靴底本体が上記アロイからなる突状
体より硬度の高い硬質重合体からなる場合には、第1図
の4、あるいは第2図の8に相当する突状体より硬度の
高い硬質重合体層を介在させることなく、突状物を直接
靴底上に一体化させることができる。第3図はこのよう
な構造の靴底で、第3図(a)は靴底の平面図、第3図
(b)は縦断面図であり、硬質重合体の靴底本体9に直
接ポイント10が一体形成されている。
体より硬度の高い硬質重合体からなる場合には、第1図
の4、あるいは第2図の8に相当する突状体より硬度の
高い硬質重合体層を介在させることなく、突状物を直接
靴底上に一体化させることができる。第3図はこのよう
な構造の靴底で、第3図(a)は靴底の平面図、第3図
(b)は縦断面図であり、硬質重合体の靴底本体9に直
接ポイント10が一体形成されている。
上記いずれの構造においても耐すべり性、耐久性に優
れた靴底を形成することができる。
れた靴底を形成することができる。
本考案で用いられる塩素化エチレン共重合体コポリマ
ーアロイは、三井・デュポンポリケミカル株式会社がア
ルクリンの商品名で発売している熱可塑性ゴムコンパウ
ンドであって、ショアA硬度が50〜95、好ましくは55〜
90、永久伸びが20%以下、好ましくは10%以下、190
℃、10Kg荷重により測定したMFRが0.5〜100g/10分、好
ましくは1〜50g/10分のものを用いるのが好ましい。こ
のような材料を用いると、硬質重合体をインサート部材
として、インサート成形することにより容易に突状物本
体と硬質重合体が強固に一体化した所望形状の靴底突状
物を製造することができる。そして前述した如く、優れ
た効果を奏するものである。例えば同様な硬度を有する
素材としてポリウレタンが知られているが、前記アロイ
の代りにポリウレタンをこのような用途に用いた場合に
は、耐ちぎれ性が充分でないため損傷し易く耐久性のよ
いものが得られない。
ーアロイは、三井・デュポンポリケミカル株式会社がア
ルクリンの商品名で発売している熱可塑性ゴムコンパウ
ンドであって、ショアA硬度が50〜95、好ましくは55〜
90、永久伸びが20%以下、好ましくは10%以下、190
℃、10Kg荷重により測定したMFRが0.5〜100g/10分、好
ましくは1〜50g/10分のものを用いるのが好ましい。こ
のような材料を用いると、硬質重合体をインサート部材
として、インサート成形することにより容易に突状物本
体と硬質重合体が強固に一体化した所望形状の靴底突状
物を製造することができる。そして前述した如く、優れ
た効果を奏するものである。例えば同様な硬度を有する
素材としてポリウレタンが知られているが、前記アロイ
の代りにポリウレタンをこのような用途に用いた場合に
は、耐ちぎれ性が充分でないため損傷し易く耐久性のよ
いものが得られない。
本考案で用いられる硬質重合体は、使用される前記ア
ロイよりも硬度の大きいものであって、通常はJIS・A
硬度が90を越えるもの、好ましくはJIS・D硬度で50〜9
0程度のものである。この硬質重合体としてはまた前記
したインサート成形を行う場合には、前記アロイと接着
剤の使用なしに、また接着剤を用いて強力に接着するも
であることが望ましく、例えばポリエステルエラストマ
ー、ポリウレタンなどから選択することができる。
ロイよりも硬度の大きいものであって、通常はJIS・A
硬度が90を越えるもの、好ましくはJIS・D硬度で50〜9
0程度のものである。この硬質重合体としてはまた前記
したインサート成形を行う場合には、前記アロイと接着
剤の使用なしに、また接着剤を用いて強力に接着するも
であることが望ましく、例えばポリエステルエラストマ
ー、ポリウレタンなどから選択することができる。
突状物と靴底の中間層として用いられる硬質重合体の
厚みとしては、例えば1〜5mm程度のものとすることが
できる。またその形状は第1図のように突状物との接触
面と同一にして、突状物を1個づつ取り付けるようにし
たものや、第2図のように2個以上の突状物を支持する
形としたもの等、突状物の数、配列によって任意に選択
することができる。
厚みとしては、例えば1〜5mm程度のものとすることが
できる。またその形状は第1図のように突状物との接触
面と同一にして、突状物を1個づつ取り付けるようにし
たものや、第2図のように2個以上の突状物を支持する
形としたもの等、突状物の数、配列によって任意に選択
することができる。
本考案の靴底突状物はゴルフ、野球、サッカー、陸上
競技、スキー等各種のスポーツシューズ、あるいは氷雪
上の歩行のための滑り止め付靴などに応用することがで
きる。
競技、スキー等各種のスポーツシューズ、あるいは氷雪
上の歩行のための滑り止め付靴などに応用することがで
きる。
[考案の効果] 本考案によれば耐すべり性、耐摩耗性、耐ちぎれ性、
耐屈曲性、反撥弾性の優れた突状物を有する靴底が提供
できるので、スポーツシューズにとくに好適に利用でき
る。
耐屈曲性、反撥弾性の優れた突状物を有する靴底が提供
できるので、スポーツシューズにとくに好適に利用でき
る。
第1図はねじ込み式のスパイクの正面図である。 第2図は複数の突状物を硬質重合体取付部材と一体化し
たスパイクを示し、第2図(a)は平面図、第2図
(b)は立面図である。 第3図は、固定式スパイクを有する靴底の図面であり、
第3図(a)は平面図、第3図(b)は縦断面図であ
る。 1……スパイク、2……スパイク本体、4……硬質重合
体、6……スパイク、7……突状部、8……硬質重合体
取付部材、9……靴底、10……ポイント。
たスパイクを示し、第2図(a)は平面図、第2図
(b)は立面図である。 第3図は、固定式スパイクを有する靴底の図面であり、
第3図(a)は平面図、第3図(b)は縦断面図であ
る。 1……スパイク、2……スパイク本体、4……硬質重合
体、6……スパイク、7……突状部、8……硬質重合体
取付部材、9……靴底、10……ポイント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−222103(JP,A) 特開 昭62−81437(JP,A) 特公 昭60−31334(JP,B2) 大石不二夫著「高分子材料の活用技 術」(昭54−11−30)日刊工業新聞社 P.63−64
Claims (2)
- 【請求項1】JIS・A硬度が50〜95の塩素化エチレンコ
ポリマー架橋体アロイからなる突状物本体と、該突状物
の靴底本体側に該突状物より硬度の高い硬質重合体層を
形成させてなる靴底突状物。 - 【請求項2】JIS・A硬度が50〜95の塩素化エチレンコ
ポリマー架橋体アロイからなる突状物を、それより硬度
の高い硬質重合体からなる靴底上に一体化させてなる靴
底突状物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990013544U JP2504854Y2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 靴底突状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990013544U JP2504854Y2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 靴底突状物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03105302U JPH03105302U (ja) | 1991-10-31 |
JP2504854Y2 true JP2504854Y2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=31516955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990013544U Expired - Lifetime JP2504854Y2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 靴底突状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504854Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59222103A (ja) * | 1983-05-28 | 1984-12-13 | フルヤ工業株式会社 | 鋲付き靴底 |
JPS6031334A (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-18 | Nec Corp | 通信システムの障害監視方式 |
JPS6281437A (ja) * | 1985-10-03 | 1987-04-14 | Nissan Motor Co Ltd | 耐メタノ−ル性に優れたゴム製品 |
-
1990
- 1990-02-14 JP JP1990013544U patent/JP2504854Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
大石不二夫著「高分子材料の活用技術」(昭54−11−30)日刊工業新聞社P.63−64 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03105302U (ja) | 1991-10-31 |
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