JP2501586Y2 - 過給機のタ―ビンハウジング - Google Patents

過給機のタ―ビンハウジング

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JP2501586Y2
JP2501586Y2 JP1990033948U JP3394890U JP2501586Y2 JP 2501586 Y2 JP2501586 Y2 JP 2501586Y2 JP 1990033948 U JP1990033948 U JP 1990033948U JP 3394890 U JP3394890 U JP 3394890U JP 2501586 Y2 JP2501586 Y2 JP 2501586Y2
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turbine housing
bypass gas
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JP1990033948U
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昭彦 稲垣
暢宏 近藤
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石川島播磨重工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は過給機において排ガスをタービン翼車に導く
ためのガス通路を形成するためのタービンハウジングに
関するものである。
[従来の技術] 従来の過給機では過給機の低速性能の向上を図る一手
段として、タービンハウジング内部のガス通路をタービ
ン軸方向に仕切板で分割し、動圧を利用したり各分割ガ
ス通路をエンジンの運転状況に合わせて選択的に使用す
る可変容量の考え方が採用されている。
上記のタービンハウジング内部に2つのガス通路を形
成した従来のツインフロー形のタービンハウジングとし
ては、第4図及び第5図の如きタービンハウジング1の
円環状の内周面に仕切板2を一体に形成し、ガス通路3
をタービン軸方向に分割して、2つのガス通路3a,3bと
し、該2つのガス通路3aと3bから排ガスをタービン翼車
4に導くようにしてある。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記従来のツインフロー形のタービンハウ
ジング1は、仕切板2で仕切られて左右に形成されるス
クロールS1,S2の外径(高さ)が等しくしてあり、又、
仕切板2は第4図の如く、排ガスの入口部から舌部2aに
至るまで一体に形成されている構成上、仕切板2は内周
端縁までの径方向寸法が大となり、排ガスの熱により仕
切板2が熱影響を受けて熱変形しようとするとき、仕切
板2は半径方向に大きく変形しようとするが、仕切板2
の半径方向の変形は拘束されているため、仕切板2の内
周部分に圧縮応力が作用し、第4図の如く、仕切板2の
内周部を起点としてクラック5が発生するおそれがあっ
た。かかる仕切板2の内周部分に作用する応力を緩和す
るためには、仕切板2をタービン軸に対して斜めにする
ことが考えられるが、仕切板2を斜めにすると、性能が
悪くなる、という問題がある。
そこで、本考案は、仕切板をタービンハウジングの内
周面に垂直にした構成において仕切板に発生する応力を
低減できるようにしようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記課題を解決するために、仕切板により
ガス通路をタービン軸方向に分割して左右に2つのスク
ロールを有し且つスクロールのエリアAとタービン軸軸
心からエリアAの中心までの半径Rの比A/Rが左右のス
クロールで等しくしてある過給機のタービンハウジング
において、上記左右2つのスクロールの一方の高さを他
方の高さより低くし、且つ仕切板を垂直とし、更に上記
左右のスクロールに各々バイパスガス出口を設けて、該
各バイパスガス出口に各々バイパスガス通路を接続し、
各バイパスガス通路にウエストゲート弁を取り付けた構
成とする。
[作用] 2つのスクロールのA/Rを等しくした状態で、一方の
スクロールを他方のスクロールよりも高さ(半径)を小
さくするようタービンハウジングの外周面を構成させる
ことにより、仕切板の半径方向高さを低くすることがで
きる。これにより排ガスの熱により仕切板が熱変形する
量が少なく、仕切板に発生する応力を低減させることが
できる。
又、2つのスクロールの一方の高さを他方より低くし
ているので、2つのスクロールにバイパスガス出口を設
けて該各バイパスガス出口に各々バイパスガス通路を接
続するときに、各バイパスガス通路を平行に配設するこ
とができて、ウエストゲート弁の取り付けが容易とな
り、更に、バイパスガス通路を設けることから両スクロ
ールからのブースト圧逃がしを容易に行うことができる
ことになる。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示すもので、
第5図に示す従来のタービンハウジング1と同様に、排
ガスをタービン翼車4に導くためのガス通路3を有する
スクロール内を、タービンハウジング1の内周面に一体
的に形成した仕切板2によりタービン軸方向に分割し
て、ガス通路3aと3bを形成する2つのスクロールS1とS2
を左右に有する構成のタービンハウジングにおいて、上
記左右のスクロールS1,S2のエリアAと、タービン軸6
の軸心線Oから各スクロールS1,S2の中心迄の半径
(R)の比、A/Rが、2つのスクロールS1,S2で等しい状
態で、2つのスクロールS1,S2の高さを変え、排ガスの
出口7側に位置するスクロールS1の高さを、別のスクロ
ールS2の高さよりも低くなるように、タービンハウジン
グ1の外周面を斜めになるように変形させ、垂直方向に
位置する仕切板2の径方向の寸法を小さくさせるように
する。
左右2つのスクロールS1,S2の高さを変え、一方のス
クロールS1の高さを他方のスクロールS2の高さより低く
して、タービンハウジング1の形状を、外周面が斜めに
カットされたような形状に変形させ、且つ仕切板2は垂
直に位置させたままとすると、従来の左右2つのスクロ
ールの高さが等しくしてあるものに比して、仕切板2の
径方向の寸法を大幅に短縮でき、その結果、仕切板2が
排ガスの熱により熱変形しようとする場合に拘束されて
いる径方向の歪量が少なくなって仕切板2の内周部に発
生する応力が低減されることになる。
左右2つのスクロールS1,S2の高さの差と、仕切板2
の先端に発生する応力σθとの関係を求めたところ、排
ガスの出口7側のスクロールの高さ(タービン軸6の軸
心線Oからの半径)をRSとし、隣りのスクロールS2の高
さ(タービン軸6の軸心線)をRHとしたとき、第2図に
示す関係から、RS/RH=0.9の場合に仕切板2の先端に
発生する応力を60%に低減できることが判明し、RS/RH
<0.9であれば、仕切板2に発生する応力を更に低減で
きることが判明した。このことからも、スクロールS1,S
2の高さを変えると、仕切板2に発生する応力を低減で
きることがわかる。
上記したように2つのスクロールS1,S2のうち、排ガ
スの出口7側のスクロールS1の高さを低くするようにし
て多くの利点が得られるようにした構成において、本考
案は、更に、両スクロールS1とS2にそれぞれバイパスガ
ス出口11と12を設け、且つ該各バイパスガス出口11と12
に各々バイパスガス通路8と9を接続して、該各バイパ
スガス通路8と9にウエストゲート弁10を取り付けたも
のである。
2つのスクロールS1,S2のうち、排ガスの出口7側の
スクロールS1の高さを低くして、タービンハウジング1
の外周部に段差を付けたことから2つのスクロールS1
S2に各々連通するバイパスガス通路8と9を排ガスの出
口7側へ向けて平行に配設することができ、両スクロー
ルS1,S2からのブースト圧逃がしを容易に行うことがで
きる。
なお、上記実施例では、左右2つのスクロールのう
ち、排ガスの出口7側のスクロールS1の高さを低くした
場合を示したが、スクロールS2の高さを低くしてもよい
こと、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変
更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案の過給機のタービンハウジン
グによれば、左右2つのスクロールの高さを変えてター
ビンハウジングの外周面を斜めに変形し、且つ仕切板を
垂直にし、更に、高さの異なる2つのスクロールに各々
バイパスガス出口を設けて、該各バイパスガス出口に各
々バイパスガス通路を接続し、該各バイパスガス通路に
ウエストゲート弁を取り付けた構成としてあるので、仕
切板の径方向の寸法を小さくできて、該仕切板に発生す
る応力を低減することができると共に、タービンハウジ
ングの外周面が斜めになっていることから取付スペース
が狭いところでも有効に取り付けることが可能となり、
更に、2つのスクロールの高さが変えてあることから、
該2つのスクロールに各々設けたバイパスガス出口に各
々バイパスガス通路を接続するときに、各バイパスガス
通路を平行に配設することができ、これに伴いウエスト
ゲート弁の取り付けが容易となり、又、2つのスクロー
ルにバイパスガス通路を接続したことから、両スクロー
ルからのブースト圧逃がしを容易に行うことができる、
等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は2つ
のスクロールの高さの差と仕切板に発生する応力との関
係を示す図、第3図は第1図に示すようにした2つのス
クロールに各々バイパスガス出口を設けて各バイパスが
出口にバイパスガス通路を接続したところを示す断面
図、第4図は従来の過給機のタービンハウジングの一例
を示す切断正面図、第5図は第4図のV−V断面図であ
る。 1……タービンハウジング、2……仕切板、3,3a,3b…
…ガス通路、4……タービン翼車、6……タービン軸、
7……排ガスの出口、8,9……バイパスガス通路、10…
…ウエストゲート弁、11,12……バイパスガス出口、S1,
S2……スクロール、O……軸心線。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕切板によりガス通路をタービン軸方向に
    分割して左右に2つのスクロールを有する過給機のター
    ビンハウジングにおいて、上記左右2つのスクロールの
    一方の高さを他方の高さより低くし、且つ仕切板を垂直
    とし、更に、上記左右2つのスクロールに各々バイパス
    ガス出口を設けて、該各バイパスガス出口に各々バイパ
    スガス通路を接続し、各バイパスガス通路にウエストゲ
    ート弁を取り付けたことを特徴とする過給機のタービン
    ハウジング。
JP1990033948U 1990-03-30 1990-03-30 過給機のタ―ビンハウジング Expired - Lifetime JP2501586Y2 (ja)

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JP6780714B2 (ja) * 2017-02-16 2020-11-04 株式会社Ihi 過給機
JPWO2018155532A1 (ja) * 2017-02-22 2019-11-07 株式会社Ihi 過給機
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