JP2500732Y2 - ガスサイクル冷凍機 - Google Patents

ガスサイクル冷凍機

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JP2500732Y2
JP2500732Y2 JP1891291U JP1891291U JP2500732Y2 JP 2500732 Y2 JP2500732 Y2 JP 2500732Y2 JP 1891291 U JP1891291 U JP 1891291U JP 1891291 U JP1891291 U JP 1891291U JP 2500732 Y2 JP2500732 Y2 JP 2500732Y2
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JP
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gas
pressure
helium gas
cold
displacer
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勝秀 大平
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエネルギ効率向上を図っ
たガスサイクル冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は冷媒ガスにヘリウムを使用した従
来のギフオード・マクマホン型蓄冷器式冷凍機の原理図
である。
【0003】図において、1は高圧ヘリウムガスを供給
する圧縮機、2は高圧ヘリウムガス配管、3は低圧ヘリ
ウムガス配管、4はヘリウムガスの流れを制御するため
のロータリバルブ、5はロータリバルブ4の高圧ヘリウ
ムガス入口、6は低圧ヘリウムガス出口、10はディス
プレーサ、9はディスプレーサの往復動を制御するため
に設けられた小ピストン、14は小ピストン9の上部に
設けられた可変容量空間(以後、第一室と呼ぶ)、7は
第一室14にヘリウムガスを供給・排出する通路、11
は蓄冷器、15はディスプレーサ10の上部に設けられ
た可変容量空間(以後、第二室と呼ぶ)、16はディス
プレーサ10の下部に設けられた可変容量空間(以後、
第三室と呼ぶ)で、ディスプレーサ10が上下に往復動
する場合、第二室15の容積が増加する場合、第三室1
6の容積は減少し、逆に第二室15の容積が減少する場
合、第三室16の容積は増加する。8は第二室15、蓄
冷器11にヘリウムガスを供給・排出する通路、12は
小ピストン9のシール、13はディスプレーサ10のシ
ール、17は第三室16と蓄冷器11とを連通するヘリ
ウムガス配管、図6は図5の具体的な構造例である。
【0004】図6において、図5と同一符号のものは同
一の機能を有する部品である。図6において、18,1
9は高圧ヘリウムガス配管2、低圧ヘリウムガス配管3
とのコネクタ、20はモータハウジング、21は高圧ヘ
リウムガス空間、22はモータ、23はモータ軸、24
は支持台、25はヘリウムガスの流れをロータリバルブ
4と組合せて制御する制御板、26は低圧ヘリウムガス
の通路、10はディスプレーサ、11は蓄冷器で、通
常、銅製の金網を多数重ねて蓄冷器が構成されている。
27は第二室15と蓄冷器11に連通し、ヘリウムガス
が出入する通路、28はシリンダ、16は第三室で、こ
の空間で寒冷が発生する。29は被冷却物を取り付ける
ヒートステーションであり、冷却温度は80K程度であ
る。
【0005】以上の構成の作用をみると、圧縮機1で高
圧にされた常温のヘリウムガスは高圧ヘリウムガス配管
2、コネクタ18を通って、高圧ヘリウムガス空間21
に入る。さらにモータ22の回転に伴い、ロータリバル
ブ4と制御板25の働きにより、高圧のヘリウムガスの
通路7を通って、第一室14に給排気され、その結果、
小ピストン9の上部に働くガス圧力によりディスプレー
サ10の往復動が制御される。
【0006】冷凍サイクルに従って、ディスプレーサ1
0の動きを示したものが図7である。まず、図7(b)
のようにディスプレーサ10が下死点にある場合、第一
室14は高圧ヘリウムガスが充填されており、高圧ヘリ
ウムガスは通路8、第二室15、通路27を通り、蓄冷
器11で冷却され、通路17を通って第三室16に貯え
られる。次に第二室15がロータリバルブ4の働きによ
り低圧ヘリウムガスの通路26と連結すると、ディスプ
レーサ10上下面の圧力差によりディスプレーサ10が
上部に動く。図6はディスプレーサ10が上死点にある
場合で、第二室15にあったヘリウムガスは第三室16
に移動する。図7では(c)に対応する。
【0007】次に、通路8はロータリバルブ4の働きに
より低圧ヘリウムガスの通路26と連なり、その第三室
16内部の高圧ヘリウムガスは断熱膨張を行ない、さら
に低温となって寒冷を発生する。この状態を図7(d)
に示す。次にロータリバルブ4の働きにより第一室14
に高圧ヘリウムガスが充填され、ディスプレーサ10は
下降する。この時、第三室16にある低温ヘリウムガス
の寒冷を蓄冷器11で回収する。この状態を図7(a)
に示す。
【0008】図7(a)の状態から、第二室15、第三
室16に高圧ヘリウムガスを導入するために、ロータリ
バルブ4の働きにより高圧ヘリウムガス空間21と通路
8が連なり、図7(b)の状態に戻る。このサイクルを
繰り返すことにより冷凍機は間欠的に低温を発生でき
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の蓄冷式冷凍
機には解決すべき次の課題があった。
【0010】即ち、従来の冷凍機では図7(c)の状態
から図7(d)の状態へサイクルが移る場合、第三室1
6内部の高圧ヘリウムガスは断熱膨張を行ない寒冷を発
生する。この時、冷凍機より排出される高圧ヘリウムガ
スのエネルギが有効に利用されていないという問題があ
った。
【0011】特に、複数の冷凍機を使用する場合、ヘリ
ウムガスを高圧にする圧縮機の所要動力が大きくなるた
め、この未利用のエネルギは一層大きくなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題の解決
手段として、蓄冷器、ディスプレーサ、シリンダ、ガス
分配器等で構成され、高圧のヘリウムガス等を作動媒体
として用いるガスサイクル冷凍機において、前記蓄冷
器、ディスプレーサ、シリンダ等よりなる複数の寒冷発
生器と、同寒冷発生器の複数に対し分離して設けられた
1個のガス分配器と、一方の寒冷発生器より排出される
高圧の作動媒体の一部を他方の寒冷発生器の作動媒体と
して供給可能に設けられた流路とを具備してなることを
特徴とするガスサイクル冷凍機を提供しようとするもの
である。
【0013】
【作用】本考案は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0014】即ち、1個のガス分配器に対し、複数の寒
冷発生器を設け、かつ、一方の寒冷発生器より排出され
る高圧の作動媒体を他方の寒冷発生器の作動媒体として
供給可能に流路を設けるので、一方の寒冷発生器から排
出される初期の作動媒体を他方の寒冷発生器に利用でき
る。これにより圧縮機の所要動力が大幅に低減される。
【0015】
【実施例】本考案の一実施例を図1〜図4により説明す
る。
【0016】図1は本実施例に係るガスサイクル冷凍機
を縦断面で示した原理図、図2は図1の具体的な構造
図、図3は上記実施例のディスプレーサの位置を時間の
経過と共に示す線図、図4は上記実施例のシリンダ内の
圧力を時間の経過と共に示す線図である。なお、従来例
と同一の構成部材には同符号を付し、説明を省略する。
【0017】図1において、本実施例を構成する主要な
機器は圧縮機1、1個のガス分配器50、2個の寒冷発
生器60,70とこれらの機器を接続するヘリウムガス
配管である。図1では寒冷発生器が2個の場合である
が、3個以上であってもよい。
【0018】図2において、30,33はガス分配器5
0より寒冷発生器60にヘリウムガスを供給・排気する
ガス配管、31,32,34,35はガス配管30,3
3を接続する継手である。36,39はガス分配器50
より寒冷発生器70にヘリウムガスを供給・排気するガ
ス配管、37,38,40,41はガス配管36,39
を接続する継手である。図2の具体例において、寒冷発
生器60,70のそれぞれは圧縮機1とガス分配器50
を各々組合せることにより図6に示す従来の装置と同様
の作用、即ち、寒冷発生作用を行なう。
【0019】次に、上記構成、即ち、複数の寒冷発生器
60,70を備えた本実施例の作用について説明する。
【0020】寒冷発生器60,70が描くサイクルを、
従来例の図7の(a),(b),(c),(d),
(a)に対応する状態で表わしたものが図3、図4であ
る。
【0021】図3では寒冷発生器60,70の各々のデ
ィスプレーサ10の位置を実線と破線で表わしている。
図4はシリンダ内圧力(即ち第二室15と寒冷を発生す
る第三室16の圧力)を実線と破線で表わしている(高
圧ヘリウムガスの圧力を21Kg/cm2 G、低圧ヘリウム
ガスの圧力を7Kg/cm2 Gとした)。
【0022】即ち、寒冷発生器60がサイクル(a)→
(b)→(c)→(d)→(a)を描く場合、寒冷発生
器70はサイクル(c)→(d)→(a)→(b)→
(c)と描くようにガス分配器50によって制御されて
いる。この場合、図4において、寒冷発生器60が
(a)→(b)の変化を行なう場合、同時に寒冷発生器
70が(c)→(d)と変化する場合に排気される高圧
ヘリウムガスをガス配管36、ガス分配器50、ガス配
管30の順に経由して供給されることにより、寒冷発生
器60は図4A点の圧力まで上昇する。A点以上の高圧
ではロータリバルブ4を切換えて圧縮機1から直接供給
される高圧ヘリウムガスにて昇圧され、21Kg/cm2
となる。また、寒冷発生器60が(c)→(d)の変化
を行なう場合は逆に寒冷発生器70に初期の排気高圧ヘ
リウムガスを供給し、B点まで圧力が下がると共に寒冷
発生器70の圧力はB点まで昇圧することができる。
【0023】以上の通り、本実施例によれば1つのガス
分配器50に対し、2つの寒冷発生器60,70を設
け、双方を逆位相の関係となるよう運転し、一方から排
出される高圧のヘリウムガスの一部を、他方の吸気側へ
供給するので、他方の寒冷発生器はすでに比較的高い初
期圧を有していることになり、相応して圧縮機1に要す
る動力が節約されるため、著しくエネルギ効率が高まる
という利点がある。
【0024】
【考案の効果】本考案は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0025】即ち、1つのガス分配器に対し、複数の寒
冷発生器を設け、一方の高圧の作動媒体の排気を他方の
作動媒体として供給可能に構成したので、従来、冷凍機
内部で断熱膨張を行なうために排気していた高圧ヘリウ
ムガスの一部を利用することができるため、圧縮機で消
費される所要動力が大幅に低減できる。この結果、著し
くエネルギ効率の高いガスサイクル冷凍機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の原理図である。
【図2】図1の具体的な構造図である。
【図3】上記実施例のディスプレーサの位置を時間の経
過と共に示す線図である。
【図4】上記実施例のシリンダ内の圧力を時間の経過と
共に示す線図である。
【図5】従来例の原理図である。
【図6】図5の具体的な構造図である。
【図7】従来例の冷凍サイクルを順次的に示す図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 10 ディスプレーサ 11 蓄冷器 30,33,36,39 ガス配管 50 ガス分配器 60,70 寒冷発生器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄冷器、ディスプレーサ、シリンダ、ガ
    ス分配器等で構成され、高圧のヘリウムガス等を作動媒
    体として用いるガスサイクル冷凍機において、前記蓄冷
    器、ディスプレーサ、シリンダ等よりなる複数の寒冷発
    生器と、同寒冷発生器の複数に対し分離して設けられた
    1個のガス分配器と、一方の寒冷発生器より排出される
    高圧の作動媒体の一部を他方の寒冷発生器の作動媒体と
    して供給可能に設けられた流路とを具備してなることを
    特徴とするガスサイクル冷凍機。
JP1891291U 1991-03-27 1991-03-27 ガスサイクル冷凍機 Expired - Lifetime JP2500732Y2 (ja)

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JPH0547761U JPH0547761U (ja) 1993-06-25
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