JP2503139B2 - 自動車用ラジエ―タキャップ - Google Patents

自動車用ラジエ―タキャップ

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JP2503139B2
JP2503139B2 JP3323091A JP32309191A JP2503139B2 JP 2503139 B2 JP2503139 B2 JP 2503139B2 JP 3323091 A JP3323091 A JP 3323091A JP 32309191 A JP32309191 A JP 32309191A JP 2503139 B2 JP2503139 B2 JP 2503139B2
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pressure
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valve body
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聡美 武藤
澄男 須佐
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ラジエータの
注水口パイプに嵌着せしめられるラジエータキャップに
関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のラジエータキャップを示すものと
して、例えば米国特許第3265048号明細書があ
る。 【0003】この明細書に示されるラジエータキャップ
では、ラジエータタンク内の圧力が一定値以上になった
ら閉弁する正圧弁体が、コイルスプリングの付勢力によ
って注水口のシール座面に着座している。 【0004】この正圧弁体はラジエータタンク内の冷却
水の沸点を上昇させるためのもので、冷却水の温度が大
気圧時の沸点に達し、ラジエータタンク内がそれ相応の
圧力(以下、沸点相応圧力と呼ぶ)になっても正圧弁体
は開弁しない。そして、さらに圧力が上昇して初めて開
弁し、ラジエータタンク内の圧力蒸気を開放している。 【0005】この正圧弁体の略中心部には、逃し通路が
が穿設されており、この逃し通路を開閉する圧力調整弁
が正圧弁体に配されている。この圧力調整弁はラジエー
タタンク内の圧力が所定圧力以下(少なくとも沸点相応
圧力以下)の時には、この圧力を逃し通路より開放し、
ラジエータタンク内を大気圧に保っておくことを目的と
しているもので、通常はその自重により開弁位置に移動
している。そして、ラジエータタンク内の蒸気圧力が上
昇し、圧力調整弁を閉弁方向に移動させようとする力が
圧力調整弁の自重より勝ると、圧力調整弁は閉弁して前
記逃し通路を遮断する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のラジエータキャップでは、逃し通路の通路断
面積が一定となっているため圧力調整弁を閉弁方向に引
き上げる力が充分でなく、ラジエータタンク内の蒸気圧
力が所定値以上に上昇しても閉弁しない恐れがある。本
願発明は圧力調整弁が良好に閉弁できるようにすること
を課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで本願発明では、圧
力調整弁を逃し通路内に配される中心棒部と、前記逃し
通路の下方端を開閉する平板部とから構成し、この中心
棒部の外径および前記逃し通路の内径は下方から上方に
向けて減少し、この逃し通路の通路断面積が下方から上
方に向けて減少していることを特徴とする自動車用ラジ
エータキャップとした。 【0008】 【作用および効果】逃し通路の通路断面積が下方から上
方に向けて減少しているので、逃し通路を通過する蒸気
の速度は上方に行くほど速くなる。その結果、ベルヌー
イの法則により逃し通路内の圧力は上方に行くほど低く
なり、圧力調整弁を上方に向けて引き上げる力が増加す
る。従って、圧力調整弁を引き上げ易くなり、圧力調整
弁の閉弁動作が容易になるという効果を奏する。 【0009】 【実施例】以下本発明キャップの実施例を図に基づいて
説明する。図1はキャップがラジエータの上部タンク1
50取りつかれた状態を示す。タンク150の注水口1
60先端には係止フランジ161が形成されている。こ
の係止フランジにキャップの外蓋100が係合する。キ
ャップは外蓋100と内蓋120とで板バネ101およ
びパッキン102を挟持する構造となっている。従っ
て、フランジ部161は外蓋先端の係止爪132とパッ
キン102とによって挟持される。 【0010】内蓋120が有底円筒形状しており、その
内部に加圧弁本体207が摺動自在に配設されている。
この加圧弁本体207と内蓋120の底部との間には加
圧スプリング215が配設されている。この加圧スプリ
ング215の付勢力により加圧弁本体は注水口内に形成
された円筒上部170に密着している。ここで、加圧弁
本体207にもパッキン171が配設されており、この
パッキンが上記円筒上部170先端と当接することによ
り加圧弁本体207とタンク150との間のシールが達
成される。 【0011】加圧弁本体207はその中心部に逃し通路
205が形成されている。この逃し通路205を介しタ
ンク150内部とキャップ内部とが連通されることとな
る。ここで、タンク150の円筒状部170外方には図
示しないリザーブタンクに連通する通路152が形成さ
れている。この通路152を介しリザーブタンク内の圧
力、すなわち、大気圧が円筒上部170の外側に導かれ
る。この圧力は内蓋120に形成された導圧口178を
介して調整弁本体211に加わることとなる。 【0012】調圧弁本体は図2および図3図示形状とな
っており、円柱上の中心棒190と円盤上の平板部19
1より成る。中心棒190の先端にはサークリップ21
6が取り付けられこのサークリップ216により調圧弁
本体207の先端に係止している。また平板部191上
面にはパッキン213が配設され、調圧弁本体211が
図2中上方向変位した場合にはパッキン213が逃し通
路205を閉じる構造となっている。 【0013】中心棒190は下方から上方に向けて、そ
の外径が減少する先細り形状となっており、また逃し通
路205も下方から上方に向けて、その内径が減少して
いる。従って、中心棒部190の外壁と逃し通路205
の内壁とによって区画される通路面積は下方から上方に
向けて減少している。 【0014】さらに、平板部191にはインペラ212
が形成されている。このインペラはタンク150内部の
流体が逃し通路205に向かう際の動圧により調圧弁本
体を回転させるものである。 【0015】なおタンク150はラジエータの上部に形
成されており、このタンク150はヘッドプレート15
5にシールリング154を介し結合される。すなわちヘ
ッドプレート155の端部がタンク端面に形成されたフ
ランジにかしめ固定される。またヘッドプレート155
には冷却水を流すチューブ156が結合されている。 【0016】次に上記構成より成るキャップの作動を説
明する。ラジエータ内部の冷却水水温が、タンク内の圧
力が低い時には、図1に示すように調圧弁本体211は
重力により下方に変位している。この状態ではリザーブ
タンク内の圧力が通路150に内蓋120に形成された
導圧口178および逃し通路205を介し導入されるこ
ととなる。すなわち通常の使用状態ではタンク150内
の圧力は大気圧に保たれている。 【0017】エンジンの負荷上昇等によりタンク内の水
温が高くなった場合には、タンク150内の圧力が上昇
することとなる。このようにタンク150内の圧力が上
昇すればタンク150内の空気および冷却水は逃し通路
205を介しリザーブタンク側へ逃がされることとな
る。この場合にはタンク150よりリザーブタンク側へ
逃げる流体の動圧がインペラ212に加わり、この動圧
により調圧弁本体211が回転することとなる。 【0018】タンク150内の圧力が更に高くなれば、
逃し通路205内を流れる流体の速度も増加する。逃し
通路205の通路断面積が下方から上方に向けて減少し
ているため、逃し通路205内を流れる流体速度は下方
から上方に向けて増加する。流体速度が大きくなればベ
ルヌーイの法則により圧力は減少するため、逃し通路2
05内では上方に行くほど圧力が低くなり、調圧弁本体
211を閉弁方向に引き上げる力が増加する。その引き
上げにより調圧弁本体211は図1中上方向に押し上げ
られ、パッキン213が逃し通路205を閉じる。この
状態でタンク150内の圧力が更に高くなれば、その圧
力が加圧弁本体207に加わり加圧スプリング215の
付勢力に反し、加圧弁本体207を全体を図1中上方向
に押し上げることとなる。この状態ではパッキン171
が円筒上部170より離脱し、タンク150内の流体は
直接通路152側へ流れることとなる。そのため、タン
ク150内の圧力は加圧スプリング215で設定された
圧力以上となることはない。 【0019】エンジンの負荷低減等により、タンク15
0内の冷却水水温が低くなれば、それに応じタンク15
0内の圧力も低下することとなる。この場合にはリザー
ブタンク側よりエンジン冷却水が通路152から逃し通
路205を介しタンク150内に戻されることとなる。
このようにエンジン冷却水が戻される際にも逃し通路2
05からタンク内へ流れるエンジン冷却水の動圧がイン
ペラ212に加わることになる。そのため、この場合に
もその動圧を受け調圧弁本体211は回転する。 【0020】以上説明したように、タンク150内の空
気もしくはエンジン冷却水がリザーブタンク側へ流れる
状態、およびリザーブタンクよりエンジン冷却水タンク
150へ戻される状態のいずれの場合においても、その
流れの動圧を受け調圧弁本体が回転することとなる。 【0021】そのため本例のキャップでは、調圧弁本体
211と加圧弁体207との間、特に係止部190と逃
し通路205との間の相対変位速度は大きくなる。その
結果、本例のキャップでは逃し通路205内に異物等が
付着する可能性が少なくなり、たとえ異物等が付着した
としても、それは調圧弁211の回転により除去される
こととなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明キャップの実施例を示す断面図。 【図2】図1の図示調圧弁を示す断面図。 【図3】図2のA−A─断面図。 【符号の説明】 100 外蓋 120 内蓋 205 逃し通路 207 加圧弁本体 211 調圧弁本体 212 インペラ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 自動車用ラジエータのタンク部に形成された注水口パイ
    プに嵌着せしめられるラジエータキャップであって、 前記注水口パイプに係合する外蓋と、 この外蓋の内方であって、この外蓋と相対回転自在に接
    合される内蓋と、 この内蓋に相対する位置に軸方向移動自在に配され、前
    記内蓋とは反対側の面に前記注水口パイプのシール座面
    に着座するシール面を有する正圧弁体と、 この正圧弁体に形成され、正圧弁体の上方空間と下方空
    間とを連通する逃し通路と、 この逃し通路内に配される中心棒部と、前記逃し通路の
    下方端を開閉する平板部とを有し、前記ラジエータのタ
    ンク部内圧力が所定値以上になった時、前記平板部が前
    記逃し通路の下方端を閉鎖し、前記ラジエータのタンク
    部内圧力が所定値以下になった時、その自重により前記
    逃し通路の下方端を開放する圧力調整弁と、 前記内蓋と前記正圧弁体との間に配されるものであっ
    て、一端が前記内蓋に当接し、他端が前記正圧弁体に当
    接し、前記正圧弁体を前記内蓋とは反対方向に付勢する
    加圧スプリングとを備え、 前記中心棒部の外径および前記逃し通路の内径は下方か
    ら上方に向けて減少し、前記逃し通路の通路断面積が下
    方から上方に向けて減少しており、前記逃し通路内を下
    方側から上方側に向けて流体が流通することによって生
    じる力が前記中心棒部に作用して前記圧力調整弁が引き
    上げられて前記平板部が前記逃し通路の下方端を閉鎖す
    ることを特徴とする自動車用ラジエータキャップ。
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