JP2503745Z - - Google Patents

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JP2503745Z
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【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は複写機に関し、さらに詳しくは、複写機に装備されている複数の複写
用紙収容部から選択された複写用紙のサイズ表示を行なうための表示機構に関す
る。 (従来技術) 周知のように、複写機等の画像形成装置(以下、複写機の場合を述べる)にあ
っては、複写すべき原稿あるいは、原稿画像の大きさに合わせて、普通紙等の複
写用紙(以下、用紙という)を選択することにより、複写紙への画像転写を行う
ようになっている。 このため、複写機には、使用開始時に現段階での給送が可能な状態の用紙の大
きさを表示して、再度の使用時に用紙の大きさを確認できる表示装置が備えてあ
る。 この表示装置は、その詳細を示さないが、標準モードと自動用紙選択モードと
をもち、標準モードの場合には、オペレータによる用紙選択時での用紙のサイズ
を表示し、そして、自動用紙選択モードの場合には、原稿の大きさあるいは、原
稿画像の変倍率に応じた用紙を自動的に選択する自動用紙選択モードである旨を
表示するようになっている。 ところで、従来の表示装置にあっては、上述したように、標準モードから自動
用紙選択モードに切り換えられると、第7図示のように、表示パネル面では標準
モードにおいて選択された用紙のサイズを示す表示部A内の表示枠aが点灯した
ままで「自動用紙選択」という表示Bを行われる場合があるので、この表示を見
たオペレータは、自動用紙選択モードであるにも拘らず、再度、用紙のサイズを
選択し直すことがある。つまり、標準モードと自動用紙選択モードとを単一の手
段により選択するような構成(例えば、特開昭61ー80172号公報)であれば、選
択されたモードに対応する選択内容のみ を表示することも可能であるが、そうではなく、上記各モードをそれぞれ対応す
る手段によって選択する構成を備えることを前提とする場合がある。このため、
上記したような選択後での不具合が生じることがある。従って、せっかく自動用
紙選択モードに設定したにも拘らず、そのモードの機能、つまり、用紙選択の手
間を省くという機能が生かされないことになる。 (目的) 本考案の目的は、従来の表示装置における問題に鑑み、複写機を使用するオペ
レータにとって、面倒な操作を要することなく給紙モードの選択が行えるととも
に、選択された後における表示内容を誤認することが無く、かつ表示の内容を容
易に確認できる表示装置を得ることにある。 (構成) この目的を達成するため、本考案は、標準モードと自動用紙選択モードとをそ
れぞれ対応した指示手段により選択する構成を前提とした場合、標準モードにお
いて選択された枠表示を、自動用紙選択モードにおいては消去することを提案す
るものである。 本考案によれば、自動用紙選択モードに切り換えられると、今まで表示されて
いた標準モードでの枠は消去され、自動用紙選択モードであることのみの表示と
なる。 以下、第1図乃至第6図において本考案実施例の詳細を説明する。 第1図は本考案実施例による表示装置の制御部を示すブロ ック図である。 本実施例における制御部1はその主要部をマイクロコンピュータ2によって構
成され、その出力側に、メッセージ表示用のドットマトリクスと、各シンボル表
示用の固定パターンを有する液晶表示器(以下、LCDという)3を駆動するため
のドットマトリクス用LCDドライバ3A、および固定パターン用のLCDドライバ3Bが
それぞれ接続され、かつ、モード設定用のセグメント型LCD4を駆動するモード設
定用LCDドライバ5が接続されている。 なお、同図において符号6は、ROMを示しており、このROM6には、各表示処理
用の制御プログラムおよびメッセージ用のキャラクタ表示データが書き込まれて
いる。そして、マイクロコンピュータ2の入力側には、複写時に要求される情報
、例えば、複写枚数、用紙サイズ、変倍率、あるいは、これら情報のクリアーや
設定等をテンキーにより設定するためにキー入力手段7が接続してある。このキ
ー入力手段7には、従来技術で述べたように、標準モードを選択するための手段
をなす用紙選択指示手段と自動用紙選択モードを選択するための手段をなす自動
用紙選択指示手段とが含まれている。上記キー入力手段7は、後で述べるサイズ
選択検知手段および自動用紙選択手段の動作態位を設定するための信号を出力す
るようになっている。 一方、上述したマイクロコンピュータ2には、シリアルバス8を介して複写機
側の主制御装置9が接続されており、シリアルバス8を介して送られてくるデー
タによって、マイク ロコンピュータ2は、複写機の動作状態および設定状態等の固定パターン表示、
また警告表示や異常表示さらには、そのガイダンス等の各種警告表示処理を行う
。この処理については、さらに後で詳しく述べる。 上述した主制御装置9は、内部にマイクロコンピュータを備えているものであ
って、このコンピュータには、複数段設けられて複数種類の用紙を収容する給紙
カセット(図示されず)内の用紙のサイズを検知するサイズ検知手段10、上記給
紙カセットのうちのいずれかが入力手段7によって選択されたのを検知するサイ
ズ選択検知手段11複写される原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段12、入
力手段7によって設定された原稿に対する変倍率に応じて光学系の駆動制御を行
う設定手段13および、セットされた原稿のサイズに応じた複写用紙のサイズ、あ
るいは変倍画像を転写できる複写用紙のサイズをそれぞれ自動的に選択して給送
する自動用紙選択手段14がそれぞれ接続されており、各手段の作動制御およびそ
の内容を表示制御部1のマイクロコンピュータ2に入出力する。上記各手段のう
ち、サイズ選択検知手段11は、キー入力手段7により手動にて選択された複写用
紙のサイズ情報を主制御装置9に出力するようになっているので、自動用紙選択
手段14と区別して用紙選択手段とされている。このため、各手段は、I/Oインタ
ーフェイス15を介して主制御装置9に接続されている。 一方、ドットマトリクス用のLCDドライバ3Aおよび、固定パターン用のLCDドラ
イバ3Bとを介してマイクロコンピュー タ2に接続されているLCD3は第2図に示す内容を持っている。 すなわち、第2図はLCD3の全灯時の状態を示しており、LCD3は、ドットマトリ
クス表示部30と数値およびシンボル(以下、固定パターンという)表示部31から成
っている。 上述したドットマトリクス表示部30は、本実施例の場合、5×10ドットのマト
リクスで構成され、数字、英字、カタカナ、記号、その他任意のキャラクタを最
大40個表示できるようにしたガイダンス表示用液晶表示器である。 また、固定パターン表示部31は、コピー倍率を3桁の数値で表示するセグメン
ト表示器31A、コピー枚数等を3桁の数値で表示するセグメント表示器31B、各給
紙系の紙サイズおよび向きを示すシンボル群31C、各種異常および警告を示すシ
ンボル群31D、レディ表示シンボル31E、ウエイト表示(待機表示)シンボル31F
、コピー濃度シンボル31G、サービスマンコールシンボル31H、ジャム発生位置を
表示するためと各周辺機器の有無の表示と給紙カセットの有無の表示とを兼ねた
表示器31I等を備えている。 このような表示器に対する制御部1は、キー入力手段7からの各動作設定のた
めの信号を入力されると、主制御装置9に対して各種の指令を与えると共に、主
制御装置9からの各出力信号に基ずいて、各LCDドライバ3A、3Bに対する駆動信
号を出力するが、この出力信号に加え、主制御装置9における自動用紙選択手段
14による動作を行う場合に、その手段による給紙モードが選択された時点で、そ
の時点までの枠表示を消去するための信号と、コピー動作開始後の複写動作中に は自動的に選択された用紙のサイズの枠を表示するための信号も出力するように
なっている。 本実施例は以上のような構成であるから、制御部1における動作は第3図に示
すフローチャートの通りである。 すなわち、第3図において、例えば、前述した標準モード、つまり、オペレー
タによる用紙選択が行われる場合には、キー入力手段7における用紙選択指示手
段からの指示によって、標準モードの選択が行われると、この信号は制御部1か
ら主制御装置9に出力され、主制御装置9ではこの信号をチェックして、自動用
紙選択モードであるかどうかを判別した上で(ST1)、判別結果を制御部1のマ
イクロコンピュータ2に出力する。 一方、標準モードであることを主制御装置9から出力された制御部1では、キ
ー入力手段7を介しての、サイズ選択検知手段11からの入力回数が主制御装置9
により順次出力されるのを受けて、その回数をカウントする。すなわち、標準モ
ードであることを判別した場合には、画像転写するための用紙の選択を行うこと
になるが、この用紙の選択は、キー入力手段7側でのキー操作の回数で設定でき
るようになっており、このため、キー操作の回数を逐一マイクロコンピュータ2
のRAMに記憶し、第4図示のように、その回数に見合った表示をすべく、各給紙
系の紙サイズおよび向きを示すシンボル群31Cでの表示枠31C1を点灯する(ST2乃
至ST5)。 一方、キー入力手段7における自動用紙選択指示手段からの指示によって自動
用紙選択モードが設定されると、その選 択信号が主制御装置9において、標準モード時と同様に、自動用紙選択モードで
あるかどうかを判別され(ST1)、そのモードであることを判別して、現段階で表
示点灯している、各給紙系の紙サイズおよび向きを示すシンボル群31Cでの枠31C
1を消灯させ(ST6)、そして自動用紙選択であることを表示するメッセージ3Mを第
5図示のように点灯する(ST7)。この時点で、主制御装置9では、キー入力手
段7からの指令に基づいて変倍率に応じた光学系の移動制御が設定手段13によっ
て行われたり、あるいは、露光光学系のプレ・スキャニングにより検出した原稿
サイズに対応する用紙の選択をすべく、サイズ検知手段11および、原稿サイズ検
知手段12とともに、自動用紙選択手段14が作動する。 従って、オペレータにとっては、この状態の表示が、単に、「自動用紙選択」
という表示を識別できるだけであるので、給紙状態の設定に関する他の情報と混
同することが無い。 また、このように、自動用紙選択モードでの表示が行われた後、複写機でのコ
ピー動作が行われると、メッセージ表示部30においてメッセージオンの状態を判
別した時点で、予めROM6に記憶されているキャラクタデータを呼び出して順次、
ドットマトリクス用のLCDドライバ3Aへ出力するのを介して、第6図示のように
、コピー中であることを表示するとともに、現在選択されている用紙のサイズを
表示すべく、給紙系での紙サイズおよび向きを示すシンボル群31Cの枠31C1を点
灯する。また、この自動用紙選択モードが再度、標準モードに切り換えられると
、マイクロコンピュータ2のRAMに記憶され ていた用紙のサイズが表示される。 (効果) 以上、本考案によれば、複写機の給紙系において原稿サイズに対応した用紙の
サイズあるいは、変倍された画像の転写が可能な用紙の選択を自動的に行う自動
用紙選択モードである場合に、その表示面では、それまで表示されていた用紙の
サイズに関する情報表示が消去されて、自動用紙選択であることのみが表示され
るので、給紙に関する情報を誤認することが無く、これによって、操作の簡便性
、言い替えれば、自動用紙選択モードの機能である、給紙に関する操作に対して
、なんら、手を加えないで済むという機能を充分に発揮させることができる。し
かも、標準モードと自動用紙選択モードとは、別個に設けられたサイズ選択検知
手段および自動用紙選択手段がキー入力手段によって態位設定されるので、最小
限の操作回数にて給紙モードを設定することができるとともに、自動用紙選択モ
ードが設定された場合には、確実に標準モードでのサイズ表示を消灯させること
が可能になる。 【図面の簡単な説明】 第1図は本考案実施例による表示装置の要部を示すブロック図、第2図は本考
案実施例による表示装置の表示面を示す平面図、第3図は第1図に示したブロッ
クの作用を説明するためのフローチャート、第4図乃至第6図は本考案実施例に
よる表示装置の表示面の状態を示第2図相当の平面図、第7図は従来の表示装置
に置ける表示面を示す第2図相当の平面図である。 1・・・・・・表示用の制御部、2・・・・・・マイクロコンピュータ、3・・・・・・液晶表示
器、9・・・・・・主制御装置、10・・・・・・サイズ検知手段、11・・・・・・サイズ選択手段、
12・・・・・・原稿サイズ検知手段、13・・・・・・設定手段、14・・・・・・自動用紙選択手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1.複数種類のサイズの複写用紙をそれぞれ収容している収容部に対応する複写
    用紙のサイズ検知手段と、複写される原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手
    段と、原稿に対する変倍率を設定する倍率設定手段と、前記原稿サイズ検知手段
    および倍率設定手段からの信号に基づいて画像を転写できるサイズの複写用紙を
    自動的に選択する自動用紙選択手段と、前記収容部の複写用紙のいずれかを手動
    にて選択する用紙選択指示手段と、前記用紙選択指示手段とは独立して設けられ
    前記自動用紙選択手段の動作を指示する自動用紙選択指示手段と、前記用紙選択
    指示手段により選択された複写用紙のサイズを表示する表示部と、該表示部への
    表示内容を制御する表示制御部とを備えた複写機において、前記表示制御部は、
    前記自動用紙選択指示手段により前記自動用紙選択手段を動作させることが指示
    された場合は前記用紙選択指示手段により選択された複写用紙のサイズ表示を消
    去することを特徴とする複写機。

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