JP2503158Y2 - 釣用仕掛け - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主として太刀魚釣に用いる釣用仕掛けに関す
る。

（従来の技術） 一般に、この種の釣用仕掛けは、例えば第４図に概略
的に示す如く、縒り戻し（Ａ）の連結環（A1）に２本の
釣糸（Ｂ）（Ｃ）を結止すると共に、該釣糸（Ｂ）
（Ｃ）の遊端部にそれぞれ釣針（Ｄ）（Ｅ）を取付けて
なり、例えば太刀魚釣の餌として泥鰌などの小魚（Ｆ）
を使用する場合には、小魚（Ｆ）の頭の部分と尾の部分
とにそれぞれ前記釣針（Ｄ）（Ｅ）を刺して用いるよう
にしている。

（考案が解決しようとする課題） ところが、以上の釣用仕掛けにあっては、前述の如く
釣餌として用いる小魚の頭と尾に前記両釣針（Ｄ）
（Ｅ）を引っ掛けて用いた場合、前記小魚（Ｆ）が、時
間の経過と共に第４図に示す如く両釣針（Ｄ）（Ｅ）間
で湾曲状に垂れ下がって、餌の状態が悪くなり、魚の食
いが低下すると云う不具合がある。

本考案は以上の実情に鑑みて開発したものであって、
目的とするところは、２本の釣針間に餌の小魚を湾曲す
るようなことなく自然形態に近い状態に長時間保つこと
の出来る釣用仕掛けを提供するにある。

（課題を解決するための手段） しかして本考案は、遊端部にそれぞれ釣針（3a）（3
b）を結止した２本の釣糸（2a）（2b）をもつ仕掛け本
体（１）と、この仕掛け本体（１）に取付けられて、釣
餌（４）を串刺し状にして該釣餌（４）の形崩れを防止
する形状保持針（５）とを備えたことを特徴とするもの
である。

（作用） 本考案によれば、前記釣針（3a）（3b）間に引っ掛け
られる餌の小魚（４）には、前記形状保持針（Ｊ）が挿
通されるので、該小魚（４）が形崩れすることはない。

（実施例） 以下、本考案にかゝる釣用仕掛けの一実施例を図面に
従って説明する。

図に示す釣用仕掛けは、例えば泥鰌や鰯などの小魚を
釣餌として使用する太刀魚釣用のものである。

この釣用仕掛けは、縒戻し（10）の一方の連結環（1
1）に、長さのやゝ異なる２本の釣糸（2a）（2b）を結
止すると共に、該釣糸（2a）（2b）の長さ方向遊端部に
それぞれ釣針（3a）（3b）を結止した仕掛け本体（１）
から成り、図に示す実施例では、前記釣糸（2a）（2b）
の一方（2b）を他方（2a）よりもやゝ長くしている。

そして図に示す実施例では、前記釣糸のうち短い釣糸
（2a）側に、釣餌としての例えば泥鰌などの小魚（４）
を串刺し状にする形状保持針（５）を設けたのである。

図に示す形状保持針（５）は、その長さ方向一端部を
先鋭状にして、針部（51）を形成すると共に、長さ方向
他端部をリング状に曲成して、釣糸（2a）の挿通部（5
2）を設けているのであって、以上の形状保持針（５）
は、前記挿通部（52）に前記釣糸（2a）を挿通すること
で、該釣糸（2a）に移動自由に支持している。

以上の釣用仕掛けは、釣竿から延びる道糸（６）の先
端をスナップリング（７）を介して前記縒戻し（１）の
連結環（12）に連結して用いる。

そして餌の小魚（４）を両釣針（3a）（3b）に取付け
るには、まず前記形状保持針（５）を前記針部（51）側
から小魚（４）の口乃至胴部に串刺し状に刺した上で、
前記釣針（3a）（3b）を前記小魚（４）の頭の部位と尾
の部位とにそれぞれ引っ掛けるのである。

しかして前記小魚（４）は、前記形状保持針（５）が
ほゞ全長に渡って串刺し状に挿通されているので、たと
え水中に長時間浸けられていても、該小魚（４）が湾曲
状に垂れ下がるような虞はなく、常に水中では自然な状
態に保たれるので、それだけ魚の食いも良くなる。

以上の実施例では、前記形状保持針（５）を前記釣糸
（2a）に対し移動自由に支持したが、これに限定される
ものではなく、前記釣針（3a）の近くに移動不能に取付
けてもよい。

また以上の実施例では、前記釣糸（2a）に前記形状保
持針（５）を取付けたが、前記釣針（3a）に取付けても
よい。

（考案の効果） 以上の如く本考案は、遊端部にそれぞれ釣針（3a）
（3b）を結止した２本の釣糸（2a）（2b）をもつ仕掛け
本体（１）と、この仕掛け本体（１）に取付けられて、
釣餌（４）を串刺し状にして該釣餌（４）の形崩れを防
止する形状保持針（５）とを備えたことを特徴とするこ
とにより、前記釣針（3a）（3b）間に引っ掛けられる餌
の小魚（４）に前記形状保持針（５）を挿通すること
で、前記小魚（４）の形崩れを阻止して、前記餌の小魚
が湾曲することなく自然形態に近い状態に長時間保つこ
とが出来るに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかゝる釣用仕掛けの一実施例を示す正
面図、第２図は形状保持枠の正面図、第３図は餌の小魚
を針仕掛けした状態を示す正面図、第４図は従来の釣用
仕掛けの正面図である （１）……仕掛け本体 （2a）（2b）……釣糸 （3a）（3b）……釣針 （４）……釣餌 （５）……形状保持針

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】遊端部にそれぞれ釣針（3a）（3b）を結止
   した２本の釣糸（2a）（2b）をもつ仕掛け本体（１）
   と、この仕掛け本体（１）に取付けられて、釣餌（４）
   を串刺し状にして該釣餌（４）の形崩れを防止する形状
   保持針（５）とを備えたことを特徴とする釣用仕掛け。