JP2503820B2 - ガスタ―ビンの高温腐食モニタ - Google Patents
ガスタ―ビンの高温腐食モニタInfo
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- JP2503820B2 JP2503820B2 JP3307146A JP30714691A JP2503820B2 JP 2503820 B2 JP2503820 B2 JP 2503820B2 JP 3307146 A JP3307146 A JP 3307146A JP 30714691 A JP30714691 A JP 30714691A JP 2503820 B2 JP2503820 B2 JP 2503820B2
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- Japan
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- temperature corrosion
- high temperature
- gas turbine
- monitor
- corrosion monitor
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- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンの動翼及
び静翼の高温腐食の進行状況を検出する高温腐食モニタ
に関するものである。
び静翼の高温腐食の進行状況を検出する高温腐食モニタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは、圧縮機・燃焼器・ター
ビンを備えている。圧縮機で昇圧された空気は燃焼器に
送られ、ここに燃料が噴射される。生じた燃焼ガスは連
続的にタービンにぶつけられて主軸を回転させ、出力は
主軸の回転仕事として取出される。
ビンを備えている。圧縮機で昇圧された空気は燃焼器に
送られ、ここに燃料が噴射される。生じた燃焼ガスは連
続的にタービンにぶつけられて主軸を回転させ、出力は
主軸の回転仕事として取出される。
【0003】回転仕事を得る前記タービンは、高温の燃
焼ガスに直接接触するので、高温耐食性の高い材料が使
用されているが、それでも高温腐食の発生は避けられな
い。従って定期的な保守点検では、高温腐食の進行速度
を把握し、部品の交換等を行って機関の信頼性を確保し
なければならない。
焼ガスに直接接触するので、高温耐食性の高い材料が使
用されているが、それでも高温腐食の発生は避けられな
い。従って定期的な保守点検では、高温腐食の進行速度
を把握し、部品の交換等を行って機関の信頼性を確保し
なければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスタ
ービンの動翼、静翼の高温腐食は進行速度を把握するこ
とが一般に困難であり、翼を切断して面分析を行なわな
ければ腐食進行を知ることができない。特に、燃料の性
状が変化して高温腐食の速度が変化する場合に、機関の
信頼性を確保することは非常に難しい。以上のことか
ら、従来は、腐食が進行して部品が破損し、機関の性能
が低下してはじめて腐食の進行を知ることが多かった。
また、前述した面分析では、タービンを分解して翼を切
り取ることになるので実用的でない。
ービンの動翼、静翼の高温腐食は進行速度を把握するこ
とが一般に困難であり、翼を切断して面分析を行なわな
ければ腐食進行を知ることができない。特に、燃料の性
状が変化して高温腐食の速度が変化する場合に、機関の
信頼性を確保することは非常に難しい。以上のことか
ら、従来は、腐食が進行して部品が破損し、機関の性能
が低下してはじめて腐食の進行を知ることが多かった。
また、前述した面分析では、タービンを分解して翼を切
り取ることになるので実用的でない。
【0005】本発明は、タービンの高温腐食の進行を外
部から簡単に定期的に検出できる信頼性の高い高温腐食
モニタを提供することを目的としている。
部から簡単に定期的に検出できる信頼性の高い高温腐食
モニタを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるガスタービ
ンの高温腐食モニタは、ガスタービンの外側から静翼の
間隙に着脱自在にセンサ部が突設されて動翼及び静翼の
高温腐食の進行状況を検出する高温腐食モニタであっ
て、Ni基超耐熱合金からなるセンサ部と、センサ部の
先端以外を覆う保護筒とを有していることを特徴として
いる。
ンの高温腐食モニタは、ガスタービンの外側から静翼の
間隙に着脱自在にセンサ部が突設されて動翼及び静翼の
高温腐食の進行状況を検出する高温腐食モニタであっ
て、Ni基超耐熱合金からなるセンサ部と、センサ部の
先端以外を覆う保護筒とを有していることを特徴として
いる。
【0007】
【作用】燃焼ガスは、ガスタービンの静翼及び動翼に接
触するとともに、静翼の間に設けられた高温腐食モニタ
のセンサ部にも接触する。すると、このセンサ部のNi
基超耐熱合金が高温腐食してNiOが生成されることに
よって緑色に変化する。ガスタービンの稼動につれてタ
ービンの腐食が進行すれば、このセンサ部の露出部は次
第に濃くなっていく。翼の材質の高温腐食の進行状況
と、センサ部のNiOによる緑色の濃さは、実験によっ
て対応をつけておく。そして、随時モニタを外してセン
サ部の濃度を確認し、あらかじめ定めた部品交換レベル
を示す濃度に達した時に、部品交換を実施すればよい。
このようにして、この高温腐食モニタにより、静翼及び
動翼と同一の条件で進行する高温腐食をモニタすること
ができる。
触するとともに、静翼の間に設けられた高温腐食モニタ
のセンサ部にも接触する。すると、このセンサ部のNi
基超耐熱合金が高温腐食してNiOが生成されることに
よって緑色に変化する。ガスタービンの稼動につれてタ
ービンの腐食が進行すれば、このセンサ部の露出部は次
第に濃くなっていく。翼の材質の高温腐食の進行状況
と、センサ部のNiOによる緑色の濃さは、実験によっ
て対応をつけておく。そして、随時モニタを外してセン
サ部の濃度を確認し、あらかじめ定めた部品交換レベル
を示す濃度に達した時に、部品交換を実施すればよい。
このようにして、この高温腐食モニタにより、静翼及び
動翼と同一の条件で進行する高温腐食をモニタすること
ができる。
【0008】
【実施例】図3はガスタービンの断面図である。図示し
ない圧縮機から送られた空気は燃焼室1に入り、ここに
燃料が噴射されて燃焼がおきる。燃焼ガスが送り込まれ
るタービン2は固定された静翼3と主軸4に連結された
動翼5が軸方向に交互に並んだ構造となっており、燃焼
は動翼5にぶつかって主軸を回転させる。
ない圧縮機から送られた空気は燃焼室1に入り、ここに
燃料が噴射されて燃焼がおきる。燃焼ガスが送り込まれ
るタービン2は固定された静翼3と主軸4に連結された
動翼5が軸方向に交互に並んだ構造となっており、燃焼
は動翼5にぶつかって主軸を回転させる。
【0009】前記タービン2の静翼3と静翼3の間に
は、図3又は図4に示すように、ガスタービンの外部か
ら外壁を貫通して、高温腐食モニタ20(以下、モニタ
20と呼ぶ。)が設けられている。
は、図3又は図4に示すように、ガスタービンの外部か
ら外壁を貫通して、高温腐食モニタ20(以下、モニタ
20と呼ぶ。)が設けられている。
【0010】図1は実施例の高温腐食モニタ20(モニ
タ20)である。このモニタ20は、棒状のNi基超耐
熱合金からなるセンサ部21と、センサ部21の先端以
外を覆う保護筒22と、基部に設けられてガスタービン
の外壁に固定される取り付け用の取付フランジ23を有
している。このモニタ20を、図3又は図4に示す位置
にガスタービンの外側から着脱自在に取付けておく。
タ20)である。このモニタ20は、棒状のNi基超耐
熱合金からなるセンサ部21と、センサ部21の先端以
外を覆う保護筒22と、基部に設けられてガスタービン
の外壁に固定される取り付け用の取付フランジ23を有
している。このモニタ20を、図3又は図4に示す位置
にガスタービンの外側から着脱自在に取付けておく。
【0011】Ni基超耐熱合金は高温腐食してNiOが
生成されることによって緑色に変化する。ガスタービン
の稼動につれてタービンの腐食が進行すれば、前記モニ
タ20のセンサ部21の露出部は次第に濃くなってい
く。翼の材質の高温腐食の進行状況と、センサ部21の
NiOによる緑色の濃さは、実験によって対応をつけて
おく。そして、随時モニタ20を外してセンサ部21の
濃度を確認し、あらかじめ定めた部品交換レベルを示す
濃度に達した時に、部品交換を実施すればよい。
生成されることによって緑色に変化する。ガスタービン
の稼動につれてタービンの腐食が進行すれば、前記モニ
タ20のセンサ部21の露出部は次第に濃くなってい
く。翼の材質の高温腐食の進行状況と、センサ部21の
NiOによる緑色の濃さは、実験によって対応をつけて
おく。そして、随時モニタ20を外してセンサ部21の
濃度を確認し、あらかじめ定めた部品交換レベルを示す
濃度に達した時に、部品交換を実施すればよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、ガスタービンの外側か
ら静翼の間に着脱自在に突出されて高温腐食の進行をセ
ンサ部の色の変化によって検出する高温腐食モニタを設
けたので、翼を切断することなく腐食の進行程度を簡単
に知ることができる。このため、ガスタービンにおい
て、翼交換時期を予測し、メンテナンス時に交換するこ
とによって信頼性の高い運転が可能となる。また、高温
腐食の進行を検出するのに、上記センサ部のNi基超耐
熱合金が緑色に変化する特性を利用し、これを目視によ
り確認して検知させるようにしているので、電気的な方
式や化学的分析技術を用いた方式に比較し、その検出作
業が簡単で故障や誤認等の恐れも少ない。
ら静翼の間に着脱自在に突出されて高温腐食の進行をセ
ンサ部の色の変化によって検出する高温腐食モニタを設
けたので、翼を切断することなく腐食の進行程度を簡単
に知ることができる。このため、ガスタービンにおい
て、翼交換時期を予測し、メンテナンス時に交換するこ
とによって信頼性の高い運転が可能となる。また、高温
腐食の進行を検出するのに、上記センサ部のNi基超耐
熱合金が緑色に変化する特性を利用し、これを目視によ
り確認して検知させるようにしているので、電気的な方
式や化学的分析技術を用いた方式に比較し、その検出作
業が簡単で故障や誤認等の恐れも少ない。
【図1】実施例の高温腐食モニタの正面図である。
【図2】実施例における高温腐食の検出状況を示すグラ
フである。
フである。
【図3】ガスタービンの一部の断面図である。
【図4】実施例の高温腐食モニタの取付状態を示す図で
ある。
ある。
3 静翼 5 動翼 20 高温腐食モニタ
Claims (1)
- 【請求項1】 ガスタービンの外側から静翼の間隙に着
脱自在にセンサ部が突設されて動翼及び静翼の高温腐食
の進行状況を検出する高温腐食モニタであって、Ni基
超耐熱合金からなるセンサ部と、センサ部の先端以外を
覆う保護筒とを有していることを特徴とするガスタービ
ンの高温腐食モニタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3307146A JP2503820B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | ガスタ―ビンの高温腐食モニタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3307146A JP2503820B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | ガスタ―ビンの高温腐食モニタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05118204A JPH05118204A (ja) | 1993-05-14 |
JP2503820B2 true JP2503820B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=17965590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3307146A Expired - Fee Related JP2503820B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | ガスタ―ビンの高温腐食モニタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503820B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100707780B1 (ko) | 2005-07-20 | 2007-04-17 | 한국전력공사 | 복합화력 배열회수 보일러(hrsg)의 부식방지시스템 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4601155B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2010-12-22 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 防食監視方法 |
JP4765906B2 (ja) * | 2006-11-17 | 2011-09-07 | 栗田工業株式会社 | 腐食監視装置 |
JP6038553B2 (ja) * | 2012-09-05 | 2016-12-07 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 腐食環境捕捉器およびタービン |
KR101990310B1 (ko) * | 2017-08-31 | 2019-09-30 | 장상명 | 가스터빈 발전설비용 정비 시스템 |
IT201700108888A1 (it) * | 2017-09-28 | 2019-03-28 | Nuovo Pignone Tecnologie Srl | Method of providing monitoring of erosion and/or corrosion in a machine and machine / metodo per consentire di monitorare erosione e/o corrosione in una macchina e macchina |
GB201804420D0 (en) | 2018-03-20 | 2018-05-02 | Rolls Royce Plc | A gas turbine engine having a metallic test sample and a method of dertermining the service life of a gas turbine engine component using a metallic sample |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2850766A1 (de) * | 1978-11-09 | 1980-05-22 | Bbc Brown Boveri & Cie | Verfahren zum nachweis von korrosionsbildung in dampfturbinenanlagen und einrichtung zur durchfuehrung des verfahrens |
JPS5814376A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-27 | Fujitsu Ltd | 位置信号検出方式 |
JPS5925456A (ja) * | 1982-07-31 | 1984-02-09 | Sony Corp | 留守番電話装置 |
JPS60231154A (ja) * | 1984-04-28 | 1985-11-16 | Fujitsu Ltd | 金属腐食の測定方法 |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP3307146A patent/JP2503820B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100707780B1 (ko) | 2005-07-20 | 2007-04-17 | 한국전력공사 | 복합화력 배열회수 보일러(hrsg)의 부식방지시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05118204A (ja) | 1993-05-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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