JP2502217B2 - 電気炉における溶鋼の測温・サンプリング方法 - Google Patents

電気炉における溶鋼の測温・サンプリング方法

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JP2502217B2
JP2502217B2 JP3179661A JP17966191A JP2502217B2 JP 2502217 B2 JP2502217 B2 JP 2502217B2 JP 3179661 A JP3179661 A JP 3179661A JP 17966191 A JP17966191 A JP 17966191A JP 2502217 B2 JP2502217 B2 JP 2502217B2
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親司朗 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底吹きガスノズルを有
する電気炉の操業において、炉内の溶鋼温度および溶鋼
成分等の調整のために行う測温・サンプリング方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気炉における溶鋼の測温および
サンプリングは主に炉前での手作業で行われているが、
これらは高温下の重労働作業であるばかりでなく溶鋼を
扱うことから非常に危険をともなうものである。近年、
これらの作業改善のため例えば特公昭54−3398号
公報に記載されているように試料採取器保持桿を軸方向
に往復運動させるように設け、遠隔操作により測温・サ
ンプリングする装置が開発・導入されつつあり、作業環
境の改善・省力化等で大きな効果が期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気炉の操業におい
て、スクラップ溶解後の精錬期に溶鋼成分を調整するた
めには出来るだけ早い時期にサンプリングし、分析結果
を知ることが望ましい。従ってサンプリングはスクラッ
プの溶け落ちた直後に行われる。しかるに、特にスクラ
ップの溶け落ち時に行われる測温・サンプリングにおい
ては未溶解スクラップが残存するのが一般であり、この
ため未溶解スクラップの残存ケ所を確認できない遠隔操
作の測温・サンプリング装置においては測温・サンプリ
ングプローブが該未溶解スクラップに突き当たってプロ
ーブが折損するというトラブルを生じることが多く、や
むなく手作業でプローブを折損しないように行っている
のが実情であった。
【0004】本発明は、このような現状に鑑み、溶け落
ちた時における溶鋼の測温・サンプリング作業において
も測温・サンプリングプローブが未溶解スクラップに突
き当たることがなく、円滑に作業が可能な測温・サンプ
リング方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は底吹きガスノズ
ルを有する電気炉でスクラップを溶解し、炉内溶鋼の測
温・サンプリング方法において、底吹きガスノズルの直
径をd、溶鋼深さをhとした場合、底吹きガスノズルと
同心の直径D=0.4h+dの円柱状の範囲で測温・サ
ンプリングすることを特徴とする電気炉における溶鋼の
測温・サンプリング方法である。本発明において、底吹
きガスノズルが細管群で構成されている場合は、最外周
部の細管の中心を結ぶ円の直径をdとして前記の測温・
サンプリングの範囲を定める。
【0006】
【作用】電気炉の溶鋼速度の向上に底吹きガス撹拌技術
が非常に有効であることが本発明者等の研究において確
認されており、この中で底吹きガスノズル近傍のスクラ
ップは他の部分に比べ早い時期に溶解することがわかっ
た。これは、底吹きガスノズルより吹き込まれたガスが
溶鋼にエネルギーをあたえながら上昇・拡散することに
よりこの部分の溶鋼流速が他に比べ速くなり、この結果
スクラップ表面の熱伝達係数が大きくなりスクラップ溶
解が優先的に進行するためである。実炉における溶け落
ち時の未溶解スクラップの状況調査においても底吹きガ
スにより溶鋼の上面が盛り上がる範囲においてはスクラ
ップの溶け残りはほとんどないことがわかった。
【0007】一方、ガス底吹きを行う場合の溶鋼深さと
溶鋼上面における溶鋼盛り上がり範囲の関係については
本発明者等の研究によると、およそ図3のように表わす
ことができ、前記実炉での観察結果においてもこれらは
良く符合することが確認された。
【0008】本発明によると、一般にスクラップが残存
する溶け落ち時の測温・サンプリングにおいても底吹き
ガスノズル周辺の未溶解スクラップのない範囲で行うこ
とから測温・サンプリングプローブがスクラップに突き
当たることはなく、遠隔操作による測温・サンプリング
作業を円滑に行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図示の一実施例に基づいて
説明する。図1は本発明の実施例を説明するための電気
炉の縦断面図である。1は電気炉、2は電極、3は炉
蓋、4は測温・サンプリングプローブである。このプロ
ーブは炉蓋3に設けられた貫通孔より挿入され、昇降装
置(図示せず)により遠隔操作にて昇降作動する。5は
プローブの保持桿である。6は底吹きガスノズルであ
り、1箇所あるいは複数箇所からガスを溶鋼内へ吹込
む。またノズルは細管群から構成される場合もある。7
は溶け落ち直後における未溶解スクラップのイメージを
示す。前記測温・サンプリングプローブ4を昇降装置に
より降下させたとき、未溶解スクラップ7に突き当たる
とプローブが折損することになる。8は溶鋼を示す。
【0010】図2は本発明の実施例を説明するための電
気炉の横断面図(図1のA−A矢視図)である。9の斜
線部は本発明による測温・サンプリング実施範囲を表
し、この斜線部を上面とする円柱状の範囲において測温
・サンプリングを行う。この斜線部の直径Dは溶鋼の深
さをh、底吹きガスノズルの直径(ノズルが細管群で構
成される場合は最外周部の細管の中心を結ぶ円の直径)
をdとすると、D=0.4h+dで表わされる。
【0011】溶鋼の成分調整のためには出来るだけ早く
サンプリングする必要がある。従って溶け落ちを確認し
たら直ちに前記斜線の範囲にプローブを挿入して測温・
サンプリングを行えばよい。このようにした結果、プロ
ーブがスクラップに突き当たることは無かった。
【0012】従って昇降装置により往復運動させる方式
の測温・サンプリング装置であってもプローブを前記斜
線部の範囲に挿入するように設置すれば遠隔操作が可能
となる。なお、前記斜線範囲9を外れるとプローブがス
クラップにあたるので図1に示すように未溶解のスクラ
ップが残っていることがわかる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による炉内
溶鋼測温・サンプリング方法においては、測温・サンプ
リングプローブが未溶解スクラップに突き当たることが
ないことから遠隔操作の測温・サンプリング装置におい
ても円滑に作業ができ、作業環境の改善、省力化、設備
の信頼性向上等に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の電気炉の縦断面図であ
る。
【図2】本発明による実施例の電気炉の横断面図(図1
のA−A矢視図)である。
【図3】溶鋼深さと底吹きガスによる溶鋼盛り上がり範
囲の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電気炉 2 電極 3 炉蓋 4 測温・サンプリングプローブ 5 保持桿 6 底吹きガスノズル 7 未溶解スクラップ 8 溶鋼 9 測温・サンプリング範囲

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底吹きガスノズルを有する電気炉でスク
    ラップを溶解し、炉内溶鋼を測温・サンプリングする方
    法において、底吹きガスノズルの直径をd、溶鋼深さを
    hとした場合、底吹きガスノズルと同心の直径D=0.
    4h+dの円柱状の範囲で測温・サンプリングすること
    を特徴とする電気炉における溶鋼の測温・サンプリング
    方法。
JP3179661A 1991-07-19 1991-07-19 電気炉における溶鋼の測温・サンプリング方法 Expired - Lifetime JP2502217B2 (ja)

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