JP2502630Y2 - 浴槽エプロン取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、防水床パン上に設置する浴槽の側面を覆う
エプロンの取付構造に関するものである。

［従来の技術］ この種の取付構造として、エプロン上部を浴槽リム部
内に嵌合してから、エプロン下面を防水床パン上に載
せ、防水床パンにエプロン下面を凹凸嵌合により位置決
めしたものが実開昭63-144087号公報で公知となってい
る。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、従来は位置決めの際に防水床パンとエプロ
ン下面との凹凸嵌合が確実に行われるよう細心の注意を
払う必要があり、その位置決め作業は仲々難しいものと
なっていた。

そこで本考案の目的は、内方へのストッパー機能を持
たせて、浴槽エプロンの下面を防水床パン上に容易に位
置決め固定できる取付構造を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 以上の課題を達成すべく本考案は、防水床パン上に浴
槽を設置し、この浴槽上部のリム部と防水床パンとの間
に浴槽側面を覆うエプロンを設け、このエプロン上部を
浴槽リム部内に嵌合して、エプロン下面を防水床パン上
に位置決め支持する取付構造において、エプロン下面に
係止突起とストッパー突起をストッパー突起を外側にし
て平行に垂設し、このストッパー突起を係止突起よりも
下方に長く形成し、両突起間よりも幅狭でエプロン下面
が載る支持突起を防水床パン上に起設した。

［作用］ 先ず防水床パン上の支持突起の外側面に対し、エプロ
ン下面のストッパー突起が当接して、内方へのエプロン
位置が規制され、そしてエプロンを防水床パン上に降ろ
すことで、支持突起の内側にエプロン下面の係止突起が
位置して、支持突起上にエプロン下面が載り、エプロン
下部の前後方向の位置固定が行われる。又、係止突起よ
りも外側のストッパー突起を係止突起よりも下方に長く
形成したので、ストッパ突起によるエプロンの位置規制
がし易く、エプロンの着脱を容易に行うことができる。

［実施例］ 以下に添付図面を基に実施例を説明する。

本考案を適用した浴室内を示す第１図及びその要部を
拡大して示す第２図において、１は防水床パン、11は浴
槽、21はエプロンである。

防水床パン１上には、台座２を介して浴槽11が、その
底部12の足部13により設置されており、浴槽11の周面部
14の上部に外側へのリム部15が形成されている。浴槽11
は三方の浴室壁面６…に当接して据え付けられ、浴室の
洗い場側に位置する側の浴槽リム部15は下方への垂下片
16を備えており、その内方に連続する縦方向リブ17と円
弧状リブ18を一体に有している。

そして垂下片16を備えたリム部15内に上部を組み込ま
れるエプロン21は、浴槽11の浴室洗い場側に臨む側面部
を覆う正面板部22の上部に、浴槽リム部15内への係合凹
部23を有するとともに、上面板部24、対向する浴室壁面
6,6に当接する側面板部25,25、下面板部26を一体に形成
してなる。

更にエプロン下面板部26には、第３図にも示す如く内
側の二箇所に係止突起27,27が一体に垂設されるととも
に、外側の二箇所に係止突起27,27と平行にストッパー
突起28,28が一体に垂設されている。

このストッパー突起28は第２図のように内側の係止突
起27よりも下方に寸法ｔだけ長く形成されており、また
実施例では第３図の如く両ストッパー突起28,28間に両
係止突起27,27が位置している。

一方、防水床パン１上には、浴室洗い場側の浴槽リム
部15に対応する突堤部３が一体に起設されており、更に
この突堤部３上面には、二箇所の支持突起4,4が一体に
起設されている。

この支持突起４は、第２図の如く前記係止突起27及び
ストッパー突起28間よりも幅狭で、且つ第３図の如く夫
々の箇所にて対をなす係止突起27及びストッパー突起28
の間にわたる横方向の長さを有している。

また第２図の如く支持突起４の高さよりも前記ストッ
パー突起28の垂下長さは若干短い。

エプロン21の取り付けは以下の如く行う。

先ず垂下片16を備えた浴槽リム部15内にエプロン21の
上部を挿入し、リム部15内方の縦方向リブ17にエプロン
上面板部24を当接するとともに、垂下片16の内側にエプ
ロン正面板部22上部の係合凹部23を臨ませる。

そしてエプロン21の下部を防水床パン１上の突堤部３
上方に回動して、突堤部３の上面二箇所の支持突起４の
外側面に対し、エプロン下面板部26の外側二箇所の各ス
トッパー突起28,28を先ず夫々当接させる。

これによりエプロン21の内方への位置規制が行われる
とともに、位置決めが行われ、エプロン21を下方へ落し
込むと、支持突起４外側にストッパー突起28が摺接し
て、エプロン下面板部26の内側二箇所の各係止突起27,2
7が各支持突起4,4より内側に臨んだ状態となって、各支
持突起4,4上面にエプロン下面板部26が載る。

このように支持突起４の外側面にエプロン21下面のス
トッパー突起28が当接して、エプロン21の取り付けの際
に内方へのストッパー機能が得られるので、エプロン21
下面を防水床パン１上に容易に位置決めでき、且つ支持
突起４の内側と外側に係止突起27及びストッパー突起28
が夫々位置してエプロン21下部の前後方向位置を固定で
きる。

［考案の効果］ 以上のように本考案によれば、エプロン下面に係止突
起とストッパー突起をストッパー突起を外側にして平行
に垂設し、このストッパー突起は係止突起よりも下方に
長く形成し、両突起の間の防水床パン上にエプロン下面
が載る支持突起を起設したので、ストッパー突起と係止
突起外側との当接により得られる内方へのストッパー機
能により、エプロン下面を防水床パン上に容易に位置決
めすることができ、しかもエプロンが載る防水床パンの
支持突起の内側と外側にエプロン下面の係止突起及びス
トッパー突起が夫々位置して、エプロン下部の前後方向
位置を固定することができる。又、係止突起よりも外側
のストッパー突起を係止突起よりも下方に長く形成した
ので、ストッパ突起によるエプロンの位置規制がし易
く、エプロンの着脱を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用した浴室内の縦断面図、第２図は
その要部の拡大断面図、第３図は第２図の矢印III−III
線に沿って破断したエプロンの底面図である。 尚、図面中、１は防水床パン、４は支持突起、11は浴
槽、15はリム部、21はエプロン、27は係止突起、28はス
トッパー突起である。

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】防水床パン上に浴槽を設置し、この浴槽上
   部のリム部と防水床パンとの間に浴槽側面を覆うエプロ
   ンを設け、このエプロン上部を浴槽リム部内に嵌合し
   て、エプロン下面を防水床パン上に位置決め支持する取
   付構造において、 前記エプロン下面に係止突起とストッパー突起をストッ
   パー突起を外側にして平行に垂設し、このストッパー突
   起を係止突起よりも下方に長く形成し、両突起間よりも
   幅狭でエプロン下面が載る支持突起を防水床パン上に起
   設したことを特徴とする浴槽エプロン取付構造。
2. 【請求項２】前記ストッパー突起を係止突起よりも水平
   方向に長く形成したことを特徴とする請求項１記載の浴
   槽エプロン取付構造。