JP2500399Y2 - 昇降式サイドスラスタ構造 - Google Patents
昇降式サイドスラスタ構造Info
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- JP2500399Y2 JP2500399Y2 JP1991088672U JP8867291U JP2500399Y2 JP 2500399 Y2 JP2500399 Y2 JP 2500399Y2 JP 1991088672 U JP1991088672 U JP 1991088672U JP 8867291 U JP8867291 U JP 8867291U JP 2500399 Y2 JP2500399 Y2 JP 2500399Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、昇降式のサイドスラ
スタ構造の改良に関する。
スタ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、船の操船性能向上のためにサ
イドスラスタが設けられている。図5は船の前後に昇降
式サイドスラスタSを2基装備した例を示す。かかる昇
降式サイドスラスタSは、通常船内に格納しておき、必
要な時船底から突き出して本船の横方向にスラスト力T
を発生させる装置である。従って、図6に示すように昇
降式サイドスラスタの昇降のため船体1には格納ホール
2が必要となる。この格納ホール2は、格納時に船底部
1aに蓋がない場合、(b)のように水流Lが格納ホー
ル2内に流れ込む。この結果、推進抵抗が増加し、運航
経済上悪影響を及ぼす。従って、通常は(a)の如く格
納ホール2の下端開口部を閉じる蓋11aを設けている
(例えば実開昭58−69599号公報参照)。これは
船速の大きい船ほど船体抵抗への影響が著しくその設置
要求が強い。一方、蓋を含むスラスタ部は波浪の激しい
海象条件でも使用するため、それに耐えうる強固なもの
が要求される。
イドスラスタが設けられている。図5は船の前後に昇降
式サイドスラスタSを2基装備した例を示す。かかる昇
降式サイドスラスタSは、通常船内に格納しておき、必
要な時船底から突き出して本船の横方向にスラスト力T
を発生させる装置である。従って、図6に示すように昇
降式サイドスラスタの昇降のため船体1には格納ホール
2が必要となる。この格納ホール2は、格納時に船底部
1aに蓋がない場合、(b)のように水流Lが格納ホー
ル2内に流れ込む。この結果、推進抵抗が増加し、運航
経済上悪影響を及ぼす。従って、通常は(a)の如く格
納ホール2の下端開口部を閉じる蓋11aを設けている
(例えば実開昭58−69599号公報参照)。これは
船速の大きい船ほど船体抵抗への影響が著しくその設置
要求が強い。一方、蓋を含むスラスタ部は波浪の激しい
海象条件でも使用するため、それに耐えうる強固なもの
が要求される。
【0003】図4は従来の昇降式サイドスラスタの構造
様式の一例である。
様式の一例である。
【0004】図示するように船体1に形成した格納ホー
ル2内に収容されるコンテナ3Aを設け、このコンテナ
3Aの下部にプロペラPの外周にダクト8Aを設けたス
ラスタ部9Aを装着する一方、コンテナ3Aの内部には
スラスタ部9Aを駆動する原動機5、同用の関連機器お
よび昇降用の油圧シリンダ4等を組み込んでいる。そし
て、格納ホール用の蓋11Aはそのダクト8A下部に取
り付けられており、装置格納時に格納ホール2の下端開
口12を蓋するようになっている。
ル2内に収容されるコンテナ3Aを設け、このコンテナ
3Aの下部にプロペラPの外周にダクト8Aを設けたス
ラスタ部9Aを装着する一方、コンテナ3Aの内部には
スラスタ部9Aを駆動する原動機5、同用の関連機器お
よび昇降用の油圧シリンダ4等を組み込んでいる。そし
て、格納ホール用の蓋11Aはそのダクト8A下部に取
り付けられており、装置格納時に格納ホール2の下端開
口12を蓋するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この構成では、蓋11
Aは頑丈に作るだけでなく、その取り付けも強固にする
必要がある。しかし、蓋11Aの寸法はスラスタ部9A
より大きいためダクト8AやギヤケースGからの突出部
材9aに取り付け固定する必要上、これを強固に取り付
けることは困難である。
Aは頑丈に作るだけでなく、その取り付けも強固にする
必要がある。しかし、蓋11Aの寸法はスラスタ部9A
より大きいためダクト8AやギヤケースGからの突出部
材9aに取り付け固定する必要上、これを強固に取り付
けることは困難である。
【0006】また、コンテナ3Aとは別体のダクト8A
をギヤケースGに取り付け固定するため、コンテナ下面
3aとダクト8A外周には相応のスペースCが必要とな
る。
をギヤケースGに取り付け固定するため、コンテナ下面
3aとダクト8A外周には相応のスペースCが必要とな
る。
【0007】そのため昇降式サイドスラスタSの全高が
大きくなり、それだけ船舶への適用範囲が狭く汎用性に
乏しいものになっている。
大きくなり、それだけ船舶への適用範囲が狭く汎用性に
乏しいものになっている。
【0008】一方、スラスタ部9Aがむき出しで船底1
aから突き出ているため、波浪衝撃や氷海域では流氷な
どによる損傷の恐れがある。また、港湾状況の悪い所で
は流木に衝突し損傷することも考えられる。この点は上
記実開昭58−69599号公報記載の従来例の場合も
同様である。
aから突き出ているため、波浪衝撃や氷海域では流氷な
どによる損傷の恐れがある。また、港湾状況の悪い所で
は流木に衝突し損傷することも考えられる。この点は上
記実開昭58−69599号公報記載の従来例の場合も
同様である。
【0009】本考案は、コンテナを下方に延設してスラ
スタ部を収容するトンネル部を形成し且つこのトンネル
底壁を格納ホール下端開口を覆う蓋を兼ねるようにし
て、波浪衝撃に充分耐え、かつ、構造的にもシンプル
で、プロペラをコンテナの中心に近接させ左右の発生ス
ラストを同等にする昇降式サイドスラスタを提供するこ
とを目的とする。
スタ部を収容するトンネル部を形成し且つこのトンネル
底壁を格納ホール下端開口を覆う蓋を兼ねるようにし
て、波浪衝撃に充分耐え、かつ、構造的にもシンプル
で、プロペラをコンテナの中心に近接させ左右の発生ス
ラストを同等にする昇降式サイドスラスタを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
考案の昇降式サイドスラスタ構造は、上部に駆動原動機
やその関連機器を内装し且つ下部にスラスタ部を固定装
備したコンテナを船体の格納ホール内に昇降自在に収容
してなる昇降式サイドスラスタにおいて、前記コンテナ
の下部に該コンテナに連続一体的に設けた中段壁、底壁
および両者に連なる側壁で前記スラスタ部を収容するト
ンネル部を形成し、該底壁部分を前記格納ホールの下端
開口を覆う蓋として構成する一方、前記駆動原動機の出
力軸と前記スラスタ部の入力軸との間に減速装置を介在
させて該入力軸をコンテナの一側に偏位させてプロペラ
をトンネル部の中心に近接配置し、プロペラ左右のトン
ネル部に対称的に一定の直線部を設けたことを特徴とす
る。
考案の昇降式サイドスラスタ構造は、上部に駆動原動機
やその関連機器を内装し且つ下部にスラスタ部を固定装
備したコンテナを船体の格納ホール内に昇降自在に収容
してなる昇降式サイドスラスタにおいて、前記コンテナ
の下部に該コンテナに連続一体的に設けた中段壁、底壁
および両者に連なる側壁で前記スラスタ部を収容するト
ンネル部を形成し、該底壁部分を前記格納ホールの下端
開口を覆う蓋として構成する一方、前記駆動原動機の出
力軸と前記スラスタ部の入力軸との間に減速装置を介在
させて該入力軸をコンテナの一側に偏位させてプロペラ
をトンネル部の中心に近接配置し、プロペラ左右のトン
ネル部に対称的に一定の直線部を設けたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】上記構成においては、コンテナ下部に一体的に
ダクトトンネルが連接形成されるため昇降式サイドスラ
スタ装置の全高が小さくなり、その分汎用性が増大す
る。コンテナ一部として形成されたトンネル内にスラス
タ部が収容設置されるためスラスタ部が船底から突出し
ても波浪衝撃等に対して充分耐えうる頑丈な構造とな
る。
ダクトトンネルが連接形成されるため昇降式サイドスラ
スタ装置の全高が小さくなり、その分汎用性が増大す
る。コンテナ一部として形成されたトンネル内にスラス
タ部が収容設置されるためスラスタ部が船底から突出し
ても波浪衝撃等に対して充分耐えうる頑丈な構造とな
る。
【0012】このように下方に延設されたコンテナ部材
により連続一体的にダクトトンネルが形成され、かつ、
そのトンネル底壁が格納時の格納ホール下端開口を塞ぐ
蓋を兼ねるので昇降式サイドスラスタ構造が全体として
簡素化され、製作も容易となる。
により連続一体的にダクトトンネルが形成され、かつ、
そのトンネル底壁が格納時の格納ホール下端開口を塞ぐ
蓋を兼ねるので昇降式サイドスラスタ構造が全体として
簡素化され、製作も容易となる。
【0013】また、駆動原動機の出力軸と前記スラスタ
部の入力軸との間に減速装置を介在させることによって
該入力軸をコンテナの一側に偏位させて、プロペラはコ
ンテナ中心即ちトンネル部中心に近接配置できる形とな
る。従って、プロペラ左右のトンネル部にほぼ対称的に
助走距離となるべき一定の直線部が確保されることか
ら、左右いずれかにプロペラピッチをとった時でも左右
の発生スラストがほぼ同等になり、制御が簡素化され、
操船がし易くなる。
部の入力軸との間に減速装置を介在させることによって
該入力軸をコンテナの一側に偏位させて、プロペラはコ
ンテナ中心即ちトンネル部中心に近接配置できる形とな
る。従って、プロペラ左右のトンネル部にほぼ対称的に
助走距離となるべき一定の直線部が確保されることか
ら、左右いずれかにプロペラピッチをとった時でも左右
の発生スラストがほぼ同等になり、制御が簡素化され、
操船がし易くなる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0015】図1は昇降式サイドスラスタの側断面図
で、実線はスラスタ格納状態を示し、仮想線はスラスタ
作動状態を示す。図2はスラスタ部の平面図である。
で、実線はスラスタ格納状態を示し、仮想線はスラスタ
作動状態を示す。図2はスラスタ部の平面図である。
【0016】図において、船体1には格納ホール2が立
設され、この中にコンテナ3内にユニット化されたサイ
ドスラスタ装置が昇降シリンダ4によって上下に昇降可
能に収容されている。本考案にかかる昇降式サイドスラ
スタは全体がコンテナ3内に収容された形となってい
る。
設され、この中にコンテナ3内にユニット化されたサイ
ドスラスタ装置が昇降シリンダ4によって上下に昇降可
能に収容されている。本考案にかかる昇降式サイドスラ
スタは全体がコンテナ3内に収容された形となってい
る。
【0017】すなわち、コンテナ3上部には駆動原動機
5や減速機6を含む駆動軸系7およびその他関連機器が
収容設置されており、下部にはコンテナ3が連続一体的
に下方に延設されてコンテナ3と直角方向にダクト様の
トンネル部(ダクトトンネル)8が形設され、このトン
ネル部8内にスラスタ部9が収容、組み込まれている。
つまり、コンテナ3の中段壁10から底壁11までがダ
クトトンネルを形成している。このようにコンテナ自身
にトンネルを設けるため従来のダクトが不要となり、安
価に製作が可能となる。
5や減速機6を含む駆動軸系7およびその他関連機器が
収容設置されており、下部にはコンテナ3が連続一体的
に下方に延設されてコンテナ3と直角方向にダクト様の
トンネル部(ダクトトンネル)8が形設され、このトン
ネル部8内にスラスタ部9が収容、組み込まれている。
つまり、コンテナ3の中段壁10から底壁11までがダ
クトトンネルを形成している。このようにコンテナ自身
にトンネルを設けるため従来のダクトが不要となり、安
価に製作が可能となる。
【0018】そして、本考案では昇降式サイドスラスタ
を格納時に格納ホール2の下端開口12を覆うための蓋
板が、コンテナ3であるトンネルの底壁11部分で構成
されるようになっている。この底壁11およびこれに連
なる側壁13(図2)は、二重壁構造をなし、スラミン
グ等の波浪衝撃に充分耐えうるものになっている。ま
た、コンテナ中段壁10および底壁11の前後端部は、
水流抵抗を小さくするために滑らかな曲面(湾曲部8
a)に拡径されている。また、コンテナ3には必要な補
強リブを設け、前述の波浪衝撃等に充分耐えうる構造と
なっている。図1中、Pはプロペラ、Gはギヤケースを
示す。
を格納時に格納ホール2の下端開口12を覆うための蓋
板が、コンテナ3であるトンネルの底壁11部分で構成
されるようになっている。この底壁11およびこれに連
なる側壁13(図2)は、二重壁構造をなし、スラミン
グ等の波浪衝撃に充分耐えうるものになっている。ま
た、コンテナ中段壁10および底壁11の前後端部は、
水流抵抗を小さくするために滑らかな曲面(湾曲部8
a)に拡径されている。また、コンテナ3には必要な補
強リブを設け、前述の波浪衝撃等に充分耐えうる構造と
なっている。図1中、Pはプロペラ、Gはギヤケースを
示す。
【0019】上記構成では、使用時に昇降シリンダ4を
伸長してコンテナ3を下降させ、船底1aからスラスタ
部9を収納したトンネル部8を突出させる。この場合ス
ラスタ部9がトンネル部8内に収納されていて外に露出
していないから波浪衝撃、流木等に対して保護された形
となる。
伸長してコンテナ3を下降させ、船底1aからスラスタ
部9を収納したトンネル部8を突出させる。この場合ス
ラスタ部9がトンネル部8内に収納されていて外に露出
していないから波浪衝撃、流木等に対して保護された形
となる。
【0020】更にダクト様のトンネル部8がコンテナ3
に一体連続的に形成されている関係上、従来のようにコ
ンテナと別個独立にダクトを形設する時に必要な隙間
(図4参照)が不要となって、スラスタ部9のまわりが
構造的にすっきりしたものになると共に、昇降式サイド
スラスタ装置の高さ全長が概略5〜10%短くすること
が可能となり、装置の小型化により搭載される船の範囲
が広がる。
に一体連続的に形成されている関係上、従来のようにコ
ンテナと別個独立にダクトを形設する時に必要な隙間
(図4参照)が不要となって、スラスタ部9のまわりが
構造的にすっきりしたものになると共に、昇降式サイド
スラスタ装置の高さ全長が概略5〜10%短くすること
が可能となり、装置の小型化により搭載される船の範囲
が広がる。
【0021】また、図1に示す如く、駆動原動機5の出
力軸5aと前記スラスタ部9の入力軸9aとの間に減速
装置6を介在させることによって該入力軸9aをコンテ
ナ3の一側に偏位させて(図1では右側に偏位)、ポッ
ド部9bの先端部にあるプロペラPをコンテナ3中心、
即ち、トンネル部8中心に近接配置できる形となる。
力軸5aと前記スラスタ部9の入力軸9aとの間に減速
装置6を介在させることによって該入力軸9aをコンテ
ナ3の一側に偏位させて(図1では右側に偏位)、ポッ
ド部9bの先端部にあるプロペラPをコンテナ3中心、
即ち、トンネル部8中心に近接配置できる形となる。
【0022】従って、プロペラP左右のトンネル部8に
ほぼ対称的に助走距離となるべき一定の直線部Lが確保
される。このように助走距離となるべき一定の直線部L
が存在することで、水を整流させ水を効果的にトンネル
部から噴出でき、水が持つ運動エネルギを有効にスラス
ト力に変換できる。かくして左右いずれかにプロペラピ
ッチをとった時(図1上仮想線で示す)でも、左右の発
生スラストがほぼ同等になり、制御が簡素化されるとと
もに操船がし易くなる。なお、プロペラに一定のピッチ
をとった時にも湾曲部8aまで一定の直線部が存在す
る。
ほぼ対称的に助走距離となるべき一定の直線部Lが確保
される。このように助走距離となるべき一定の直線部L
が存在することで、水を整流させ水を効果的にトンネル
部から噴出でき、水が持つ運動エネルギを有効にスラス
ト力に変換できる。かくして左右いずれかにプロペラピ
ッチをとった時(図1上仮想線で示す)でも、左右の発
生スラストがほぼ同等になり、制御が簡素化されるとと
もに操船がし易くなる。なお、プロペラに一定のピッチ
をとった時にも湾曲部8aまで一定の直線部が存在す
る。
【0023】図2ではコンテナ断面は丸形状であるが、
図3のように角形状の場合でも適用可能である。この場
合もスラスタ部9はトンネル部8内に収容された形とな
り、頑丈な構造とし得る。また、サイドスラスタにより
船を操船する場合、左右に発生するスラストがほぼ同等
の方が望ましいため、本考案ではスラスタ部9のプロペ
ラPをコンテナの中心Oに近接するように配置してい
る。
図3のように角形状の場合でも適用可能である。この場
合もスラスタ部9はトンネル部8内に収容された形とな
り、頑丈な構造とし得る。また、サイドスラスタにより
船を操船する場合、左右に発生するスラストがほぼ同等
の方が望ましいため、本考案ではスラスタ部9のプロペ
ラPをコンテナの中心Oに近接するように配置してい
る。
【0024】また、コンテナを旋回させる機構を追加す
れば横方向のみのスラスト力でなく360°全方向にス
ラスト力を発生できる。
れば横方向のみのスラスト力でなく360°全方向にス
ラスト力を発生できる。
【0025】
【考案の効果】以上説明した本考案によれば次のような
効果が得られる。
効果が得られる。
【0026】スラスタ部がコンテナ下部のトンネル部
内に収容されるため、波浪衝撃等に充分耐えうる構造と
なし得る。
内に収容されるため、波浪衝撃等に充分耐えうる構造と
なし得る。
【0027】コンテナ自身にトンネルを設けるため従
来のダクトが不要となり、装置全体が簡素かつコンパク
ト化され、また、安価に製作することが可能となる。
来のダクトが不要となり、装置全体が簡素かつコンパク
ト化され、また、安価に製作することが可能となる。
【0028】従来のダクト部の隙間が不要となる結
果、昇降式サイドスラスタ装置の全長が概略5〜10%
短くすることが可能となる。装置の小型化により搭載さ
れる船の範囲が広がり、かかる昇降式サイドスラスタ装
置の汎用性が高められる。
果、昇降式サイドスラスタ装置の全長が概略5〜10%
短くすることが可能となる。装置の小型化により搭載さ
れる船の範囲が広がり、かかる昇降式サイドスラスタ装
置の汎用性が高められる。
【0029】スラスタ部のプロペラをコンテナの中心
に近接配置することにより、左右の発生スラストがほぼ
同等になり制御が簡素化されるとともに操船がし易くな
る。
に近接配置することにより、左右の発生スラストがほぼ
同等になり制御が簡素化されるとともに操船がし易くな
る。
【図1】 本考案の一実施例にかかる昇降式サイドスラ
スタの透視的側面図である。
スタの透視的側面図である。
【図2】 丸形状をしたコンテナの場合におけるスラス
タ部付近の平面図である。
タ部付近の平面図である。
【図3】 同角形コンテナの例を示すスラスタ部付近の
平面図である。
平面図である。
【図4】 従来の昇降式サイドスラスタ構造の透視的側
面図である。
面図である。
【図5】 昇降式サイドスラスタを船に装備した一例図
である。
である。
【図6】 (a)(b)はそれぞれ格納ホール下端開口
に蓋がある場合とない場合の水流の様子を示す図であ
る。
に蓋がある場合とない場合の水流の様子を示す図であ
る。
1…船体 1a…船底 2…格納ホール 3…コンテナ 4…昇降シリンダ 5…駆動原動機 5a…出力軸 6…減速機 8…トンネル部 9…スラスタ部 9a…入力軸 9b…ポッド部 11…底壁 12…下端開口 O…コンテナ中心(トンネル部の中心)
Claims (1)
- 【請求項1】 上部に駆動原動機やその関連機器を内装
し且つ下部にスラスタ部を固定装備したコンテナを船体
の格納ホール内に昇降自在に収容してなる昇降式サイド
スラスタにおいて、 前記コンテナの下部に該コンテナに連続一体的に設けた
中段壁、底壁および両者に連なる側壁で前記スラスタ部
を収容するトンネル部を形成し、該底壁部分を前記格納
ホールの下端開口を覆う蓋として構成する一方、前記駆
動原動機の出力軸と前記スラスタ部の入力軸との間に減
速装置を介在させて該入力軸をコンテナの一側に偏位さ
せてプロペラをトンネル部の中心に近接配置し、プロペ
ラ左右のトンネル部に対称的に一定の直線部を設けたこ
とを特徴とする昇降式サイドスラスタ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991088672U JP2500399Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 昇降式サイドスラスタ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991088672U JP2500399Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 昇降式サイドスラスタ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061195U JPH061195U (ja) | 1994-01-11 |
JP2500399Y2 true JP2500399Y2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=13949314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991088672U Expired - Fee Related JP2500399Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 昇降式サイドスラスタ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500399Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016159824A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 信吉 森元 | 追加プロペラを装備する船 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5633840U (ja) * | 1979-08-22 | 1981-04-02 | ||
JPS56165234A (en) * | 1980-05-22 | 1981-12-18 | Meidensha Electric Mfg Co Ltd | Vacuum degree monitor for vacuum switch |
JPS5975900A (ja) * | 1982-10-25 | 1984-04-28 | Masayuki Cho | 脱着式船舶離接岸操縦装置 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP1991088672U patent/JP2500399Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH061195U (ja) | 1994-01-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |