JP2504113Y2 - 水切炉 - Google Patents

水切炉

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JP2504113Y2
JP2504113Y2 JP1990046083U JP4608390U JP2504113Y2 JP 2504113 Y2 JP2504113 Y2 JP 2504113Y2 JP 1990046083 U JP1990046083 U JP 1990046083U JP 4608390 U JP4608390 U JP 4608390U JP 2504113 Y2 JP2504113 Y2 JP 2504113Y2
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英明 中所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、被塗物内部に残存する水を自動吸水するこ
とのできる水切炉に関する。
[従来の技術] 例えば、自動車車体等の如く内部空間を有する被塗物
に塗装を施す塗装設備では、ある前工程とある後工程と
の間に水切炉が設けられている。
この水切炉は、炉体内を例えば120〜130℃に加温し蒸
発現象を利用して可及的速やかな水切を行う構造とされ
ているのが一般的である。
ところで、被塗物が例えば自動車車体である場合、そ
の内底部に比較的大量の水が残存したまま水切炉に搬送
されて来る場合がある。
ここに、従来は、内底部に水抜穴を穿設しあるいは炉
体内温度を例えば150〜160℃に昇温する等の対策を講じ
ているのが実状である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記対策では水切効果はなお不十分で
ある。
換言すれば、水切穴を不要とできるなら被塗物の機械
的強度を一層強化できコスト低減も可能となる。また、
炉体内温度を最適温度に保持すれば塗膜品質を一段と向
上できるばかりか省エネルギーを達成できる。しかも、
迅速な水切が保障されるなら水切炉自体の被塗物搬送方
向寸法に大幅に短縮できる、とともに生産性を向上でき
る。
一方、蒸発現象によらずに残存水を強制的に排斥でき
るなら被塗物の内底面を例えば折板構造とすることによ
り、被塗物の強度向上はもとより軽量化も達成できる。
このように塗装設備のうち比較的軽視されてきた水切
炉の本来目的を迅速かつ確実に達成する改善を施せば幾
多の直接的,間接的利益を享受できると認識する。
ここに、本考案の目的は、被塗物内部に残存する水を
積極的に自動吸水することにより、迅速で確実な水切を
達成できる水切炉を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、吸水手段と、この吸水手段の一部を形成す
る吸水口を少なくとも2次元方向に移動させるロボット
機構と、該吸水口を被塗物内部で所定手順で移動させる
ように該ロボット機構を駆動制御する制御手段とからな
る自動吸水装置を、炉体入口側または炉体の上流側に配
設したことを特徴とする。
[作用] 本考案によれば、自動吸水装置を炉体入口側に設置し
たとすれば、被塗物が炉体内に搬入されたと同時的にロ
ボット機構が動作し、吸水口を被塗物の内部で2次元〜
3次元的に移動させる。すると、吸水手段が働き被塗物
の内部に残存する水を吸水し外部へ排出する。
吸水口は、制御手段によって被塗物の内部、特に内底
面を所定手順で移動される。
したがって、水の溜り易い部位あるいは水の溜ってい
る部位に、吸水口を集中的に移動させれば迅速かつ正確
に残存水を排斥できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例) 第1図は一部を断面した正面図、第2図は平面図であ
る。
図において、1は水切炉を形成する炉体である。この
炉体1内には、搬送台車3,車輪4等からなるチェーン駆
動方式の搬送手段2によって、被塗物10が連続的または
間歇的にレール5に沿って搬送される。なお、炉体1内
を例えば120〜130℃に加温する熱風発生手段等は公知に
つき図示省略している。
なお、この実施例における被塗物10は、自動車車体と
されている。11はサイドドア開口部,12は内底面であ
る。
ここに、20は自動吸水装置であって、吸水手段21,ロ
ボット機構31,制御手段41などから構成され、第2図に
示す如く、炉体1の入口側の一側方に配設されている。
吸水手段21は、モータで駆動される真空ポンプ22,チ
ューブ23,吸水口24からなり、被塗物10内の残存水Wを
吸水して排水するものである。
また、ロボット機構31は、駆動機構32.アーム33〜35
等からなり、第3アーム35の先端に取付けられた吸水口
24を3次元方向に移動させるものである。
この吸水口24の移動手順は、制御手段41に記憶された
プログラムに基づいて実行される。すなわち、被塗物10
の形態、特に内底面12の形態は既知でありかつ搬送手段
2(3,4,5)の搬送速度も予め選択されている。したが
って、吸水口24をどのような手順で移動させればよいか
は容易に決定できる。そこで、制御手段41に予めインプ
ットしておくのである。
また、制御手段41は、真空ポンプ22の駆動・停止をコ
ントロールするものとされている。
なお、この実施例では、実施例プログラムを一層簡易
としてかつ迅速な吸水を行わせるために、トラッキング
装置50(台車51,車輪52,レール53)を設け、各手段21,3
1,41を被塗物10と同速で移送するように載置するものと
構成されている。すなわち、自動吸水装置20は炉体1内
の一側方に被塗物10とともに同期移動するように配設さ
れている。
但し、自動吸水装置20は固定配設してもよく、また、
炉体1の外部でその上流側に接近配設しても実施でき
る。
次に、作用を説明する。
被塗物10が炉体1内に搬入されると、制御手段41はロ
ボット機構31および吸水手段21を駆動制御する。
まず、ロボット機構31は、吸水口24をサイドドア開口
部11から内部に挿入しつつ内底面12に向けて所定手順で
移動させる。すると、残存水Wは吸水口24から吸込ま
れ、外部に排出される。
この際、各手段21,31,41は、トラッキング装置50で被
塗物10とともに移動するので、能率良く吸水排斥するこ
とができる。
しかして、この実施例によれば、炉体1の入口側に吸
水手段21,ロボット機構31,制御手段41からなる自動吸水
装置20を配設しているので、被塗物10の内部に残存する
水を迅速かつ正確に吸入排出できる。よって、炉体1内
を例えば150℃以上の如く過度に温度上昇させる必要が
ないから省エネルギーを図れるとともに一段と高品質の
塗膜を形成できる。
また、被塗物10の内部に残存する水を排出した後にそ
の余りの水分を蒸発除去すればよいので、水切乾燥時間
を大幅に短縮できる。したがって、炉体1の長さを短く
でき設備コスト軽減とともに生産性を一段と向上でき
る。
また、吸水口24は、ロボット機構31と制御手段41との
協働により最適ルートで移動可能とされているので、残
存水の溜り易い部位を集中的、能率的に吸水走査でき
る。よって、被塗物10に多数の水抜穴を設ける等の事前
工作が不要となり被塗物10の強度を強化できる。さら
に、積極的に被塗物10の内底面12等を折板構造として機
械的強度の強化と軽量化を図るという付随的効果も奏す
る。
また、水切工程の開始時点において残存水が外部排出
されるから、搬送手段2のチェーン等への錆発生を防止
し円滑作動を安定して行わせることができる。
さらに、吸水口24の移動ルートは、制御手段41へのプ
ログラム交換によって最適に変更できるから、被塗物10
の形態への適用性が広い。
さらにまた、トラッキング装置50が配設されているの
で、ロボット機構31やプログラムの簡素化を図りつつ効
率の高い吸水・排斥を実行できる。
(第2実施例) この第2実施例は、第3図に示される。
すなわち、この実施例は、第1実施例が制御手段41へ
のプログラムによって吸水口24の移動ルートを一義的に
決定していたのに対して、残存水の検出手段60を設け、
一層効率的な吸水動作をできるように構成したものであ
る。
すなわち、ロボット機構31の先端側に取付けられた吸
水口24に接近配設された陽極棒62と陰極棒63とを有し、
両極62,63間の電極抵抗の変化を検出する検出器61を設
けて形成された検出手段60を付設している。なお、この
実施例ではロボット機構31の少なくとも最先のアーム
(35)をフレキシブルアームとして形成している。
したがって、制御手段41は、被塗物10の内部に吸水口
24を挿入し、この吸水口24を内底面12に沿って比較的高
速に移動させる。そして、制御手段41は、検出手段60か
ら残存水が有る旨の信号を受けると、吸水手段21を駆動
するとともに吸水口24の移動速度をやや低速として確実
吸水するように形成されている。
よって、この第2実施例によれば、第1実施例の場合
と同様な作用効果を奏する他、さらに真空ポンプ22の有
効運転時間の短縮という省エネルギーと、吸水口24の高
速移動による迅速吸水とを達成することができる。
[考案の効果] 本考案によれば、吸水手段,ロボット機構,制御手段
からなる自動吸水装置を水切炉の入口側またはその直前
上流側に配設して被塗物内に溜っている水を積極的に迅
速かつ確実に吸込排水する構成とされているので、大幅
な省エネルギーを達成しつつ炉長の短縮化,生産能率の
向上を図ることができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示し、第1図は第1実施例を示す
一部を断面した正面図、第2図は同じく平面図および第
3図は第2実施例を示す要部の概略図である。 1…炉体、2…搬送手段、10…被塗物、11…サイドドア
開口部、12…内底面、20…自動吸水装置、21…吸水手
段、24…吸水口、31…ロボット機構、41…制御手段、50
…トラッキング装置、60…検出手段。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水手段と、この吸水手段の一部を形成す
    る吸水口を少なくとも2次元方向に移動させるロボット
    機構と、該吸水口を被塗物内部で所定手順で移動させる
    ように該ロボット機構を駆動制御する制御手段とからな
    る自動吸水装置を、炉体入口側または炉体の上流側に配
    設したことを特徴とする水切炉。
JP1990046083U 1990-04-27 1990-04-27 水切炉 Expired - Lifetime JP2504113Y2 (ja)

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JPH045272U JPH045272U (ja) 1992-01-17
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