JP2502237B2 - 菓子製造装置における具材の投入装置 - Google Patents
菓子製造装置における具材の投入装置Info
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- JP2502237B2 JP2502237B2 JP4062229A JP6222992A JP2502237B2 JP 2502237 B2 JP2502237 B2 JP 2502237B2 JP 4062229 A JP4062229 A JP 4062229A JP 6222992 A JP6222992 A JP 6222992A JP 2502237 B2 JP2502237 B2 JP 2502237B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タコ焼き、お好み焼
き、焼きそばおよびこれらに類似する菓子の製造装置に
おける具材の投入装置にかかわり、とくに、自動タコ焼
き機において刻み野菜を投入するのに好適な装置に関し
ている。
き、焼きそばおよびこれらに類似する菓子の製造装置に
おける具材の投入装置にかかわり、とくに、自動タコ焼
き機において刻み野菜を投入するのに好適な装置に関し
ている。
【0002】
【従来の技術】図2および図3は従来のタコ焼きの焼成
方法および焼成用具を示している。焼き型1は図2に示
すように半球状の凹部を有しており、一般に、鉄板に多
数の凹部を配列した構造である。図2は該凹部の一個を
描いてある。焼成は、焼き型1の凹部を上に向け、その
中に下生地2を注入し、具材3を入れ、その上に上生地
4を掛けて、焼き型1の下方から加熱することによって
おこなう。焼き型1の中に入れられて加熱された材料は
図3のように膨らんで、焼き型1の上方に盛り上がる。
これを、千枚通し状の返し器具6で矢印a,bのように
回転させ、球形に焼き上げる。このようなタコ焼きの焼
成は、家内工業的規模で行われているが、最近、大規模
な自動タコ焼き機が開発され、日産数万個程度の自動機
が実用に供されている。
方法および焼成用具を示している。焼き型1は図2に示
すように半球状の凹部を有しており、一般に、鉄板に多
数の凹部を配列した構造である。図2は該凹部の一個を
描いてある。焼成は、焼き型1の凹部を上に向け、その
中に下生地2を注入し、具材3を入れ、その上に上生地
4を掛けて、焼き型1の下方から加熱することによって
おこなう。焼き型1の中に入れられて加熱された材料は
図3のように膨らんで、焼き型1の上方に盛り上がる。
これを、千枚通し状の返し器具6で矢印a,bのように
回転させ、球形に焼き上げる。このようなタコ焼きの焼
成は、家内工業的規模で行われているが、最近、大規模
な自動タコ焼き機が開発され、日産数万個程度の自動機
が実用に供されている。
【0003】しかし、自動タコ焼き機においては、図3
について説明したような返し器具でタコ焼きを回転させ
ることは困難である。このため、自動タコ焼き機におい
ては図4に示したような釣鐘形のタコ焼き7が焼成され
る。仮想線で示した8は自動タコ焼き機に用いられる焼
き型である。図5は焼き型8の全体を示しており、細長
い本体には八個を一列として二列の凹部8bを設けられ
ている。そして、本体端部にはこの焼き型8をチェーン
コンベアに載せるための掛け金具8aが設けられてい
る。図6は自動タコ焼き機の構成を示している。焼き型
8はチェーンコンベア21の上に多数並べられ(図6に
は六個のみを示してある)、チェーンコンベア21によ
って矢印Aの方向に送られながら、順次にオイルスプレ
ー22の下方を通過しつつ塗油され、下生地注入器23
の下方を通過しつつ手動あるいは半自動の器具によって
下生地を注入され、タコなど投入用の器具24の下方を
通過しつつタコ片などの第一の具材を投入され、野菜類
投入器25の下方を通過しつつ刻みキャベツなどの第二
の具材を投入され、上生地注入器26の下方を通過しつ
つ上生地を掛けられ、さらにチェーンコンベア21上を
図の右方に進行しつつバーナー27で加熱され、タコ焼
きが焼き型8の凹部8bに焼成される。なお、野菜の投
入は、破損しやすいため、手で直接投入している。
について説明したような返し器具でタコ焼きを回転させ
ることは困難である。このため、自動タコ焼き機におい
ては図4に示したような釣鐘形のタコ焼き7が焼成され
る。仮想線で示した8は自動タコ焼き機に用いられる焼
き型である。図5は焼き型8の全体を示しており、細長
い本体には八個を一列として二列の凹部8bを設けられ
ている。そして、本体端部にはこの焼き型8をチェーン
コンベアに載せるための掛け金具8aが設けられてい
る。図6は自動タコ焼き機の構成を示している。焼き型
8はチェーンコンベア21の上に多数並べられ(図6に
は六個のみを示してある)、チェーンコンベア21によ
って矢印Aの方向に送られながら、順次にオイルスプレ
ー22の下方を通過しつつ塗油され、下生地注入器23
の下方を通過しつつ手動あるいは半自動の器具によって
下生地を注入され、タコなど投入用の器具24の下方を
通過しつつタコ片などの第一の具材を投入され、野菜類
投入器25の下方を通過しつつ刻みキャベツなどの第二
の具材を投入され、上生地注入器26の下方を通過しつ
つ上生地を掛けられ、さらにチェーンコンベア21上を
図の右方に進行しつつバーナー27で加熱され、タコ焼
きが焼き型8の凹部8bに焼成される。なお、野菜の投
入は、破損しやすいため、手で直接投入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来の自
動タコ焼き機によれば一時間あたり数千個のタコ焼きの
生産が可能であるが、焼き型の中に生地を注入したり、
タコ片を投入したり、刻み野菜を投入したり、焼成され
たタコ焼きを焼き型の中から取り出したりするために、
チェーンコンベア21を間欠的に進行させているので、
生産量に限界がある。すなわち、従来の自動タコ焼き機
では、焼き型の中に材料を供給したり、焼成されたタコ
焼きを焼き型の中から取り出したりする間チェーンコン
ベアを停止させ、これらの操作が終ると焼き型の並びの
1ピッチだけ進行させ、再び停止させて上記の操作を行
い、以後こうしたサイクルを繰り返している。一台の機
械による一時間あたりの生産量を一万個もしくはそれ以
上に増大させようとすると、前述した間欠運転を連続運
転に変えないと困難である。さらに、チェーンコンベア
を連続運転しようとすると、次の問題を解決しなけばな
らない。連続的に移動しつつある焼き型の中へ所定量の
タコ片を瞬間的に投入すること、連続的に移動しつつあ
る焼き型の中へ所定量の刻み野菜を瞬間的に投入するこ
と、連続的に進行しているチェーンコンベアに装着され
ている焼き型の中から焼成されたタコ焼きを取り出すこ
と。これらのうち、具材投入装置として、たとえば特開
昭49−116267号公報には、具材を受け取る手段
と、受け取り手段上に位置する垂直シリンダと、ホッパ
と、ホッパ下部に配置され、ホッパ出口に連通する水平
シリンダと、水平シリンダ内をスライドし、ホッパから
の具材を垂直シリンダに押し出す第一のプッシュバー
と、第一のプッシュバーにスライドをおこなわせる第一
の駆動手段と、垂直シリンダ内にスライドし、垂直シリ
ンダからの具材を受け取り手段に押し出す第二のプッシ
ュバーと、第二のプッシュバーにスライドをおこなわせ
る第二の駆動手段とを具備し、水平シリンダにホッパ内
に配置されたギアポンプによって具材を定量送り込み、
第一のプッシュバーによって具材を水平シリンダから垂
直シリンダに押し出すとともに、第二のプッシュバーに
よってに具材を受け取り手段にある皮にむかって押し出
すようにしているものが記載されている。 さらに、特開
昭62−222933にも、具材を受け取る手段と、受
け取り手段上に位置する垂直シリンダと、ホッパと、ホ
ッパ下部に配置され、ホッパ出口に連通する水平シリン
ダと、水平シリンダ内をスライドし、ホッパからの具材
を垂直シリンダに押し出す第一のプッシュバーと、第一
のプッシュバーにスライドをおこなわせる第一の駆動手
段と、垂直シリンダ内にスライドし、垂直シリンダから
の具材を受け取り手段に押し出す第二のプッシュバー
と、第二のプッシュバーにスライドをおこなわせる第二
の駆動手段とを具備するが、第一のプッシュバーが具材
を容れる空間をもつ定量部材、水平プレート部材および
押込部材からなり、第三の垂直シリンダがホッパと垂直
シリンダとのあいだに備える具材の投入装置が記載され
ている。具材の供給は、具材を定量部材にある定量空所
に押し出し、定量部材を第三の垂直シリンダに移動し、
第三の垂直シリンダにあるプッシュバーによって水平プ
レート部材の上に押し出し、水平プレート部材を第一の
垂直シリンダに移動したあと、このときに第一の垂直シ
リンダまで移動し押込部材によって具材を抑えながら水
平プレート部材をもとの位置にむかって移動させるとと
もに、第二のプッシュバーによって具材を受け手段にあ
る皮にむかって押し出すようにしている。 しかしなが
ら、これらの具材の供給装置は、いずれも、春巻などの
ようなペースト状の具材を供給するためのものであっ
て、具材が刻み野菜類のように無数の野菜小片からなり
かつ野菜小片のあいだにランダムに分布する無数の空間
をもつものであると、円錐や角錐形などをなすホッパか
ら水平シリンダに直接にあるいは水平シリンダ内の定量
部材の定量空所に直接に具材を落下させ、これらに重力
でもって押し込んでいるばかりか、ホッパ内部のギアポ
ンプあるいはスクリューによっても押し込んでいるた
め、具材の体積が水平シリンダあるいは定量部材の定量
空所に押し込むごとに変化し、精密な計量をおこなえな
いと同時に、野菜を潰してしまう欠点がある。 本発明の
目的は、刻み野菜のような具材であっても、具材の精密
な計量をおこなうことができ、かつ野菜を潰さないで計
量できる、改良された菓子製造装置における具材の投入
装置を提供することにある。
動タコ焼き機によれば一時間あたり数千個のタコ焼きの
生産が可能であるが、焼き型の中に生地を注入したり、
タコ片を投入したり、刻み野菜を投入したり、焼成され
たタコ焼きを焼き型の中から取り出したりするために、
チェーンコンベア21を間欠的に進行させているので、
生産量に限界がある。すなわち、従来の自動タコ焼き機
では、焼き型の中に材料を供給したり、焼成されたタコ
焼きを焼き型の中から取り出したりする間チェーンコン
ベアを停止させ、これらの操作が終ると焼き型の並びの
1ピッチだけ進行させ、再び停止させて上記の操作を行
い、以後こうしたサイクルを繰り返している。一台の機
械による一時間あたりの生産量を一万個もしくはそれ以
上に増大させようとすると、前述した間欠運転を連続運
転に変えないと困難である。さらに、チェーンコンベア
を連続運転しようとすると、次の問題を解決しなけばな
らない。連続的に移動しつつある焼き型の中へ所定量の
タコ片を瞬間的に投入すること、連続的に移動しつつあ
る焼き型の中へ所定量の刻み野菜を瞬間的に投入するこ
と、連続的に進行しているチェーンコンベアに装着され
ている焼き型の中から焼成されたタコ焼きを取り出すこ
と。これらのうち、具材投入装置として、たとえば特開
昭49−116267号公報には、具材を受け取る手段
と、受け取り手段上に位置する垂直シリンダと、ホッパ
と、ホッパ下部に配置され、ホッパ出口に連通する水平
シリンダと、水平シリンダ内をスライドし、ホッパから
の具材を垂直シリンダに押し出す第一のプッシュバー
と、第一のプッシュバーにスライドをおこなわせる第一
の駆動手段と、垂直シリンダ内にスライドし、垂直シリ
ンダからの具材を受け取り手段に押し出す第二のプッシ
ュバーと、第二のプッシュバーにスライドをおこなわせ
る第二の駆動手段とを具備し、水平シリンダにホッパ内
に配置されたギアポンプによって具材を定量送り込み、
第一のプッシュバーによって具材を水平シリンダから垂
直シリンダに押し出すとともに、第二のプッシュバーに
よってに具材を受け取り手段にある皮にむかって押し出
すようにしているものが記載されている。 さらに、特開
昭62−222933にも、具材を受け取る手段と、受
け取り手段上に位置する垂直シリンダと、ホッパと、ホ
ッパ下部に配置され、ホッパ出口に連通する水平シリン
ダと、水平シリンダ内をスライドし、ホッパからの具材
を垂直シリンダに押し出す第一のプッシュバーと、第一
のプッシュバーにスライドをおこなわせる第一の駆動手
段と、垂直シリンダ内にスライドし、垂直シリンダから
の具材を受け取り手段に押し出す第二のプッシュバー
と、第二のプッシュバーにスライドをおこなわせる第二
の駆動手段とを具備するが、第一のプッシュバーが具材
を容れる空間をもつ定量部材、水平プレート部材および
押込部材からなり、第三の垂直シリンダがホッパと垂直
シリンダとのあいだに備える具材の投入装置が記載され
ている。具材の供給は、具材を定量部材にある定量空所
に押し出し、定量部材を第三の垂直シリンダに移動し、
第三の垂直シリンダにあるプッシュバーによって水平プ
レート部材の上に押し出し、水平プレート部材を第一の
垂直シリンダに移動したあと、このときに第一の垂直シ
リンダまで移動し押込部材によって具材を抑えながら水
平プレート部材をもとの位置にむかって移動させるとと
もに、第二のプッシュバーによって具材を受け手段にあ
る皮にむかって押し出すようにしている。 しかしなが
ら、これらの具材の供給装置は、いずれも、春巻などの
ようなペースト状の具材を供給するためのものであっ
て、具材が刻み野菜類のように無数の野菜小片からなり
かつ野菜小片のあいだにランダムに分布する無数の空間
をもつものであると、円錐や角錐形などをなすホッパか
ら水平シリンダに直接にあるいは水平シリンダ内の定量
部材の定量空所に直接に具材を落下させ、これらに重力
でもって押し込んでいるばかりか、ホッパ内部のギアポ
ンプあるいはスクリューによっても押し込んでいるた
め、具材の体積が水平シリンダあるいは定量部材の定量
空所に押し込むごとに変化し、精密な計量をおこなえな
いと同時に、野菜を潰してしまう欠点がある。 本発明の
目的は、刻み野菜のような具材であっても、具材の精密
な計量をおこなうことができ、かつ野菜を潰さないで計
量できる、改良された菓子製造装置における具材の投入
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の具材の投入装置は、具材を受け取る手段
と、受け取り手段上に位置する垂直シリンダと、ホッパ
と、ホッパ下部に配置され、ホッパ出口に連通する水平
シリンダと、水平シリンダ内をスライドし、ホッパから
の具材を垂直シリンダに押し出す第一のプッシュバー
と、第一のプッシュバーにスライドをおこなわせる第一
の駆動手段と、垂直シリンダ内にスライドし、垂直シリ
ンダからの具材を受け取り手段に押し出す第二のプッシ
ュバーと、第二のプッシュバーにスライドをおこなわせ
る第二の駆動手段とをもつが、水平シリンダはホッパ下
部に位置する領域に上部を開放された溝および頂面から
溝底にむかって斜め下方に傾斜するように形成された溝
形成壁をもち、ホッパは溝上部に配置された上部ホッパ
と溝を囲うように溝と上部ホッパとのあいだに配置され
上部ホッパ出口よりも断面積の大きな下部ホッパとから
なり、下部ホッパに放出された具材をかきならすならし
板を下部ホッパ内部に、下部ホッパ内部の具材量を検出
するレベルセンサを下部ホッパ内部に、レベルセンサか
らの信号によって下部ホッパにおける具材の量を一定に
なるように前記放出を制御する供給ローラを上部ホッパ
内部に組み込まれている。
めに、本発明の具材の投入装置は、具材を受け取る手段
と、受け取り手段上に位置する垂直シリンダと、ホッパ
と、ホッパ下部に配置され、ホッパ出口に連通する水平
シリンダと、水平シリンダ内をスライドし、ホッパから
の具材を垂直シリンダに押し出す第一のプッシュバー
と、第一のプッシュバーにスライドをおこなわせる第一
の駆動手段と、垂直シリンダ内にスライドし、垂直シリ
ンダからの具材を受け取り手段に押し出す第二のプッシ
ュバーと、第二のプッシュバーにスライドをおこなわせ
る第二の駆動手段とをもつが、水平シリンダはホッパ下
部に位置する領域に上部を開放された溝および頂面から
溝底にむかって斜め下方に傾斜するように形成された溝
形成壁をもち、ホッパは溝上部に配置された上部ホッパ
と溝を囲うように溝と上部ホッパとのあいだに配置され
上部ホッパ出口よりも断面積の大きな下部ホッパとから
なり、下部ホッパに放出された具材をかきならすならし
板を下部ホッパ内部に、下部ホッパ内部の具材量を検出
するレベルセンサを下部ホッパ内部に、レベルセンサか
らの信号によって下部ホッパにおける具材の量を一定に
なるように前記放出を制御する供給ローラを上部ホッパ
内部に組み込まれている。
【0006】本発明の具材の投入装置において、第一の
駆動手段は、動力シリンダと、プッシュバーに連結され
ているとともに、連結点を移動可能に動力シリンダのピ
ストンロッドに連結されたリンク機構とからなるように
してもよい。
駆動手段は、動力シリンダと、プッシュバーに連結され
ているとともに、連結点を移動可能に動力シリンダのピ
ストンロッドに連結されたリンク機構とからなるように
してもよい。
【0007】
【作用】具材は上部ホッパから下部ホッパおよび溝に放
出される。具材は上部ホッパの出口よりも断面積の大き
な下部ホッパによってばらばらにされて下部ホッパおよ
び溝に堆積されるとともに、レベルセンサおよび供給ロ
ーラによって下部ホッパにおける量を一定に維持される
ため、下部ホッパ内部の具材圧力はほぼ一定にされる。
そして、具材は溝にむかって落下するときおよび堆積し
たときにならし板によってかき均されるとともに、溝を
形成する壁の頂部に形成された斜面によって溝底にむか
ってスムーズに案内されるため、溝の各々に平均して堆
積する。そこで、具材が刻まれた野菜であっても、潰れ
などを生じることなしに、精密な計量をおこなえる。 本
発明の装置において、第一の駆動手段が動力シリンダと
プッシュバーに連結されているとともに、連結点を移動
可能に動力シリンダのピストンロッドに連結されたリン
ク機構とからなっていると、具材が季節により、また産
地によって性状が変わり、価格がいちじるしく変動して
も、連結点を変更し、プッシュバーの作動ストロークを
増減調節することによって、具材の投入量を調整あるい
は変更をおこなえる。
出される。具材は上部ホッパの出口よりも断面積の大き
な下部ホッパによってばらばらにされて下部ホッパおよ
び溝に堆積されるとともに、レベルセンサおよび供給ロ
ーラによって下部ホッパにおける量を一定に維持される
ため、下部ホッパ内部の具材圧力はほぼ一定にされる。
そして、具材は溝にむかって落下するときおよび堆積し
たときにならし板によってかき均されるとともに、溝を
形成する壁の頂部に形成された斜面によって溝底にむか
ってスムーズに案内されるため、溝の各々に平均して堆
積する。そこで、具材が刻まれた野菜であっても、潰れ
などを生じることなしに、精密な計量をおこなえる。 本
発明の装置において、第一の駆動手段が動力シリンダと
プッシュバーに連結されているとともに、連結点を移動
可能に動力シリンダのピストンロッドに連結されたリン
ク機構とからなっていると、具材が季節により、また産
地によって性状が変わり、価格がいちじるしく変動して
も、連結点を変更し、プッシュバーの作動ストロークを
増減調節することによって、具材の投入量を調整あるい
は変更をおこなえる。
【0008】
【実施例】図7は、本発明を適用してコンベア30の連
続運転を可能ならしめた自動タコ焼き機の1例を示す概
要的な正面図である。多数の焼き型(図示省略)は上記
のコンベア30に取り付けられて矢印d,eのごとく循
環せしめられ、間断無く連続的に搬送される。上記の焼
き型は油拭き機31によって塗油され、下生地注入機3
2の下方を通過するとき図示していない検出手段によっ
て該焼き型を検知し、該下生地注入機が作動せしめら
れ、下生地が瞬間的に注入される。下生地は液状である
から公知技術を用いて瞬間的に注入することができる。
瞬間的な作動を必要とするのは、焼き型を間欠的に停止
せしめることなく連続的に移動せしめるためである。上
記の下生地注入機32で下生地を注入された焼き型は図
の左方へ搬送され、タコ片投入機33の下方を通過する
際、図示していない検出手段により該焼き型を検知し、
タコ片投入機が作動して、所定量のタコ片が自動的かつ
瞬間的に投入されて、さらに図の左方へ搬送されつつ天
粕投入器34の下方を通過する際、天粕が自動的かつ瞬
間的に投入される。焼き型は、さらに図の左方に搬送さ
れつつ野菜類投入機35の下方を通過する際、自動的か
つ瞬間的に野菜類を投入された後、上生地注入機36の
下方を通って上生地が注入され、さらに図の左方へ無停
止で一定の速度で搬送されて焼成機37に入り、矢印d
方向に移動しながら焼成され、焼成を完了したタコ焼き
は自動取出機38に入り、自動的に取り出される。タコ
焼きを自動取出機38に受け渡した焼き型(図示省略)
は矢印e方向に循環して、粕取りされた後に油拭き機3
1の下方に搬送され、以後、前述のサイクルを繰り返
す。図7に示した実施例においてチェーンコンベア30
を所定速度で連続的に運転するについて、技術的な難問
は第1具材であるタコ片の投入機33が所定量のタコ片
を移動中の焼き型内へ瞬時に投入することと、第2具材
である野菜類の投入機35が、切断された野菜類の所定
量を移動中の焼き型内へ瞬時に投入することとである。
柔軟で弾性を有するという点で非常に扱い難いタコ片の
投入は後述の構成(図9,図10)によって遂行できる
が、野菜類の瞬時投入については野菜類独特の難しい問
題が有る。すなわち、タコは春夏秋冬を通じて変わるこ
とは少ないが、野菜類は四季により、また産地によって
性状が変わり、価格の変動も著しい。このため、野菜類
の投入機は、投入量の調整が容易であることを要する。
この、野菜類における投入量調整は時々刻々に行う必要
は無いが、日単位程度で任意に調節できることが望まれ
る。図7に示した実施例における野菜類投入機35の垂
直断面図を図1に示すとともに、そのD−D断面を図8
に示す。焼き型8は、矢印dのごとく水平方向に、所定
の速さで連続的に搬送されており、その上にベース板5
0が水平に設置されている。このベース板50の上面に
は、焼き型8の搬送方向(矢印d)と平行な多数の溝5
1が平行に設けられている。溝と溝との間には仕切壁6
2が形成され、その頂部は水平でなく、溝51に向かう
斜面62a,62bが形成されている。上記の溝51に
野菜類を導くように、該溝51の上部空間を囲む形の下
部ホッパ52が設けられている。前記の斜面62a,6
2bは、下部ホッパ52内の野菜類(刻まれている)を
溝51内へ導くためのものである。この溝51の中へ野
菜類が均等に入れられるように、該溝51の上方になら
し具としてのならし板58aが設けられていて、溝51
の方向と直角方向に支持バー58bを介して往復駆動さ
れる。本発明を実施する際、このならし具を杆状に構成
したり櫛状に構成したりすることもできるが、本例のご
とく、溝51と平行な垂直板状にすると、野菜類の自重
降下の流れを妨げず、ならし効果が良好である。上記の
水平な溝51は、必ずしも水平でなくても良い。この溝
51の延長方向にほぼ垂直な空洞55が設けられてい
る。この垂直な空洞の内面形状のみに着目すれば垂直な
シリンダと呼んでも良い構成部分であるが、その外周面
の形状は限定されず、例えばブロック状であっても良
い。すなわち、機構学的に見て必要なのはほぼ垂直な空
洞である。前記の溝51は、仕切壁を貫通して上記の空
洞55に連通している。そして、この溝51内には該溝
方向のプッシャバー53が配置されていて、シリンダ5
4aによりリンク機構54bを介して溝内を溝方向に前
後進駆動され、溝内の野菜類を前記の空洞55内に押し
込む。この空洞55内にはプランジャ状のプッシャバー
56が設けられていて、シリンダ57aによりレバー5
7bを介して上下に往復駆動され、前記の空洞55内に
押し込まれた野菜類を焼き型8内へ突き落とす。前記の
焼き型8が空洞55の下方に差しかかった時、図示され
ていない検出手段によって焼き型の穴を1列ごとに検出
して、電磁弁等により前記のシリンダ57aが速やかに
伸長作動せしめられ、プッシャバー56が焼き型の穴1
列ごとに急速に下降し、所定量の野菜類を各穴内に瞬時
に放出する。この機能により、連続的に搬送されつつあ
る焼き型8の中へ野菜類を投入することが可能になっ
た。言うまでもなく、間欠運転で搬送されている焼き型
の中へも投入できる。上述のようにして焼き型8の中へ
投入すべき野菜類の量は状況に応じて変化させねばなら
ない。本実施例においては、溝51内に配置されて往復
作動するプッシャバー53の作動ストローク長さを変え
て投入野菜類の量を調節する。上記ストローク長さの変
更は任意の方法で行うことができ、例えば調節可能なス
トッパを設けることも考えられる。本実施例ではシリン
ダ54aのピストンロッドの先端に対するリンク機構5
4bのピン結合位置を(ピン孔の選択によって)変化さ
せることができる。ただし、プッシャバー53のストロ
ークを一定にして定量の野菜類を投入することも本発明
の技術的範囲に属する。図1から容易に理解できるよう
に、下部ホッパ52から溝51内へ自重で下降して入り
込み、ならし板58aでならされたとき、該溝51の中
へ量り込まれる野菜類の量は、プッシャバー53の往復
作動において図の右側へ後退した時の位置(後退ストロ
ークエンドにおけるプッシャバー53の先端面の位置)
によって定まる。そして該溝51内へ量り込まれた野菜
類は該プッシヤバー53により空洞55に押し入れら
れ、その全量がプッシャバー56で突き落とされて焼き
型8内に投入される。こうした作動から明らかなように
プッシャバー53の往復作動ストローク寸法の調節によ
って焼き型8の中に投入される野菜類の量を変化させる
ことができる。野菜類の投入量の調整に関する以上の説
明は、溝51内に量り込まれる野菜類(刻まれている)
の密度が一定であることを前提としていたが、刻み野菜
類の密度は分布圧力によって変化する。そこで、前述の
計量を正確に行うには、溝51内へ野菜類を押し入れる
圧力として作用する分布荷重(下部ホッパ52内に堆積
している野菜類の重さ)を一定に制御することが望まし
いが、実用上は密度まで規制するほどの計量精度を要求
されない場合が多いので、本実施例では下部ホッパ52
内に野菜類の量を検知するためのレベルセンサ59を設
けるとともに、該下部ホッパ52の上方に上部ホッパ6
0を設け、かつ、該上部ホッパ60内の野菜類を下方へ
放出する供給ローラ61を設けた。上記供給ローラ61
の駆動部(図示せず)は、前記レベルセンサ59の検出
信号に基づいて制御され、下部ホッパ52内の野菜類の
量が常に一定となるように供給ローラ61を作動させ
る。これにより、下部ホッパ52内の野菜類の自重によ
る溝51内の圧力がほぼ一定となるので、投入される野
菜類の量は実用面で充分な精度でプッシャバー53の往
復動ストローク寸法に比例し、投入量の制御が可能にな
った。図1および図8を参照して以上に説明したのは図
7の実施例における野菜投入機35の構造の詳細であ
る。次に、図7の自動タコ焼き機におけるタコ片投入機
33の具体的な構造の詳細について述べる。図9は上記
タコ片投入機33の詳細な構成を示す模式図である。構
造・機能を理解し易いように描き表わしているので、必
ずしも正確な投影図ではない。焼き型8は矢印d方向に
所定の速さで連続的に搬送されており、その上方にロー
タ40が設けられている。40aはその軸であって、ロ
ータを支持するとともに該ロータ40を往復円弧矢印h
のごとく180°往復回転駆動する。上記のロータ40
には、所定量のタコ片を容れ得る大きさの凹部41が設
けられており、該ロータ40が右回りに180°回動す
ると図示のように上を向き、右回り方向に180°回動
すると下方を向くようになっている。本実施例において
は前記のロータ40を右回りに180°回動させたが、
該ロータ40の回動方向は任意に設定でき、また、回動
角も適宜に設定できる。このロータ40付近のB−B断
面を図10に示す。
続運転を可能ならしめた自動タコ焼き機の1例を示す概
要的な正面図である。多数の焼き型(図示省略)は上記
のコンベア30に取り付けられて矢印d,eのごとく循
環せしめられ、間断無く連続的に搬送される。上記の焼
き型は油拭き機31によって塗油され、下生地注入機3
2の下方を通過するとき図示していない検出手段によっ
て該焼き型を検知し、該下生地注入機が作動せしめら
れ、下生地が瞬間的に注入される。下生地は液状である
から公知技術を用いて瞬間的に注入することができる。
瞬間的な作動を必要とするのは、焼き型を間欠的に停止
せしめることなく連続的に移動せしめるためである。上
記の下生地注入機32で下生地を注入された焼き型は図
の左方へ搬送され、タコ片投入機33の下方を通過する
際、図示していない検出手段により該焼き型を検知し、
タコ片投入機が作動して、所定量のタコ片が自動的かつ
瞬間的に投入されて、さらに図の左方へ搬送されつつ天
粕投入器34の下方を通過する際、天粕が自動的かつ瞬
間的に投入される。焼き型は、さらに図の左方に搬送さ
れつつ野菜類投入機35の下方を通過する際、自動的か
つ瞬間的に野菜類を投入された後、上生地注入機36の
下方を通って上生地が注入され、さらに図の左方へ無停
止で一定の速度で搬送されて焼成機37に入り、矢印d
方向に移動しながら焼成され、焼成を完了したタコ焼き
は自動取出機38に入り、自動的に取り出される。タコ
焼きを自動取出機38に受け渡した焼き型(図示省略)
は矢印e方向に循環して、粕取りされた後に油拭き機3
1の下方に搬送され、以後、前述のサイクルを繰り返
す。図7に示した実施例においてチェーンコンベア30
を所定速度で連続的に運転するについて、技術的な難問
は第1具材であるタコ片の投入機33が所定量のタコ片
を移動中の焼き型内へ瞬時に投入することと、第2具材
である野菜類の投入機35が、切断された野菜類の所定
量を移動中の焼き型内へ瞬時に投入することとである。
柔軟で弾性を有するという点で非常に扱い難いタコ片の
投入は後述の構成(図9,図10)によって遂行できる
が、野菜類の瞬時投入については野菜類独特の難しい問
題が有る。すなわち、タコは春夏秋冬を通じて変わるこ
とは少ないが、野菜類は四季により、また産地によって
性状が変わり、価格の変動も著しい。このため、野菜類
の投入機は、投入量の調整が容易であることを要する。
この、野菜類における投入量調整は時々刻々に行う必要
は無いが、日単位程度で任意に調節できることが望まれ
る。図7に示した実施例における野菜類投入機35の垂
直断面図を図1に示すとともに、そのD−D断面を図8
に示す。焼き型8は、矢印dのごとく水平方向に、所定
の速さで連続的に搬送されており、その上にベース板5
0が水平に設置されている。このベース板50の上面に
は、焼き型8の搬送方向(矢印d)と平行な多数の溝5
1が平行に設けられている。溝と溝との間には仕切壁6
2が形成され、その頂部は水平でなく、溝51に向かう
斜面62a,62bが形成されている。上記の溝51に
野菜類を導くように、該溝51の上部空間を囲む形の下
部ホッパ52が設けられている。前記の斜面62a,6
2bは、下部ホッパ52内の野菜類(刻まれている)を
溝51内へ導くためのものである。この溝51の中へ野
菜類が均等に入れられるように、該溝51の上方になら
し具としてのならし板58aが設けられていて、溝51
の方向と直角方向に支持バー58bを介して往復駆動さ
れる。本発明を実施する際、このならし具を杆状に構成
したり櫛状に構成したりすることもできるが、本例のご
とく、溝51と平行な垂直板状にすると、野菜類の自重
降下の流れを妨げず、ならし効果が良好である。上記の
水平な溝51は、必ずしも水平でなくても良い。この溝
51の延長方向にほぼ垂直な空洞55が設けられてい
る。この垂直な空洞の内面形状のみに着目すれば垂直な
シリンダと呼んでも良い構成部分であるが、その外周面
の形状は限定されず、例えばブロック状であっても良
い。すなわち、機構学的に見て必要なのはほぼ垂直な空
洞である。前記の溝51は、仕切壁を貫通して上記の空
洞55に連通している。そして、この溝51内には該溝
方向のプッシャバー53が配置されていて、シリンダ5
4aによりリンク機構54bを介して溝内を溝方向に前
後進駆動され、溝内の野菜類を前記の空洞55内に押し
込む。この空洞55内にはプランジャ状のプッシャバー
56が設けられていて、シリンダ57aによりレバー5
7bを介して上下に往復駆動され、前記の空洞55内に
押し込まれた野菜類を焼き型8内へ突き落とす。前記の
焼き型8が空洞55の下方に差しかかった時、図示され
ていない検出手段によって焼き型の穴を1列ごとに検出
して、電磁弁等により前記のシリンダ57aが速やかに
伸長作動せしめられ、プッシャバー56が焼き型の穴1
列ごとに急速に下降し、所定量の野菜類を各穴内に瞬時
に放出する。この機能により、連続的に搬送されつつあ
る焼き型8の中へ野菜類を投入することが可能になっ
た。言うまでもなく、間欠運転で搬送されている焼き型
の中へも投入できる。上述のようにして焼き型8の中へ
投入すべき野菜類の量は状況に応じて変化させねばなら
ない。本実施例においては、溝51内に配置されて往復
作動するプッシャバー53の作動ストローク長さを変え
て投入野菜類の量を調節する。上記ストローク長さの変
更は任意の方法で行うことができ、例えば調節可能なス
トッパを設けることも考えられる。本実施例ではシリン
ダ54aのピストンロッドの先端に対するリンク機構5
4bのピン結合位置を(ピン孔の選択によって)変化さ
せることができる。ただし、プッシャバー53のストロ
ークを一定にして定量の野菜類を投入することも本発明
の技術的範囲に属する。図1から容易に理解できるよう
に、下部ホッパ52から溝51内へ自重で下降して入り
込み、ならし板58aでならされたとき、該溝51の中
へ量り込まれる野菜類の量は、プッシャバー53の往復
作動において図の右側へ後退した時の位置(後退ストロ
ークエンドにおけるプッシャバー53の先端面の位置)
によって定まる。そして該溝51内へ量り込まれた野菜
類は該プッシヤバー53により空洞55に押し入れら
れ、その全量がプッシャバー56で突き落とされて焼き
型8内に投入される。こうした作動から明らかなように
プッシャバー53の往復作動ストローク寸法の調節によ
って焼き型8の中に投入される野菜類の量を変化させる
ことができる。野菜類の投入量の調整に関する以上の説
明は、溝51内に量り込まれる野菜類(刻まれている)
の密度が一定であることを前提としていたが、刻み野菜
類の密度は分布圧力によって変化する。そこで、前述の
計量を正確に行うには、溝51内へ野菜類を押し入れる
圧力として作用する分布荷重(下部ホッパ52内に堆積
している野菜類の重さ)を一定に制御することが望まし
いが、実用上は密度まで規制するほどの計量精度を要求
されない場合が多いので、本実施例では下部ホッパ52
内に野菜類の量を検知するためのレベルセンサ59を設
けるとともに、該下部ホッパ52の上方に上部ホッパ6
0を設け、かつ、該上部ホッパ60内の野菜類を下方へ
放出する供給ローラ61を設けた。上記供給ローラ61
の駆動部(図示せず)は、前記レベルセンサ59の検出
信号に基づいて制御され、下部ホッパ52内の野菜類の
量が常に一定となるように供給ローラ61を作動させ
る。これにより、下部ホッパ52内の野菜類の自重によ
る溝51内の圧力がほぼ一定となるので、投入される野
菜類の量は実用面で充分な精度でプッシャバー53の往
復動ストローク寸法に比例し、投入量の制御が可能にな
った。図1および図8を参照して以上に説明したのは図
7の実施例における野菜投入機35の構造の詳細であ
る。次に、図7の自動タコ焼き機におけるタコ片投入機
33の具体的な構造の詳細について述べる。図9は上記
タコ片投入機33の詳細な構成を示す模式図である。構
造・機能を理解し易いように描き表わしているので、必
ずしも正確な投影図ではない。焼き型8は矢印d方向に
所定の速さで連続的に搬送されており、その上方にロー
タ40が設けられている。40aはその軸であって、ロ
ータを支持するとともに該ロータ40を往復円弧矢印h
のごとく180°往復回転駆動する。上記のロータ40
には、所定量のタコ片を容れ得る大きさの凹部41が設
けられており、該ロータ40が右回りに180°回動す
ると図示のように上を向き、右回り方向に180°回動
すると下方を向くようになっている。本実施例において
は前記のロータ40を右回りに180°回動させたが、
該ロータ40の回動方向は任意に設定でき、また、回動
角も適宜に設定できる。このロータ40付近のB−B断
面を図10に示す。
【0009】本例のロータは多数のロータエレメントを
重ね合わせて構成してあり、図10はその内の6個40
A〜40Fを図示している。これらのロータエレメント
は軸40aに嵌着されて一体的に結合されていて、この
実施例の装置が稼動するときは一体の部材として機能す
るが、次のように組み立てられている。ロータエレメン
ト40Aが同40Bに対向する面に、その周辺の1部を
抉り取った形の切欠41aが設けられており、ロータエ
レメント40Bが同40Aに対向する面にも同様の切欠
41bが設けられていて、上記双方の切欠41a,41
bが対向して前述した凹部41(図9)を形成してい
る。そして、上記1対のロータエレメント40A,40
Bの間に厚さ寸法gのスペーサ40bが介装されていて
該1対のロータエレメント40A,40Bの間に幅寸法
gの切割り形の間隙gを形成している。本発明を実施す
る際、一体の材料からロータ40を削り出して凹部41
を削り取るとともに、この凹部を通って軸40aに垂直
な面に沿って切割間隙gを削り出しても良い。本例にお
いてはロータエレメント40Cに切欠41cを削成する
とともにロータエレメント40Dに切欠41dを削成し
て、上記双方のロータエレメントの間にスペーサ40b
を介装し、間隙寸法gの切割を形成してある。上記と同
様に、ロータエレメント40Eに切欠41eを削成する
とともにロータエレメント40Fに切欠41fを削成し
て、上記双方のロータエレメントの間にスペーサ40b
を介装し、間隙寸法gの切割を形成してある。上記のよ
うにして形成された切割間隙gの中に、板状の静止部材
であるエジェクタを挿入し、本実施例の装置のベース部
材に固定して支持する。43abはロータエレメント4
0A,同40Bの間に配置したエジェクタである。43
cdはロータエレメント40C,同40Dの間に配置し
たエジェクタである。43efはロータエレメント40
E,同40Fの間に配置したエジェクタである。
重ね合わせて構成してあり、図10はその内の6個40
A〜40Fを図示している。これらのロータエレメント
は軸40aに嵌着されて一体的に結合されていて、この
実施例の装置が稼動するときは一体の部材として機能す
るが、次のように組み立てられている。ロータエレメン
ト40Aが同40Bに対向する面に、その周辺の1部を
抉り取った形の切欠41aが設けられており、ロータエ
レメント40Bが同40Aに対向する面にも同様の切欠
41bが設けられていて、上記双方の切欠41a,41
bが対向して前述した凹部41(図9)を形成してい
る。そして、上記1対のロータエレメント40A,40
Bの間に厚さ寸法gのスペーサ40bが介装されていて
該1対のロータエレメント40A,40Bの間に幅寸法
gの切割り形の間隙gを形成している。本発明を実施す
る際、一体の材料からロータ40を削り出して凹部41
を削り取るとともに、この凹部を通って軸40aに垂直
な面に沿って切割間隙gを削り出しても良い。本例にお
いてはロータエレメント40Cに切欠41cを削成する
とともにロータエレメント40Dに切欠41dを削成し
て、上記双方のロータエレメントの間にスペーサ40b
を介装し、間隙寸法gの切割を形成してある。上記と同
様に、ロータエレメント40Eに切欠41eを削成する
とともにロータエレメント40Fに切欠41fを削成し
て、上記双方のロータエレメントの間にスペーサ40b
を介装し、間隙寸法gの切割を形成してある。上記のよ
うにして形成された切割間隙gの中に、板状の静止部材
であるエジェクタを挿入し、本実施例の装置のベース部
材に固定して支持する。43abはロータエレメント4
0A,同40Bの間に配置したエジェクタである。43
cdはロータエレメント40C,同40Dの間に配置し
たエジェクタである。43efはロータエレメント40
E,同40Fの間に配置したエジェクタである。
【0010】図9に示すように、ロータ40の上方にホ
ッパ44を設ける。後述する上部ホッパ45と区別する
ため、ロータ40直上のホッパ44を下部ホッパと呼
ぶ。上記下部ホッパ44で囲まれた空間の中に、前記の
凹部41に臨ましめて撹拌棒42を設ける(詳しくは、
ロータ40が往復矢印hの如く180°往復回動せしめ
られ、右回り方向の回動ストロークエンドに達した時の
凹部41の入口に臨ましめて配置する)。この撹拌棒4
2を、図示の往復矢印iのごとく、ロータ軸40aと直
角方向に往復駆動する。ただし、ロータ軸40aと往復
矢印iとを直交させる意ではなく、両者は直角に立体交
差している。前記下部ホッパ44内にタコ片を供給する
と、タコ片は自重により下降して凹部41内へ所定量だ
け量り込まれる。このタコ片は柔軟で弾力が有り、しか
も形状が不定であるため取扱いが難しいが、前記の撹拌
棒を往復矢印iのごとく往復動させることにより、円滑
かつ確実に一定量が凹部41内に入る。このときロータ
41を往復矢印fのごとく微小角度だけ往復回動させて
も良い。ここに微小角度とは、往復円弧矢印hの回動角
度(180°)に比して格段に小さいことを意味する。
上記の凹部41内にタコ片が量り込まれると、ロータ4
0を左回りに180°回動させて該凹部41を下方に向
けると、その中に入っていたタコ片は自重で放出される
が、この時、エジェクタ43が相対的に凹部41内のタ
コ片を掻き出すので、タコ片の放出は円滑かつ確実に行
われる。さらに、本実施例においては、ロータ40が左
回り方向に回動してストロークエンドに達した時、凹部
41内のタコ片がエジェクタ43に掻き出されて瞬時に
放出されることの実用的意義が重要である。このよう
に、所定量のタコ片が瞬時に放出されることにより、焼
き型8を一時停止せしめることなく連続的に搬送してい
ても、その中にタコ片を投入することができる。前述の
ごとく、焼き型を間欠的に進行せしめずに連続的に進行
させることは、自動タコ焼き機を大形,大重量化させる
ことなく生産量を飛躍的に増加させるという優れた実用
的効果を招くからである。
ッパ44を設ける。後述する上部ホッパ45と区別する
ため、ロータ40直上のホッパ44を下部ホッパと呼
ぶ。上記下部ホッパ44で囲まれた空間の中に、前記の
凹部41に臨ましめて撹拌棒42を設ける(詳しくは、
ロータ40が往復矢印hの如く180°往復回動せしめ
られ、右回り方向の回動ストロークエンドに達した時の
凹部41の入口に臨ましめて配置する)。この撹拌棒4
2を、図示の往復矢印iのごとく、ロータ軸40aと直
角方向に往復駆動する。ただし、ロータ軸40aと往復
矢印iとを直交させる意ではなく、両者は直角に立体交
差している。前記下部ホッパ44内にタコ片を供給する
と、タコ片は自重により下降して凹部41内へ所定量だ
け量り込まれる。このタコ片は柔軟で弾力が有り、しか
も形状が不定であるため取扱いが難しいが、前記の撹拌
棒を往復矢印iのごとく往復動させることにより、円滑
かつ確実に一定量が凹部41内に入る。このときロータ
41を往復矢印fのごとく微小角度だけ往復回動させて
も良い。ここに微小角度とは、往復円弧矢印hの回動角
度(180°)に比して格段に小さいことを意味する。
上記の凹部41内にタコ片が量り込まれると、ロータ4
0を左回りに180°回動させて該凹部41を下方に向
けると、その中に入っていたタコ片は自重で放出される
が、この時、エジェクタ43が相対的に凹部41内のタ
コ片を掻き出すので、タコ片の放出は円滑かつ確実に行
われる。さらに、本実施例においては、ロータ40が左
回り方向に回動してストロークエンドに達した時、凹部
41内のタコ片がエジェクタ43に掻き出されて瞬時に
放出されることの実用的意義が重要である。このよう
に、所定量のタコ片が瞬時に放出されることにより、焼
き型8を一時停止せしめることなく連続的に搬送してい
ても、その中にタコ片を投入することができる。前述の
ごとく、焼き型を間欠的に進行せしめずに連続的に進行
させることは、自動タコ焼き機を大形,大重量化させる
ことなく生産量を飛躍的に増加させるという優れた実用
的効果を招くからである。
【0011】上述のようにして凹部41内に一定量のタ
コ片を量り込む作用を安定かつ高精度で遂行させるため
には、凹部41付近に掛かるタコ片の分布荷重が一定で
あることが望ましい。そこで、本実施例は下部ホッパ4
4内にタコ片の堆積量を検出するレベルセンサ47を設
けるとともに、該下部ホッパ44の上方に上部ホッパ4
5を設けて、該上部ホッパ45の放出口にタコ片の供給
ローラ46を設けた。本例の供給ローラ46は、羽根形
の2本のローラを平行に隣接させて配置し、該2本の羽
根形ローラを図示の円弧矢印j,j′のごとく互いに反
対方向に回転させる構造であって、回転数に比例した量
のタコ片を送り出す。上記の供給ローラ46は図外の駆
動手段によって回転せしめられるとともに、前記レベル
センサ47の出力信号によって制御され、下部ホッパ4
4内のタコ片の収容量が常に一定となるように、上部ホ
ッパ45内のタコ片を下部ホッパ44内に送り出す。こ
のようにして下部ホッパ44内のタコ片の量が一定に保
たれ、凹部41に掛かるタコ片の分布荷重が一定に保た
れるので、該凹部41内に量り込まれるタコ片の入る精
度が高く保たれ、結果として焼き型8内に投入されるタ
コ片の量が一定し、製品であるタコ焼きの品質(具の配
合量の多少)の均一性が維持される。タコ片は不定形状
であってしかもゴム状の弾性を有しているので、凹部4
1内への押し込み力(タコ片の分布荷重)が変化すれば
計量が不安定となる。このような物性を有するタコ片の
高精度計量は、上述のようにして下部ホッパ44内のタ
コ片の収納量を一定に保つ(堆積の上面レベルを一定に
保つ)ように制御することにより初めて達成された。
コ片を量り込む作用を安定かつ高精度で遂行させるため
には、凹部41付近に掛かるタコ片の分布荷重が一定で
あることが望ましい。そこで、本実施例は下部ホッパ4
4内にタコ片の堆積量を検出するレベルセンサ47を設
けるとともに、該下部ホッパ44の上方に上部ホッパ4
5を設けて、該上部ホッパ45の放出口にタコ片の供給
ローラ46を設けた。本例の供給ローラ46は、羽根形
の2本のローラを平行に隣接させて配置し、該2本の羽
根形ローラを図示の円弧矢印j,j′のごとく互いに反
対方向に回転させる構造であって、回転数に比例した量
のタコ片を送り出す。上記の供給ローラ46は図外の駆
動手段によって回転せしめられるとともに、前記レベル
センサ47の出力信号によって制御され、下部ホッパ4
4内のタコ片の収容量が常に一定となるように、上部ホ
ッパ45内のタコ片を下部ホッパ44内に送り出す。こ
のようにして下部ホッパ44内のタコ片の量が一定に保
たれ、凹部41に掛かるタコ片の分布荷重が一定に保た
れるので、該凹部41内に量り込まれるタコ片の入る精
度が高く保たれ、結果として焼き型8内に投入されるタ
コ片の量が一定し、製品であるタコ焼きの品質(具の配
合量の多少)の均一性が維持される。タコ片は不定形状
であってしかもゴム状の弾性を有しているので、凹部4
1内への押し込み力(タコ片の分布荷重)が変化すれば
計量が不安定となる。このような物性を有するタコ片の
高精度計量は、上述のようにして下部ホッパ44内のタ
コ片の収納量を一定に保つ(堆積の上面レベルを一定に
保つ)ように制御することにより初めて達成された。
【0012】図10において、エジェクタ43ab,4
3cd,43efは、凹部内のタコ片を掻き出す際の反
力に耐える強度を有していなければならないが、ロータ
軸40aと直角な面に沿って配置される板状の部材とす
ることにより、上記の反力に耐えることが容易となる。
また、切割空隙寸法gは上記のエジェクタを自在に摺動
させるだけの幅寸法でなければならないが、この間隙寸
法gはタコ片が入りこまない範囲内で広く設定し得るの
で、実際の設計,製作に関して別段の困難を生じない。
上記のエジェクタを設けると、凹部41内のタコ片を強
制的に確実に排出するという効果が有るが、上記エジェ
クタを設けなくても(従って間隙gを設けなくても)凹
部41内のタコ片を自重で落下させることは可能であ
る。さらに、本図に示すように1本のロータ40に複数
の凹部を設けるとともに、該複数の凹部に応じた数の切
割溝やエジェクタを設けた多連の構造にすると、焼き型
の複数の凹部の中へ同時に所定量のタコ片を投入し得る
ので、生産量の増加に有効である。この場合、1本のロ
ータ軸40aを回転駆動すれば足りるので、ロータ40
の駆動機構(図示せず)の構造が簡単で済み、制御が容
易で製造コストが安価である。
3cd,43efは、凹部内のタコ片を掻き出す際の反
力に耐える強度を有していなければならないが、ロータ
軸40aと直角な面に沿って配置される板状の部材とす
ることにより、上記の反力に耐えることが容易となる。
また、切割空隙寸法gは上記のエジェクタを自在に摺動
させるだけの幅寸法でなければならないが、この間隙寸
法gはタコ片が入りこまない範囲内で広く設定し得るの
で、実際の設計,製作に関して別段の困難を生じない。
上記のエジェクタを設けると、凹部41内のタコ片を強
制的に確実に排出するという効果が有るが、上記エジェ
クタを設けなくても(従って間隙gを設けなくても)凹
部41内のタコ片を自重で落下させることは可能であ
る。さらに、本図に示すように1本のロータ40に複数
の凹部を設けるとともに、該複数の凹部に応じた数の切
割溝やエジェクタを設けた多連の構造にすると、焼き型
の複数の凹部の中へ同時に所定量のタコ片を投入し得る
ので、生産量の増加に有効である。この場合、1本のロ
ータ軸40aを回転駆動すれば足りるので、ロータ40
の駆動機構(図示せず)の構造が簡単で済み、制御が容
易で製造コストが安価である。
【0013】次に、図7に示した実施例の自動タコ焼き
装置について、焼き型を取り付けたチェーンコンベア3
0を一定速度で循環駆動した、焼き型連続搬送について
説明する。ただし、本発明において焼き型の間欠的搬送
と連続的搬送との区別については、基本的には図6に示
したピッチ寸法pごとに進行,停止を繰り返すことが間
欠運転であり、寸法p以上を一定速度で搬送することが
連続搬送であるが、図7に示した油拭き機31、下生地
注入機32、タコ片投入機33、天粕投入機34、野菜
類投入機35、および上生地注入機36のそれぞれを焼
き型の穴列に合わせて2連式,3連式に構成すると、間
欠運転においても使用できるが本発明において連続的な
搬送とは、焼き型が図7において油拭き機31から自動
取出機38までの間、矢印d方向に一定の速度で搬送さ
れることを言うものとし、これよりも長い周期で焼き型
の搬送速度を調整することは有り得るが、本発明におい
ては連続運転とする事により大きい効果が得られる。た
だし、間欠運転の場合においても、停止状態から停止状
態までの間に進行している状態では連続運転と同様の状
態であるから、本発明を間欠運転に適用することも可能
である。
装置について、焼き型を取り付けたチェーンコンベア3
0を一定速度で循環駆動した、焼き型連続搬送について
説明する。ただし、本発明において焼き型の間欠的搬送
と連続的搬送との区別については、基本的には図6に示
したピッチ寸法pごとに進行,停止を繰り返すことが間
欠運転であり、寸法p以上を一定速度で搬送することが
連続搬送であるが、図7に示した油拭き機31、下生地
注入機32、タコ片投入機33、天粕投入機34、野菜
類投入機35、および上生地注入機36のそれぞれを焼
き型の穴列に合わせて2連式,3連式に構成すると、間
欠運転においても使用できるが本発明において連続的な
搬送とは、焼き型が図7において油拭き機31から自動
取出機38までの間、矢印d方向に一定の速度で搬送さ
れることを言うものとし、これよりも長い周期で焼き型
の搬送速度を調整することは有り得るが、本発明におい
ては連続運転とする事により大きい効果が得られる。た
だし、間欠運転の場合においても、停止状態から停止状
態までの間に進行している状態では連続運転と同様の状
態であるから、本発明を間欠運転に適用することも可能
である。
【0014】焼き型はチェーンコンベア30により矢印
d方向に連続的に搬送され、先ず油拭き機31の下方を
通過する。この油拭き機は、食用油を含浸させた油刷毛
を焼き型の凹部に挿入して回転する構造であるが、該焼
き型が連続的に図の左方へ送られているので、本例の油
拭き機31は焼き型の進行に順応して油刷毛を図示の矢
印t方向に移動させつつ油拭き作用をし、矢印u方向に
上昇して焼き型から抜き出し、矢印vのごとく後退させ
てから矢印wのごとく焼き型内に挿入して回転させると
いう、矢印t→u→v→wのボックス運動を繰り返すよ
うになっている。
d方向に連続的に搬送され、先ず油拭き機31の下方を
通過する。この油拭き機は、食用油を含浸させた油刷毛
を焼き型の凹部に挿入して回転する構造であるが、該焼
き型が連続的に図の左方へ送られているので、本例の油
拭き機31は焼き型の進行に順応して油刷毛を図示の矢
印t方向に移動させつつ油拭き作用をし、矢印u方向に
上昇して焼き型から抜き出し、矢印vのごとく後退させ
てから矢印wのごとく焼き型内に挿入して回転させると
いう、矢印t→u→v→wのボックス運動を繰り返すよ
うになっている。
【0015】連続搬送されつつ油拭きされた焼き型は下
生地注入機32の下方を通過する。下生地はメリケン粉
を水で溶いて調味料などを配合したものであるから流動
物である。従って、連続的に搬送されつつある焼き型の
中へ瞬間的に下生地を注入することは従来技術により、
さしたる困難を伴わずに遂行することができる。下生地
が注入された焼き型は、連続的に搬送されつつタコ片投
入機33の下方を通過する。このタコ片投入機33の構
造は図9,図10について説明した如くである。このタ
コ片投入機33においては、ボイルされて切断されたタ
コ片は上部ホッパ45内に人力で投入される。このタコ
片投入操作は間欠的に行われるので該上部ホッパ45内
のタコ片の収納量は周期的に変動している。しかし、レ
ベルセンサ47の出力信号によって制御される供給ロー
ラ46の作用により、下部ホッパ44内のタコ片の量は
常に一定に保たれている。従って、ロータ40の凹部4
1付近のタコ片の自重による圧力及び分布はほぼ一定に
なり、この分布圧力と、撹拌棒42の作用によって一定
量のタコ片が凹部41内に量り込まれる。焼き型8がシ
ュート48の下方に差しかかった時、ロータ40が図の
左回り方向(反時計方向)に180°回転し、凹部41
が下向きになる。この時、エジェクタ43は相対的に凹
部41内に挿入され、該凹部41内に詰まっているタコ
片を掻き出して落下させる。このようにして、連続的に
搬送されている焼き型8の中へ、計量されたタコ片が瞬
時に投入される。焼き型は一般に、図5に示したように
凹部8bが縦横に配列されているので、搬送方向と直角
に横並びしている多数の凹部の中へ、同時にタコ片を投
入しなければならない。この為には、図10に示したロ
ータ40のように、多数のロータエレメント40A〜4
0Fを軸40aに固着した多連形の構造が好適である。
生地注入機32の下方を通過する。下生地はメリケン粉
を水で溶いて調味料などを配合したものであるから流動
物である。従って、連続的に搬送されつつある焼き型の
中へ瞬間的に下生地を注入することは従来技術により、
さしたる困難を伴わずに遂行することができる。下生地
が注入された焼き型は、連続的に搬送されつつタコ片投
入機33の下方を通過する。このタコ片投入機33の構
造は図9,図10について説明した如くである。このタ
コ片投入機33においては、ボイルされて切断されたタ
コ片は上部ホッパ45内に人力で投入される。このタコ
片投入操作は間欠的に行われるので該上部ホッパ45内
のタコ片の収納量は周期的に変動している。しかし、レ
ベルセンサ47の出力信号によって制御される供給ロー
ラ46の作用により、下部ホッパ44内のタコ片の量は
常に一定に保たれている。従って、ロータ40の凹部4
1付近のタコ片の自重による圧力及び分布はほぼ一定に
なり、この分布圧力と、撹拌棒42の作用によって一定
量のタコ片が凹部41内に量り込まれる。焼き型8がシ
ュート48の下方に差しかかった時、ロータ40が図の
左回り方向(反時計方向)に180°回転し、凹部41
が下向きになる。この時、エジェクタ43は相対的に凹
部41内に挿入され、該凹部41内に詰まっているタコ
片を掻き出して落下させる。このようにして、連続的に
搬送されている焼き型8の中へ、計量されたタコ片が瞬
時に投入される。焼き型は一般に、図5に示したように
凹部8bが縦横に配列されているので、搬送方向と直角
に横並びしている多数の凹部の中へ、同時にタコ片を投
入しなければならない。この為には、図10に示したロ
ータ40のように、多数のロータエレメント40A〜4
0Fを軸40aに固着した多連形の構造が好適である。
【0016】天粕投入機34によって天粕を投入された
焼き型は、さらに図の左方へ送られて野菜投入機35の
下方を連続的に通過する。この野菜類投入機35の構造
は図1,図8について説明したごとくである。刻まれた
野菜類は上部ホッパ60内へ人力で投入される。この野
菜類投入操作は間欠的に行われるので、該上部ホッパ6
0内の野菜類の量は周期的に変動する。しかし、供給ロ
ーラ61がレベルセンサ59の出力信号値に基づいて制
御されつつ上部ホッパ60内の野菜類を放出して下部ホ
ッパ52内の野菜類の量が一定に保たれるので、溝51
内には一定密度の野菜が押し込まれる。そして、この溝
51内に量り込まれる野菜類の量はプッシャバー53の
往復作動ストローク長さに比例する。かつ、上記プッシ
ャバー53の作動ストローク長さはリンク機構54bの
調節によって任意に変化させることができる。溝51内
に量り込まれた野菜類は、ならし板58aで溝と直角方
向にならされ、プッシャバー53によってほぼ垂直な空
洞55内に押し入れられる。この空洞55内に押し入れ
られた野菜類は、焼き型8が該空洞55の下方に差しか
かった時、シリンダ57aで駆動されるプッシャバー5
6が速動作動で突き落とされて焼き型8内に投入され
る。作用の面で重要なことは、焼き型の中へ野菜類が瞬
時に投入されること(瞬時投入されるから、焼き型8を
一時的に停止させる間欠送りをしなくても、焼き型8の
外に零すおそれ無く投入し得る)、および、野菜投入量
がプッシャバー53のストローク調整によって容易に、
正確に調整し得ることである。
焼き型は、さらに図の左方へ送られて野菜投入機35の
下方を連続的に通過する。この野菜類投入機35の構造
は図1,図8について説明したごとくである。刻まれた
野菜類は上部ホッパ60内へ人力で投入される。この野
菜類投入操作は間欠的に行われるので、該上部ホッパ6
0内の野菜類の量は周期的に変動する。しかし、供給ロ
ーラ61がレベルセンサ59の出力信号値に基づいて制
御されつつ上部ホッパ60内の野菜類を放出して下部ホ
ッパ52内の野菜類の量が一定に保たれるので、溝51
内には一定密度の野菜が押し込まれる。そして、この溝
51内に量り込まれる野菜類の量はプッシャバー53の
往復作動ストローク長さに比例する。かつ、上記プッシ
ャバー53の作動ストローク長さはリンク機構54bの
調節によって任意に変化させることができる。溝51内
に量り込まれた野菜類は、ならし板58aで溝と直角方
向にならされ、プッシャバー53によってほぼ垂直な空
洞55内に押し入れられる。この空洞55内に押し入れ
られた野菜類は、焼き型8が該空洞55の下方に差しか
かった時、シリンダ57aで駆動されるプッシャバー5
6が速動作動で突き落とされて焼き型8内に投入され
る。作用の面で重要なことは、焼き型の中へ野菜類が瞬
時に投入されること(瞬時投入されるから、焼き型8を
一時的に停止させる間欠送りをしなくても、焼き型8の
外に零すおそれ無く投入し得る)、および、野菜投入量
がプッシャバー53のストローク調整によって容易に、
正確に調整し得ることである。
【0017】焼き型は一般に、図5に示したように多数
の凹部8bが縦横に配列されている。このため、図8に
示したように多数の溝51を配置するとともに、該多数
の溝51のそれぞれの中にプッシャバー53を配設した
構造が好適である。(図7参照)野菜投入機35で野菜
類が投入された焼き型は、引き続き連続的に図の左方へ
搬送されつつ上生地注入機36の下方を通過する。この
上生地注入機36は前述した下生地注入機32と同様な
いし類似の機器であって、連続的に移動している焼き型
内に上生地を注入する。このようにして下生地,タコ
片,天粕,野菜類,上生地を順次に入れられた焼き型
は、トンネル窯形の焼成機37内を一定速度で通過し、
この間にタコ焼きが焼成される焼成されたタコ焼きを容
れた焼き型は矢印d方向に連続的に送られて自動取出機
38に到達する。コンベアチエーン30はスプロケット
30aに巻き掛けられていて、矢印d方向に進行した焼
き型は矢印eのごとく折り返し、この時、上下が反転す
る。この上下反転により、焼き型内のタコ焼きを重力で
落下させることは容易であるが、せっかく整列状態で搬
送されているタコ焼きの整列を乱してバラバラに落下さ
せることは好ましくないので、自動取出機38はタコ焼
きを整列状態で搬出コンベア39に移載する。
の凹部8bが縦横に配列されている。このため、図8に
示したように多数の溝51を配置するとともに、該多数
の溝51のそれぞれの中にプッシャバー53を配設した
構造が好適である。(図7参照)野菜投入機35で野菜
類が投入された焼き型は、引き続き連続的に図の左方へ
搬送されつつ上生地注入機36の下方を通過する。この
上生地注入機36は前述した下生地注入機32と同様な
いし類似の機器であって、連続的に移動している焼き型
内に上生地を注入する。このようにして下生地,タコ
片,天粕,野菜類,上生地を順次に入れられた焼き型
は、トンネル窯形の焼成機37内を一定速度で通過し、
この間にタコ焼きが焼成される焼成されたタコ焼きを容
れた焼き型は矢印d方向に連続的に送られて自動取出機
38に到達する。コンベアチエーン30はスプロケット
30aに巻き掛けられていて、矢印d方向に進行した焼
き型は矢印eのごとく折り返し、この時、上下が反転す
る。この上下反転により、焼き型内のタコ焼きを重力で
落下させることは容易であるが、せっかく整列状態で搬
送されているタコ焼きの整列を乱してバラバラに落下さ
せることは好ましくないので、自動取出機38はタコ焼
きを整列状態で搬出コンベア39に移載する。
【0018】図示を省略するが、焼き型の中のタコ焼き
を整列状態のままで搬出コンベア39に移し替えるに
は、次に述べる二つの方式が有り、いずれも本発明者が
創作して別途出願中の発明に係る方式である。 (その1)チェーンコンベア30に対して、焼き型を回
動自在に軸着しておくと、該チェーンコンベア30がス
プロケット30aの外周に沿って回るとき焼き型は上下
反転回動せしめられる。この反転回動を180°でスト
ッパに当接せしめて停止させると、タコ焼きは自重と慣
性力とによって放出される。この時に放出されるタコ焼
きを受け取る位置に、ほぼ水平な搬出コンベアを設けて
おく。 (その2)焼き型から放出されるタコ焼きを受け取るコ
ンベアを、スプロケット30aの外周に対向せしめて配
置し、該コンベアとチェーンコンベア30との周速を一
致させるように駆動速度を制御すると、焼き型から放出
されたタコ焼きは整列状態を乱さずにコンベアに移載さ
れる。
を整列状態のままで搬出コンベア39に移し替えるに
は、次に述べる二つの方式が有り、いずれも本発明者が
創作して別途出願中の発明に係る方式である。 (その1)チェーンコンベア30に対して、焼き型を回
動自在に軸着しておくと、該チェーンコンベア30がス
プロケット30aの外周に沿って回るとき焼き型は上下
反転回動せしめられる。この反転回動を180°でスト
ッパに当接せしめて停止させると、タコ焼きは自重と慣
性力とによって放出される。この時に放出されるタコ焼
きを受け取る位置に、ほぼ水平な搬出コンベアを設けて
おく。 (その2)焼き型から放出されるタコ焼きを受け取るコ
ンベアを、スプロケット30aの外周に対向せしめて配
置し、該コンベアとチェーンコンベア30との周速を一
致させるように駆動速度を制御すると、焼き型から放出
されたタコ焼きは整列状態を乱さずにコンベアに移載さ
れる。
【0019】図7の実施例に係る自動タコ焼き機は、連
続的に搬送されている焼き型の中へ所望量の野菜類を自
動的に投入することができ、投入量の調整が容易であ
る。これにより、タコ片自動投入機の開発と相俟って、
自動タコ焼き機の生産能率が飛躍的に向上し、日産二十
万個に達した。 なお、以上は自動タコ焼き機についての
み説明したが、本発明はお好み焼き、焼きそばおよびこ
れらに類似する菓子の製造装置における具材の投入にも
使用することができるので、野菜類とは穀物、海草類お
よびその加工物ならびにこれらの混合物を含み、また、
切断された野菜あるいは刻まれた野菜とはコーンのよう
な刻まなくても元来小粒の野菜を含む。
続的に搬送されている焼き型の中へ所望量の野菜類を自
動的に投入することができ、投入量の調整が容易であ
る。これにより、タコ片自動投入機の開発と相俟って、
自動タコ焼き機の生産能率が飛躍的に向上し、日産二十
万個に達した。 なお、以上は自動タコ焼き機についての
み説明したが、本発明はお好み焼き、焼きそばおよびこ
れらに類似する菓子の製造装置における具材の投入にも
使用することができるので、野菜類とは穀物、海草類お
よびその加工物ならびにこれらの混合物を含み、また、
切断された野菜あるいは刻まれた野菜とはコーンのよう
な刻まなくても元来小粒の野菜を含む。
【0020】
【発明の効果】本発明の菓子製造装置における具材の投
入装置は、以上説明したように、具材が刻まれた野菜で
あっても、潰れなどを生じることなしに、精密な計量を
おこなうことができる。
入装置は、以上説明したように、具材が刻まれた野菜で
あっても、潰れなどを生じることなしに、精密な計量を
おこなうことができる。
【図1】本発明の具材投入装置の一実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】従来のタコ焼きにおける焼成状態を説明するた
めの断面図である。
めの断面図である。
【図3】従来のタコ焼きにおけるタコ焼きの反転操作を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図4】自動タコ焼き機における自動焼き型と釣鐘形タ
コ焼きとの関係を示す説明図である。
コ焼きとの関係を示す説明図である。
【図5】自動タコ焼き機に用いられる、多数の凹部を配
列された焼き型を示す斜視図である。
列された焼き型を示す斜視図である。
【図6】従来の自動タコ焼き機の側面図である。
【図7】本発明の具材投入装置を備えた自動タコ焼き機
の一例の構成を示す説明図である。
の一例の構成を示す説明図である。
【図8】図1のB−B線にそう断面図である。
【図9】図7に示した自動タコ焼き機のタコ片投入機の
断面を示す説明図である。
断面を示す説明図である。
【図10】図9のB−B線にそって断面にしかつ拡大し
た説明図である。
た説明図である。
1…従来の焼き型、2…下生地、3…具材、4…上生
地、5…従来技術におけるタコ焼き、8…自動タコ焼き
機の焼き型、30a…コンベアチェーン、31…油拭き
機、32…下生地注入機、33…タコ片投入機、34…
天粕投入機、35…野菜類投入機、36…上生地注入
機、37…焼成機、38…自動取出機、40…ロータ、
41…凹部、42…撹拌棒、43…エジェクタ、44…
下部ホッパ、45…上部ホッパ、46…供給ローラ、4
8…シュート、50…ベース板、51…溝、52…下部
ホッパ、53…プッシャバー、55…空洞、56…プッ
シャバー、58a…ならし板、58b…支持バー、60
…上部ホッパ、61…供給ローラ、62…仕切壁、62
a,62b…仕切壁頂部の斜面。
地、5…従来技術におけるタコ焼き、8…自動タコ焼き
機の焼き型、30a…コンベアチェーン、31…油拭き
機、32…下生地注入機、33…タコ片投入機、34…
天粕投入機、35…野菜類投入機、36…上生地注入
機、37…焼成機、38…自動取出機、40…ロータ、
41…凹部、42…撹拌棒、43…エジェクタ、44…
下部ホッパ、45…上部ホッパ、46…供給ローラ、4
8…シュート、50…ベース板、51…溝、52…下部
ホッパ、53…プッシャバー、55…空洞、56…プッ
シャバー、58a…ならし板、58b…支持バー、60
…上部ホッパ、61…供給ローラ、62…仕切壁、62
a,62b…仕切壁頂部の斜面。
Claims (1)
- 【請求項1】 具材を受け取る手段と、受け取り手段上
に位置する垂直シリンダと、ホッパと、ホッパ下部に配
置され、ホッパ出口に連通する水平シリンダと、水平シ
リンダ内をスライドし、ホッパからの具材を垂直シリン
ダに押し出す第一のプッシュバーと、第一のプッシュバ
ーにスライドをおこなわせる第一の駆動手段と、垂直シ
リンダ内にスライドし、垂直シリンダからの具材を受け
取り手段に押し出す第二のプッシュバーと、第二のプッ
シュバーにスライドをおこなわせる第二の駆動手段とを
もつ菓子製造装置における具材の投入装置において、水
平シリンダがホッパ下部に位置する領域に上部を開放さ
れた溝および頂面から溝底にむかって斜め下方に傾斜す
るように形成された溝形成壁をもち、ホッパが溝上部に
配置された上部ホッパと溝を囲うように溝と上部ホッパ
とのあいだに配置され上部ホッパ出口よりも断面積の大
きな下部ホッパとからなり、下部ホッパに放出された具
材をかきならすならし板を下部ホッパ内部に、下部ホッ
パ内部の具材量を検出するレベルセンサを下部ホッパ内
部に、レベルセンサからの信号によって下部ホッパにお
ける具材の量を一定になるように前記放出を制御する供
給ローラを上部ホッパ内部に組み込まれていること、を
特徴とする菓子製造装置における具材の投入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4062229A JP2502237B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 菓子製造装置における具材の投入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4062229A JP2502237B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 菓子製造装置における具材の投入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05260937A JPH05260937A (ja) | 1993-10-12 |
JP2502237B2 true JP2502237B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=13194124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4062229A Expired - Fee Related JP2502237B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 菓子製造装置における具材の投入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502237B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62222933A (ja) * | 1986-03-25 | 1987-09-30 | Kibun Kk | 食品材料定量供給装置 |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP4062229A patent/JP2502237B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05260937A (ja) | 1993-10-12 |
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