JPH0316459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、釣り針に沖あみや小えびを確実に固
定させるための餌挟みに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、沖あみや小えびなどの餌を１本の釣り針
に２匹付ける場合、最初の１匹は尾を切つて、そ
こから針を刺して腹または背中に抜くため、２匹
目の餌は針の先の部分だけしか刺せない。またご
かいやいそめなどの餌を１本の針に２匹または適
当な長さに切つて２本つけるときも２匹目または
２本目は、針の先の部分だけにしか刺せないの
で、餌が水中で外れ易く、餌が針についている場
合でも水中を降下させる時、２匹目または２本目
は餌を固定できないので、餌がスクリユー状にな
つて回転し、糸に絡まつたり、糸がよれて切れ易
くなる原因にもなつていた。

生えびを餌として使う場合、尾を切つてそこか
ら針を刺して、えびの腹或いは背中に針先を抜く
ためえびが弱わつてしまう。またえびの腹から背
中に針先を抜いて尾の部分に糸を巻いてしばつて
餌を固定する場合も時間を要し、えびを弱らせる
嫌いがあつた。

〔考案の目的〕

本考案の目的は前記の欠点を解消し、迅速、確
実に餌を釣り針に固定できる餌挟みを提供するこ
とにある。

〔考案の構成〕

前記の目的を達成するため本考案は次のように
構成したものである。

即ち、本考案は剛性と弾力性を備えた１本の金
属線材を屈曲かつ湾曲させて後端に釣り針または
釣糸への挿通環部を設けると共に、その先を左右
に振り分けてＬ形テーパー状に引出しその途中を
円形にまるめて摘み片となした操作杆部を形成
し、両操作杆部の先には、鈎形に折曲しその先端
に半円形の湾曲挟み部を互いに食違い状に対向し
て設けた釣り針用餌挟みである。

〔実施例〕

第１図乃至第３図において１は餌挟み本体で、
剛性と弾発性を備えた１本の金属線材を屈曲かつ
彎曲して成形し、後端に釣り針ｂ又は釣糸ｔへの
挿通環部２を設けると共に、その先を左右に振り
分けＬ形テーパー状に引出しその途中を円形にま
るめて摘み片３，３′となした操作杆部４，４′を
設ける。

操作杆部４，４′の先は鈎形に折曲した後、半
円形に彎曲して彎曲挟み部５，５′を形成して、
両彎曲挟み部５，５′を互いに食違わせて尖端６，
６′を衝接し、円形の挟み部となす。

〔考案の作動〕

円形となつた彎曲挟み部５，５′と共に挿通環
部２に糸を通し、本体１を釣り針ｂの軸に移動さ
せる。第６図のように沖あみａや小えびなど２匹
を餌として使用するときは、先ず、餌の尾を切つ
てそこから釣り針ｂを刺して腹または背中に針先
を抜く。２匹目は腹から背中または背中から腹に
針先を抜き、摘み片３，３′を両側から指先でつ
まんで両彎曲挟み部５，５′を開き餌の尾の部分
と釣り針の軸を一緒に挟んで餌を釣り針に固定す
る。

また第５図に示すように比較的大きな生えびｃ
や冷凍えび等一匹を餌として使う場合は釣り針ｂ
に挿通環部２を第６図と逆向きに挿通して本体１
を釣り針の軸に移動させる。その後えびの腹から
釣り針を刺して背中に針先を抜き、摘み片３，
３′を両側から指先でつまんで両彎曲挟み部５，
５′を開き、えびの尾の部分と釣り針の軸を一緒
に挟んで餌を釣り針に固定する。

〔考案の効果〕

本考案によれば餌は釣針に容易、迅速かつ確実
に固定でき、外れることがなく、従来の前記欠点
を全て解決することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る釣り針用餌挟みの一実施例
を示したもので、第１図は斜視図、第２図は平面
図、第３図は側面図、第４図は釣り針に取付けた
状態を示す斜視図、第５図は餌となる小えびを引
掛けた状態の斜視図、第６図は沖あみに引掛けた
斜視図である。 １……餌挟み本体、２……挿通環部、３，３′
……摘み片、４，４′……操作杆部、５，５′……
彎曲挟み部、６，６′……尖端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 剛性と弾力性を備えた１本の金属線材を屈曲か
   つ湾曲させて後端に釣り針または釣糸への挿通環
   部を設けると共に、その先を左右に振り分けてＬ
   形テーパー状に引出しその途中を円形にまるめて
   摘み片となした操作杆部を形成し、両操作杆部の
   先には、鈎形に折曲しその先端に半円形の湾曲挟
   み部を互いに食違い状に対向して設けた釣り針用
   餌挟み。